正指揮官不在のバレンシア、久保建英も師事したモレノ氏就任が濃厚?
2023.02.13 18:44 Mon
バレンシアが次期指揮官の選定に苦労しているようだ。スペイン『Relevo』が伝える。
バレンシアは先月30日、成績不振でジェンナーロ・ガットゥーゾ監督を解任。現在はサルバドール・ゴンサレス氏が通算6度目となる暫定指揮を執るも、浮上の兆しはまるで見えず、ついにラ・リーガで降格圏の18位まで転落した。
当初はサウジアラビアのアル・イテハドを率いるヌーノ・エスピリト・サント氏(50)の引き抜きを画策するも、600万ユーロ(約8億5000万円)の違約金に二の足を踏み、他の候補者に目を向けている段階とされる。
新たな候補は日本代表MF久保建英がマジョルカ時代に師事したビセンテ・モレノ氏(48)と、元スペイン代表MFでバレンシアのレジェンドであるルベン・バラハ氏(47)。バラハ氏はすでに就任を了承しているとのことだ。ただし、現段階で後任最有力はモレノ氏とされている。
バレンシアは先月30日、成績不振でジェンナーロ・ガットゥーゾ監督を解任。現在はサルバドール・ゴンサレス氏が通算6度目となる暫定指揮を執るも、浮上の兆しはまるで見えず、ついにラ・リーガで降格圏の18位まで転落した。
当初はサウジアラビアのアル・イテハドを率いるヌーノ・エスピリト・サント氏(50)の引き抜きを画策するも、600万ユーロ(約8億5000万円)の違約金に二の足を踏み、他の候補者に目を向けている段階とされる。
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ガットゥーゾ監督が就任早々ブチギレたクロアチアの“強者記者”と仲直り…懲りずに現れ思わず笑顔「何度でも戦ってやる(笑)」
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ガットゥーゾ監督が新天地クロアチアで就任早々ブチギレ…通訳を睨みつけるや否や記者に「私もお前も最悪のスタートだ」
ハイドゥク・スプリトのジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督が就任早々、新天地クロアチアのジャーナリストにブチギレた。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』が伝える。 怖いもの知らずの“闘犬”として名を馳せたガットゥーゾ氏。しかし、イタリア代表で苦楽を共にした同世代の仲間たちと同様、監督業ではやや苦戦気味といったところか。 昨季はマルセイユで途中就任からの途中解任。今季は心機一転、イバン・ラキティッチ&イバン・ペリシッチが所属するクロアチア1部のハイドゥク・スプリトと2年契約を結んだ。 迎えた先月26日、初陣となったのは、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)予選2回戦1stレグのトースハウン戦。フェロー諸島1部の圧倒的格下とのホームゲームだ。 試合は19分で先制し、30分にPKで追加点。2-0と先勝に成功した。 今季まずまずのスタートを切ったハイドゥク・スプリト。しかし、あるクロアチア人記者が試合後、プレスルームでガットゥーゾ監督に「2点しか奪えなかった。30分以降の出来が悪い」と直言し、闘犬の逆鱗に触れてしまった。 「私のここでのスタートが最悪だったか。そうか、ならお前も最悪だ。お前はネガティブなことしか私に言わず、お前の言う“良くない60分間”の中で今後への重要なヒントがあったかどうか、考えようともしない。お前も誤ったスタートを切ってしまったようだ」 騒然とするプレスルーム。しかし、ガットゥーゾ監督の怒りはこれだけでなく、この記者との間に入った通訳は「トランスレート(翻訳/通訳)が遅すぎるんだよ」などと、上述のやり合いに先立ち、指揮官に睨みつけられている。 チームはその後のアウェイ2ndレグを0-0でやり過ごし、予選2回戦を通過。このスタートがガットゥーゾ監督にとって良かったか悪かったか、答えが出るのはまだ先だろう。 <span class="paragraph-title">【動画】クロアチア人記者とやり合うガットゥーゾ監督...舌打ちも</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="it" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/GATTUSO?