メルボルンと壮絶ドローでGS突破お預け…甲府の篠田善之監督が反省口に「先制被弾でよりパワーを使うことに」

2023.11.29 22:38 Wed
©超ワールドサッカー
ヴァンフォーレ甲府篠田善之監督が、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループH第5節のメルボルン・シティ戦を振り返った。

29日、グループ首位の甲府は勝ち点「7」と得失点差「+2」で並ぶ2位メルボルンと“ホーム”国立競技場にて対戦。勝てば他会場[浙江職業FCvsブリーラム・ユナイテッド]の結果次第でグループステージ突破の可能性もあったなか、3-3のドローに終わった。

◆ヴァンフォーレ甲府 3-3 メルボルン・シティ
【甲府】
井上詩音(前8)
鳥海芳樹(前43)
宮崎純真(後40)
【メルボルン】
カラム・タルボット(前5)
トルガイ・アルスラン(後14)
マリン・ヤコリシュ(後19)
これにより、グループ突破を最終節のブリーラム・ユナイテッド戦(A)まで持ち越すことに。篠田監督は試合後の会見で「今日も多くの方々にご来場いただいて、モチベーション高く試合に入りましたが、攻守の切り替え、頭の回転、判断…やや軽いところが見受けられました。先制点を奪われ、よりパワーを使うことになりました」と切り出す。

「それでも追いついて逆転して、という流れは素晴らしかったです。ただやはり、後半頭のPK(同点被弾)もそうですが、自分たちのミスからスペースを与えたことを反省しなければいけません。立て続けの失点でより苦しくなってしまいました。交代で入った選手がパワーを使って最後に追いつけたことは高く評価できます」
また、12日に行われたJ2リーグ最終節のモンテディオ山形戦(1●2)から、公式戦の間隔が2週間強、空いた点について問われると、それほど大きな影響はなかったと語る。

「そうですね。あいだが空いたのでトレーニングマッチなんかも組み込んだんですけど、公式戦になるとプレー強度は別物。ただ、それ以上に自分たちの距離感が気になりました。ビルドアップでももたついた印象があります」

「守備でもメルボルンの10番(アルスラン/4-1-2-3のインサイドハーフ)が低い位置までボールを引き出しに行った際、アンカーを消す役割の三平とウタカの位置取りがいつもより少し低くなった印象です。守備のスイッチがなかなか入らなかった要因の1つだと考えています」

様々な課題を口にした篠田監督。それでも、敗れたわけではなく、グループステージ突破の可能性もまだまだ十分。ポジティブさは忘れない。

「これほど多くのサポーターの方々の前で勝利を届けたかったというのが一番の思いです。選手も監督である私も、足りないところがいくつか見えた試合になったと思います。ただ、最後まで前向きに走った選手たち…最終節に可能性を残しました」

オーストラリアはAリーグの強豪メルボルン・シティと3-3という打ち合いを演じたのは、J2リーグのヴァンフォーレ甲府。“ホーム国立"に詰めかけたサポーターをたびたび沸かせ、J2勢の誇り、日本の誇りと呼ぶに相応しいゲームを今回も披露した。

甲府のグループステージ突破をかけた第6節(最終節)は12月12日。敵地タイで同国王者のブリーラムと対戦するが、敵地ではここまで2試合で1分け1敗...ブリーラムに敵地で勝ち、新たな歴史を刻む。

