【セリエA第36節プレビュー】スクデット争うナポリとインテルは中位と対戦、熾烈極めるCL出場権争い直接対決も
2025.05.09 18:00 Fri
前節は首位ナポリ、2位インテルが揃って残留を争う下位チームに勝利し、3ポイント差に変動はなかった。チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いではユベントスがボローニャと譲らずドローに終わった一方、ローマ勢が勝利したことでCL圏内ぎりぎりの4位ユベントスから7位ボローニャまで1ポイント差に4チームがひしめく大混戦となった。残り3試合となって迎える第36節、スクデットを争うナポリとインテルは揃って中位チームと対戦する中、アタランタvsローマ、ラツィオvsユベントスのCL出場権争い直接対決が行われる。
ナポリ(勝ち点77)は前節、残留を争うレッチェにウノゼロ勝利。先発に抜擢されたFWラスパドーリの直接FK弾が決勝弾となった。コンテ監督がスクデットを獲得する上で最も重要な試合だったかもしれないと試合後に振り返った一戦を制した中、今節は中位の13位ジェノア(勝ち点39)とのホーム戦。モチベーションのない相手に必勝として残りのパルマ、カリアリ戦に挑めるか。
CL準決勝バルセロナ戦狭間での前節エラス・ヴェローナ戦をこちらもウノゼロで制した2位インテル(勝ち点74)は11位トリノ(勝ち点44)と対戦。ヴェローナ戦ではターンオーバーをしてナポリの追走に成功した中、バルセロナ戦では後世に残る名勝負を繰り広げた後、延長戦の末に決勝進出とした。バルセロナ戦に全精力を注ぎ込んだことを考えれば再びターンオーバーをすることが濃厚だが、控え選手たちはスクデットの望みを繋げる勝利をもたらすことはできるか。
残り3試合となって熾烈さが増すCL出場権争い。3位アタランタ(勝ち点68)と5位ローマ(勝ち点63)が激突する。アタランタは前節、FWデ・ケテラエルがのドッピエッタなど4発圧勝で最下位モンツァをセリエBに葬った。3位を堅守した中、ローマとのシックスポインターを落とすようだとCL出場権獲得への雲行きが怪しくなるため勝ち点を確保したいところ。
一方、フィオレンティーナを下してCL出場権獲得へ勢いを増し続けるローマ。ユベントスに勝ち点で並んだ中、アタランタをも飲み込んで一気にCL圏内浮上となるか。ラニエリ監督の下、手堅い戦いを続ける中、レスター・シティのプレミアリーグ優勝に引けを取らない奇跡を完遂できるか。
一方、エンポリにウノゼロ勝利としてユベントスを捉えたラツィオ。昨季の指揮官が率いるチームを下してCL圏内浮上となるか。
前節コモに敗れた16位パルマ(勝ち点32)は19位エンポリ(勝ち点25)との残留争い。勝利すれば残留をほぼ決定付けられるだけにGK鈴木彩艶の活躍に期待だ。
そして翌水曜にコッパ・イタリア決勝を戦う9位ミラン(勝ち点57)と7位ボローニャ(勝ち点62)が金曜に前哨戦を戦う。ボローニャとしては2季連続CL出場権獲得のためにも負けられない一戦となる。
◆セリエA第36節
▽5/9(金)
《27:45》
ミランvsボローニャ
▽5/10(土)
《22:00》
コモvsカリアリ
《25:00》
ラツィオvsユベントス
《27:45》
エンポリvsパルマ
▽5/11(日)
《19:30》
ウディネーゼvsモンツァ
《22:00》
ヴェローナvsレッチェ
《25:00》
トリノvsインテル
《27:45》
ナポリvsジェノア
▽5/12(月)
《25:30》
ヴェネツィアvsフィオレンティーナ
《27:45》
アタランタvsローマ
ナポリ(勝ち点77)は前節、残留を争うレッチェにウノゼロ勝利。先発に抜擢されたFWラスパドーリの直接FK弾が決勝弾となった。コンテ監督がスクデットを獲得する上で最も重要な試合だったかもしれないと試合後に振り返った一戦を制した中、今節は中位の13位ジェノア(勝ち点39)とのホーム戦。モチベーションのない相手に必勝として残りのパルマ、カリアリ戦に挑めるか。
