地域CL進出 & JFL昇格を目指すクラブの現在地は? 地域リーグ2024の前半戦まとめ【Road to JFL】

2024.07.01 23:00 Mon
地域CL進出 & JFL昇格を目指すクラブの現在地は?
©超ワールドサッカー
地域CL進出 & JFL昇格を目指すクラブの現在地は?
2024年も7月到来で下半期へ。

ここでは地域リーグ(1部)の前半戦をざっくりまとめる。優勝で全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)へ進出するのは…

◆北海道サッカーリーグ
▷全8チーム/全14節
▽上位陣(第5節消化)
1位 BTOP北海道 | 勝ち点15 | +42
---地域CL進出ライン---
2位 北海道十勝スカイアース | 勝ち点15 | +27
3位 ノルブリッツ北海道FC | 勝ち点9 | +3

北海道は、2連覇中のBTOPが順当に開幕5連勝で首位。BTOP台頭前に覇権を握った十勝が同勝ち点で並走する。実力が抜きん出た2クラブのどちらかが、今季も地域CLへ参戦することになるだろう。BTOPと十勝、互いに下位との対戦で取りこぼしをしないこと、そして直接対決での勝ち点3、この2つが重要になりそうだ。

◆東北社会人サッカーリーグ1部
▷全10チーム/全18節

▽上位陣(第8節消化)
1位 ブランデュー弘前FC | 勝ち点22 | +40
---地域CL進出ライン---
2位 コバルトーレ女川 | 勝ち点21 | +28
3位 一目千本桜FC feat.S.C.F.T.(仙台大学) | 勝ち点18 | +22

東北1部は今季も、青森弘前とJFL経験を持つ宮城女川の2強体制。弘前は地域CL2023でも十分に通用した攻撃力が健在で、ここまで8試合42得点。ただ、直近のみちのく仙台FC戦は0-0ドローで今季初めて勝ち点を落とす形に。次節は2位女川とホームで勝ち点「1」差の直接対決…勝ったほうが前半戦首位ターンだ。


◆関東サッカーリーグ1部
▷全10チーム/全18節

▽上位陣(第8節消化)
1位 東京23FC | 勝ち点21 | +24
---地域CL進出ライン---
2位 VONDS市原FC | 勝ち点20 | +11
3位 ジョイフル本田つくばFC | 勝ち点16 | +1
4位 南葛SC | 勝ち点13 | +3
5位 東京ユナイテッドFC | 勝ち点11 | ±0

最も優勝争いが読めない関東1部。ブリオベッカ浦安、栃木シティ、クリアソン新宿が“卒業”したなかで現在の首位は、昨季ギリギリ1部残留、8年ぶり優勝を目指す東京23FCだ。

昨季優勝もJFL側との入替戦に敗れて昇格を果たせなかったV市原は勝ち点「1」差の2位。V市原とともに地域CL2023ファイナリストのつくばが3位で追う。風間八宏監督の南葛は4位も、戦いぶりを見るに今季は少し厳しいか。

まだまだどう転ぶかわからない関東1部。ただ、伝統的な堅守で今季8試合3失点のV市原、地域リーグ屈指のアツいファンに後押しされて8試合30得点の東京23FC…どちらかが地域CLへストレートインすると筆者は予想する。


◆北信越フットボールリーグ1部
▷全8チーム/全14節

▽上位陣(第7節消化)
1位 福井ユナイテッドFC | 勝ち点21 | +20
---地域CL進出ライン---
2位 JAPANサッカーカレッジ | 勝ち点18 | +25
3位 富山新庄クラブ | 勝ち点15 | +16
4位 アルティスタ浅間 | 勝ち点12 | +7

首位は、2012年以降同地域での覇権を確固たるものとする福井。天皇杯でJ1名古屋を撃破した専門学校チームJSCが2位につける状況だ。2022年の北信越1部覇者・4位浅間は、残り7試合で首位福井と勝ち点「9」差。リーグの特性を考慮すると、やや厳しいか。北信越1部は後半戦も福井を軸に進んでいく。


