「僕の“父”が人種差別主義者だなんて」人種差別発言だと非難されるモウリーニョ監督、かつての教え子が擁護「彼は人種差別主義者ではない」

2025.02.27 22:17 Thu
Getty Images
元コートジボワール代表のエースでもあったディディエ・ドログバ氏が、かつての恩師であるジョゼ・モウリーニョ監督を擁護した。

現在フェネルバフチェを指揮するモウリーニョ監督。しかし、24日に行われたスュペル・リグのガラタサライ戦とゴールレスドローに終わった中、人種差別的発言を行ったとして非難されている。

「試合後、この素晴らしい試合を裁いてくれた審判にも感謝しなければならない。ガラタサライのベンチは自分たちに良い判定が出るたびに全員が猿のように飛び跳ねていた。もしトルコのレフェリーだったら、完全な惨事になっていた。最初の1分でカードを出していただろうし、私自身も5分で退席させられていたかもしれない」
この発言に加え、試合前後のモウリーニョ監督の不遜な発言に対し、ガラタサライは声明を発表し、刑事訴訟を起こすとしていた。

「フェネルバフチェのジョゼ・モウリーニョ監督はトルコで監督職に就いて以来、トルコ国民に対する侮辱的な発言を繰り返してきた」
「今日、彼の発言は単なる不道徳な発言を超えて、明らかに非人道的なレトリックにまでエスカレートしている。我々はここに、ジョゼ・モウリーニョ監督による人種差別的発言に関して刑事訴訟を起こす意向を正式に表明し、それに応じてUEFAとFIFAに正式な苦情を提出する。さらに、我々は監督の非難すべき行為に対して“模範的な道徳的価値観”を掲げる組織であるフェネルバフチェがとった姿勢を厳守する」

様々な批判にさらされるモウリーニョ監督だが、かつてガラタサライでもプレーしたことのあるドログバ氏はモウリーニョ監督を擁護するメッセージをX(旧ツイッター)に投稿した。

「黄色と赤のジャージを着ることができて、トルコで最も多くの栄誉を獲得したクラブを愛していることを、皆さんはご存知でしょう」

「我々は皆、ライバル関係がいかに情熱的で、白熱したものになるかを知っているし、私は幸運にもそれを経験することができた」

「ジョゼ・モウリーニョに関する最近のコメントを見た。ジョゼを25年間知っているが、彼は人種差別主義者ではなく、過去と最近の歴史がそれを証明している」

「僕の“父”が人種差別主義者だなんて。皆、いい加減にしてくれ」


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モウリーニョ監督がついに代表を指揮か? ポルトガル代表が招へい検討か

フェネルバフチェを指揮するジョゼ・モウリーニョ監督(62)が、母国ポルトガル代表を指揮する可能性があるようだ。『beIN SPORTS』が伝えた。 モウリーニョ監督はこれまでポルトやチェルシー、インテル、レアル・マドリー、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、ローマと各国の強豪クラブを指揮。今シーズンからフェネルバフチェで指揮を執っている。 しかし、トルコサッカー界との折り合いは悪く、度重なる判定への不満と問題行動で、目をつけられている存在となっている。 そんな中、ついに代表チームを指揮する可能性が浮上。ポルトガル代表は、現在指揮を執るロベルト・マルティネス監督の手腕に疑問を持っており、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)に向けて大胆な変更を考えているとのこと。UEFAネーションズリーグの残りの試合での結果次第で、監督交代に踏み切る考えがあるという。 その候補に浮上しているのがモウリーニョ監督。ポルトガルサッカー連盟(PFA)は、契約解除金を支払ってまでモウリーニョ監督をフェネルバフチェから引き離そうと考えていると見られている。 これまではクラブレベルで大きな成功を収めてきたモウリーニョ監督。ポルトとインテルでチャンピオンズリーグ(CL)を制覇、チェルシー、インテル、レアル・マドリーではリーグ優勝を経験。ユナイテッドではヨーロッパリーグ(EL)、ローマではUEFAカンファレンスリーグ(ECL)と3つのヨーロッパの大会を制している唯一の指揮官でもある。 過去にはポルトガル代表の指揮への思いも口にしており、2007年にチェルシーの監督に就任した際には「ポルトガル代表を率いるのは夢だが、今のジョゼ・モウリーニョには無理だ」とコメント。2019年には「キャリアを終える前には実現したいが、まだ道のりは長いので、今すぐ実現することはできない。機会が訪れるかどうかは、その時になってからになるだろう」と語っていた。 今回チャンスが巡って来れば、自身の今置かれている状況も考えて、話を受けるかもしれない。 2025.04.25 19:55 Fri
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ブライトンに多才なトルコ代表SBが加入…移籍金は総額48億円に

ブライトンは27日、フェネルバフチェからトルコ代表DFフェルディ・カディオグル(24)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2028年6月30日までの4年となる。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、移籍金は総額3000万ユーロ(約48億4000万円)程度になったという。 トルコ人の父親とオランダ系カナダ人の母親の元、オランダで生まれ育ったカディオグル。NECナイメヘンでプロキャリアをスタートした後、2018年夏に父親の母国であるトルコ屈指の名門フェネルバフチェへステップアップを遂げた。 そのフェネルバフチェではこれまで通算204試合に出場し、18ゴール22アシストを記録。昨シーズンは公式戦51試合に出場するなどフル稼働を見せていた。 また、トルコ代表ではここまで20試合に出場し、先のユーロ2024では安定したパフォーマンスで評価を高めていた。 174㎝の右利きDFは左のサイドバックやウイングバックを主戦場に右サイドバック、セントラルMFでもプレー可能な多才なプレースタイル。爆発的なスピードに加え、中盤的なポジショニングセンスや高いプレス回避能力はブライトンのスタイルに嵌るはずだ。 ファビアン・ヒュルツェラー監督は、アルゼンチン代表DFバレンティン・バルコをセビージャに武者修行に出す形で迎え入れた期待の新戦力への期待を語っている。 「素晴らしいクオリティとキャラクターを備えたプレーヤーを獲得できて、とても興奮しているよ。彼は素晴らしい能力を持ち、力強いランナーで、パスも非常に得意だ」 「彼は主にサイドバックで、右サイドでも左サイドでもプレーできる。さらに、ミッドフィールドの中央でもプレーできる。彼は学ぶことと成長することに非常に熱心なプレーヤーであり、その点を踏まえると、彼がプレミアリーグに適応し、イングランドのフットボールにすぐに適応すると確信しているよ」 2024.08.28 07:00 Wed

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