CL準決勝バルセロナ戦狭間での前節エラス・ヴェローナ戦をこちらもウノゼロで制した2位インテル(勝ち点74)は11位トリノ(勝ち点44)と対戦。ヴェローナ戦ではターンオーバーをしてナポリの追走に成功した中、バルセロナ戦では後世に残る名勝負を繰り広げた後、延長戦の末に決勝進出とした。バルセロナ戦に全精力を注ぎ込んだことを考えれば再びターンオーバーをすることが濃厚だが、控え選手たちはスクデットの望みを繋げる勝利をもたらすことはできるか。
一方、フィオレンティーナを下してCL出場権獲得へ勢いを増し続けるローマ。ユベントスに勝ち点で並んだ中、アタランタをも飲み込んで一気にCL圏内浮上となるか。ラニエリ監督の下、手堅い戦いを続ける中、レスター・シティのプレミアリーグ優勝に引けを取らない奇跡を完遂できるか。
ローマの追い上げに怯えるユベントス(勝ち点63)は勝ち点63で並ぶ6位ラツィオと対戦。ユベントスは前節ボローニャ戦、守勢の展開で引き分けとし、勝ち点1を積み上げた。今節は昨季トゥドール監督が指揮を執ったラツイオとの対戦。引き続きMFユルドゥズが出場停止で痛いが、救世主は現れるか。
一方、エンポリにウノゼロ勝利としてユベントスを捉えたラツィオ。昨季の指揮官が率いるチームを下してCL圏内浮上となるか。
前節コモに敗れた16位パルマ(勝ち点32)は19位エンポリ(勝ち点25)との残留争い。勝利すれば残留をほぼ決定付けられるだけにGK鈴木彩艶の活躍に期待だ。
そして翌水曜にコッパ・イタリア決勝を戦う9位ミラン(勝ち点57)と7位ボローニャ(勝ち点62)が金曜に前哨戦を戦う。ボローニャとしては2季連続CL出場権獲得のためにも負けられない一戦となる。
◆セリエA第36節
▽5/9(金)
《27:45》
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コモvsカリアリ
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ナポリが新スタジアムを建設するようだ。イタリア『メディアセット』が伝えている。 現在のナポリは、半世紀以上前の1959年に開場したスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ(旧スタディオ・サン・パオロ)を本拠地利用。1990年のイタリア・ワールドカップ(W杯)に合わせて一度改修されているが、歴史は古く、老朽化が進む。 イタリアが2032年のユーロ(欧州選手権)をトルコと共同開催することが決まっているなか、ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が7日、突如としてナポリ市内に新スタジアムを建設する構想を表明した。 「私にフオリグロッタ(現本拠地)を改修するつもりはない。バニョーリ(※1)に新しいスタジアムを建設する準備がある。例えば2027年7月に大規模なレセプション、パーティ、花火大会が開催されるだろう」 (※1)現本拠地フオリグロッタから直線距離にして約1kmほど南西に進んだ位置にあるバニョーリ地区 地元紙『イル・マッティーノ』によると、スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナの改修計画はここ数年しきりに叫ばれていたようだが、どうやらデ・ラウレンティス会長は歴史ある“マラドーナ”の利用を終えることで、つい最近、所有者のナポリ市行政と合意したという。 「元々は私も“マラドーナ”を改修したかったんだ。しかし、関係者らと視察を重ね、大衆を最も惹き寄せるのは、新たなスタジアムを作ることだという意見が占めた。そのためには、少なくとも3シーズンはマラドーナを離れなくてはならない」 「すでにバニョーリ地区の再開発担当者とも顔を合わせているよ。ナポリ市長にはこのプロジェクトへの協力を依頼してある。新たなスタジアムは、我々用の施設だけでなく、ショッピングセンターなども併設した地域のコミュニティを目指す」 その一方、ナポリ市郊外の山沿いの地区・アフラゴーラから新スタジアム誘致の話があるというが、これについては「何ヘクタールもの土地を提供してくれるというありがたい話があったが、スタジアムを全く別の場所へ移すことは考えていない」としている。 今回、初めて明言されたナポリの新スタジアム建設計画。ユーロ2032まで8年、どんな経過を辿るだろうか。 2024.03.08 11:20 Fri3
