ACL決勝で埼スタを使えない浦和が経過報告…埼玉県と交渉も許可下りず、日程変更要求など埼スタ開催を模索中

2022.09.21 09:02 Wed
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浦和レッズは20日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のスタジアム使用について経過報告をした。今シーズンのACLに出場していた浦和。集中開催となったグループステージと見事に突破すると、埼玉スタジアム2002で8月に集中開催したノックアウトステージを戦った。
ラウンド16でジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)、準々決勝でBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)を下すと、準決勝は全北現代モータース(韓国)との対戦に。延長戦にもつれ込んだ試合は、敗戦が迫っていた中でキャスパー・ユンカーが値千金の同点ゴールを決めPK戦へ。GK西川周作がPK戦では躍動し、2本をストップ。見事に決勝に駒を進めた。

決勝は2月19日と26日に行われ、浦和のホームゲームは26日の第2戦となる。しかし、そのタイミングで芝の改修工事が行われることが決まっており、埼玉スタジアム2002が使用できないという問題が生じていた。

すでにその件については発表されていたが、浦和は改めて埼玉県との交渉の経過を報告。「芝改修工事の時期の延期」、また「期間の短縮」を交渉したとしたが、依然使用許可は下りていないと報告した。
①「埼スタ芝改修工事の実施時期の延期」
ACLでのチームの決勝進出決定を受け、私どもから埼玉県担当者に対し、日本サッカー協会(JFA)の求めに応じる形で埼スタの芝改修工事が延期されたことと同様に、埼スタでのACL決勝開催の実現のため、実施時期の1年延期を打診いたしました。

しかしながら、県として「既に施工準備が進んでいることから、延長はできない」との公式回答がございました。JFAからの打診時も今回と同様、施工準備が進む中で1年延期できたという事実がある為、引き続き交渉を試みたく考えております。

なお、JFAが2021年10月末に県に対して要望書を提出し、県知事より開催協力が可能と回答した2021年11月時点では、ACL決勝は従来通り2022年11月の開催が予定されていた為、クラブとしては事前対策を行うことは不可能でした。

②「埼スタ芝改修工事の実施期間の短縮」

決勝戦終了後となる2023年3月からの施工開始、或いは工期短縮を打診いたしました。

決勝戦終了後となる2023年3月からの施工とした場合、工期終了は9月以降となり2023シーズンの大半が使用不可となること、工期の短縮については今回予定されている改修工事は芝生張り替えに限定せず、地温コントロールシステムの入れ替えを含む大規模な修繕工事である為、物理的に難しいとの公式回答がありました。その為、工期短縮は不可能と判断いたしました。

2つの代案が上手く進まなかった浦和。しかし、諦めずに交渉を続け、埼玉スタジアム2002での開催を目指すとした。

「埼玉県担当者からは、私どもと埼玉県が2022年3月に、2022シーズン終了後から2023年4月中旬までの期間に埼スタの芝改修工事を実施することについて両者間で既に合意済みであることを前提としたご説明とともに、上記の通り、対応できない旨の公式回答がございました」

「クラブといたしましては、県担当者からの回答を受けた後も、埼スタでの決勝戦開催の可能性を高める方策の検討を継続しておりますが、コロナ禍で失われたクラブの経営体力に鑑み、浦和レッズの自助努力のみでそれを覆すことは到底できません。クラブのみでなく、ファン・サポーターのみなさまと共に、埼スタでACL決勝を開催できる方法を最後まで諦めずに模索し続けてまいります」

「また、上記の交渉に並行し、浦和レッズからアジアサッカー連盟(AFC)に対し、ACL決勝の開催日程変更を求める要望書を、JFA田嶋幸三会長、Jリーグ野々村芳和チェアマンのご協力のもと提出させていただいております。みなさまと共に出場する国際大会の決勝で3度目のアジアチャンピオンになるべく、埼スタという舞台での開催を最後まで諦めたくないと考えております」

「埼玉県、そして浦和(現さいたま市)という地域で30年間活動してきた事実は私たち浦和レッズの誇りであり、決してぶれることのない軸足です」

「クラブは、埼スタでの開催を諦めておりません。埼玉県とは引き続き、協力関係を築きつつ、埼スタでの開催を見越した工期延長やAFCへの日程変更の打診等を行い、みなさまのおもいがピッチ、そして選手たちに届く、浦和らしい世界に誇れるサポート環境を整えるべく、最大限の努力を行ってまいります」