篠田善之の関連記事

中国甲級リーグ(中国2部)の南通支雲足球俱樂部は1日、日本人指導者の篠田善之氏(53)が新監督に就任することを発表した。 篠田氏は、現役時代は甲府クラブ(現:ヴァンフォーレ甲府)やアビスパ福岡でプレー。引退後は福岡の下部組織やトップチームでコーチを歴任。2008年7月に監督に就任した。 2012年からはFC 2025.01.02 23:40 Thu
ヴァンフォーレ甲府は2日、大塚真司監督(48)の続投を発表した。 現役時代はジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド千葉)、川崎フロンターレ、大宮アルディージャ、モンテディオ山形 、コンサドーレ札幌(現:北海道コンサドーレ札幌)でプレーした大塚監督は、引退後は大宮の下部組織やトップチームでコーチや監督を歴任 2024.11.02 11:25 Sat
2日、YBCルヴァンカップのプライムラウンド組み合わせ抽選会が行われた。 今シーズンはJ1、J2、J3の全60クラブが大会に参加。勝ち抜いた8クラブがプライムラウンドを戦い、トロフィーを目指すこととなる。 例年は選手が抽選会に参加した中、今シーズンはクラブOBがドロワーを務めることに。各クラブでかつて活躍し 2024.07.02 21:10 Tue
ヴァンフォーレ甲府は2日、篠田善之監督(53)との契約解除を発表した。双方合意の下での契約解除となる。また、新監督は大塚真司コーチ(48)が就任することとなった。 篠田監督は、アビスパ福岡の下部組織やトップチームでコーチを歴任。2008年7月に福岡の監督に就任した。 2012年からはFC東京のトップチームの 2024.07.02 10:28 Tue
21日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24のラウンド16・2ndレグのヴァンフォーレ甲府vs蔚山HDが国立競技場で行われ、1-2で蔚山が勝利を収めた。 J2勢ながらグループHを首位で通過した甲府とグループIを2位で通過した蔚山の一戦。15日の1stレグは3-0でホームの蔚山が勝利を収めており、甲府 2024.02.21 20:15 Wed

ヴァンフォーレ甲府の関連記事

ヴァンフォーレ甲府は30日、国際サッカー連盟(FIFA)から課されていた移籍禁止制裁措置が解除されたことを発表した。 甲府は26日、国際サッカー連盟(FIFA)が公表する「FIFA登録禁止リスト」に掲載されていた。同日クラブは声明を出し、2022年8月1日から2023年12月31日まで期限付き移籍で所属していた、 2025.09.30 20:15 Tue
ヴァンフォーレ甲府は15日、アシスタントコーチにシンガポール人指導者のナズリ・ナシル氏(54)が就任することを発表した。登録期間は11月30日までとなる。 ナズリ・ナシル氏は、シンガポール政府・文化社会青年省(Ministry of Culture, Community and Youth of Governme 2025.05.15 15:50 Thu
Jリーグは14日、5月15日の「Jリーグの日」を記念し、開幕当時に多くのファンに親しまれた「Jリーグチップス」を特別に復刻することを発表した。 1993年の開幕とともに人気を博した「Jリーグチップス(選手カード付)」が、32周年を迎えるJリーグに帰ってくることに。復刻版では、J1、J2、J3の全60クラブから各3 2025.05.14 15:55 Wed
明治安田J2リーグ第15節の10試合が10日、11日に行われた。 【RB大宮vs仙台】2位・3位の上位対決はRB大宮が快勝 前節は首位のジェフユナイテッド千葉を国立競技場で下した3位のRB大宮アルディージャと、藤枝MYFCを下して2位をキープしたベガルタ仙台の一戦。仙台は8試合無敗の中で迎えた一戦だったが 2025.05.11 17:40 Sun
6日、明治安田J2リーグ第14節の10試合が全国各地で行われた。 【札幌vs磐田】昨季のJ1対決は磐田に軍配 12位の北海道コンサドーレ札幌と9位のジュビロ磐田の対戦。昨季はJ1で戦った両者が上位に向かうために大事な試合に臨んだ。 試合は開始38秒に動く。リカルド・グラッサのロングフィードを裏に 2025.05.06 18:40 Tue