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#GATTUSO</a> SBOTTA SUBITO IN CROAZIA: "IO E TE COMINCIAMO MALE"<br><br>Il nuovo tecnico dell'Hajduk Spalato è partito col piede giusto <a href="https://t.co/aVTZLLLgtg">pic.twitter.com/aVTZLLLgtg</a></p>— calciomercato.it (@calciomercatoit) <a href="https://twitter.com/calciomercatoit/status/1819041489927762000?ref_src=twsrc%5Etfw">August 1, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.08.02 16:00 Fri3
なぜ眼帯を? ガットゥーゾ監督は現役時代から悩まされていた問題に対応
ここ最近、ナポリのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督がピッチサイドで指揮を執る際、その右眼に目が行く。 ガットゥーゾ監督の右眼には、眼帯がされているが、視野が狭く見辛そうな印象しかない。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJzSEVDa2tOdyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 突如として眼帯をつけているガットゥーゾ監督だが、それは病気が理由だったようだ。 ガットゥーゾ監督は、長い間この病気に悩まされているとのこと。その病気は、眼筋型重症筋無力症とのことだ。 「眼筋型重症筋無力症」とは、末梢神経と筋肉の接ぎ目(神経筋接合部)において、筋肉側の受容体が自己抗体により破壊される自己免疫疾患。目と瞼を制御している筋肉に影響が出ているとのことだ。日本では指定難病されている。 その影響は1つのものが二重に見える「複視」を引き起こす可能性があり、ガットゥーゾはまず矯正用の眼鏡をかけていたとのこと。そして、それでも対処できずに眼帯をすることとなった。 実は、現役時代のラストシーズンにも苦しんでいたとのこと。片目だけでプレーし、選手とぶつかるなどしていたようだ。 セリエAは23日の試合が終われば一旦中断。その間に回復し、年明けの1月3日に行われるカリアリ戦では眼帯なしの姿が見られるだろうか。 2020.12.22 14:05 Tue4
序列への不満から面談拒否…35歳ペリシッチがハイドゥク・スプリトの輪を乱す
ハイドゥク・スプリトに所属するクロアチア代表MFイバン・ペリシッチ(35)の唐突なメンバー外は、本人の移籍希望から始まった。クロアチア『Slobodna Dalmacija』が伝える。 クロアチア代表通算134キャップ、左サイドのスペシャリストとしてドルトムント、インテル、バイエルン、トッテナムなどでプレーしてきた35歳ペリシッチ。 今年1月にクロアチア1部のハイドゥク・スプリトへ18年ぶり帰還も、ケガを負った状態での合流から昨季後半戦は7試合出場、うちスタメン2試合にとどまり、23-24シーズンを終えた。 チームは今季からジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が指揮。ペリシッチはECL予選で途中出場を続けつつ、国内リーグ第1節で今季初先発と、徐々にコンディションを上げていた。 しかし、11日の第2節を目前に控え、「規律の問題」として突如メンバー外とされたことが明らかに。試合終了後、ガットゥーゾ監督からペリシッチ除外のワケが明かされた。 「かれこれ20日ほど前になるが、私のオフィスに来たペリシッチが『移籍したい』と…。そういうことなら、その意志を尊重しなくてはならないのだ。誰しもがロッカールームに従わないといけない。よって彼はメンバー外だ」 「退団が決まったとは言っていない。まだ彼の物語はここで続いている」 『Slobodna Dalmacija』によると、ペリシッチはガットゥーゾ監督就任前、すなわち昨季から自らの序列に不満を抱え、ECL予選3回戦1stレグ(9日)のスタメン落ちで爆発。 この試合のあと、チームの輪が乱れかねないと判断したガットゥーゾ監督が、クラブスタッフをペリシッチの元へ向かわせるも、この重鎮選手は面談を拒否したという。 11日の試合まで中1日、これがメンバー外の決定打となったようだ。 ガットゥーゾ監督いわく、ペリシッチの移籍希望を試合後に明かしたのは、試合前に雰囲気悪化が漏れ伝わるのを嫌ったため。どのみち露見することであり、もはや退団は既定路線か。 ペリシッチの契約には、20万ユーロ(約3200万円)の解除条項が付帯しているとされる。 2024.08.12 14:20 Mon5
