パレスに3発快勝のスパーズ、コンテ監督は1G2Aのルーカスにさらなる期待「彼はもっとできる」
2021.12.27 10:48 Mon
トッテナムのアントニオ・コンテ監督が、チームにさらなる改善を求めた。クラブ公式サイトが伝えている。
トッテナムはプレミアリーグ第19節でクリスタル・パレスをホームに迎えた。
伝統の“ボクシング・デー“開催となった一戦。32分に右サイドの裏のスペースへと抜け出したFWルーカス・モウラの折り返しに、FWハリー・ケインが右足ダイレクトで合わせて先制に成功すると、その2分後に今度はルーカスがヘディングでゴールを挙げ、2点にリードを広げた。
そして、37分にはすでに1枚カードをもらっていた相手FWウィルフリード・ザハが不要なラフプレーによって、2度目の警告を受けて退場。数的優位を得ると、74分にはまたもルーカスのラストパスから、FWソン・フンミンが1点を追加し、3-0で完勝した。
リーグ戦無敗記録を「6」に伸ばしたコンテ監督は試合後、チームのパフォーマンスに一定の満足感を示しつつも、さらなる改善を求めた。
「この試合ではもっとゴールを奪えたと思う。また、ステーフェン・ベルフワインは、ケインと交代で出場し、とても良いプレーをしてくれた」
「繰り返すが、選手全員を巻き込むことが、このプロジェクトではとても重要なことだ。チーム全体に働きかけ、選手たちを向上させなければならない」
また、この試合で1ゴール2アシストを記録したルーカスについても言及。シーズン序盤は得点に絡めず苦しむも、ここ数試合でコンディションを上げてきているウィンガーに、より一層の活躍を期待した。
「ルーカスは我々にとって重要な選手で、様々な能力を持っている。彼はファーストタッチで相手をかわすのが上手いし、アシストもできる。ヘディングも上手いので、もっとボックス内で存在感を発揮できると思う」
「彼はとても良いパフォーマンスを見せてくれているので、私は満足しているし、この調子を続けていかなければならない。彼はもっと改善できる」
トッテナムはプレミアリーグ第19節でクリスタル・パレスをホームに迎えた。
伝統の“ボクシング・デー“開催となった一戦。32分に右サイドの裏のスペースへと抜け出したFWルーカス・モウラの折り返しに、FWハリー・ケインが右足ダイレクトで合わせて先制に成功すると、その2分後に今度はルーカスがヘディングでゴールを挙げ、2点にリードを広げた。
リーグ戦無敗記録を「6」に伸ばしたコンテ監督は試合後、チームのパフォーマンスに一定の満足感を示しつつも、さらなる改善を求めた。
「自分たちのアイデンティティを持った、決して簡単にはいかないチームに対して、良いパフォーマンスができた。スタートは少し出遅れた印象があったが、チャンスを作ることができた。1点目、2点目を取ったときは、もっとシンプルな攻撃だった」
「この試合ではもっとゴールを奪えたと思う。また、ステーフェン・ベルフワインは、ケインと交代で出場し、とても良いプレーをしてくれた」
「繰り返すが、選手全員を巻き込むことが、このプロジェクトではとても重要なことだ。チーム全体に働きかけ、選手たちを向上させなければならない」
また、この試合で1ゴール2アシストを記録したルーカスについても言及。シーズン序盤は得点に絡めず苦しむも、ここ数試合でコンディションを上げてきているウィンガーに、より一層の活躍を期待した。
「ルーカスは我々にとって重要な選手で、様々な能力を持っている。彼はファーストタッチで相手をかわすのが上手いし、アシストもできる。ヘディングも上手いので、もっとボックス内で存在感を発揮できると思う」
「彼はとても良いパフォーマンスを見せてくれているので、私は満足しているし、この調子を続けていかなければならない。彼はもっと改善できる」
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