上位対決は新潟Lが東京NBを下し首位追走!途中出場・川澄奈穂美が値千金の決勝ヘッド【WEリーグ】

2024.03.10 14:57 Sun
勝利後のインタビューに応じた新潟Lの川澄奈穂美
©WE LEAGUE
勝利後のインタビューに応じた新潟Lの川澄奈穂美
10日、2023-24 WEリーグ第9節のアルビレックス新潟レディースvs日テレ・東京ヴェルディベレーザがデンカビッグスワンスタジアムで行われ、ホームの新潟Lが1-0で勝利を収めた。再開初戦となった前節は互いに白星を掴み、逆転優勝へ弾みを付けた3位新潟L(勝ち点16)と4位東京NB(勝ち点15)の直接対決。昨日のゲームで首位のINAC神戸レオネッサが勝利したため(勝ち点18→21)、両チームともに3ポイントを欲する一戦となった。

新潟Lは3分に杉田亜未、東京NBも直後に池上聖七と距離のある中で足を振っていく。さらに、前節のノジマステラ神奈川相模原戦でWEリーグデビュー即2得点の結果を残した東京NBの神谷千菜が得意のヘディングを放てば、こちらも前節のサンフレッチェ広島レジーナ戦でゴールを決めた滝川結女が強烈な左足のミドルと、果敢にゴールを狙う。
互いにボールを保持する時間を作った序盤から中盤を経て、徐々に保持率は東京NBに傾向する。2トップ2ウイングの新布陣、[3-3-4]でボゼッションとサイド攻撃を両立させる東京NBに対し、新潟Lは徐々に守備ラインが後退し、前線が孤立。奪ったあとのボールをつなげなくなっていく。

橋川和晃監督は流れを変えようと、後半頭から川澄奈穂美を投入し、右のサイドハーフへ。滝川を左に回す。
だが、後半も東京NBのペースが続き、開始直後には北村菜々美が一対一を迎えたが、なでしこジャパンのGK平尾知佳に阻まれ、59分には速攻からチャンスを迎えたが、慎重過ぎる選択が続き、シュートまでは持ち込めない。

すると、少ない好機を生かし、新潟Lが試合を動かす。61分、石田千尋のスルーパスで左のスペースを突くと、石淵萌実のクロスに飛び込んだのは途中出場の川澄。ニアへ入り込み頭で合わせ、WEリーグ初ゴールをマークした。

以降は新潟Lの中盤の圧力も高まり、東京NBは窮屈なパスワークを強いられる。ならばとウイングを使っての攻撃を試みる東京NBだが、明確なシュートシーンを作れず、終盤にはセットプレーのこぼれ球から神谷、北村が立て続けに狙うも、新潟L守備陣の集中力が勝り、そのままタイムアップ。

連勝を飾った新潟LがI神戸を追走し、東京NBは足踏みとなった。

アルビレックス新潟レディース 1-0 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
【新潟L】
川澄奈穂美(61分)

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