「重度の脳震とうの疑い」日本代表に続く不運、後頭部を強打し意識失った遠藤航の状態を監督が説明、SDは「母国のためにプレーできることを願っている」

2022.11.09 10:17 Wed
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シュツットガルトのミヒャエル・ヴィマー暫定監督が、日本代表MF遠藤航の状況を説明した。ドイツ『シュツットガルター・ナハリヒテン』が伝えた。カタール・ワールドカップ(W杯)の開幕に向け、中断期間に入ろうとしているヨーロッパのサッカー。しかし、日本代表にまたしても負傷者が出てしまった。

8日、ブンデスリーガ第14節でヘルタ・ベルリンと対戦したシュツットガルト。W杯メンバー入りしているMF遠藤航、DF伊藤洋輝は共に先発出場した。
低迷するシュツットガルトは巻き返しを図りたいところ。直近ではシーズン初勝利を含む2勝を挙げて、中断前にエンジンをかけたいところだった。

この試合も3分でセール・ギラシーが先制するが、19分に追いつかれる展開に。その後はスコアを動かせず、1-1のまま推移した中、77分にアクシデントが起きた。

遠藤がハイボールを競り合うと、ヘルタ・ベルリンのイバン・シュニッチと頭部同士が激突。遠藤は後頭部をヘディングされるような形となってしまった。

すると、そのまま遠藤は地面に落下。意識を完全に失い、ピッチ上で治療が行われると、意識を取り戻したものの、そのまま担架で運び出されていた。

試合後、ヴィマー監督は遠藤の状態について言及。「彼はしばらく意識を失っていたが、今は意識はある。病院で検査を受けたが、重度の脳震とうの疑いがある」とコメントした。

またスポーツ・ディレクター(SD)のスヴェン・ミスリンタート氏は「何も壊れていないという希望がある。側頭部を打たれただけだ」とコメント。脳震とう以外は問題ないとし「彼がカタールで母国のためにプレーできることを願っている」と、W杯出場を願った。

ブンデスリーガでデュエルキングとして君臨する遠藤。日本代表にとっても中盤の守備の要として奮闘が期待されていただけに、これでW杯欠場となれば、ベスト8の夢は大きく遠ざかる可能性が高い。

日本はDF板倉滉(ボルシアMG)、FW浅野拓磨(ボーフム)が9月に重傷を負い、復帰に向けてリハビリ中。DF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)はアキレス腱断裂で欠場が決定。DF冨安健洋(アーセナル)はハムストリングを負傷して離脱中、DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)は鼻骨を骨折、MF田中碧(デュッセルドルフ)も負傷している。一方、MF守田英正(スポルティングCP)、MF久保建英(レアル・ソシエダ)は負傷離脱していたが、復帰し目処が立っているが、W杯直前にして多すぎる負傷者が心配だ。

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遠藤&伊藤躍動のシュツットガルトがPO連勝で残留決定! HSVは2年連続POの壁に阻まれる…《ブンデスリーガ》