日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ
サッカー界においてなかなか評価がされないのが守備的な選手。勝利に貢献する派手なゴールを決める攻撃的な選手はわかりやすい活躍の指標が存在するが、なかなかディフェンダーは評価が得にくい。 もちろん、これまでのサッカー界で高く評価されたディフェンダーは多々いるが、世界年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」では3人のみが受賞。元西ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏と、元東ドイツ代表DFマティアス・ザマー氏、そして元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏の3人しかいない。 DFとして最後に受賞したのが2006年のカンナバーロ氏だが、ベッケンバウアー氏やザマー氏はリベロのポジションを務めており、中盤でのプレー機会も多かった選手たち。一方で、カンナバーロ氏は、純粋にセンターバックを務めており、DFとして最初の受賞者と言っても良い存在だ。 イタリア代表のキャプテンとしてドイツ・ワールドカップ(W杯)を優勝した功績が認められたカンナバーロ氏。現役時代のキャリアで多くのタイトルを獲得しているが、縁がなかったのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。 <span class="paragraph-title">◆記録よりも記憶に残るプレーヤー</span> 現役時代はナポリでキャリアをスタートさせたカンナバーロだが、クラブの財政難により放出。パルマへと移籍する。 このパルマでは、GKジャンルイジ・ブッフォンやDFリリアン・テュラムらと強固な守備陣を形成。“ミラクル・パルマ“とも呼ばれ、カンナバーロも2度のコッパ・イタリア優勝や、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での優勝を経験した。 中田英寿ともチームメイトとしてプレーした中、セリエAのスクデット獲得には至らずに2002年8月にインテルへと移籍。しかし、インテルでは監督との確執もあり出番が減り、2004年8月にユベントスへと完全移籍する。 すると、パルマ時代の同僚であったブッフォンとテュラムと再びチームメイトに。2004-05シーズンに見事スクデットを獲得する。しかし、このスクデットは2006年に発覚したカルチョ・スキャンダルといわれた一連の八百長事件の影響で剥奪に。結果、カンナバーロはスクデットも獲得していないこととなった。 チームはセリエBに降格処分となり、カンナバーロはレアル・マドリーへと完全移籍。そこでも本領を発揮すると、難しい中で行われたドイツW杯で優勝。前述のバロンドールも受賞することとなると、FIFA年間最優秀選手賞も受賞した。 マドリーではラ・リーガ連覇を果たすなどしたが、再びユベントスに復帰。その後は、アジアでプレーし引退した。 ビッグクラブに在籍を続けていたカンナバーロだったが、実はタイトル獲得数は多くない。クラブキャリアではわずか7個。そこにW杯が加わり8つと、イメージよりは少ないのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">◆縁がないチャンピオンズリーグ優勝</span> そのカンナバーロだが、ことCLとなるとより縁遠くなる。インテル移籍後は毎シーズン出場はしていたが、チームとしての成績は良くなく、最高がベスト4止まりだった。 今でこそ、マドリーやユベントスはタイトルを多く獲得し、マドリーは近年CLを何度も制しているが、ちょうど“銀河系“を形成していたカンナバーロが在籍していた時代は過渡期。2000年から2010年まではラ・リーガも4度の優勝に留まっており、CLも2001-02シーズンを最後に11年間獲れなかった。 最もビッグイヤーに近づいたのは、インテル在籍時の2002-03シーズン。