ドフビクの終盤弾でレッチェを退けたローマが怒涛の7連勝でCL射程圏内に【セリエA】
2025.03.30 07:39 Sun
ローマは29日、セリエA第30節でレッチェとのアウェイ戦に臨み、1-0で勝利した。
代表ウィーク前の前節カリアリ戦を制して6連勝とした7位ローマ(勝ち点49)は、ドフビクを最前線に2シャドーにペッレグリーニとスーレを据える[3-4-2-1]で臨んだ。
16位レッチェ(勝ち点25)に対し、立ち上がりから押し込んだローマは21分に相手のミスを突いて先制のビッグチャンス。コネがGKのパスを敵陣ボックス内でカット。シュートに持ち込んだが、GKファルコーネのセーブに阻まれた。
その後も敵陣でのプレーを続けていたローマだったが、36分にピンチ。ボックス左のスペースを突かれてガッロに際どいシュートを打たれたが、GKスヴィラルが凌いだ。
ゴールレスで迎えた後半、59分にクルストビッチに際どいロングシュートを打たれてヒヤリとしたローマは、67分に先制しかけるが、CKの流れからマンチーニがネットを揺らしたプレーはわずかにオフサイドでゴールならず。
これが決勝点となってローマがウノゼロ勝利。怒涛の7連勝とし、チャンピオンズリーグ出場圏内を射程に捉えている。
レッチェ 0-1 ローマ
【ローマ】
アルテム・ドフビク(後35)
代表ウィーク前の前節カリアリ戦を制して6連勝とした7位ローマ(勝ち点49)は、ドフビクを最前線に2シャドーにペッレグリーニとスーレを据える[3-4-2-1]で臨んだ。
16位レッチェ(勝ち点25)に対し、立ち上がりから押し込んだローマは21分に相手のミスを突いて先制のビッグチャンス。コネがGKのパスを敵陣ボックス内でカット。シュートに持ち込んだが、GKファルコーネのセーブに阻まれた。
ゴールレスで迎えた後半、59分にクルストビッチに際どいロングシュートを打たれてヒヤリとしたローマは、67分に先制しかけるが、CKの流れからマンチーニがネットを揺らしたプレーはわずかにオフサイドでゴールならず。
それでも終盤の80分に均衡を破る。ロングボールを収めたドフビクがDF2枚に対応されながらもボックス右へ侵入、シュートを決めきった。
これが決勝点となってローマがウノゼロ勝利。怒涛の7連勝とし、チャンピオンズリーグ出場圏内を射程に捉えている。
レッチェ 0-1 ローマ
【ローマ】
アルテム・ドフビク(後35)
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ボーンマスの元オランダ代表FWジャスティン・クライファートが偉業を達成した。イギリス『Sport bible』が伝えている。 かつてアヤックスやバルセロナなどで活躍したパトリック・クライファートを実の父親に持つクライファート。 かつて父もプレーしたアヤックスでプロキャリアをスタートした後、2018年にローマ(イタリア)へ完全移籍。ただ、セリエAの名門では定位置奪取とはいかず、RBライプツィヒ(ドイツ)、ニース(フランス)、バレンシア(スペイン)へのレンタル移籍を繰り返した。 そして、今夏の移籍市場でローマからボーンマス(イングランド)に完全移籍していた。 24歳にしてヨーロッパ5大リーグをコンプリートする形となった同選手は、さらに25日に行われたプレミアリーグ第13節のシェフィールド・ユナイテッド戦(3-1で勝利)で偉業を達成。 前半終了間際にエリア外へ飛び出してクリアを試みたGKフォダリンガムからボールを奪い切ったクライファートは角度がないところから無人のゴールへミドルシュートを突き刺し、プレミアリーグデビューから10戦目にして初ゴールを記録。すでにセリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン、ラ・リーガでゴールを決めていたため、今回のプレミアリーグ初ゴールによってヨーロッパ5大リーグすべてでゴールを挙げる偉業達成となった。 なお、これまでヨーロッパ5大リーグすべてでゴールを挙げた選手は、クライファート以前に2人のみ。1人目は元ルーマニア代表FWフロリン・ラドチョウ氏で、同氏は現役時代にミラン、エスパニョール、シュツットガルト、ウェストハム、モナコなどでプレー。 2人目はモンテネグロ代表FWステファン・ヨベティッチ(現オリンピアコス)で、同選手はフィオレンティーナ、マンチェスター・シティ、セビージャ、モナコ、ヘルタ・ベルリンといったクラブでプレーしていた。 2023.11.26 08:30 Sun3
ローマが新スタジアム計画を発表…目玉は欧州最大のクルヴァ・スッド
