「どうして?しかない」家本政明氏、FC東京vs新潟で生まれた話題のファウル誤判定に見解「修正対応できたシーン」「残念です」

2023.05.02 16:40 Tue
©超ワールドサッカー
元国際審判員の家本政明氏が、FC東京vsアルビレックス新潟で起きた事象を解説した。
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2日、『DAZN』は『Jリーグジャッジリプレイ2023 #10』を配信。ゲストに元日本代表DF坪井慶介氏、同じく日本代表でプレーし浦和レッズ時代のチームメイト、KONOSU CITY FOOTBALL CLUB(埼玉県3部リーグ)で選手兼監督を務めるFW永井雄一郎、そして家本氏が迎えられた。今回の「ジャッジリプレイ」では3つのシーンが取り上げられた中、SNS上でも大きな話題となったプレーがFC東京vs新潟で起きたシーンだ。
2-1とFC東京がリードして迎えた90分、後方からFC東京がビルドアップしていこうというシーン。パスを受けようとした中村帆高がバックステップを踏んだところ足を痛めて倒れ込みボールロスト。これを拾った小見洋太がそのままカウンターに向かおうとしたところで主審が笛を吹いて止めた。

このシーン、小見は全くプレーに関与しておらず、勝手に中村が倒れたのだが、清水勇人主審はなぜかファウルの判定。当然新潟の選手たちは抗議で詰め寄るが覆らず、さらにFC東京ボールで試合は再開していた。
主審はファウルを示すジェスチャーを示しており、ここから反撃というところでの謎のジャッジ。明らかな誤審となり、新潟サポーターからはブーイング。SNS上でも大きな疑問が呈されており、後味の悪い展開となってしまった。

このシーンについて永井は「接触はなかった」とし、「その時に主審の方は局面を見続けることはできないと思うが、もう少し先の方を見ている。ファウルがあったであろうと笛を吹いて、止めている。おかしなジャッジ」と、中村が倒れたシーンを主審が見ていないにも関わらずファウルを取ったことに疑問を感じているとした。

また坪井氏は「レフェリーはアクシデントがあったと思ったのかなと思ってみていましたが、ファウルの判定となっていた」と、中村のケガを考えて止めた可能性も考えられたが違うとコメント。「明らかに間違っていたのに、VARや他のレフェリーはなんで何も言わないのか」と、止めた後の対応に疑問を投げかけていた。

この件に家本氏は「ちょうど被っているので、印象を持ったんだと思います」と、よく見えていないがファウルだと感じたのだろうと推測。「レフェリーは時間帯的にFC東京側の先を見ていて、意識が分散されている状況かなと思います」とコメントした。

ただ、バックスタンド側の副審は見れているはずだとコメント。「事実、映像で位置関係を見ていた中、副審2は十分距離があったことは認識できていると思う」とし、「副審2が着実に確認していて、唯一言うことはできるポジション。VARは介入できることではない」と、副審がジャッジ可能だとし、VARは介入要件を満たしていないので介入はできないとした。

試合を止めてしまったことは変えられないが、ジャッジは変えられる可能性があったとし、「副審2が唯一『間違えています。FKじゃないですよ』と言える」とし、「新潟のドロップボールにできたシーン。そうして欲しいと強く願ってしまうシーン。残念です」と、今回のジャッジ、そして正せなかった審判団の動きを残念がった。

また、中村に「重傷の可能性があったのではないか」という疑問については「この瞬間は重傷だとわからないので続けることが重要」と、明らかな激しい衝突や頭部の負傷などではなく、実際の診断がここでできるものではないとコメント。ただ、「止めることは悪ではない。であれば、担架を呼んでドクターを呼んで、外に出した後に東京のキャプテンと話す必要があってもよかったのではないか」と、その後の対応としても新潟にボールを返すように促すなど、手を打つことはできたとした。

家本氏は「どうして?しかない」と、改めて残念がり、「時間帯、1点ビハインド、スペースもあった。みんながよしと思ったシーンでの誤認識。正せることがあったけど、そうならなかった。修正対応できたシーンかなと僕はもやもやします」と、確認できずに笛を吹いたこと、そして間違ったとしても正しい結末に持っていけなかったことが残念だとした。