AFCチャンピオンズリーグエリートの関連記事

AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)を見事に制したアル・アハリ・サウジ。見事に大会MVPを受賞した元ブラジル代表FWロベルト・フィルミノが喜びを語った。 3日、ACLE決勝が行われ、アル・アハリ・サウジは川崎フロンターレと対戦。大観衆が集まった中、アル・アハリ・サウジはガレーノとフランク・ケシエのゴー 2025.05.04 21:55 Sun
AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)優勝を果たしたアル・アハリ・サウジのマティアス・ヤイスレ監督がコメントした。 アル・アハリ・サウジは3日に行われたACLE決勝の川崎フロンターレ戦をFWガレーノとMFフランク・ケシエの前半に挙げたゴールで2-0の勝利。クラブ史上初のアジア王者となった。 202 2025.05.04 13:30 Sun
AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の決勝が3日に行われ、サウジアラビアのアル・アハリ・サウジが川崎フロンターレを2-0で下し、クラブ史上初となるACLE制覇を達成した。 今大会から大きくレギュレーションが変更となり、新たに創設されたACLE。これまでのACLとは異なり、リーグフェーズを12チームで行 2025.05.04 08:10 Sun
川崎フロンターレのDF佐々木旭が、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)決勝のアル・アハリ・サウジ戦を振り返った。 3日、ACLE決勝がキング・アブドゥッラー・スポーツ・シティで行われ、アル・アハリ・サウジと川崎Fがともに初優勝を目指して戦った。 完全アウェイ、サウジアラビアの大観衆の中で初の決勝 2025.05.04 05:11 Sun
川崎フロンターレのMF脇坂泰斗が、AFCチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)決勝のアル・アハリ・サウジ戦を振り返った。 3日、ACLE決勝がキング・アブドゥッラー・スポーツ・シティで行われ、アル・アハリ・サウジと川崎Fがともに初優勝を目指して戦った。 完全アウェイ、サウジアラビアの大観衆の中で初の決勝 2025.05.04 04:48 Sun

記事をさがす

篠田善之の人気記事ランキング

1

中国2部で日本人監督誕生! 元甲府の篠田善之氏が2部降格の南通支雲の監督就任「アジアで自分も仕事をしてみたい思いがあった」

中国甲級リーグ(中国2部)の南通支雲足球俱樂部は1日、日本人指導者の篠田善之氏(53)が新監督に就任することを発表した。 篠田氏は、現役時代は甲府クラブ(現:ヴァンフォーレ甲府)やアビスパ福岡でプレー。引退後は福岡の下部組織やトップチームでコーチを歴任。2008年7月に監督に就任した。 2012年からはFC東京のトップチームのコーチになると、2016年7月に監督に就任。2018年からは清水エスパルスでコーチを務め、2019年5月に監督に就任した。 2023年から甲府の指揮を執ると、クラブ史上初となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも指揮しベスト16に進出する偉業を成し遂げていた。しかし、2024シーズンの明治安田J2リーグでは22試合を戦い、7勝5分け10敗の14位と低迷。J1昇格を目指すクラブにとっては厳しい位置にいた中、7月に契約解除となっていた。 クラブは「先進的なサッカーの概念を持ち、チームの技術的・戦術的なポゼッションや選手のマネジメントについて独自の見識とアイデアを持っている」と篠田氏を紹介している。 篠田新監督はクラブのインタビューに応じ、今回中国でのキャリアをスタートさせる思いを語った。 「FC東京時代にACLに参加したときに、アジアで自分も仕事をしてみたいという思いがありました。昨年甲府の監督としてACLに出た際に、またその思いが強くなったというのが1つあります。その上で、オファーが来たので、チャレンジしてみようという思いになりました」 「なかなか難しいミッションだと思いますが、目標に向かって全体がまとまっていければ、必ず達成できると信じて、日々のトレーニングから選手たちにも自信を持たせてあげること、スタッフの協力を得て、目標を達成できると思います」 南通支雲足球俱樂部は、2016年3月に設立された若いチーム。狼をモチーフとしたクラブで、クラブカラーは青。2023シーズンからは中国スーパーリーグを戦っていたが、2024シーズンは16位と最下位で終わり2部降格となっていた。 クラブの印象について篠田監督は「スタジアムや施設を見させてもらいましたが、非常に色々と整っており、できて間もないチーム、歴史をこれから作るチームということで、そこに自分も参加できることを嬉しく感じています」とコメント。チーム作りについても言及している。 「まず1つはサポーターの皆さん、見ているお客さんがチームがアグレッシブでハードワークできる、見ていてワクワクするチームを作りたいです」 「チームのまとまり、意欲というものを日頃のトレーニングから全面に出せるようにしていきたいと思っています」 2025.01.02 23:40 Thu
2