ローマが新スタジアムの計画を発表した。 ローマは1953年の開場以来、ラツィオと共にスタディオ・オリンピコを本拠地として使用してきた。しかし、幾度か修繕や改修は行っているものの、老朽化が否めないこともあり、クラブは以前から新スタジアム建設への動きを進めていた。 ただ、“地面を掘れば遺跡にあたる”とも言われる「永遠の都」特有の事情もあり、その計画はなかなか進まずにいたが、ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOとローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏ら市議会の代表者との会談を経て、新スタジアムの計画を発表した。 『YouTube』での新スタジアムのイメージ動画と共にクラブは今回の計画を以下のように説明している。 「ライアン・フリードキン副会長とリナ・スルークCEOを代表とするASローマのトップマネジメントは、本日、ローマ市長ロベルト・グアルティエリ氏と会談し、クラブの新スタジアムのエキサイティングな計画について話し合いました」 「会議では、プロジェクトの革新性と、フットボールファンと地域社会の両方に約束される数多くのメリットに対する共通の熱意が示されました」 「プロジェクトのビデオプレゼンテーションのリリースは、新しいスタジアムのユニークなビジョンとモダンなデザインを紹介し、熱狂的な反響を呼びました。このビジョンの鍵となるのは、ヨーロッパ最大となる予定の新しいクルヴァ・スッドです。このクルヴァ・スッドは、ASローマのサポーターの揺るぎない情熱の証となるでしょう」 また、フリードキン副会長は、このプロジェクトがクラブだけでなくローマという都市、地域社会においても新たな価値を創造するものになると確信している。 「本日、ローマ市長のロベルト・グアルティエリ氏とお会いし、新しいスタジアムのビジョンを発表できたことを光栄に思います。この素晴らしいスタジアムは、ASローマとそのファンの新しいホームであるだけでなく、ローマ市民全員にとってのランドマークでもあります。ヨーロッパ最大のクルヴァとなる予定の新しいクルヴァ・スッドは、サポーターの情熱とエネルギーを体現する強力な焦点となるでしょう。古典的なローマ建築にインスピレーションを得た象徴的なデザインと最先端の設備を備えたこのスタジアムは、フットボールファンから地元のコミュニティまで、すべての人に世界クラスの体験を提供します」 「ASローマの誇りある管理者として、私たちは、クラブの精神と伝統を体現する空間を創り出すとともに、革新と卓越性の世界的なシンボル、そして環境責任のモデルとなることに尽力しています」 「新スタジアムを環境責任のモデルにするという取り組みは、ローマ市長が指摘したように、クラブの価値観やローマ市のより広範な目標と一致しています」 「両者は、開発のさまざまな側面に焦点を当てる作業グループの設立を含む、プロジェクトを進めるためのロードマップについて話し合い、合意しました。これらのグループは、環境基準とコミュニティの関与に細心の注意を払いながら、プロジェクトがスムーズに進むようにします」 「ASローマとそのリーダーシップは、ファンの体験を向上させるだけでなく、コミュニティと環境にプラスの影響を与えるランドマークを作成することに専念しています。新しいスタジアムプロジェクトは、クラブ、ファン、そしてローマ市の誇りのシンボルとなるでしょう」 <span class="paragraph-title">【動画】ローマの新スタジアム構想が発表!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/RE0m08zRgBo" title=" Towards our new stadium " frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2024.07.25 06:30 Thu4
ローマ監督、J・クライファートの放出望まず 「将来を期待する若手の1人」
ローマを率いるパウロ・フォンセカ監督はオランダ代表FWユスティン・クライファート(21)をチームに残したいようだ。 ローマは昨夏にレンタルで獲得したアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンの買い取りを目指しているが、保有権を持つアーセナルとの交渉が難航。買い取り額で隔たりが生じており、クライファートの譲渡でムヒタリアンを買い取る憶測が浮上している。 ところが、元オランダ代表FWのパトリック・クライファートを父に持つクライファートの放出はフォンセカ監督の意に反するもののようだ。ポルトガル『Publico.pt』で、クラブとしても将来の主力化が期待される若手だと述べ、放出に否定的見解を示した。 「彼ら(クライファート親子)は違う」 「彼の父親は偉大な選手であり、偉大なストライカーだった。ユスティンも父親と同じくらい優れている選手だ」 「彼はローマが将来を期待する若手の1人だ」 クライファートは2018年にアヤックスから加入。今季はここまで公式戦27試合に出場して7ゴール2アシストを記録している。 2020.06.16 16:00 Tue5