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元日本代表DF坪井慶介が40歳で現役引退! 浦和、湘南、山口でプレー

レノファ山口FCは7日、元日本代表DF坪井慶介(40)が今シーズン限りで現役を引退することを発表した。 東京都出身の坪井は四日市中央工業高校、福岡大学を経て2002年に浦和レッズに加入し、プロキャリアをスタート。 爆発的なスピードを生かした守備範囲の広さ、一対一の堅実な対応を武器に、加入1年目からレギュラーポジションを掴み、Jリーグ新人王を獲得。その後はケガによる長期離脱などを経験しながらも2014年までの浦和在籍期間に、AFCチャンピオンズリーグやJ1リーグ、Jリーグカップ、天皇杯などのタイトル獲得に経験。 また、2015年に加入した湘南ベルマーレでは頼れるベテランとして2017シーズンのJ2リーグ優勝に貢献するなど、3シーズンに渡って在籍。その後、2018年から山口に加入し、今季ここまでのJ2では4試合に出場していた。 ここまでのキャリアを通じてはJ1リーグ通算315試合、J2リーグ通算32試合、ACL通算18試合など、公式戦450試合以上に出場。また、2002年から2007年までプレーした日本代表では通算40キャップを記録。2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)にも出場していた。 坪井は山口の公式サイトを通じて、今回の決断に関して以下のように語っている。 「坪井慶介40歳、今シーズン限りで現役を引退する事を決断しました。18年間応援頂きました皆さま本当にありがとうございました。」 「2002年に浦和レッズに加入させて頂き湘南ベルマーレ、レノファ山口と3チームを渡り、W杯にも出場し、40歳までプロサッカー選手を続けることが出来るなんていうことは夢にも思っていませんでした。プロサッカー選手として経験した、公式戦454試合、日本代表としての40試合はどの試合も僕の誇りであり財産です。」 「浦和、湘南、山口で出会ったチームメイト、監督、スタッフ、支えて頂いたファン、サポーター、スポンサー様全ての方々に感謝致します。本当にありがとうございました。」 「また僕をプロサッカー選手に育ててくれた小学校、中学校の指導者の皆さま、四日市中央工業の樋口先生、福岡大学の乾監督に改めて感謝いたします。」 「そして最後に、僕を生み育ててくれた両親、妻、3人の子供たち、家族の存在が常に僕の一番の支えであり活力でした。本当にこんな幸せなサッカー人生を過ごさせてくれてありがとう。」 「戦うピッチは変わりますが18年間で得た経験を活かし走り続けて行きますのでこれからも応援よろしくお願い致します。」 なお、11月16日に開催される明治安田生命J2リーグ第41節、モンテディオ山形戦の試合終了後に引退セレモニーが開催される予定だ。 2019.11.07 14:55 Thu

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FC東京は東京の盟主となれるのか/六川亨の日本サッカーの歩み

