「人生のスクラップブックに残る瞬間のひとつ」、指揮官としてローマ初陣飾ったデ・ロッシ監督は喜びと共に安堵

2024.01.21 09:00 Sun
ローマ初陣を白星で飾ったデ・ロッシ監督
Getty Images
ローマ初陣を白星で飾ったデ・ロッシ監督
ローマの指揮官としての初陣を飾ったダニエレ・デ・ロッシ監督が、ジャッロロッシでの初采配を振り返った。
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今シーズンここまでのセリエAで9位に低迷するローマは、16日にジョゼ・モウリーニョ監督を解任。その後任としてクラブのレジェンドであるデ・ロッシ監督を招へい。現役時代のローマ、イタリア代表での実績は申し分ない40歳の青年指揮官だが、イタリア代表のテクニカルコーチを経て2022年10月に初監督を務めたセリエBのSPALでは就任半年でわずか3勝に終わって解任。そのため、古巣での初陣に向けてその手腕を疑問視する声も少なくなかった。
そういったなか、20日に行われたセリエA第21節のエラス・ヴェローナ戦では攻守両面で課題を残したものの、FWロメル・ルカク、MFロレンツォ・ペッレグリーニのゴールを守り切って2-1の勝利。ジャッロロッシでの初采配でチームにリーグ戦4試合ぶりの白星をもたらした。

同試合後、デ・ロッシ監督はクラブ公式チャンネル『ローマTV』で自身の初采配を振り返った。
「良い結果となった」

「(初采配の感想は)楽しかった。ファンとして試合を見に来たときは、いつも大きな愛情があった。街では常に愛情を感じている。それは決して欠かすことがないし、彼らは私を支えてくれる。だが、今の私には違う役割がある。そういった意味では大きな感情を感じたが、他方では私にはやるべき仕事があって大きな緊張を感じた」

「私はそのふたつのことを調和させようと努めていたし、何よりも試合の終わりに人々に感謝したいと思っていた。試合中に彼らが私の名前を呼んでいるのを聞き、これ以上嬉しいことはなかったよ」

「前半は本当に良かったと思う。またこういった試合を見たい。ただ、後半のように前半と同じことをゆっくりやってしまうと難しくなる。それは相手にとって予測可能になるからだ。そして、フィジカル的にもヴェローナには素晴らしいエネルギーがあり、素晴らしい足を持っており、前半に我々がライン間でプレーできたボールを奪うのは彼らにとって簡単だったと思う」

「(少ないタッチでの縦への前進)それは我々が最初に触れ、取り組んだことのひとつだ。支配力、ボールマネジメントが重要だと思う。しかし、繰り返すが、これらのイメージは、ワンタッチで行う場合、素早く行う場合、そして相手の圧力を克服するという考えを持って行う場合、それが理にかなっていることを理解させなければならない。そうしないとゲームをコントロールできずにスリープ状態に陥ってしまう」

「チームは準備ができており、よく訓練されており、優れたフィジカルを持っている。ゆっくりと戦えば、ボールポゼッションでうまくいかなくなる。常にプレッシャーラインを突破し、奥行きを攻撃することを目的として、素早くボールを奪えれば、我々のプレーヤーたちと一緒に楽しめると思う」

さらに、この試合で決勝点を挙げた、後輩で現カピターノのペッレグリーニについても言及。指揮官として叱咤激励しつつ、過去に同じ苦しみを味わった先輩としての思いやりを見せた。

「彼は我々の中で最も重要なベストプレーヤーの一人であり、我々がイタリアに持つ最も偉大な才能の一人である。個人的に彼は試合の継続性を見つける必要がある。彼は多くのボールに触れなければならないし、それからよりエリア内に入って行く必要がある。なぜなら、彼はゴール前で常に複数のゴールを決めることができる資質を備えているプレーヤーだからだ」