来季はACLに臨む甲府が、地元出身の篠田善之氏を新監督に招へい「選手とボールが動く躍動感のあるサッカーを」

ヴァンフォーレ甲府は30日、新指揮官に篠田善之氏(51)が就任することを発表した。 地元・山梨県甲府市出身の篠田氏は、高校卒業後クラブの前身でもある甲府サッカークラブでもプレー。その後中京大学へと進学し、1995年にJFLの福岡ブルックス(現:アビスパ福岡)に入団した。 2年目からはJリーグでプレーし、福岡一筋でプレー。2004年に現役を引退すると、そのまま福岡でアンダーカテゴリーのコーチを務め、2008年7月からはトップチームで監督に就任した。 福岡ではチームをJ1に昇格させる手腕も見せると、2012年にはFC東京のコーチに就任。2016年7月からはトップチームの監督に就任。コーチ時代には、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も経験している。 2018年に清水エスパルスのコーチとなると、2019年5月から12月まで監督を務め、その後もトップチームでコーチやヘッドコーチを務めていた。 地元で監督を務めることとなる篠田氏はクラブを通じてコメントしている。 「この度、ヴァンフォーレ甲府の監督に就任致しました篠田善之です。生まれ故郷である山梨県に戻り、歴史あるヴァンフォーレ甲府の監督として指揮をとれることを大変嬉しく光栄に思います」 「攻守においてスピーディーでアグレッシブな姿勢を貫き、選手とボールが動く躍動感のあるサッカーを目指していきたいと思います」 「県民の皆様、ファン、サポーターの皆様、クラブを支えて下さる全ての皆様にたくさんの勝利と笑顔をお届けできる様に、選手、スタッフと共に前進して行きたいと思います。よろしくお願い致します」 また、佐久間悟社長もコメントしている。 「2022シーズンもヴァンフォーレ甲府に関わる全ての皆様方には、多大なるご支援・ご協力並びにご声援を賜り、誠にありがとうございました。また、リーグ戦では、成績不振が続きましたが、第102回天皇杯においては優勝という栄冠を勝ち取ることができました。これもひとえに山梨県に関わる多くの皆様方との協力と連帯の証であったと感謝するとともに誇らしい瞬間でもありました」 「さて、その様な状況下のもと、この度、ヴァンフォーレ甲府の2023シーズンの新たな監督に、篠田善之氏を招聘して監督として就任して頂くことになりましたので、ご報告させて頂きます」 「篠田善之監督は、アビスパ福岡で監督としてJ1昇格を果たされ、FC東京では、ヘッドコーチとしてACLを経験、また、複数のJ1クラブで監督を経験されました。更には、Jリーグで活躍された実績のある多くの外国人監督のもとでコーチとしても学ばれた経験は評価に値するものであります。そして、何よりも心強いことは、山梨県のご出身であり、郷土とクラブへの愛着は、クラブにとって大きな活力になると考えております」 「クラブと致しましては、ここ数年間で成長してきたチームをより積極的な攻撃力とアグレッシブな守備力を向上し、J1昇格に挑んで頂き、また同時に未開の地となるACLにも挑戦して頂くことを期待しております」 「ヴァンフォーレ甲府は、来シーズンも「人々を繋ぎ幸福をもたらす存在でありたい」という理念を掲げ、また「クラブが目指す共生の姿として、フットボールクラブを超えた存在になる」というヴィジョン創りにも貢献して頂ける人材として選手を成長させ、チームを大きく強くすることが出来る指導者であると大いに期待するものであります」 「ヴァンフォーレ甲府に関わる全ての皆様には、引き続き、変わらぬご支援とご声援並びにご協力をお願い申し上げます」 2022.11.30 11:13 Wed
3

