ローマが待望の今季公式戦初のアウェイ戦勝利! ペッレグリーニ&ドフビクのPK2発でウディネに逆転勝ち【セリエA】
2025.01.27 01:19 Mon
ローマが待ちに待ったアウェイ戦初勝利
セリエA第22節、ウディネーゼvsローマが26日にダチア・アレーナで行われ、アウェイのローマが1-2で逆転勝利した。
9位のローマは前節、ジェノアに3-1の快勝を収めるも、直近のヨーロッパリーグ(EL)では今シーズン未勝利が続くアウェイゲームでAZに0-1の敗戦。最終節に上位フランクフルト戦を残すなか、崖っぷちの状況に追い込まれた。
その大一番へ弾みを付けるべく臨んだ1ポイント差で10位のウディネーゼとの一戦では引き続きアウェイ初勝利を目指した。AZ戦からは先発4人を変更。フンメルス、パレデス、ディバラ、サーレマーケルスをベンチに置き、新戦力のレンシュ、マンチーニ、バルダンツィ、ペッレグリーニを起用した。
試合は立ち上がりにウディネーゼにアクシデント発生。ピジッリとの競り合いの際に芝に引っかかる形で足を痛めたトゥーレがプレー続行不可能となり、開始7分でカバセレのスクランブル投入を余儀なくされた。
数分間の中断を経て再開された試合はローマペースで進んでいく。ボールを握って押し込むなか、序盤はなかなかフィニッシュまで持ち込めずにいたが、20分を過ぎて攻勢を強めていく。
自分たちのペースで試合を進めながらも仕留め切れないローマは、やはりこの試合でもアウェイゲームでの脆さを露呈。相手のロングカウンターで引っくり返される場面が増える。
すると38分、ウディネーゼは相手陣内中央右で得たFKの場面でキッカーのロヴリッチが意表を突く低弾道のクロスボールを選択すると、ボックス中央でバウンド際を胸で収めたルッカが強烈な右足シュートをゴール右隅に突き刺した。
今冬の獲得候補にも挙がる若手ストライカーに先制ゴールを許したローマは、前半終了間際にピジッリの右サイドからのピンポイントクロスをゴール前に走り込んだドフビクが左足のワンタッチシュートで流し込むが、これはオフサイドで認められず。1点ビハインドで試合を折り返した。
迎えた後半、ラニエリ監督は前半1枚カードをもらっていたチェリクを下げてショムロドフを投入。レンシュとバルダンツィを1列ずつ下げてより前がかる。すると、立ち上がりにはペッレグリーニがボックス内でのDFカバセレのハンドを誘発してPKを獲得。これを自ら冷静に中央へ蹴り込み、50分の同点ゴールとした。
ここから行ったり来たりのオープンな展開になると、ラニエリ監督が早いタイミングで動く。58分、バルダンツィを下げてエル・シャーラウィを投入すると、一連の交代策が嵌る。
カウンターからショムロドフの絶妙なサイドチェンジに快足を飛ばして追いついたエル・シャーラウィがボックス内でGKサバと交錯。このプレーで2本目のPKが与えられると、今度はドフビクが冷静に右隅へ蹴り込んでリーグ3試合連続ゴールとした。
なんとか試合を引っくり返したローマはここからゲームコントロールを意識した戦い方にシフト。デビュー戦でまずまずのプレーを見せたレンシュに代えてザレフスキを投入し、アンヘリーニョを今度は3バックの一角に変更。さらに、80分を過ぎると、ゴールスコアラー2人を下げてディバラと負傷明けのクリスタンテをピッチに送り出し、ゲームクローズに入った。
その後、ショムロドフらにトドメの3点目のチャンスが訪れたなか、これを決め切ることはできなかったが、最後まで集中した守備でホームチームの攻撃を撥ね返し続けたローマが、待望の今季公式戦初となるアウェイ戦勝利を挙げた。
ウディネーゼ 1-2 ローマ
【ウディネーゼ】
ロレンツォ・ルッカ(前38)
【ローマ】
ロレンツォ・ペッレグリーニ(後5[PK])
アルテム・ドフビク(後19[PK])
9位のローマは前節、ジェノアに3-1の快勝を収めるも、直近のヨーロッパリーグ(EL)では今シーズン未勝利が続くアウェイゲームでAZに0-1の敗戦。最終節に上位フランクフルト戦を残すなか、崖っぷちの状況に追い込まれた。
その大一番へ弾みを付けるべく臨んだ1ポイント差で10位のウディネーゼとの一戦では引き続きアウェイ初勝利を目指した。AZ戦からは先発4人を変更。フンメルス、パレデス、ディバラ、サーレマーケルスをベンチに置き、新戦力のレンシュ、マンチーニ、バルダンツィ、ペッレグリーニを起用した。
数分間の中断を経て再開された試合はローマペースで進んでいく。ボールを握って押し込むなか、序盤はなかなかフィニッシュまで持ち込めずにいたが、20分を過ぎて攻勢を強めていく。