「彼は以前の私と同じ役割を担っており、カピターノであり、物事がうまくいかないときは、我々ローマ人も責任に直面するのは正しいことだ。なぜなら、我々はとても多くの愛と名誉を持っているからだ。しかし、我々はチーム全体でそれを負担しなければならない。このようなことは起こるものだが、彼は問題なく対処できる」

「時々顔を合わせてきたこの数年間でずいぶんと成長した少年の姿が見えたよ。彼は今週、真のリーダーのように振る舞った。私は彼にとても満足している。ただ、彼は後半に入って少し調子を落とした。我々全員がもっと良くしなければいけないが、私は前半の彼が本当に好きだったよ」

なお、いずれも途中交代となったパウロ・ディバラレオナルド・スピナッツォーラの2選手に関しては前者が予防、後者はケガをしたものの深刻なものではないと説明。

「ディバラは大丈夫なようだし深刻なことは何もない。ただ、彼はピッチ上で無理できる状態ではなかった。スピナッツォーラはケガをしたかもしれないがそれも深刻なものではない」

最後に、勝利後にクルヴァ・スッド(ホームゴール裏)での挨拶に対する感想を求められたローマ人は、「キャリアのスクラップブックに残る瞬間のひとつ」と喜びを噛みしめている。

「これは私の人生、キャリアのスクラップブックに残る瞬間のひとつだ。何年も前、『ローマに与えられるキャリアが2つあれば』と冗談を言った。確かに、おそらく2番目のものが与えられた。それがどれくらい続くか見てみよう」

「今はそれを楽しまなければならないし、他方ではまさに我々の肩にかかっているからこそ200パーセントの力を出し切らなければならない。しかし、私の肩には、我々が20年間一緒にいたことを決して忘れさせない彼らの愛があるんだ」

「今日、彼らが私を歓迎してくれ、それが正しいことだと思ったからクルヴァに挨拶に行った。ただ、毎回クルヴァを訪れたり、ピッチを回ったりするつもりはないよ」

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インテルがローマにウノゼロでリーグ3連勝! 主力2人負傷もラウタロが決勝点【セリエA】