“J2の誇り”ACLを戦う甲府を他クラブのサポーターも後押し! 集結しての応援に篠田善之監督「感謝しかありません」」

ヴァンフォーレ甲府の篠田善之監督が、ブリーラム・ユナイテッド戦を振り返り、応援に駆けつけた他クラブのサポーターへの感謝を口にした。 4日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループH第2節で甲府はタイのブリーラムと国立競技場で対戦した。 J2勢として初のACL参戦となった甲府。初戦はアウェイでのメルボルン・シティ戦で0-0のドローに終わっていた。 初勝利を目指した中、前半はなかなか良い形ができずにゴールレスで終えると、後半もなかなか良い形ができない。しかし、選手交代で徐々に活性化。クリスティアーノ、長谷川元希が入ってから徐々に良い形を作れたが、得点は奪えない。 押し込みつつもゴールを奪えない中、ゴールレスドローになるかと思われたが、90分にクリスティアーノのクロスから長谷川がヘッド。これが決まり、劇的な形で甲府が勝利を収めた。 J2勢として初めてACLで勝利を収めた甲府。篠田監督は試合後の記者会見で勝利を喜ぶなか、スタンドに集まった甲府以外のクラブのサポーターへの感謝を口にした。 「クラブも色々な方が告知をしてくれたことにまずは感謝したいです」 「国立でACLを戦うということで、普段は違うチームのサポーターが来てくれることは嬉しかったですし、そういう方々が来るだろうということは選手たちは知っていて、日本を代表してACLに参加している以上、下手な試合はできないという責任感と誇りを持って示そうと言っていたので、示してくれて良かったです」 「多くの方がスタジアムに足を運んでくれて、我々は感謝しかありません」 確認できた限り、同じJ2を戦うジェフユナイテッド千葉やファジアーノ岡山、FC町田ゼルビア、栃木SC、東京ヴェルディ、レノファ山口FCのサポーターのほか、J1からも川崎フロンターレやヴィッセル神戸、鹿島アントラーズ、FC東京、柏レイソルと多くのクラブのサポーターが固まって応援し、甲府の勝利を喜んでいた。 <span class="paragraph-title">【動画】歴史を作った長谷川元希の90分ヘディング弾!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">/<br><a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1709538249796907209?ref_src=twsrc%5Etfw">October 4, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.10.04 23:53 Wed
4

「ミラクル甲府の第2章を」2年前に天皇杯制した甲府、監督交代にハーフナー氏「結果も残してもらえれば」と期待

2日、YBCルヴァンカップのプライムラウンド組み合わせ抽選会が行われた。 今シーズンはJ1、J2、J3の全60クラブが大会に参加。勝ち抜いた8クラブがプライムラウンドを戦い、トロフィーを目指すこととなる。 例年は選手が抽選会に参加した中、今シーズンはクラブOBがドロワーを務めることに。各クラブでかつて活躍し、現在はアンバサダーなどを務める選手が参加した。 ヴァンフォーレ甲府のクラブアンバサダーを務める元日本代表FWハーフナー・マイク氏がドロワーとして登場。川崎フロンターレとの対戦が決定した。 今年からクラブアンバサダーに就任したマイク氏は「今年からアンバサダーを務めていますが、チームが盛り上がるためにこういう場に自分が呼ばれて光栄だと思います」とOBとしてドロワーに携わったことについて言及。「チームの結果と共に、自分もどんどん外に出ていければと思います」と、クラブをアピールしていきたいとした。 2年前にはJ2所属ながら天皇杯で優勝した甲府。クラブ史上初となるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も経験し、今度はルヴァンカップのタイトルを目指す。 「対戦する相手は皆さん強いので、2年前の(天皇杯の)再現じゃないですけど、ミラクル甲府の第2章。ちょうど監督も代わったので期待したいです」とコメント。甲府は、ドローの前に篠田善之監督との契約解除を発表し、コーチの大塚真司氏が監督に就任することを発表していた。 監督交代については「篠田さんももちろん良かったんですが、結果がついてこなかったというのはあります。新しい風が入るということで、結果も残してもらえればと思います」と、新たな体制での今後の戦いに期待を寄せた。 現役時代はストライカーとして活躍したマイク氏。カップ戦ではストライカーの活躍1つでタイトルまで辿り着けることは多い。 カップ戦の位置付けについては「出ていない時はチャンスだと思っていました」とコメント。「選手として、男として、絶対に1位を目指すことが当たり前なので、カップ戦だろうがリーグ戦だろうがやっていました」と、常にタイトルを目指していたと語った。 また「FWとして結果を残すことで自分の評価が高められるので、一発勝負の中で勝負強さを見せられる場なので、そこは見せたかったです」と、ゴールを決め、チームを勝たせるという分かりやすい役割は見せたいと現役時代に思っていたことを語った。 2024.07.02 21:10 Tue