ラウンド16から準決勝までの3試合は、明らかにサポーターの声援が力になり、特に準決勝ではその影響力を感じる結果となった。果たして、浦和の希望は叶うだろうか。

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ホセ・カンテ退場の浦和がG大阪に3発逆転勝利! 途中出場の髙橋利樹の初ゴールが決勝点【明治安田J1第28節】

24日、明治安田生命J1リーグ第28節のガンバ大阪vs浦和レッズがパナソニック スタジアム 吹田で行われ、アウェイの浦和レッズが1-3で勝利を収めた。 今月行われたルヴァンカップの2試合を含め、今シーズン4度目の対戦となったG大阪と浦和。これまでの3試合は全て浦和の勝利に終わっており、ホームの10位・G大阪にとってはより勝利が望まれる一戦となった。リーグ戦3試合勝利なしという状況の中、今節は宇佐美がスタメン入りし、右サイドバックには中野が起用された。 対する浦和はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の武漢三鎮戦から中3日と厳しい日程。それでも逆転優勝に向け、勝利したいところ。リーグ戦4試合負けなしも直近2試合はドローに終わっており、3試合ぶりの勝利を目指す。ACLで負傷した明本がメンバー外となったが、武漢戦を欠場した酒井が先発に復帰した。 立ち上がりは浦和が主導権を握り、サイドを中心に攻め込む展開に。しかし、16分、G大阪の黒川が左サイドをドリブル突破すると、対応した酒井がボックス外ぎりぎりで倒してしまう。FKのキッカーを務めた宇佐美は低い弾道でゴールを狙い、このシュートがゴール手前でバウンド。GK西川は弾ききれず、G大阪の先制ゴールとなった。 これで勢いに乗ったG大阪が攻勢を強めるが、浦和も思い通りにはさせない。29分、ホセ・カンテが右サイドからのクロスをペナルティアーク内で収めると、振り向きざまに右足を一閃。DFに当たってディフレクションしたシュートにはGK東口も反応しきれず、浦和が同点に追いついた。 その後は再び浦和がボールを保持する時間が続くが、前半アディショナルタイムにはG大阪に決定機。ボックス左でボールを持った山本が右足で強烈なシュートを放ったが、これはGK西川の好セーブに遭い、イーブンのままハーフタイムを迎えた。 G大阪のダニエル・ポヤトス監督は後半頭からファン・アラーノに代えて石毛を投入。すると立ち上がり、激しい球際の攻防でホセ・カンテが黒川のユニフォームを引っ張って引き倒してファウル。これをキッカケに両チームともにヒートアップし、一時試合が中断する。 長い時間中断した結果、主審はVARとオンフィールド・レビューによるチェックの結果、騒ぎの中心にいた宇佐美と黒川にイエローカード。一方で、宇佐美へ頭突きをしたホセ・カンテにレッドカードを提示し、一発退場となった。 10分前後の中断を経て試合が再開すると、数的不利となった浦和がすぐさま交代カードを切る。63分、小泉と関根を下げてブライアン・リンセンと髙橋をピッチに送り出し、[4-4-1]の布陣とした。 1人減っても劣勢に回らない浦和は、68分についに逆転。リンセンが相手と入れ替わると、パスを受けた岩尾が右へ展開。伊藤が精度の高いクロスを中へ送ると、途中出場の髙橋がゴール前に飛び込みヘディング。シュートはDFに当たりながらゴール右に決まり、スコアは1-2となった。髙橋は浦和加入後の初ゴールとなった。 このまま終われないG大阪は71分に福田とクォン・ギョンウォンを、79分には倉田を投入。同点を目指して浦和陣内に攻め込み、83分にはクォン・ギョンウォンと黒川にシュートチャンスが訪れるが、浦和DF陣が体を張って守る。 そんな中、浦和がG大阪の心を折る追加点を奪う。相手のビルドアップミスを見逃さなかった安居が敵陣右サイドでボールを拾い、すぐさま前線にスルーパス。これを受けたリンセンが右足でファーサイドに決め、リードを2点に広げた。 12分という長いアディショナルタイムが取られた中、数的優位のG大阪が終始攻め続けるが、仕上げることができない。結局試合は1-3のまま終了し、浦和の無敗記録が5試合に伸びた。 ガンバ大阪 1-3 浦和レッズ 【G大阪】 宇佐美貴史(前17) 【浦和】 ホセ・カンテ(前29) 髙橋利樹(後23) ブライアン・リンセン(後40) 2023.09.24 19:19 Sun