セリエA第8節、ローマvsインテルが20日にスタディオ・オリンピコで行われ、アウェイのインテルが0-1で勝利した。 インターナショナルマッチウィーク前に行われた前節はモンツァと1-1のドローに終わり、ユリッチ新体制での連勝がストップした9位のローマ。公式戦2戦未勝利と監督交代ブーストに陰りが見え始める中、今節は昨季王者とのビッグマッチに臨んだ。前節からは先発2人を変更。負傷のエル・シャーラウィに代えてザレフスキ、スーレに代えてディバラが復帰した。 一方、前節トリノ戦では前半に退場者を出した相手に緩みを見せたものの、テュラムのトリプレッタの活躍で3-2と勝ち切って連勝を飾った2位のインテル。次節にユベントスとのデルビー・イタリアを控える中、難敵とのタフなアウェイゲームに臨んだ。トリノ戦からは先発2人を変更し、ビッセクとフラッテージに代えてパヴァール、バレッラが復帰した。 ローマはペッレグリーニ、インテルはラウタロ・マルティネスと互いに開始5分経たずに両カピターノがシュートを打ち合うオープンな入りとなった注目の強豪対決。その中で地力で勝るインテルは6分、ムヒタリアン、ラウタロの鮮やかな連携から最後はテュラムがミドルレンジの強烈なシュートでGKスヴィラルにビッグセーブを強いる。 以降も良いリズムで試合を進めるインテルだったが、鼠径部を痛めたか、チャルハノールがプレー続行不可能となり、12分にフラッテージがスクランブル投入される。それでも、直後にはムヒタリアンのクロスバーを掠めるシュートでゴールを脅かすなど、主導権を渡さない。 前半半ばを過ぎてローマが徐々に押し返してイーブンな展開に。その中でインテルに再びのアクシデント。左のハムストリングを痛めたアチェルビがプレー続行不可能となり、27分にアチェルビが投入された。 前半終盤の41分にはドフビクのポストワークからディバラを経由したボールがペナルティアーク付近のペッレグリーニに繋がり、ホームチームに決定機が訪れる。だが、枠を捉えた鋭い右足シュートはGKゾマーの好守に阻まれた。 拮抗したゴールレスの前半を経て試合は後半に突入。立ち上がりから一進一退の攻防が繰り広げられる中、ひとつのミスが試合を動かす。 60分、ローマ左CKの流れでカウンター対応で後方に控えていたザレフスキがコントロールミスからボールロスト。ボールを奪ったフラッテージが右サイドのスペースを独走。折り返しはDFチェリクにブロックされたが、こぼれに反応したラウタロの強烈な右足シュートがゴールネットに突き刺さった。 均衡が破れた試合はここからビハインドを追うローマが押し込んでいく展開に。ディバラを起点にセットプレーからチャンスを窺うが、集中したインテルの守備を崩し切れない。 70分過ぎにインテルはすでに2度の交代機会を使っていたこともあり、一気に3枚替えを敢行。ダルミアン、バストーニ、ラウタロを下げてビッセク、ダンフリース、ホアキン・コレアを投入した。 これに対してローマは序盤に投入したピジッリに続いてスーレやバルダンツィ、ル・フェとより攻撃的なカードを次々に切っていく。一連の交代で小兵アタッカーによるコンビネーションプレーで幾つか良いシーンを作り出すが、要所を締めるアウェイチームの守備を前に一工夫が足りない。それでも、ダンフリースの2度の決定機をGKスヴィラルの好守で凌いで勝ち点の可能性を残す。 その後、4分が加えられた後半アディショナルタイムに猛攻に打って出たローマは、ボックス手前右から得意のカットインを仕掛けたスーレが左足シュートを枠の左隅へ飛ばすが、これはGKゾマーのビッグセーブに阻まれた。 この結果、2人の負傷者を出しながらもカピターノの一撃を守り抜いたインテルがローマにウノゼロ勝利を収めてセリエA3連勝を達成した。 ローマ 0-1 インテル 【インテル】 ラウタロ・マルティネス(後15) 2024.10.21 05:49 Mon
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ローマで序列低下のパレデス、友人率いる古巣ボカへ復帰か?

ローマのアルゼンチン代表MFレアンドロ・パレデス(30)にボカ・ジュニアーズ復帰の可能性が浮上している。 ジョゼ・モウリーニョ体制だった2023年夏に古巣ローマへ6年ぶりに復帰を果たしたパレデス。その後、元チームメイトであるダニエレ・デ・ロッシ前監督の下ではレジスタとして中盤の主軸を担ったが、今シーズンの開幕後に就任したイバン・ユリッチ新監督の下では出番が激減。 マンツーマン守備にハードワークを求める新指揮官の下ではよりインテンシティ、機動力のある選手が重用されており、ここからポジションを奪い返すのは至難の業となっている。 そんななか、アルゼンチン代表で68キャップを刻む実力者には以前からの友人である、フェルナンド・ガゴ新監督を招へいした古巣ボカが獲得への動きを見せている。 そのパレデスは先日、アルゼンチン『TYC Sports』のインタビューで古巣からの関心に言及。「自分のクラブにいて、クラブと契約を結んでいる。とても幸せだ」とローマへのリスペクトを口にしながらも、母国復帰の可能性については除外せず。 「ボカ? わからないよ。クラブ・ワールドカップでプレーするのはいつも楽しいけど、それについてはあまり言えない」 「落ち着いて生活し、日々キャリアを経験している。そしていつも言っているように、何かが起こらなければならないなら、それは起こるだろう…」 なお、イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』によれば、ローマとの契約が今シーズン終了までとなっている30歳MFに関しては今冬のタイミングでの移籍もあり得るという。 チーム内で年俸が上位に位置することもあり、ジャッロロッシは余剰人員をフリーでボカに移籍させる可能性も視野に入れているようだ。 2024.10.18 15:05 Fri

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