1月10日、味の素スタジアムでFC東京の新体制発表会見が開催された。冒頭、挨拶を予定していた川岸社長は体調不良のため、司会者がメッセージを代読。続いて大金会長(元FC東京社長)が壇上に登ったが、その前に代読された川岸社長のファン・サポーターに向けたメッセージは印象深いものだった。 「去年のリーグ戦は7位、カップ戦はいずれも敗退。東京で後塵を拝し、皆さんに悔しい思いをさせた」 昨シーズンは一昨年の11位から一桁の順位に戻したものの、J1初昇格の町田が3位、16年ぶりにJ1へ復帰した東京Vが6位だけに、「東京」をホームとするFC東京にとっては屈辱以外のなにものでもないだろう。強化担当の小原GMも「7位といった結果は悔しいし、もっと上に行けた」と無念さを滲ませた。 このため新シーズン、小原GMは「相手陣内でのプレー時間を長くする。積極的な相手陣内での守備、攻守における戦術の徹底」を目標に掲げ、「3年間取り組んだフットボールスタイルからの転換」を目指し「松橋監督を招聘した」と説明した。 しかし、その後の説明には腑に落ちない点も感じられずにはいられなかった。松橋力蔵新監督には「新潟のサッカーを持ち込むのではなく、独自のスタイルを構築して欲しい」と言いながら、「J1ナンバー1のボール保持率、アルベル監督とも一緒にやっていた」と評価。カウンターからボールポゼッションへのスタイル変換を指揮官に期待するのかどうか、小原GMの発言からは真意を読み取れなかったからだ。 松橋監督も、小原GMも、チームはこれから始動するだけに、まだ手探りの状況でのコメントに終始したような印象を受けた。ただ、それはそれで仕方ないだろう。 かつてFC東京は新潟からアルベル監督を招聘した際に、ボール保持率を高めた攻撃へと舵を切った。しかし前線にはディエゴ・オリベイラ、アダイウトンと“個の力”でゴールを奪える選手がいたため、攻撃は元長谷川監督時代と変わらずカウンターが武器だった。そこで、「なかなかボールを前に運べず後ろで回してばかりいる」と翌シーズンなかばにアルベル監督を解任した経緯がある。 そのディエゴ・オリベイラは昨シーズンで引退した。このため「ディエゴの引退で、前線で核となる選手が必要。起点になれてゴールも取れる選手。2桁取れる核となる選手、裏へ抜ける選手、高さのある選手としてヒアンにオファーした」(小原GM)と、他チームと競合の末に頼りになるストライカー獲得に成功した。 昨シーズンのマルセロ・ヒアンは鳥栖で30試合に出場して14ゴールをマーク。速さ、高さ、強さの揃ったストライカーで、新天地では「ストロングポイントはスピードと裏へ抜けること。15ゴール以上は取りたい」と自信を見せた。 鳥栖での実績からすれば、ディエゴ・オリベイラの抜けた穴は十分に埋められるだろう。問題は、攻撃スタイルをどのように構築するか。ここは松橋監督の“腕”の見せ所となるが、カウンタースタイルからの脱却を図るとなると時間がかかることが予想される。 そして、ディエゴ・オリベイラの穴はマルセロ・ヒアンで埋まるとしても、荒木遼太郎の代役が見当たらないのも気になるところだ。昨シーズンのチーム内得点王で、前半戦は彼と松木玖生が負傷中のディエゴ・オリベイラ不在の穴を埋めたと言っても過言ではない。その荒木の穴はどうするのか。 小原GMは「補強は終わりではない」と、さらなる選手の獲得を明言した。幸いにもプレースキックの名手である原川力の移籍は、エイバルから橋本拳人を獲得することで十二分に埋められる。本職のボランチはもちろん、CBやサイドでもプレーできる橋本の復帰は戦術の選択肢を増やすことだろう。 10日の新体制発表会で配布されたトップチーム編成の資料によると、背番号『1』は未定なもののGKが継ぐとして、『2』と『9』が空いている。中村帆高が移籍しただけに、右SBはベテランの長友佑都と白井康介で回すことになりそうだが、この『2』が補強ポイントであることは想像に難くない。そして『9』を担うことが予想される荒木の代役をどうするのか。松橋監督の采配と、フロント陣の補強計画はキャンプ中でも注目ポイントと言える。 2025.01.14 13:00 Tue
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FC東京のMFジャジャ・シルバが日本に別れ、母国クラブへ完全移籍「ありがとう、東京」

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「必要としてくれた監督、クラブのために…」 原川力が柏に完全移籍加入! 在籍1年半のFC東京に別れ 「人生の財産」

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松橋力蔵監督迎えたFC東京が新体制を発表! 移籍補強は2人…橋本拳人は「18」、マルセロ・ヒアンは「19」を着用、2選手が背番号変更