ヴァンフォーレ甲府の人気記事ランキング

1

ヴァンフォーレ甲府、FIFA通達の移籍禁止制裁解除を発表「早期解決してよかった」「とりあえずひと安心」サポーターも安堵

ヴァンフォーレ甲府は30日、国際サッカー連盟(FIFA)から課されていた移籍禁止制裁措置が解除されたことを発表した。 甲府は26日、国際サッカー連盟(FIFA)が公表する「FIFA登録禁止リスト」に掲載されていた。同日クラブは声明を出し、2022年8月1日から2023年12月31日まで期限付き移籍で所属していた、FWジェトゥリオ(現・シャペコエンセ)の移籍金を巡り、保有元であるトンベンセFC(ブラジル)との間で齟齬が生じていたと説明。代理人を通じて交渉を重ねたものの合意に至らず、FIFAから移籍禁止制裁措置が通達されたと、経緯を明かしていた。 「直近3回の移籍期間で選手補強禁止」という厳しい処分が大きな波紋を読んでいた中、9月30日付でトンベンセFC側が制裁措置の解除に同意。これを受け、FIFAから甲府に対して制裁解除が伝えられた。 公式サイトにて甲府は「ヴァンフォーレ甲府に関わる皆様方に多大なるご心配とご迷惑をおかけ致しましたこと、更にはJリーグに関係する方々にもクラブを代表してお詫び申し上げます」と謝罪。「今回の事案発生を大いに反省し、今後はクラブ内におけるガバナンス体制を再構築し、再発防止に努めて参ります」とコメントしている。 SNSでは「1.5年補強禁止はさすがにキツすぎる」「早期解決してよかった」「とりあえずひと安心」と、胸をなで下ろすファン・サポーターの声が集まった。 2025.09.30 20:15 Tue
2

甲府が1年半レンタルのジェトゥリオ退団を発表…9月加入のルーカス・マセドも

ヴァンフォーレ甲府は28日、FWジェトゥリオ(26)とFWルーカス・マセド(26)の退団を発表した。 ジェトゥリオは2022年夏に母国ブラジルのトンベンセFCから期限付き加入。今季も期限付き移籍でとどまり、J2リーグ24試合3得点のほか、ACLと天皇杯でも計7試合1得点をマークした。同じくブラジル国籍で、かつていわきFCでもプレーしたルーカス・マセドは今年9月に加入。だが、出番なしに終わった。 両選手はクラブの公式サイトを通じて、それぞれ別れの挨拶をしている。 ◆ジェトゥリオ 「ヴァンフォーレ甲府での学び、そして、たくさん挑戦できた事に感謝しています。J1昇格は果たせませんでしたが、ACLで難しいグループステージを首位で突破した成功は光り輝くものでした。サポーターの熱い応援に心から感謝しています。新しいシーズンに向けてヴァンフォーレ甲府の更なる飛躍を期待しています」 ◆ルーカス・マセド 「ヴァンフォーレ甲府の一員となり、貴重な機会をいただいた事に感謝いたします。甲府で過ごした期間は私にとって非常に重要であり、多くの学びを得ることができました。そして、偉大な大会であるACLでグループステージ首位での突破は、歴史的な素晴らしい出来事であり、仲間と喜びを共有出来た経験を次なる挑戦に生かしていきたいです。2024年にヴァンフォーレ甲府が目標を達成されることを心より願っています」 2023.12.28 12:45 Thu
3