◆東海社会人サッカーリーグ1部
▷全8チーム/全14節

▽上位陣
1位 FC.ISE-SHIMA | 勝ち点22 | +12 (8試合)
---地域CL進出ライン---
2位 FC刈谷 | 勝ち点15 | +10 (6試合)
3位 中京大学FC | 勝ち点15 | +1 (9試合)
4位 wyvern | 勝ち点13 | +4 (8試合)

東海1部も、関東1部と同じく競争力が高め。昨季昇格1年目で即初優勝し、リーグでも地域CLでも名門・FC刈谷を蹴落としたwvvern(ワイヴァン/愛知県)が4位にとどまっている。

試合の消化数にばらつきがあるなか、首位は小倉隆史理事長束ねるISE-SHIMA。2021年に“輪番枠”から地域CLファイナリストとなった伊勢志摩の雄は、このまま最後まで首位キープなら、悲願の東海1部初優勝となる。


◆関西サッカーリーグ1部
▷全8チーム/全14節

▽上位陣(第7節消化)
1位 アルテリーヴォ和歌山 | 勝ち点14 | +4
---地域CL進出ライン---
2位 Cento Cuore HARIMA | 勝ち点13 | +6
3位 飛鳥FC | 勝ち点13 | +2
4位 レイジェンド滋賀FC | 勝ち点10 | +2

関西1部が大混戦。昨季優勝&地域CL出場の和歌山が首位に立つが、4勝2分け1敗の得点9、失点5となっており、上位4チームが勝ち点「4」の中でひしめき合っている。

6年ぶり優勝を目指すHARIMA(旧・バンディオンセ加古川)が2位で和歌山を追い、前半戦の直接対決は1-1ドロー。また、昨季2位に躍進したL滋賀が前半戦で和歌山を撃破した。

地域CL2023一次ラウンドで3戦未勝利に終わった和歌山は、混戦模様の関西1部で競争力を身につけられるか。


◆中国サッカーリーグ
▷全10チーム/全18節

▽上位陣(第9節消化)
1位 福山シティFC | 勝ち点25 | +24
---地域CL進出ライン---
2位 SRC広島 | 勝ち点23 | +8
3位 ベルガロッソいわみ | 勝ち点17 | +12

こちらは絶対王者・福山の本命で間違いないが、中国地方におけるアマチュアの名門・SRC広島も9戦無敗で福山を追走。広島県勢2強によるデッドヒートとなるか、終盤戦にかけて見ものとなりそうだ。実際、前半戦の直接対決は2-2ドロー…福山が勝ち点を落としたのはこの1試合だけとなっている。


◆四国サッカーリーグ
▷全8チーム/全14節

▽上位陣(第7節消化)
1位 FC徳島 | 勝ち点21 | +40
---地域CL進出ライン---
2位 多度津FC | 勝ち点15 | +14
3位 レベニロッソNC | 勝ち点15 | +2

四国リーグは高知ユナイテッドSCの“卒業”以降、FC徳島による独壇場。FC徳島は新型コロナ流行によるリーグ中止の2021年をのぞき3連覇中だ。今季も前半戦7試合を全勝し、地域CL進出は堅いと見るべきだろう。


◆九州サッカーリーグ
▷全10チーム/全18節

▽上位陣(第12節消化)
1位 ヴェロスクロノス都農 | 勝ち点34 | +47
---地域CL進出ライン---
2位 ジェイリースFC | 勝ち点29 | +23
3位 FC延岡AGATA | 勝ち点25 | +31
4位 Brew KASHIMA | 勝ち点22 | +5

九州は宮崎都農が2連覇へ視界良好。実業団として近年急速に力をつけた大分ジェイリース、同じく宮崎の延岡が追走も、残り6試合で2位と勝ち点「5」差は順調な足取りの証と言える。

