知将カペッロが停滞感拭えぬユベントスを語る…鋭い眼光に映るは「インテル戦で自信を打ち砕かれた選手たち」

2024.03.19 20:25 Tue
知将カペッロが停滞感拭えぬユベントスを語る
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知将カペッロが停滞感拭えぬユベントスを語る
ファビオ・カペッロ氏がユベントスについて語った。
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停滞感拭えぬユベントス。名門再建へリスタートを切った今季、比較的順調に歩みを進め、ある時期まで“強すぎる”首位インテルに次ぐ2位をキープしてきたが、そのインテルとの直接対決を落として以降、調子を乱され、勝てなくなった。そんなユベントスは、知将カペッロの鋭くも愛に溢れた眼光にどう映っているのか。
御年77歳のカペッロ氏は、停滞感の要因は何かと批判されやすいマッシミリアーノ・アッレグリ監督の采配だけにとどまらないと指摘する。

「アッレグリはある時期まで奇跡を起こしていた。そう、あのイタリア・ダービー(インテル戦)までのことだ。しかし、そのクオリティの差は比較するまでもなく、競争力でミランにも追い越されることとなった」
「ひとつ確かなことがある。ユベントスの選手たちは、インテル戦で無惨なまでの差を痛感させられ、まさにあの試合中に集中力とアドレナリンを削がれてしまい、それが今日まで続いている」

「では、その“差”とはなんだろう。思うにトライデント(トリデンテ)ではない。何を言われようともフェデリコ・キエーザはサイドにいれば危険な存在だし、才能溢れるアタッカーは複数いる」

「しかし、インテルのように分厚い中盤はユベントスになく、ミランでいうテオ・エルナンデス&ラファエル・レオンのような飛び道具もない。アッレグリが[3-5-2]に固執するのも無理もないのだ。ヴィニシウスやムバッペがいれば話は別だがね」

“それはつまり、夏の大きな補強が不可欠ということですか?”

「少なくとも4枚、トップクラスのクオリティを担保する選手を連れてくる必要がある。ただし、全てがクラブ主導ではいけない。アッレグリと部下のコーチからしっかり意見を聞くべきだ」

古巣ユベントスにトップクラスの補強を呼び掛けたカペッロ氏。同時に「アッレグリは賢く、試合を“読む”力に秀でた男だ。案外イタリアよりイングランドのほうが合っている気もする」とも…。

ユベントスは知将の意見も参考にしたいところだ。

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7連勝中のローマにドロー、トゥドール監督は「自信になる」と手応え

ユベントスのイゴール・トゥドール監督が6日にアウェイで行われ、1-1で引き分けたセリエA第31節ローマ戦を振り返った。 トゥドール監督の初陣となった前節ジェノア戦をウノゼロで制して連敗を止めた5位ユベントスが、7連勝中の6位ローマのホームに乗り込んだ一戦。 立ち上がりからボールを握ったユベントスが押し込むと、40分にMFマヌエル・ロカテッリのボレーで先制。しかし後半開始4分にハーフタイム明けに投入されたFWエルドル・ショムロドフにCKの流れから同点弾を奪われてそのまま引き分けに終わった。 トゥドール監督は7連勝中と好調なローマ相手のドローに一定の手応えを感じている。 「CKからの失点を減らす必要があるが、ブレーメル、ガッティ、カバルらが不在でハンデを抱えている。私が就任した時、既に導入していたセットプレーの守備方法を採用しているが、間違いなく改善する必要がある。前半はすごく良かった。ハードに攻めて面白い展開が幾つかあった。後半にローマがシステムを変えてCKから失点したが、最後は良い形で終わって勝てる可能性もあったと思う。ローマが7連勝していたことを考えれば引き分けでも自信になる。正しい方向に進んでいる」 2025.04.07 11:15 Mon
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「同情する」「尊敬する仲間だ」ユベントス解任のモッタ監督…セリエAの同業者からはエール「すぐ戻ってくるだろう」

ユベントスを解任されたチアゴ・モッタ監督について、同業者は同情しているようだ。 モッタ監督は今シーズンからユベントスの指揮官に就任。クラブを新たなステージに導く若手指揮官として、非常に大きな期待が寄せられていた。 しかし、チームは開幕から黒星こそないものの勝ち切れない試合が多く、スクデット争いに絡むまでには至らず。直近ではチャンピオンズリーグ(CL)でプレーオフ敗退、セリエAで2試合連続大敗を喫したことから、モッタ監督への手腕には疑問の目が向けられていた。 加えて、チームの人心掌握にも苦戦と報じられたモッタ監督。最終的にはクラブ上層部からの支持も失い、23日に解任が発表されることとなった。 1年経たず解任の憂き目に遭ったモッタ監督について、セリエAの同業者は擁護。イタリア『トゥットメルカート』によると、セリエA最優秀監督に贈られるパンキーナ・ドーロの表彰式に出席していたアタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、モッタ監督の境遇に同情すると語っている。 「私はすべての監督、特に困難な時期を過ごしている監督のことを考える。我々は、そのようなことが起こったとき、いつもプロフェッショナルな対応ができるわけではない。スタッフに対して、メディアが集中攻撃を仕掛るのはよくあることだ。そして私はそれが好きではない。私は彼らに同情する。そして現時点では、特にチアゴ・モッタについて言いたい」 また、同式典にてインテルのシモーネ・インザーギ監督もモッタ監督に同情。それでも、早い段階で指揮官に復帰するだろうと期待を示している。 「彼は私が尊敬する仲間だ。我々は何度も対戦してきた関係でもある。残念ながら、そのようなことが起こってしまい、残念だよ。私は彼を監督として、人として尊敬している。彼はすぐ戻ってくるだろう。とても優秀な人だからね」 2025.03.25 10:20 Tue

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