まずは26分、ペナルティアーク付近でドフビクの落としに反応したレンシュが正確な左足シュートを枠の左隅へ飛ばすが、これはGKサバのビッグセーブに阻まれてデビュー戦ゴールとはならず。このプレーで得た左CKの二次攻撃からエンディカがシュートに持ち込むが、これもわずかに枠を外れた。
自分たちのペースで試合を進めながらも仕留め切れないローマは、やはりこの試合でもアウェイゲームでの脆さを露呈。相手のロングカウンターで引っくり返される場面が増える。
すると38分、ウディネーゼは相手陣内中央右で得たFKの場面でキッカーのロヴリッチが意表を突く低弾道のクロスボールを選択すると、ボックス中央でバウンド際を胸で収めたルッカが強烈な右足シュートをゴール右隅に突き刺した。
今冬の獲得候補にも挙がる若手ストライカーに先制ゴールを許したローマは、前半終了間際にピジッリの右サイドからのピンポイントクロスをゴール前に走り込んだドフビクが左足のワンタッチシュートで流し込むが、これはオフサイドで認められず。1点ビハインドで試合を折り返した。
迎えた後半、ラニエリ監督は前半1枚カードをもらっていたチェリクを下げてショムロドフを投入。レンシュとバルダンツィを1列ずつ下げてより前がかる。すると、立ち上がりにはペッレグリーニがボックス内でのDFカバセレのハンドを誘発してPKを獲得。これを自ら冷静に中央へ蹴り込み、50分の同点ゴールとした。
ここから行ったり来たりのオープンな展開になると、ラニエリ監督が早いタイミングで動く。58分、バルダンツィを下げてエル・シャーラウィを投入すると、一連の交代策が嵌る。
カウンターからショムロドフの絶妙なサイドチェンジに快足を飛ばして追いついたエル・シャーラウィがボックス内でGKサバと交錯。このプレーで2本目のPKが与えられると、今度はドフビクが冷静に右隅へ蹴り込んでリーグ3試合連続ゴールとした。
なんとか試合を引っくり返したローマはここからゲームコントロールを意識した戦い方にシフト。デビュー戦でまずまずのプレーを見せたレンシュに代えてザレフスキを投入し、アンヘリーニョを今度は3バックの一角に変更。さらに、80分を過ぎると、ゴールスコアラー2人を下げてディバラと負傷明けのクリスタンテをピッチに送り出し、ゲームクローズに入った。
その後、ショムロドフらにトドメの3点目のチャンスが訪れたなか、これを決め切ることはできなかったが、最後まで集中した守備でホームチームの攻撃を撥ね返し続けたローマが、待望の今季公式戦初となるアウェイ戦勝利を挙げた。
ウディネーゼ 1-2 ローマ
【ウディネーゼ】
ロレンツォ・ルッカ(前38)
【ローマ】
ロレンツォ・ペッレグリーニ(後5[PK])
アルテム・ドフビク(後19[PK])
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ローマは16日、新監督にダニエレ・デ・ロッシ氏(40)が就任することを発表した。 契約期間は2024年6月30日までの残りシーズンとなる。 デ・ロッシ新監督は、ローマ育ちでアカデミー出身者。2002年にファーストチームに昇格すると、2019年7月にボカ・ジュニアーズに移籍するまでプレー。ローマ時代には2007年、2008年にはコッパ・イタリアで優勝。2007年にはスーペル・コパも制し、フランチェスコ・トッティ氏が引退してからはキャプテンとしてチームを支えた。 引退後はイタリア代表のテクニカルコーチを務め、2021年のユーロ優勝に貢献。2022年10月から2023年2月まではSPALで指揮を執っていたが、半年でわずか3勝に終わり解任されていた。 ローマでは公式戦通算616試合に出場し63ゴール。18年間プレーしたクラブに監督として復帰することとなったデ・ロッシ新監督は、クラブを通じてコメントしている。 「ローマのテクニカル面でのリーダーシップの責任を私に託してくれたフリードキンファミリーに感謝したい。私としては、今からシーズン終了までの間に待ち受ける試練に立ち向かうため、日々の犠牲を払い、自分の中にある全てを捧げる必要があると思っている」 「ベンチに座ることができる感動は言葉では言い表せない。私にとってローマがどんな存在であるかは、誰もが知っているが、我々全員を待っている仕事は既に引き受けた」 「我々には時間がなく、選択肢もない。競争力を持ち、目標のために戦い、達成しようとすることがスタッフと私が自分たちに与える唯一の優先事項だ」 ローマは16日、4シーズン目を迎えていたジョゼ・モウリーニョ監督を解任。就任1年目の2021-22シーズンはヨーロッパ・カンファレンスリーグで優勝。2022-23シーズンはヨーロッパリーグで決勝に進むも、セビージャにPK戦の末に敗れて準優勝。今シーズンはリーグ戦で序盤から調子が上がらず、14日に行われたセリエA第20節でミランに敗れ、3戦未勝利となっており、9位と苦しんでいた。 2024.01.16 22:15 Tue2
ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu3
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.18“カペッロ・ローマ”スクデットに貢献した中田/ローマ[2000-2001]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.18</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2000-2001シーズン/ローマ 〜カペッロ・ローマ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2000-01roma.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(54) 獲得タイトル:セリエA 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力8:★★★★★★★★☆☆ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係8:★★★★★★★★☆☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆</p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">常勝のカペッロ・ローマ</div> 1999-00シーズン、同じ街のライバル・ラツィオにスクデットを獲得され、ローマは屈辱のシーズンに終わった。迎えた2000-01シーズン、チームはフィオレンティーナから“ヴィオラの英雄”バティストゥータを獲得。その他、エメルソンやサムエルといった実力者を手に入れて、スクデットを獲得するために十分な戦力を整えた。 リーグが開幕すると、ローマはトッティの創造性溢れるプレーとバティストゥータらストライカーの決定力で破壊的な攻撃を見せつけた。さらに、就任2年目のカペッロ監督が採用する堅い守備戦術も機能し、着実に勝ち点を積み重ねていく。結局、序盤戦からほぼ独走状態を続けたチームは22勝9分3敗、68得点という成績で18年ぶり3回目のスクデットを戴冠した。 2年目のシーズンとなった当時の日本代表MF中田は、あくまでトッティの控えという位置付けだった。それでも腐らなかった中田は終盤戦の第29節、2位ユベントスとの天王山で大仕事をやってのける。2点ビハインドの中、トッティに代わって投入された中田は、見事なミドルシュートでゴールを奪取。さらに、再び自身のシュートからモンテッラの同点弾を演出した。この大一番での活躍が、ローマのスクデット獲得をより確実なものにしたといっても過言ではないだろう。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">前線のトライアングル</div> カペッロ監督の下、チーム内に規律と結果へのこだわりを植え付けられたローマ。守備面では、3バックの中央に入ったサムエルを中心に堅守を披露。ウイングバックに入ったカフーとカンデラは豊富な運動量で上下動を繰り返した。また、ボランチのエメルソンとトンマージが中盤で相手から自由を奪う。 そして、主に攻撃を担当したのが前線の3枚。トップ下に入るトッティを中心としたトライアングルで高速カウンターを仕掛けて得点を重ねた。中田がこの当時、ローマの攻撃がボールを縦に運ぶのが速すぎると漏らしたほど、彼らはボールを縦へ縦へと繋いで相手ゴールを目指した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFフランチェスコ・トッティ(23)</span> ローマの“プリンチペ(王子)”が自身の愛する街に栄冠をもたらした。豪快なシュートに加え、柔らかなタッチのトラップやパスなど、ファンタジー溢れるプレーで攻撃陣を操った。13ゴール挙げるなど得点力を発揮したトッティは、ローマのバンディエラとして現役生活を終えた。 2019.04.12 12:00 Fri4
