エゴと献身性の相反する能力を持ち合わせたアフリカ最高のストライカー、サミュエル・エトー
2021.07.31 22:15 Sat
サッカー史には数多くの偉大なアフリカ人ストライカーが名を残している。古くはミランで活躍しバロンドールも受賞、今は一国の長になっている元リベリア代表FWのジョージ・ウェア大統領、背番号「4」が特徴的で、心臓病がありながらもアーセナルをはじめとするプレミアリーグのクラブやナイジェリア代表として活躍したヌワンコ・カヌ、コートジボワールを強豪国へと引き上げた黄金世代の1人で、チェルシーではチャンピオンズリーグ制覇など数多くのタイトルを獲得。戦争を止めたというエピソードもあるディディエ・ドログバら、多くのスター選手がいる。
ヨーロッパの舞台だけでなく、Jリーグでも2020シーズンに得点王を獲得したFWオルンガのインパクトは絶大。かつては“浪速の黒豹”としても知られたパトリック・エムボマらも活躍し、その能力の高さは知られたところだろう。
現役でもリバプールを支えるエジプト代表FWモハメド・サラーやセネガル代表FWサディオ・マネなどがいるが、そんなアフリカ人ストライカーたちの中でも、一線を画すスタイルで活躍したのが元カメルーン代表FWサミュエル・エトーだ。
ヨーロッパの舞台だけでなく、Jリーグでも2020シーズンに得点王を獲得したFWオルンガのインパクトは絶大。かつては“浪速の黒豹”としても知られたパトリック・エムボマらも活躍し、その能力の高さは知られたところだろう。
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エゴと献身性の相反する能力を持ち合わせたアフリカ最高のストライカー、サミュエル・エトー
サッカー史には数多くの偉大なアフリカ人ストライカーが名を残している。 古くはミランで活躍しバロンドールも受賞、今は一国の長になっている元リベリア代表FWのジョージ・ウェア大統領、背番号「4」が特徴的で、心臓病がありながらもアーセナルをはじめとするプレミアリーグのクラブやナイジェリア代表として活躍したヌワンコ・カヌ、コートジボワールを強豪国へと引き上げた黄金世代の1人で、チェルシーではチャンピオンズリーグ制覇など数多くのタイトルを獲得。戦争を止めたというエピソードもあるディディエ・ドログバら、多くのスター選手がいる。 ヨーロッパの舞台だけでなく、Jリーグでも2020シーズンに得点王を獲得したFWオルンガのインパクトは絶大。かつては“浪速の黒豹”としても知られたパトリック・エムボマらも活躍し、その能力の高さは知られたところだろう。 現役でもリバプールを支えるエジプト代表FWモハメド・サラーやセネガル代表FWサディオ・マネなどがいるが、そんなアフリカ人ストライカーたちの中でも、一線を画すスタイルで活躍したのが元カメルーン代表FWサミュエル・エトーだ。 <span class="paragraph-title">◆地元の名門育ちのストライカー</span> エトーは、カメルーンのドゥアラにある名門アカデミーのカジ・スポーツアカデミーの一期生。その後、エスパニョールで長らく活躍したGKイドリス・カメニやマンチェスター・ユナイテッドでもプレーしたMFエリック・ジェンバ=ジェンバら、多くの才能ある選手を輩出している。 16歳になったエトーはスペインの名門、レアル・マドリーのカスティージャに入団。当時レアル・マドリー・カスティージャは3部に所属していたため、外国人選手が出場できず。エトーはレガネス、エスパニョール、マジョルカへとレンタル移籍し経験を積んだ。 マジョルカではその活躍が認められ2000年夏に完全移籍。3シーズンを過ごし、チームをコパ・デル・レイで優勝に導くなど、その才能が開花。2004年夏にバルセロナへと完全移籍した。 <span class="paragraph-title">◆ヨーロッパで輝いた“黒い宝石”</span> バルセロナへと加入したエトー。加入1年目からエトーは活躍。ラ・リーガで37試合に出場し25ゴールを記録。ラ・リーガ優勝を経験した。 そして迎えた2年目も躍動。ラ・リーガでは 34試合で26ゴール7アシストを記録し得点王を獲得。チャンピオンズリーグでは11試合で6ゴール2アシストを記録し、決勝のアーセナル戦でもゴールを決め、ビッグイヤー獲得に貢献した。 バルセロナではブラジル代表FWロナウジーニョとの抜群の連携を見せ、一気に得点力を開花させたが、そのエトーはロナウジーニョの影響もあり献身的な守備を身につける。そしてそのプレースタイルが、後のキャリアにも影響する。 5シーズンのバルセロナでのプレーでインパクトを残したエトーは、2009年夏にインテルへと移籍。