ただ、油断は禁物。2位ジェイリースは今季ここまで唯一、都農から2-2ドローで勝ち点を拾ったチームであり、後半戦の直接対決も残す状況。3位延岡とのダービーも残し、どちらも下位と異なり、大量得点を奪える相手ではない。

都農がこのまま連覇か、ジェイリースまたは延岡が初優勝で地域CLへストレートインか。まだまだ目が離せそうにない。

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福山シティは関東1部の得点王を獲得…JFL入会へリスタートする地域リーグクラブの主なin/out | vol.03【Road to JFL】

2024シーズンの地域リーグからは、関西1部初優勝で地域CL初出場、そして地域CL初優勝という飛鳥FC(奈良県)が“卒業”し、JFLへ。 2025シーズンこそは俺たちが…という意気込みでリスタートしたであろうクラブと、その「加入in/out退団」をいくつかピックアップする。【第3回/全3回】(各クラブの発表は12日時点) ◆福山シティFC(中国/広島) 2024シーズンまで中国リーグ3連覇の福山だが、昨季の地域CLは1次ラウンド敗退。10月の全社1回戦敗退を受けてコーチ陣をテコ入れも、停滞感を払拭することは叶わなかった。 リーグ4連覇と念願のJFL入会を目指す今季に向けては、得点源だったFW高橋佳(28)が退団。一方、2022年に地域CL初出場へ導いた小谷野拓夢氏が監督として再登板し、昨夏加入したDF代健司(35)の期限付き移籍期間も延長された。 そして8日、エリース豊島FCで2024シーズン関東1部得点王の韓国人FWソン・ホギョン(27)の獲得を発表。2度目の福山加入となるソンは、母国での兵役を経て日本サッカーに復帰した、地域リーグ有数のストライカーである。 2025シーズンこそは悲願達成なるか。福山にとってリーグの4連覇は通過点であるはずだ。 ◆ブランデュー弘前FC(東北1部/青森) 昨季の弘前は東北1部2連覇で地域CL出場も、FC刈谷に0-7惨敗を喫するなど1次R3連敗で敗退。シーズン後には攻撃の要だった3枚、FW高木輝之(28)、MF浅利航大(28)、MF平尾泰雅(25)が揃ってラインメール青森へ移籍した。 高木・浅利・平尾の3枚で、昨季の東北1部で累計「40得点20アシスト」。総得点98のうち、大半にこの3選手が関わっていた格好だ。また、センターラインたるDF成田諒介(36)、MF知久航介(25)の現役引退も発表されている。 一方、ラインメールからはDF河西真(28)、DF高井健太(23)、MF中村成龍(24)が加入し、MF板橋幸大(23)などが契約を更新。 新監督には中三川哲治氏が就任することも発表され、ガラッと生まれ変わりそうな2025シーズンの新生弘前。東北1部の覇権を守るだけでなく、競争力を身につけて地域CLへ進みたい。 ◆FC.ISE-SHIMA(東海1部/三重) ISE-SHIMAは2021年に地域CL準優勝で入替戦まで経験したなか、昨季東海1部“初優勝”で2度目の地域CLへ。しかし、初出場時に無敗で駆け抜けた全国…2度目は初戦でショッキングな逆転負けを喫し、3連敗で1次R終戦となった。 今季に向けては、志摩市出身のエースストライカーであるFW濱田竜輝(24)、またDF宮寺優斗(25)など、主力の残留が複数発表済み。 新戦力では、三重県出身のDF和田侑樹(24)&MF楠本羽翼(24)が加入。2人は東海学園大学時代からの盟友で、揃ってFC岐阜からの加入となる。また、和田は昨季レンタルの高知ユナイテッドSCでJ3入会メンバーとなった。 ライバル刈谷が王座奪還へ積極的な補強に動くなか、ISE-SHIMAは連覇へさらにスカッドを拡充させられるか。東海1部の競争力は低くなく、今季も激しい攻防が期待できそうだ。 2025.01.13 17:00 Mon
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地域リーグ時代に“JFL参入”かけた入替戦を経験…J3目指す高知のDF中田永一「諦めてはいけない」「思い出して落ち着いた」