新潟のクラブ史上初のJ2降格決定…“川中島ダービー”勝利で意地を見せるも広島の勝利で降格に《J1》

▽明治安田生命J1リーグ第32節、アルビレックス新潟vsヴァンフォーレ甲府がデンカビッグスワンスタジアムで行われ、ホームの新潟が1-0で勝利した。しかし、他会場の結果、新潟のクラブ史上初となるJ2降格が決定した。 ▽最下位の新潟(勝ち点19)と15位の甲府(勝ち点28)によるJ1残留を懸けた“川中島ダービー”。前節、サガン鳥栖を破って奇跡の逆転残留に向けてわずかながら望みを繋いだ新潟だが、残り3試合で全勝且つ上位3チームの取りこぼしに期待しなければならない。一方、新潟を含め16位サンフレッチェ広島(勝ち点27)、17位大宮アルディージャ(勝ち点24)との熾烈な残留争いに身を置く甲府も今節での勝ち点3が求められる。 ▽冷たい雨が降りしきる中でスタートした“川中島ダービー”。試合はより勝ち点3がほしいホームチームがボールを保持して攻撃に出るが、甲府が持ち味の粘り強い守備で跳ね返し、左サイドの高野やリンスのスピードを活かしたカウンターで決定機を作り出す。13分には左CKの流れからこぼれ球を拾った高野のクロスにフリーのリンスが頭で合わすが、これを枠に飛ばせない。 ▽一方、なかなか攻め切れない場面が続く新潟だったが、幸運な形からファーストチャンスをゴールに結びつける。18分、相手陣内中央で左でボールを受けた山崎がゴール方向へ向かうクロスを供給。すると、ホニの前で対応に当たったDFエデル・リマの伸ばした足に当たったボールがゴール左隅の絶妙なコースへ飛び、ネットを揺らした。 ▽不運な形で先制を許した甲府は徐々にボール保持率を高めて反撃を開始。立ち上がりと両者のスタイルが入れ替わる展開の中、よりゴールに迫ったのはカウンターに転じた新潟。29分には堀米のミドルシュートがディフレクトしてゴール前に流れると、これをオフサイドラインぎりぎりで抜け出した小川がワンタッチでコースを変えるも、わずかに枠の左に外れる。その後は甲府が押し込む時間が続くも、幾つかのセットプレーチャンスを活かせず、前半は新潟の1点リードで終了した。 ▽迎えた後半、ビハインドを追う甲府は小出を下げてハーフタイム明けに橋爪を投入する。だが、後半も最初の決定機は新潟に訪れる。56分、相手陣内中央右で得たFKの場面でキッカーの小川がゴール前に入れると、これをホニが頭で合わすがクロスバーを叩く。 ▽一方、流れの中で攻め切れない甲府もセットプレーから決定機を創出。61分、右CKの場面でキッカーの高野が鋭いボールを入れると、これを中央の新井が頭で合わす。しかし、GK大谷が驚異的な反応でボールに触りクロスバーを叩く。 ▽何とか流れを変えたい甲府は62分、黒木を下げて切り札のドゥドゥを投入。ここからリンスとドゥドゥの個人技を生かした攻めで猛攻に転じていく。 ▽その後も互いに交代カードを切っていく中、オープンな攻防を繰り広げていく両者。何とかゴールをこじ開けたい甲府は81分と82分にドゥドゥが強烈なシュートを浴びせていくが、相手GKとDFの身体を張ったブロックに遭う。試合終盤にかけても白熱の攻防が続くも、試合はこのまま1-0でタイムアップ。 ▽前半のオウンゴールを守り切った新潟が“川中島ダービー”を制し、今季初の連勝を飾った。しかし、同時刻開催の試合で広島が勝利したことで2節を残してのJ2降格が決定した。一方、3連敗の甲府は広島に抜かれて降格圏内の16位に転落した。 2017.11.18 16:14 Sat
4