バルセロナがギジャモンに関心? ブスケッツの後釜候補の一人
バルセロナがバレンシアのスペイン代表MFウーゴ・ギジャモン(22)に関心を示しているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。 バルセロナではスペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツに運動量、守備力の面で衰えが目立ち始め、且つ来夏の退団の可能性が報じられる。 そのため、クラブは同選手の後継を担う若手のピボーテ、アンカーを探しており、ここ最近ではレアル・ソシエダのスペイン代表MFマルティン・スビメンディの獲得に熱心と言われる。 『ムンド・デポルティボ』によると、クラブは同選手以外にも国内の若手に注目しており、ギジャモンの獲得に興味を示しているようだ。 バレンシアのカンテラ出身のギジャモン。スペインの各年代の代表チームに選ばれる逸材は、2020年2月のレアル・ソシエダ戦でトップチームデビューを果たした。 翌シーズンからトップチームに定着しリーグ戦25試合に出場すると、昨季はホルヘ・ボルダラス前監督によって本職のセンターバックからピボーテに主戦場を移し、ジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督を迎えた今季もここまでリーグ戦9試合は同ポジションでプレーし、3アシストを記録。また、昨年6月にはスペイン代表デビューし、直近のポルトガル代表戦でもセンターバックとして先発出場していた。 センターバックとしては配球力に定評があり、中盤ではパッキング・レートの優秀さに加え、フィジカルに頼らないボール奪取能力にも優れる。178cmというサイズを考えれば、今後は守備的MFでの大成を目指す見込みだ。 なお、今月にバレンシアとの契約を2026年まで延長した同選手には5000万ユーロ(約73億2000万円)の契約解除金が設定されている。 2022.10.20 06:30 Thuバレンシアの人気記事ランキング
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1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.27</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2003-2004シーズン/バレンシア 〜ベニテスの堅守速攻〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2003-04valencia.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ラファエル・ベニテス(43) 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ、UEFAカップ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2冠達成</div> 当時のバレンシアの監督は、就任3年目のラファエル・ベニテスだった。2001-02シーズンにバレンシアに招へいされたベニテスは、1年目にして約30年ぶりとなるリーガエスパニョーラ制覇を達成。メンディエタやキリ・ゴンサレスを擁して2000年から2シーズン連続でCLファイナリストとなったエクトル・クーペルがつくった堅守速攻のチームをベースとしたベニテスは、サポーターが待ち望んでいたタイトルを獲得した。 2003-04シーズンは、リーガエスパニョーラで第2節から第7節まで6連勝するなど好スタートを切った。中盤戦以降は、バルセロナ、レアル・マドリー、デポルティボと熾烈な優勝争いを繰り広げたが、第27節でデポルティボを3-0で下したのをキッカケに、そこから6連勝と勢いに乗る。そして、最終的には2位バルセロナに勝ち点5差をつけて、71得点27失点という素晴らしい成績で、2年ぶり6度目の優勝を達成した。なお、リーガでは、2013-14シーズンにアトレティコ・マドリーが優勝するまで、このシーズンのバレンシアが、レアル・マドリードとバルセロナ以外で最後に優勝したチームであった。 また、UEFAカップでは、決勝トーナメントでボルドーやビジャレアルを撃破し、決勝に進出。マルセイユとの決勝では、ビセンテとミスタのゴールによって2-0で勝利し、見事に戴冠を果たした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ソリッドな守備+a</div> 前述したように、チームのベースはクーペル時代からの堅守速攻。ただ、ベニテスは、ワントップのクラウディオ・ロペスやカリューをスペースに走らせていたクーペル時代よりも、ストライカーも含めてショートパスを繋ぐスタイルを意識していた。 守護神は安定感抜群のカニサレスが務め、アジャラがまとめる最終ラインは大きく崩れることはなかった。中盤の底には、バレンシアお馴染みの“バラハ&アルベルダ”。2人のコンビネーションは抜群だった。右サイドには、メンディエタほどの輝きはなかったものの、攻守に堅実なルフェテを配置。左サイドのビセンテは、キレ味鋭いドリブルが持ち味だった。 システムは4-2-3-1と4-4-2を併用。4-2-3-1の場合は、ワンタッチプレーでアクセントを付けるアイマールがトップ下を務め、2トップの場合は縦への推進力があるアングーロがミスタとコンビを組むパターンが多かった。 2000年代前半のバレンシアの問題点だったのが、エース不在による得点力不足。しかし、このシーズンはミスタが19ゴールを挙げる活躍を披露。ビセンテも2桁ゴールを記録し、強固な守備組織を有するチームのなかで、得点力が大幅にアップしたのが2冠達成の最大の要因となった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">DFロベルト・アジャラ (30)</span> アルゼンチン代表として115試合に出場した名センターバック。加入した2000年以降、バレンシアの最終ラインの中心となり、2度のリーガ優勝やCL決勝進出に多大な貢献を果たした。177cmとセンターバックとしては小柄ながらも、驚異的なジャンプ力を誇り、空中戦に無類の強さを誇った。UEFAカップの決勝では、当時マルセイユに所属していたドログバを、まるで子ども扱い。売り出し中のストライカーを完璧に抑えきり、優勝の立役者となった。 2019.04.16 22:00 Tue4
【ELプレビュー】共にトップ4圏外に沈む名門が来季CL出場を懸け準決勝初戦に挑む《アーセナルvsバレンシア》
ヨーロッパリーグ(EL)準決勝1stレグ、アーセナルvsバレンシアが日本時間2日28:00にアーセナル・スタジアムでキックオフされる。共に国内リーグにおいてトップ4圏外に沈む名門が来季チャンピオンズリーグ(CL)出場に向けてぶつかり合う、ファイナル進出を懸けた重要な初戦だ。 セビージャ時代にEL3連覇を成し遂げたエメリ監督の下、今季のELでも安定した戦いぶりを見せたアーセナルは、優勝候補同士の対戦となったナポリとの準々決勝を2連勝且つ2戦連続クリーンシートで2戦合計3-0での完璧な突破を飾った。しかし、国内リーグにおいては10連勝中だったホームでクリスタル・パレスに2-3で敗れると、アウェイ連戦となったウォルバーハンプトン戦(1-3)、レスター・シティ戦(0-3)はいずれも完敗し、3試合連続3失点での3連敗によって5位に転落。残り2試合で4位チェルシーとの勝ち点差は2ポイントとなっており、逆転でのトップ4フィニッシュは非常に困難な状況となっている。そのため、優勝チームに来季CL出場権が与えられるEL制覇が至上命令となっている。エメリ監督が2008年から2012年まで率いた古巣との初戦ではホームと言えども守備改善に向けて慎重な戦いが求められる。 一方、CL3位敗退組としてラウンド32からの参戦となったバレンシアは、ラウンド16でクラスノダール相手に2ndレグの後半アディショナルタイムの劇的ゴールで逆転突破を決めて勢いに乗ると、準々決勝では同じバレンシア自治州に本拠地を置くビジャレアルとの同国対決を2戦合計5-1の連勝で制してベスト4進出を果たした。国内リーグでは前半戦に大不振に陥ったものの、2019年に入ってからはエースFWロドリゴやFWゴンサロ・ゲデスら攻撃陣の復調によって本来の力を取り戻しトップ4争いに肉薄。ただ、直近2試合ではアトレティコ・マドリー(2-3)、エイバル(0-1)にいずれも競り負けて今季初の連敗と、やや息切れ傾向が見受けられる。それでも、残り3試合で4位ヘタフェ、5位セビージャと勝ち点3差の6位に位置しており、逆転での4位フィニッシュにわずかながら可能性を残す。序盤戦での不振を考えれば、コパ・デル・レイ決勝進出を含め出来過ぎな感もあり、対戦相手に比べて開き直った戦い方ができるはずだ。 両チームの通算対戦成績はアーセナルの1勝3敗1分けだ。直近は2002-03シーズンのCL2次グループリーグで対戦しており、翌年にプレミア無敗優勝を果たすアーセナルに対して、ベニテス監督(現ニューカッスル)の率いたバレンシアが1勝1分けの戦績を収めている。なお、当時は全本拠地のハイバリーでの対戦となっており、現本拠地では公式戦初対戦となる。 <div style="text-align:center;">◆アーセナル◆ 【3-4-2-1】</div> ▽アーセナル予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190501_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>GK:チェフ DF:パパスタソプーロス、コシエルニー、モンレアル MF:ナイルズ、トレイラ、ジャカ、コラシナツ MF:オーバメヤン、イウォビ FW:ラカゼット 負傷者:DFホールディング、モンレアル、ベジェリン、MFラムジー、デニス・スアレス、エジル、FWウェルベック、オーバメヤン 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはホールディング、ベジェリン、デニス・スアレス、ウェルベックの長期離脱組に加えて、ラムジーの欠場が確定。さらに、モンレアル、エジル、オーバメヤンも軽傷を抱えており出場が不安視されている。 システムに関しては今季のメインシステムである[3-4-2-1]の採用が濃厚だ。前述の軽傷者がプレー不可能な場合、ムスタフィやムヒタリアン、エジルが代役を担うことになる。 <div style="text-align:center;">◆バレンシア◆ 【4-4-2】</div> ▽バレンシア予想スタメン<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190501_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>GK:ネト DF:ピッチーニ、ロンカーリア、ガブリエウ、ガヤ MF:ヴァス、ソレール、パレホ、ゴンサロ・ゲデス FW:ロドリゴ、ミナ 負傷者:MFコンドグビア、チェリシェフ 出場停止者:MFコクラン 古巣対戦のコクランが累積警告により出場停止となる。負傷者に関してはコンドグビア、チェリシェフの2選手が欠場となる。 スタメンに関してはコクラン不在のピボーテにソレールが入り、右サイドハーフにヴァスかフェラン・トーレスのいずれかが起用されることになる。敵地での対戦ということもあり、右サイドバックでもプレー可能なヴァスを起用し、ピッチーニを右サイドバックに据える形を予想する。 ★注目選手 ◆アーセナル:FWアレクサンドル・ラカゼット<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190501_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>アーセナルの注目プレーヤーはラカゼットだ。今季のELでは7戦2ゴールと目立った数字は残せていないが、前ラウンドのナポリ戦では敵地で圧巻の直接FKを決めてチームの突破に大きく貢献している。その一方、国内リーグでは直近の出場4試合で無得点が続いており、体たらくの守備陣と共に批判の対象にもなっている。そのため、今回の一戦では相棒オーバメヤンがコンディションを崩していることもあり、エースストライカーとしての仕事を期待したい。 なお、リヨン時代の2016-17シーズンにはEL準決勝進出を果たして自身は2ndレグで2ゴールを記録する活躍を見せたが、今季CLで大躍進のアヤックス相手に敗退を強いられており、自身2度目のセミファイナルでのリベンジにも期待したい。堅固な[4-4-2]の守備ブロックを敷くバレンシアに対してはライン間でボールを引き出しながら鋭いターンからの振り抜きの速いシュートでゴールをこじ開けたい。 ◆バレンシア:MFダニエル・パレホ<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190501_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>バレンシアの注目プレーヤーは絶対的司令塔のパレホだ。昨季、マルセリーノ監督の下で完全復活を果たしたバレンシアにおいて抜群の存在感を放つ天才MF。卓越した戦術眼とパスセンスを生かして縦への意識が強いチームの攻撃に抜群の“間”を与えると共に、課題の守備でも大きな改善を見せて攻守に戦えるピボーテという新境地を開いた。今季は昨季躍動したMFコンドグビアの不振の影響もあり、序盤戦は大きな負担に晒されて苦しんだものの、自身は33試合9ゴール5アシストと見事な数字を残している。 今回の一戦ではシーズン半ばからフィットしてきた相棒コクランがサスペンションで欠場となり、相棒は今季右サイドハーフを主戦場とする若手MFソレールが代役を担うことになり、守備面に不安を残すところだ。そのため、パレホにはいつも以上に守備面で気を配りつつ、積極的に背後を狙うアタッカー陣に決定的なパスを届ける重要な役割が求められる。 2019.05.02 12:10 Thu5