セリエAの舞台に活躍の場を移すと、そのバルセロナで身につけた献身性を武器に32試合12ゴール。チャンピオンズリーグでも13試合で2ゴール2アシストと、数字に残る成績は低下したものの、チームへの貢献度は大きいものだった。 結果として、バルセロナ最後の2008-09シーズン、そしてインテル最初の2009-10シーズンと2年連続で国内リーグ、国内カップ、そしてチャンピオンズリーグの3冠を達成。史上初の快挙を成し遂げた唯一の選手となった。 その後のエトーは、世界各国を転々。ロシアのアンジ・マハチカラ、イングランドのチェルシー、エバートン、イタリアのサンプドリア、トルコのアンタルヤスポル、コンヤスポル、カタールのカタールSCでプレー。クラブレベルでは6カ国を経験した。 クラブレベルでは公式戦720試合で360ゴール117アシスト。2試合に1点のペースを生涯通じて記録した偉大なストライカーだ。 <span class="paragraph-title">◆CL決勝で決めた2つのゴール</span> バルセロナでは199試合で130ゴール40アシストを記録したエトー。数多くのゴールを決めてきた中、重要なゴールも多い。 まずは、チャンピオンズリーグ決勝でのゴールだ。エトーは、バルセロナ時代に2度チャンピオンズリーグで優勝。その2度の決勝ではどちらもゴールを奪っている。 1つ目2005-06シーズンのアーセナルとの決勝。この試合は、アーセナルのGKイェンス・レーマンが18分で退場するというアクシデントからスタート。さらに37分にはその数的不利なアーセナルが、ソル・キャンベルのゴールで先制するという展開となった。 数的有利なバルセロナとしては逆転したいなか、試合は終盤へ。それでも76分にエトーが見せる。 縦パスがアンドレス・イニエスタから入ると、ヘンリク・ラーションのワンタッチパスに反応し、ニアサイドを撃ち抜いた。 さらにエトーは2008-09シーズンの決勝でマンチェスター・ユナイテッド相手にゴール。こちらは打って変わって、開始10分で決めたゴールだ。 このゴールもボックス手前でボールを持ったイニエスタからのスルーパスをボックス内右で受けると、鋭い切り返しで相手をかわすと、そのままニアサイドを撃ち抜いた。 <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJETUZHelRZbCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <span class="paragraph-title">◆新たな章の始まり</span> 次に紹介したいのはインテル時代のデビューゴールだ。 インテルではジョゼ・モウリーニョ監督の下で3冠を達成したが、その役割はバルセロナ時代のストライカーから少し変化していった。 エゴイスティックな自らのゴールを優先しがちなストライカーとは異なり、周りの選手を生かすアシストや、守備面でも貢献する献身性を伴ったエトーは、本当の意味で相手の脅威となった。 そのエトーがインテルで最初に決めたゴールが2009年8月8日に行われたスーペルコッパ・イタリアのラツィオ戦だった。 <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJHS1NmTFJ0NiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> シーズン開幕前に行われた一戦。エトーにとってはインテルでの公式戦デビュー戦となった試合だが、この試合ではその変化の片鱗を見せる。 献身的なプレーを続けたエトーだがチームは2点ビハインドで試合終盤へ。すると78分、マリオ・バロテッリの浮き球のパスに反応し豪快に蹴り込んで魅せた。 当時はディエゴ・ミリート、バロテッリ、そしてエトーとストライカータイプが揃う中で献身的なプレーを発揮していたエトー。この時はゴールを仕留める役割だったが、この後にウイング起用が増え、このシーズン3冠を達成した。 <span class="paragraph-title">◆プレミア初ハットトリック</span> そして3つ目はプレミアリーグでの活躍だ。 エトーはチェルシーとエバートンに在籍経験があるが、どちらも短いものだった。 チェルシーには1シーズンしか在籍しなかったが、その中でハットトリックを記録。それがマンチェスター・ユナイテッド戦だった。 <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJIeFZIdW1iRyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 前述の通り、バルセロナ時代の2008-09シーズンのチャンピオンズリーグ決勝でユナイテッド相手にゴールを決めていたエトー。今回はプレミアリーグの試合でハットトリックをやってのけた。 2014年1月19日に行われた試合ではカットインからのシュートで先制ゴールを決めると、2点目はグラウンダーのクロスに合わせて追加点。3点目はCKの流れからこぼれ球を蹴り込みハットトリックを達成した。 エバートン時代を含めプレミアリーグでは12ゴールしか決めていないが、そのうちの3点がユナイテッド戦。この年は優勝を争っていたものの、終盤に失速し3位に終わっていた。 <div id="cws_ad"><hr>バルセロナやインテルなどのクラブチームで活躍し、カメルーン代表としても歴代最多ゴール数を誇るエトーが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたゴールが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。</div> <a href="https://web.ultra-soccer.jp/link.php?url=https://ryan.onelink.me/C7cD/f7dd12&c=sega_20210715_2" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20210728.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2021.07.31 22:15 Sat2
全員集合なら超豪華! PSGが創設50周年を祝うオールスターゲーム開催へ!
パリ・サンジェルマン(PSG)がクラブ創設50周年を記念してオールスターゲームを開催する意向のようだ。フランス『RMC Sport』が伝えた。 1970年8月にパリFCとスタッド・サン=ジェルマンが合併して創設されたPSGは、今年の夏にクラブ創設50周年の節目を迎える。PSGはメモリアルイヤーを祝う一大イベントとして、クラブのレジェンドと現役選手たちを集めたオールスターゲームを開催する予定とのこと。8月29日に行う予定だ。 <div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJ1bGxHWGlMUiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> この試合には、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長主導のもと、これまでPSGに所属した選手とPSGを指揮した監督が全員招待される。 現役選手だけでもブラジル代表FWネイマール、フランス代表FWキリアン・ムバッペ、アルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアなど豪華メンバーが揃うなか、過去にPSGの所属した元ブラジル代表MFロナウジーニョ氏、元リベリア代表FWジョージ・ウェア氏、元イングランド代表MFデイビッド・ベッカム氏、さらに現ミランの元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチら錚々たるメンバーも参戦する予定だ。 なお、サッカーの試合以外にも、フランスの歌手・ダジュのコンサートを本拠地パルク・デ・プランスで開催するとのことだ。 2020.03.04 17:35 Wed3
「ベイルかよ」ミランDFテオ・エルナンデスの“80m独走ドリブル弾”に反響 「ジョージ・ウェアを思い出した」
ミランのフランス代表DFテオ・エルナンデスがサイドバックとは思えぬ攻撃力を発揮している。 2019年夏にレアル・マドリーから2100万ユーロ(約28億円)の移籍金で加入したテオ・エルナンデス。1年目から期待以上の活躍を披露すると、ここまで公式戦121試合に出場し20ゴール23アシストを記録。今シーズンも公式戦40試合で5ゴール10アシストを記録した。 15日に行われたセリエA第37節のアタランタ戦でも左サイドバックで先発すると、直接FKなどで見せ場を作った後、1-0とリードで迎えた75分に個人技で追加点を奪う。 自陣ボックス付近で相手の攻撃を止めたミラン。テオ・エルナンデスがボールを拾うと、そこからドリブルを開始する。推進力溢れる運びだしでグングンと加速していくと、瞬く間に相手陣内に侵入。