高知ユナイテッドSCのDF中田永一(28)が、Y.S.C.C.横浜との「J3・JFL入替戦」第1戦を振り返った。 明治安田J3リーグ19位のYS横浜、そして日本フットボールリーグ(JFL)2位の高知が対戦する、史上初の「J3・JFL入替戦」。 12月1日、その第1戦は1-1ドロー決着。開始5分でYS横浜が先制も、吹っ切れた高知は33分、ウイングバックのDF上月翔聖が果敢な仕掛けから自ら右足弾をねじ込んで追いついた。 高知は逆転ならずも、押し込む時間が少なくなく、好機も多数。直近のリーグ戦よりも明らかに試合内容が向上しており、悲願のJ3参入に向け、光明となったはずである。 <span class="paragraph-subtitle">◆「諦めてはいけない」</span> フル出場したDF中田は「出だしは硬かった」と早々の被弾を悔やみつつ、「全員が“あと85分ある”と切り替えた。1失点は覚悟の上で臨んだので、さほど気にしなかったです」と言う。 中田自身にフォーカスすれば、東海1部のFC.ISE-SHIMAに所属していたころ、2021年の「JFL・地域リーグ入替戦」に出場。そこで培ったマインドが今回活きたと話す。 「あの時、ISE-SHIMAはホンダロックSC(現:ミネベアミツミFC)と対戦して、前半で0-3になっちゃったんですね。それもセットプレーで3発。『もう無理だ』って思ったんですよ」 「だけど、結局は一発勝負で負けたけど、後半2点とって追いすがった。やっぱり、途中で諦めてはいけないんだとあの時に学びました」 <span class="paragraph-subtitle">◆「ホンダロック戦を思い出して」</span> しかし、今回のYS横浜戦を迎えるにあたり、不安な心持ちがあったことも告白。今季は2度の負傷離脱でリーグ戦出場が9試合のみ...公式戦のフル出場も先発出場も6月以来であった。 「自分は今季、肉離れが2回あって…正直、心身ともに不安定なシーズンでした。復帰して試合に出ることはあっても、90分間はなく、フィジカル面を心配してた部分もありましたね」 「(試合前日)いつもはサッカーのイメージをして眠るんですけど、昨日はイメージすればするほど眠れなくて…深夜2時くらいまで」 それでもやはり、ISE-SHIMA時代のホンダロック戦が己を救うキッカケとなったようだ。 「今回のような試合で力を発揮できないんじゃないか、というのも不安だった部分。けど、あの試合を思い出し、かなり落ち着きました」 「フィジカル面の心配はありつつも、気持ちを全面に出せばカラダもついてくるだろうと。『とりあえず70分くらいまで頑張ろう』というイメージを掴みましたね」 <span class="paragraph-subtitle">◆「残り1試合、自分たち次第」</span> そんな中田の夢は「Jリーガーになること」。高知に来て3年目、実現まであと一歩となったなか、心の奥底には古巣ISE-SHIMAもある。 「大卒のときにケガをして夢が叶わず、28歳まで6年間、悔しさを抱き続けてます。さっき入場のときに『あと一歩だな』って気持ちが込み上げてきて、涙が出そうになりましたね」 「ISE-SHIMAからJFLクラブへ移籍した選手は僕が初めてで。今も小倉隆史さん(クラブ理事長)から連絡をもらいますし、サポーターの方々からもSNSを通じてエールをもらいます」 「残り1試合、ほんとうに自分たち次第。ISE-SHIMAのサポーター、何より高知サポーターのアツい気持ちを背負って、あとはココロを動かす試合をして『昇格』するだけです」 <span class="paragraph-subtitle">◆入替戦2ndレグ</span> 2024年12月7日(土) 15:00KO Y.S.C.C.横浜 vs 高知ユナイテッドSC ニッパツ三ツ沢球技場(神奈川県横浜市) 2024.12.02 17:00 Mon
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【Road to JFL】各地域リーグの王者が順当な首位発進、勢力図に大きな変化なし 一方で競争力高まる東海1部は名門が…