甲府がブラジル人FWジェトゥリオを期限付き移籍で獲得…ブラジル2部で20ゴール

ヴァンフォーレ甲府は10日、ブラジルのトンベンセからブラジル人FWジェトゥリオ(25)を期限付き移籍で獲得することを発表した。 期限付き移籍期間は2022年12月31日までとなる。背番号は「29」に決定した。 ジェトゥリオは、トンベンセでキャリアをスタート。アヴァイ、パソス・デ・フェレイラへの期限付き移籍を経験すると、今シーズンはヴァスコ・ダ・ガマへと期限付き移籍してプレーしていた。 これまでカンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)で98試合で20ゴール9アシストを記録。セリエAでは8試合でノーゴールだった。 今シーズンはヴァスコ・ダ・ガマでセリエB14試合に出場し1ゴール1アシストだった。 ジェトゥリオはクラブを通じてコメントしている。 「初めまして、ジェトゥリオです。ヴァンフォーレ甲府からチャンスを頂き、とても幸せです」 「早くチームに合流し、選手の皆と力を合わせて、クラブの全ての目標を達成出来る様に頑張ります。サポーターの皆様、共に戦いましょう!」 2022.08.10 10:20 Wed
5

「魂を揺さぶられる」甲府の“おじいちゃんサポーター” が再び感動呼ぶ!雨でも大旗を持ち続ける姿に「自分もこうなりたい」

ヴァンフォーレ甲府の劇的な勝利を名物サポーターも見守った。 12日、第103回天皇杯3回戦で鹿島アントラーズと対戦した前回大会王者の甲府。昨年の準決勝でも対峙した鹿島相手に先制するも同点に追いつかれると、120分の戦いでは決着がつかず。PK戦でも12人目までもつれこむ激戦となったが、10vs11で甲府が激闘を制してベスト16入りを決めた。 その中、この一戦を放送したNHKのサッカー公式ツイッターが更新。ゴール裏で大きな旗を持ち応援する1人のおじいちゃんサポーターをピックアップした。 この男性は、昨年の天皇杯決勝の時にも中継に映った方で、懸命に旗を振って選手を応援する姿が反響を呼んでいた。 6月の試合でもスタンドで旗を振っていた男性だが、雨中の鹿島戦でも大きな旗を持ち続ける姿に、ファンからは「このおじいさんの姿をまた見れて嬉しい」、「最高に熱いぜ!!」、「魂を揺さぶられるわ」、「自分もこうなりたい」と再び反響が集まっている。 その中で見事に勝利を収めた甲府。この男性を含めたホームのサポーターたちの声援は大きな後押しとなったのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】大きな旗を揺らし続ける姿に感動の声</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">【速報!】<br>サッカー <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E6%9D%AF?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#天皇杯</a>3回戦<br><br>甲府のサポーターさん<br>きょうも雨の中、大旗をかまえて<br>甲府のゴールを待っています...<br><br>前半終了<br>鹿島 0-0 甲府<br><br>BS1でLIVE中!<br><br>他試合の経過・結果を<br>ライブスコア中<br>サッカー天皇杯特設サイトで<br>▶️<a href="https://t.co/UQAepw7FCG">https://t.co/UQAepw7FCG</a> <a href="https://t.co/3BOXZbN9QZ">pic.twitter.com/3BOXZbN9QZ</a></p>&mdash; NHKサッカー (@NHK_soccer) <a href="https://twitter.com/NHK_soccer/status/1679082634901614592?ref_src=twsrc%5Etfw">July 12, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.07.13 11:55 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly