「非常にもったいない試合」開幕3戦未勝利の浦和、GK西川周作「這い上がる姿、勝っていく姿を見せることが大事」

浦和レッズのGK西川周作が、ガンバ大阪戦を振り返った。26日、明治安田生命J1リーグ第2節の浦和vsG大阪が埼玉スタジアム2002で行われ、0-1でG大阪が勝利した。互いに開幕戦は敗戦。浦和はミッドウィークのヴィッセル神戸戦を引き分けた中、G大阪はYBCルヴァンカップでセレッソ大阪に敗れ公式戦連敗スタート。共に勝利が欲しい一戦だった。
前半は完全に浦和が主導権を握って試合を支配。多くのチャンスを作るものの、なかなかゴールを奪えない。ゴールレスで前半を終えると、G大阪はハーフタイムで2選手を交代させ、機動力を手に押し込み出す。

それでも浦和がG大阪ゴールに迫っていくがGK石川慧の好セーブに遭いゴールを破れず。すると81分に岩尾憲が石毛秀樹を倒し、この試合2枚目のイエローカードをもらい退場。前節に続いて数的不利となると、83分には途中出場の福田涌矢のミドルシュートが岩波拓也に当たってディフレクト。これがネットを揺らし、G大阪が0-1で勝利した。前半は完全に圧倒していた浦和だが、なかなかゴールを奪えない展開に。浦和の最後尾から試合を見ていた西川は「長いシーズンを考えてみると、こういう試合は必ずあるなというのは想定内でした。前半からチャンスが多かった分、点が入らないので、我慢強さを意識しながら声を出して集中切らさず守れていたと思います」と守備陣は集中力を保てていたと語った。

また2枚目のイエローカードで退場した岩尾については「退場者が出たのはベストを尽くした結果だと思う」とコメント。「その後の間というのは、プレーを続ける選手が声を出して集中力を高めることは、これからの糧になると思う。どうしても10人になって、攻め込まれる場面があって、追加点を与えなかった事はポジティブだと思います」とディフレクトした1点で抑えたことを評価。「1点をとって引き分けか勝ちというのが良く、今日は勝ちたかったというのはみんな思っていると思います」と、それでも勝ちたかった試合だったとした。

改めてバランスの良いサッカーを見せていたと思うが、「今日は良い場面が数多く前半から見せることができていました」と振り返る西川。「相手はチャンスらしいチャンスもなく、自分たちが数あるチャンスを作り出せたことは非常に良いことだと思いました。あとは仕留めるという集中力、クオリティはわずかなところかなと。そこは次に生かしてやっていくということ」と、フィニッシュの精度は課題だとした。

ただ、「こういう試合で負けないことが大事だと思う」と、最低でも引き分けなければいけなかったと語り、「勝ち点0という意味でも非常にもったいない試合になってしまいました。なんとかチームを助けるという責任を持ちながら、ポジティブにみんなでいきたいです」と、次に向けて準備したいとした。

失点シーンについては「非常に難しい場面になってしまいました」と語り、「シュートを打つ選手に対しての寄せが1つ遅れて、イレギュラーになり入ってしまう。自分がどうできたかということにしっかり分析して、次同じようなことが起きた時にどう対処すれば良いかを考えて、良い経験として次への準備をしたいと思います」と、改めて失点シーンを振り返りたいとした。

次戦は中3日で川崎フロンターレとの対戦。2週間前に勝利している相手だ。「GKとしてもチームを支えるという意味でも、良い準備を心がけたいと思います」と語る西川。「僕自身のコンディションも上がり、楽しめている自分がいるので、早くチームに勝ち点3をもたらすということができれば、チームも勢い付くと思います」とし、「決して良い入りとはいえない結果ですが、這い上がる姿、勝っていく姿を見せることが大事だと思うので、今日の敗戦をしっかり反省して次に生かしていきたいと思います」と、次こそは勝利を収めたいと意気込んだ。