FC東京は10日、新体制発表会見を実施した。 2024シーズンは明治安田J1リーグで7位に終わったFC東京。ピーター・クラモフスキー監督が退任し、新シーズンはアルビレックス新潟を昨シーズンまで率いていた松橋力蔵監督が指揮を執ることとなる。 今オフには、エースであったFWディエゴ・オリヴェイラが引退した他、MF荒木遼太郎は鹿島アントラーズへ復帰。DF中村帆高がFC町田ゼルビア、MF原川力が柏レイソルへと完全移籍した。 一方で、戦力補強は最小限となっており、サガン鳥栖のFWマルセロ・ヒアンが期限付き移籍で加入。また、9日にはクラブOBであるMF橋本拳人がエイバルから完全移籍で復帰を果たしたのみ。残りは期限付き移籍からの復帰とFC東京 U-18からの昇格組み、そして大卒ルーキーとなった。 マルセロ・ヒアンは背番号「19」、橋本は「18」に決定。明治大学から加入のMF常盤亨太は「27」に決まった。復帰組ではDF木村誠二が「47」、MF寺山翼が「17」、MF塚川孝輝が「35」に決定。選手の背番号変更はDFバングーナガンデ佳史扶が「49」から「6」に、MF安斎颯馬が「38」から「7」に変更されている。 また、ディエゴ・オリヴェイラがつけていた「9」は欠番に。児玉剛がつけていた「1」や中村の「2」も欠番となっている。 <h3>◆2025シーズン選手一覧</h3> GK 13.波多野豪 31.小林将天 41.野澤大志ブランドン 58.後藤亘←FC東京 U-18/昇格 DF 3.森重真人 4.木本恭生 5.長友佑都 6.バングーナガンデ佳史扶※背番号変更「49」 30.岡哲平 32.土肥幹太 44.エンリケ・トレヴィザン 47.木村誠二←サガン鳥栖/期限付き移籍満了 66.ペク・インファン←ツエーゲン金沢/期限付き移籍満了 99.白井康介 MF 7.安斎颯馬※背番号変更「38」 8.高宇洋 10.東慶悟 17.寺山翼←サガン鳥栖/期限付き移籍満了 18.橋本拳人←エイバル/完全移籍 22.遠藤渓太 27.常盤亨太←明治大学/新加入 33.俵積田晃太 35.塚川孝輝←京都サンガF.C./期限付き移籍満了 36.西堂久俊←FC岐阜/期限付き移籍満了 37.小泉慶 48.荒井悠汰←カターレ富山/育成型期限付き移籍満了 FW 11.小柏剛 14.山下敬大 19.マルセロ・ヒアン←サガン鳥栖/期限付き移籍 28.野澤零温 39.仲川輝人 88.山口太陽←FC東京 U-18/昇格 98.エヴェルトン・ガウディーノ 2025.01.10 19:00 Fri
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法政大2年の小湊絆がFC東京へ! 青森山田出身のストライカーが2027年加入で内定…「東京を熱狂させます!」

FC東京は12日、法政大学のFW小湊絆(20)が2026-2027シーズンの途中(2027年1月)から加入することで内定と発表した。 小湊は横浜FC Jrユース育ちで、青森山田高校時代の2021年に全国高校サッカー選手権大会で優勝を経験。地元クラブのFC東京でプロ入りのストライカーはクラブの公式サイトで喜びの思いとともに、意気込みを語っている。 「東京に関わるすべてのみなさん、はじめまして。このたび2026-2027シーズンの途中より東京に加入することが決まりました、小湊絆です」 「東京という育った街でプロサッカー選手のキャリアをスタートできることをとても誇らしく思います。アカデミー出身ではありませんが、街で青赤のポスターやフラッグを見て成長することで、自然と東京が自分のルーツとして刻まれていた気がします」 「そして、東京は地元の少年団でサッカーをしていた自分が、FC東京サッカースクール アドバンスクラスに入り刺激を受け、プロサッカー選手をめざすきっかけになったクラブでもあります」 「これまで自分に関わっていただいた、家族をはじめとするすべての方々が注いでくれた愛をエネルギーに変えて走り続けます」 「自分のゴールですべての人を惹き付け、東京を熱狂させます! 青森山田高校の先輩でもある偉大な松木玖生選手、安斎颯馬選手のように、みなさんに誇りに思ってもらえるような選手になれるように頑張ります! 熱い応援よろしくお願いします!」 2025.01.12 12:35 Sun

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