準決勝に駒を進めると、決勝進出を懸けた相手はライバルのミラン。2試合とも引き分けに終わったが、アウェイゴール差で僅かに敗れて敗退した。 その後は、ユベントス時代に2度ベスト8、マドリー時代に2度ベスト16まで勝ち上がっているが、それ以上は進めず。ビッグイヤーを掲げていないどころか、決勝の舞台にすら立ったことがなく、最も意外な選手の1人と言っても良い。 <span class="paragraph-title">◆タイトルは少なくとも才能は抜群</span> 目に見えたタイトルというものにはあまり恵まれていないキャリアのカンナバーロ。そのため、ワールドカップの優勝とバロンドール受賞が輝いて見える。 ただ、ピッチ上で見せるパフォーマンスの評価、そして持ち合わせた才能は世界屈指と言われている。 なんといっても、センターバックとしては身長175cmと小柄。体格に勝るヨーロッパではもちろんのこと、日本で考えても175cmのセンターバックはあまりいないタイプだ。 しかし、持って生まれた強靭な肉体が身長のハンデを埋めることに。まず一対一の守備力が抜きん出ており、相手との競り合いに負けないほか、身長を補う高いジャンプ力を武器としていた。 どんなストライカー相手でも、空中でも地上でも抜かせないという守備力は一級品だが、カンナバーロの真骨頂は守備をする前のパフォーマンスだ。 最も優れているとされたのがポジショニング。相手との競り合いに負けないフィジカルも素晴らしいが、相手よりも優位なポジションを先読みして取ることで、そもそも勝負の前に勝っているのだ。 一対一の勝負もさることながら、簡単にボールを奪い切る能力は抜きん出ている。 そしてもう1つが抜きん出た統率力。センターバックとして周りの選手にコーチングして相手を追い込んだり、優位なポジションを取ったりすることができる。これは、「カテナチオ」と言われるイタリアの堅い守備には欠かせず、ドイツW杯を制した際にもこの点は非常に評価された。チームのパフォーマンスを引っ張り上げる彼の力は、タイトルの数に関係なく、最後まで高く評価され続けた。 日本人と変わらない体格で世界と渡り合ったカンナバーロ。お手本とすべき選手の1人とも言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】相手を封殺!カンナバーロの闘志溢れるユベントス時代のディフェンス集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJsdGt2Y1FHSiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <div id=“cws_ad”><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.13 21:30 Wed4
希少なイタリア人センターフォワード…201cmルッカ、今冬ミラン移籍実現せずも夏に向けて別の強豪2クラブがスタンバイ
ウディネーゼがイタリア代表FWロレンツォ・ルッカ(24)の売却を想定。強豪2クラブが本格的にスタンバイしているようだ。 身長201cmのセンターフォワード、24歳ルッカ。その特性ゆえに10代の頃から注目されてきたが、真にトップクラブの興味を引き出したのはポストワークも安定したここ1年ほどで、今季は公式戦26試合で11得点を記録する。 昨年10月にはイタリア代表デビューも飾り、今冬の移籍市場ではミランが獲得候補に。 ミランはサンティアゴ・ヒメネスを確保できなかった場合に備えたプランBだったとされるが、即座にルッカへ乗り換えられるよう、ウディネーゼの要求する3000万ユーロ(約48.1億円)を用意済みだったとも。ヒメネスの移籍金は3200万ユーロ(約51.2億円)と伝えられる。 ミラン移籍はなくなったとみてよさそうなルッカだが、イタリア『カルチョメルカート』いわく、夏に向けてはナポリとローマが獲得へスタンバイ。両クラブは代理人ジュゼッペ・リソ氏とのやりとりを続け、ウディネーゼも評価額を3000万ユーロで固定しているとされる。 2025.02.13 20:13 Thu5