左右の振りで上手く相手のプレッシャーをかわすと、最後はボックス内まで入って左足シュートを決めきった。 およそ80mの距離を1人で運びきってゴールを奪ったセンセーショナルな一撃には「(ガレス・)ベイルかよ」、「ジョージ・ウェアを思い出した」、「プスカシュ賞に選ばれたソン・フンミンのよう」と歴代のスーパーゴールと重ねる声が多く上がった。 テオ・エルナンデスの活躍もあり2-0で勝利を飾ったミラン。インテルとの勝ち点差2をキープしており、最終節のサッスオーロ戦を引き分け以上で終えれば11年ぶりスクデットが決まる状況となっている。 <span class="paragraph-title">【動画】テオ・エルナンデスの“80m独走ドリブル弾”</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="IJOe1S6t_zk";var video_start = 75;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.05.16 12:10 Mon4
ジョージア新大統領にかつてマンチェスター・シティでもプレーしたカベラシビリ氏が就任
ジョージアの新大統領にかつてマンチェスター・シティでもプレーした元ジョージア代表FWのミハイル・カベラシビリ氏(53)が就任した。『ロイター通信』が伝えている。 カベラシビリ氏は1980年代後半から2000年代中盤まで現役選手として活躍。母国の名門ディナモ・トビリシやスイスのチューリッヒやグラスホッパー、バーゼルといったクラブでプレー。1996年から1999年までの3年間はシティにも在籍し、代表通算46試合に出場していた。 現役引退後に政界に進出したカベラシビリ氏は10月の議会選挙で過半数を獲得した与党で親ロシア派「ジョージアの夢」の支援を受け、12月の議会投票で大統領に選出。29日に就任式が実施された。 ただ、親欧米派のズラビシビリ前大統領は大統領を選出する国会議員の選挙が行われた際に不正があったと主張。議会選のやり直しを求めてデモを続け、世論が分断されている状況だという。 なお、サッカー界と政治ではかつてミランやパリ・サンジェルマンで活躍し、“リベリアの怪人”として知られたバロンドーラーのジョージ・ウェア氏が2018年から2024年までリベリアの大統領を務めていた。 また、ジョージアでは元ミランDFのカハ・カラーゼ氏がトビリシ市長を務めている。 2024.12.30 18:30 Monバルセロナの人気記事ランキング
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コモがスペイン代表DFエリック・ガルシア(24)の獲得へバルセロナに正式オファー。『スカイ・スポーツ』が伝える。 昨季はジローナへレンタル移籍したエリック・ガルシア。2021年夏にマンチェスター・シティからバルサへ加入後、毎年コンスタントにプレーも、序列が高いわけではない。 このところ伝えられていたセリエA・コモとの紐付けだが、セスク・ファブレガス監督率いるチームはここにきて正式オファー。最初の提示額は1000万ユーロ(約16.1億円)だそうだ。 バルサとコモが協議を進める一方、選手本人は先方のセスク監督と頻繁に電話。アツい説得が続き、今後数日で動きがありそうとのことだ。 エリック・ガルシアは本職センターバックも、中盤にも対応可。今季はラ・リーガ11試合、コパ・デル・レイ2試合、スーペルコパ1試合、チャンピオンズリーグ(CL)2試合に出場する。 2025.01.21 16:25 Tue4
ラッシュフォードのマンチェスター・U残留は「日に日に現実的」
元イングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード(27)はますます残留が濃厚か。 この冬のレンタル放出が報じられて久しいラッシュフォード。マンチェスター・ユナイテッドの背番号「10」に以前ほどの煌めきはなく、ルベン・アモリム監督との信頼関係もない。 ミラン、ドルトムント、バルセロナと交渉先が伝えられるが、選手本人が給与カットを承諾しない限りは移籍も成立しない見通し。レンタル移籍となれば、たった半年でも1000万ユーロ(約16.1億円)のカネが動くとされる。 イギリス『スカイ』はユナイテッド残留が「日に日に現実的」と最新のレポート。当然、獲得を目指すクラブにも代案がないとは限らず、このままラッシュフォードが決断を下さねば、自然とフェードアウトしていくだろう。 ラッシュフォードは己を律し、キャリアを整えられるか。 2025.01.21 20:20 Tue5