ブンデスリーガ昇格降格プレーオフ2ndレグ、ハンブルガーSVvsシュツットガルトが5日にフォルクスパルク・シュタディオンで行われ、アウェイのシュツットガルトが3-1で逆転勝利。この結果、2戦合計1-6としたシュツットガルトの1部残留が決定した。 今シーズンのブンデスリーガを16位で終えたシュツットガルト。3シーズン連続の残留を目指すチームは、1日にホームで行われた初戦を3-0で先勝し、大きなアドバンテージを手にして敵地でのリターンレグに臨んだ。 その1stレグからのメンバー変更はなし。MF遠藤航とDF伊藤洋輝は引き続きスタメンに入り、MF原口元気はベンチスタートとなった。 試合は奇跡の逆転昇格を狙うHSVが熱狂のホームサポーターの大きな後押しを受け、勇猛果敢な入りを見せる。開始直後の4分に得たボックス手前のFKの場面でドンプが強烈なドライブ回転をかけた直接FKを枠に飛ばして決定機を作ると、その勢いのままに先制点を奪い切る。 6分、左サイドを突破したドンプからボックス手前右でパスを受けたキッテルが右足を一閃。ややスライド回転がかかった強烈なシュートがゴール左隅に突き刺さった。 アウェイの空気に呑まれて開始早々の失点を喫したシュツットガルトだが、直後に伊藤の正確なフィードから最初の決定機を創出。ヒューリッヒがボックス左に持ち込んでシュートを放つが、これはコースを消されて枠の左に外れた。 以降もホームチームがリスクを冒して前に出ていく中、アウェイチームが一瞬の隙を突く。17分、ボックス付近に押し込んで中央のミロからパスを受けた遠藤がボックス左に抜け出して折り返す。これをゴール前のギラシーが足裏を使ったトリッキーなフィニッシュでゴールネットへ流し込む。だが、遠藤のアシストかに思われたこのプレーは起点となったギラシーのプレーでオフサイドがあったとしてノーゴールに。 同点ゴールを逃したシュツットガルトだが、このプレーをきっかけに球際の勝負でイーブンに戻すと、HSVも失点のリスクを少しずつ意識したか、立ち上がりのような一気呵成の攻めとはならず。試合は中盤での潰し合いが目立つ、膠着した展開となる。 その後、前半終盤にかけては再び攻撃のギアを入れ直したHSVが、両サイドを起点に厚みのある攻撃を仕掛けていく。だが、再三の際どいクロスはことごとくシュツットガルトの身体を張った守備に撥ね返された。 2戦合計1-3の状況で折り返した試合。逃げ切りを狙うシュツットガルトは前半に1枚カードをもらっていたマヴロパノスを下げてザガドゥを3バックの中央に投入した。 すると、後半立ち上がりには変化を見せたアウェイチームに貴重な同点ゴールが生まれる。48分、相手陣内のハーフウェイライン付近でルーズボールを収めた遠藤が短く運んでスペースへの飛び出しを狙うギラシーへ完璧なスルーパスを供給。そのままボックス左に持ち込んでDFを引き付けたギラシーからの丁寧な折り返しを、ゴール前に走り込んだミロがワンタッチシュートで仕留めた。 前半は認められなかったものの、再びの3選手の絡みで2戦合計スコアを3点差に戻したシュツットガルト。以降は失点で意気消沈のホームチームに対して、危なげなく試合をコントロールしていく。 すると、64分には思わぬ形から勝敗を決定付けるゴールが生まれる。HSVが最後尾でボールを回していた際にDFションラウがGKフェルナンデスにやや強めのバックパスを送ると、手前で跳ねて難しいバウンドになった影響もあってこれを痛恨の空振り。抜け目なく狙っていたミロがこれをボックス内で回収し、難なく無人のゴールへ流し込んでドッペルパックを達成。逆転に成功した。 この2点目のゴールセレブレーションを巡って小競り合いが発生し、両チームに2枚ずつカードが出る荒れ模様の展開になると、シュツットガルトベンチは素早い動きを見せる。殊勲のミロに加え、カードをもらっていたギラシーとソサを下げてトマス、ファイファー、ナルティを一気に投入した。 一方、これで4点が必要となったHSVは続けて攻撃的な選手を投入。後ろの枚数を削って決死の猛攻に打って出る。幾度か波状攻撃から決定機が生まれるが、ゴール前でのDFアントンらの身体を張ったブロックやGKミュラーの好守に阻まれる。 残留は決定的も最後まで集中を切らさないシュツットガルトは88分、最後尾でDFザガドゥが完全に入れ替わられてケーニヒスドルファーに決定機を許すが、ここはDF伊藤が見事なカバーリングで阻止。遠藤に続く好プレーでチームを救った。 その後、試合終了間際にはカウンターからサイラスのゴールでダメ押しの3点目を奪ったシュツットガルトが、プレーオフ2連勝で1部クラブの意地を見せて残留を決定。一方、リーグ戦での悲劇的な3位フィニッシュで2年連続プレーオフに回ったHSVは再びの連敗で1部復帰の夢が潰えた。 2023.06.06 05:57 Tue
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