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.34“スパレッティの0トップ”セリエA記録となる破竹の11連勝/ローマ[2005-06]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.34</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2005-2006シーズン/ローマ 〜スパレッティの0トップ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2005-06roma.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ルチアーノ・スパレッティ(48) 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力7:★★★★★★★☆☆☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係10:★★★★★★★★★★ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">セリエA記録となる破竹の11連勝</div> クラブ史上初のスクデットをもたらしたカペッロ監督が去った2004-05シーズンは、結果が出ずに1シーズンで4人の監督交代が相次ぐなど低迷したローマ。そこで、ウディネーゼで3位という好成績を残したスパレッティ監督に白羽の矢を立てると、翌シーズンに復活を遂げる。 序盤戦こそ不安定な戦いが続いたが、“0トップシステム”を用いるスパレッティ監督の戦術が浸透し始めた第22節から当時のセリエA記録となる破竹の11連勝を達成。カルチョーポリの影響でユベントス、ミラン、フィオレンティーナの3チームがセリエB降格や勝ち点剥奪となったため、2位に繰り上がってシーズンを終えた。 スパレッティ監督に率いられた“ジャッロロッソ”は、その後の2006-07シーズンと2007-08シーズンにおいてもチームの完成度を高めて上々の成績を残した。セリエA・2位、チャンピオンズリーグ・ベスト8、コッパ・イタリア制覇をそれぞれ2年連続で成し遂げ、その称賛された戦術とともに素晴らしいチームとしてヨーロッパに君臨する。ただ、ユベントスが低迷していた当時のセリエAにおいて最強を誇ったインテルの後塵を拝し、スパレッティの下でスクデットを獲得することはなかった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">スパレッティの0トップ</div> 純粋なセンターフォワードがいなかったため、スパレッティが編み出した策がトッティを最前線に置く0トップシステム。このバンディエラのキープ力を軸に、2列目の選手が空いたスペースに飛び出していくという、当時は稀な戦術を用いた。 中盤に下りてボールを受けるトッティは、抜群の展開力で2列目の選手の飛び出しを生かしつつ、ゴール前に顔を出してチーム最多の得点数を記録。ペッロッタ、マンシーニ、タッデイといった2列目は機動力を生かしてボールを引き出し、縦に鋭いサイドアタックを披露した。 ボランチにおいても、巧みな配球を行うデ・ロッシやアクイラーニは前線に飛び出すプレーを披露。また、守備ではメクセスとキブが好連係で相手の攻撃を防ぎ、両サイドバックのパヌッチやクフレが攻守のバランスを取った。2006-07シーズンと2007-08シーズンはサイドハーフもこなせるカッセッティ、トネット、シシーニョらがサイドバックを務めて攻撃力を格段に高めた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">MFシモーネ・ペッロッタ(28)</span> スパレッティ監督によって新境地を開拓したのがペッロッタだ。2001-02シーズンに躍進を遂げたミラクル・キエーボでは中盤を支えるハードワーカーだった2006年のW杯優勝メンバーは、ローマでトップ下の位置を与えられると完璧に順応。卓越したテクニックはなくとも、豊富な運動量と高度な戦術眼で周囲と絡みながら幾度もチャンスを演出し、司令塔タイプと異なる新たなトップ下像を印象づけた。 2019.04.20 12:00 Sat5