日本フットボールリーグ(JFL)参入を目指すクラブが集う「地域リーグ」。現段階では、各地域で軒並み昨シーズンの王者が開幕から順当に勝ち点3を積み重ね、首位に立っている。 5月18日に開幕予定の北海道サッカーリーグはさておき、たとえば関東サッカーリーグ1部のVONDS市原。昨季まで2年連続で関東1部優勝・地域CL2位・入替戦敗退というV市原は、今季ここまで開幕4連勝の首位に立つ。 東北社会人サッカーリーグ1部も2連覇中のブランデュー弘前FCが開幕5連勝で首位とし、同勝ち点の2位で“元JFL”コバルトーレ女川が並走。弘前と女川、彼らは直接対決以外で取りこぼしをしないことが、リーグ優勝および地域CLストレートインを掴むうえで重要となるだろう。 また、北信越フットボールリーグ1部は福井ユナイテッドFCが開幕3連勝、東海社会人サッカーリーグ1部はFC.ISE-SHIMAが2連勝、中国サッカーリーグは福山シティFCが3連勝、四国サッカーリーグはFC徳島が3連勝、九州サッカーリーグはヴェロスクロノス都農が4連勝。いずれも昨季王者がここまで全勝の首位とする。 唯一、昨季王者の飛鳥FCが地域CLも制してJFLへ去っていった関西サッカーリーグ1部は、昨季2位のCento Cuore HARIMAが開幕2連勝で首位。由緒正しき関西社会人の名門HARIMAは、旧称“バンディオンセ加古川”時代の2018年以来、7年ぶりとなるリーグ優勝を目指す。 このように、開幕前の北海道を除いて各地域とも王者が順当なスタートダッシュ。しかしその一方、出だしで躓いた印象の強いクラブもあり、それは東海1部のFC刈谷である。 JFL復帰を目指す東海の名門・FC刈谷。彼らは2022年にリーグ優勝を経て地域CL決勝ラウンドまで進出しており、直近2年はリーグ優勝を逃すも“全社経由”で地域CLへ…3年連続で夢破れたとはいえ、一目置くべき逞しさがある。 ところが今季は第1節、ホームタウンを共有する1部初昇格のAS刈谷に2-3と敗れ、第2節もやはり市内のライバルであるwyvernと0-0ドロー。まさかの開幕2試合未勝利である。 近年、関東1部に匹敵する競争力となった東海1部。2021年は藤枝市役所、22年はFC刈谷、23年はwyvern、24年はISE-SHIMA…と1年ごとに王者が移り変わり、今季は静岡の新興勢力・岳南Fモスペリオが開幕2連勝を記録する。 JFL復帰を期すFC刈谷だが、その道のりは過去2年以上に険しいものかもしれない。 ◆東海1部第4節 2025年5月18日(日) 12:00KO Vencedor Mie vs FC刈谷 伊賀市上野運動公園球技場(三重県伊賀市) ◆近年の地域CL1位&2位 2019年:いわきFC、高知ユナイテッドSC 2020年:FCティアモ枚方、FC刈谷 2021年:クリアソン新宿、FC.ISE-SHIMA 2022年:ブリオベッカ浦安、沖縄SV 2023年:栃木シティ、VONDS市原 2024年:飛鳥FC、VONDS市原 2025.05.10 14:00 Sat
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「地域CL1次R第1節」VONDS市原がFC刈谷に4-0完勝、“福山vs福井”は痛み分け、初出場ジェイリースが大逆転勝利など【Road to JFL】