【J1注目プレビュー|第28節:G大阪vs浦和】リーグ&カップで完敗のG大阪が借りを返す!? 浦和は逆転優勝へ勝つしかない

【明治安田生命J1リーグ第28節】 2023年9月24日(日) 17:00キックオフ ガンバ大阪(10位/34pt) vs 浦和レッズ(4位/46pt) [パナソニック スタジアム 吹田] ◆今季の借りは今季の内に【ガンバ大阪】 前節はホームにアルビレックス新潟を迎えて1-1のドロー。これで勝利からは3試合遠のいている。 最下位に長らくいたことを考えると、中位に位置していること自体は素晴らしいバウンスバックを見せたと言えるだろう。8戦で7勝という結果も残したが、今は何もないというのが現状だ。 目指せるタイトルはなく、残留争いからも抜け出した今、明確な目標を持つことが難しい状況。新シーズンを見越して戦い方の精度を上げていくというのも1つと言える。 ただ、今節の相手は浦和。かつてはタイトルを争いあった仲だが、今季はリーグ戦で完敗、カップ戦でもなす術なしと残念な結果に。「浦和には負けない」という気持ちで選手は臨むこと間違いなしだけに、勝利を掴んで自信を取り戻したい。 ★予想スタメン[4-3-3] GK:東口順昭 DF:髙尾瑠、福岡将太、クォン・ギョンウォン、黒川圭介 MF:ダワン、ネタ・ラヴィ、山本悠樹 FW:ファン・アラーノ、イッサム・ジェバリ、食野亮太郎 監督:ダニエル・ポヤトス ◆逆転優勝へ勝ち続けるしかない【浦和レッズ】 前節はホームに京都サンガF.C.を迎えた中で0-0のゴールレスドローに終わった。その後AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いに向かい、中国の武漢では終盤のゴールで勝ち点1を持ち帰った。 苦しんだ末の勝ち点1。またしても、ホセ・カンテの素晴らしいゴールに救われた浦和だが、リーグ戦でも逆転優勝を目指す上では負けられない。 首位との勝ち点差は現時点で「9」。直接対決を残しているだけに、6ポイント差をどうにか保ち、最後に捲るチャンスを待ちたいところだろう。 ポイントはケガ人の続出。武漢では明本考浩も負傷してしまい、手薄な陣容に。それでもしっかりと勝利を目指し、G大阪を完全に封じたい。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:西川周作 DF:酒井宏樹、アレクサンダー・ショルツ、マリウス・ホイブラーテン、荻原拓也 MF:伊藤敦樹、岩尾憲 MF:小泉佳穂、安居海渡、関根貴大 FW:ホセ・カンテ 監督:マチェイ・スコルジャ 2023.09.24 12:50 Sun

JFAが浦和サポーター4名に対し国内試合の無期限入場禁止処分、浦和は国外の試合も無期限入場禁止に

浦和レッズは21日、違反行為のサポーターへの新たな処分を発表した。 浦和の一部サポーターは、天皇杯ラウンド16の名古屋グランパス戦で試合後にピッチに侵入した他、暴力行為や威嚇行為、破壊行為に及んでいた。 中心となったサポーターたちには、無期限の入場禁止処分などが出された他、19日には日本サッカー協会(JFA)から来シーズンの天皇杯の参加資格剥奪という処分が下されていた。 そんな中、21日にJFAの理事会が開催。今回の件に関与した4名への新たな処分が発表されたという。 暴力行為および危険行為に及んだ3名に関して、日本国内で行われるすべての試合への無期限入場禁止処分となった。 また、威嚇行為および危険行為に及んだ1名も日本国内で行われるすべての試合への無期限入場禁止処分となった。 なお、クラブとしてはこの4名に対して浦和が出場する国内外のすべての試合の無期限入場禁止とするとした。 2023.09.21 20:33 Thu
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