8日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)が開幕し、1次ラウンド第1節の全6試合が行われた。 ◆A組 FC徳島 1-1 都農 地域CLの常連どうし、昨季の再戦となったFC徳島vsヴェロスクロノス都農はドロー決着。都農が167cmFW上米良柊人の強烈ヘッドで先制も、FC徳島は高畠淳也のゴールで追いついた。両者とも昨季は初戦黒星から敗退…このドローを明日の第2節で意味あるものとしたい。 ◆A組 ジェイリース 3-2 ISE-SHIMA 小倉隆史理事長束ねるFC.ISE-SHIMAと、全社枠で大会初出場の“地域リーグ最強実業団”ジェイリースFC。試合はISE-SHIMAがオウンゴールで先制し、宮寺優斗も追加点…しかし、ジェイリースがほどなくして1点を返し、後半へ。 後半に入ると、ジェイリースの荻野広大、島津頼盛が立て続けにネットを揺らし、2点差を逆転。ジェイリースは地域CL初出場初白星とし、実力の拮抗が予想されたA組で首位発進だ。敗れたISE-SHIMAは地域CL初黒星に。 ◆B組 V市原 4-0 刈谷 昨季入替戦で延長戦の末に惜敗、JFLまで本当にあと一歩だったVONDS市原は、4年ぶりのJFL復帰を目指すFC刈谷に完勝。開始7分に鈴木魁人のゴールで先制し、一木立一が前半のうちに追加点、後半も効率よく2点を追加した。 関東1部の王者は有力な昇格候補とみてよさそう。守備時のアプローチが素早く、味方へのカバーリングも迅速…よどみのない守備が循環を作り、大量4得点だ。対し、「-4」がついた刈谷は敗退危機。極めて困難な状況に陥った。 ◆B組 飛鳥 3-2 弘前 大会初出場となった関西1部の新王者・飛鳥FCがブランデュー弘前FCに勝利。「監督・美濃部直彦」というだけでダークホース感が滲む初出場組は、2-1リードで迎えた85分に追いつかれ、勝ち点2を失うかと思われた。 それでも90+4分、低い位置でのブロック形成から、前がかりになる弘前を尻目に陣地を挽回。最後は清川流石が見事な内巻きコントロールショットを突き刺し、これがラストプレーとなった。敗れた弘前も2度のビハインドを追いつく気概を披露。明日に期待したい。 ◆C組 福山 0-0 福井 地域リーグ随一の完成度を誇るサッカーで3年連続出場となった福山シティFC、対するは県民の期待が一段と高まった雰囲気も伝わってくる福井ユナイテッドFC。結果はゴールレスドローに。総括としては互いに決め手を欠いた痛み分け。どこか停滞感漂う福山は最終盤、怒涛のロングスロー攻勢も実らなかった。 ◆C組 十勝 2-1 JSC 北の大地で3年ぶりに覇権を取り戻した北海道十勝スカイアースは、気概あふれる専門学校軍・JAPANサッカーカレッジに逃げ切り勝ち。23分に丸岡悟のPKで先制後、後半には左サイドを崩して兼田寛也が追加点を決めた。 JSCも最終盤にセットプレーから1点を返すが、わずかに及ばず十勝の2-1勝ち。北海道勢初の地域CL突破を目指す十勝が、C組の首位発進となった。明日明後日も、楽しみだ。 ◆第2節(11月9日) ▽10:45KO A組 FC徳島 vs ジェイリースFC B組 VONDS市原 vs 飛鳥FC C組 福山シティFC vs 北海道十勝スカイアース ▽10:45KO A組 ヴェロスクロノス都農 vs FC.ISE-SHIMA B組 FC刈谷 vs ブランデュー弘前 C組 福井ユナイテッドFC vs JAPANサッカーカレッジ 2024.11.08 16:22 Fri

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