「始まりは最悪」最終節を迎えるMF久保建英、ヘタフェでの半年を振り返る「ヘタフェの選手として全力を尽くす」

2021.05.23 17:37 Sun
Getty Images
ヘタフェの日本代表MF久保建英がクラブのインタビューに応じ、ヘタフェでの半年間について振り返った。久保は今シーズンのはじめはレアル・マドリーからビジャレアルへとレンタル移籍。大きな飛躍が期待された中、ウナイ・エメリ監督に高く評価されながらも、リーグ戦での出場機会があまり得られず。ラ・リーガでの先発出場はわずか2試合。途中出場を含めても13試合の出場と苦しんだ。

ヨーロッパリーグ(EL)では先発の機会を得ており、ゴールやアシストも記録したが、コンスタントに試合に出られないこともあり冬の移籍市場でヘタフェへと所属先を変更。そのヘタフェでも加入当初は先発出場が続いたものの、チームが結果を残せず。徐々に途中出場や欠場するなどしたが、16日に行われたラ・リーガ第37節ではチームの連敗をストップさせるとともに1部残留を決定させる値千金のゴールを記録していた。
降格の可能性もあった中でチームを救った“ヒーロー”になった久保。ヘタフェでのシーズンを振り返った。

今年1月、冬の移籍市場でヘタフェに加入した久保。苦しい時期も過ごしたが、最終節でのこの結末を想像していたかということについては「考えることもなかったですが、アラン(・ニョム)とエネス(・ウナル)が、ここでは80分に出場して、ゴールを入れて、ヒーローになれるよって言っていました。最後はそうなったので、2人にもちょっとお礼を言わないといけないです」とコメント。また、ニョムはSNSに久保との写真をアップしていたが「そうそう、アランは今週、いや、前からだけど、僕にゴールを入れろと発破をかけてくれてて、それが予言だったってことですね」と語り、ゴールを決めるようにチームメイトにプレッシャーをかけられていたと語った。
半年間に終わったヘタフェでのプレーだが、久保は「始まりは最悪でした」と語り、「ホテルの部屋に缶詰にされて、3日も4日も練習があるのかとか、何もわからなかったです。練習場の様子をSNSで見ても、フィロメナ(暴風雨の名前)でとても練習できる状態じゃなかったです。それから試合が来て、チームメートは誰も知らなかったですが、僕のことをとても信頼してくれました」と語り、練習もせずに試合に出た加入当初のことを振り返った。

途中出場でいきなりデビューを果たした試合。チームは勝利を収めたが久保は、「良いスタートを切れましたが、その後、結果が伴わない試合が続きました。でも、最後は残留を達成できましたし、それがチームに来た時に目標として言われていたものだったので、満足しています」とコメント。残留を果たせたことを何よりも喜んだ。

久保はすぐにチームに馴染んだが、スペイン語でコミュニケーションが取れること、そしてヘタフェがアットホームなクラブであることが考えられる。久保自身は「まあ、そういうのが少しずつですね」とコメント。「ヘタフェのロッカールームは…ロッカールームっていうより、バルとか、街の通りみたいで、皆、酔っ払ってるような感じです。でも、アルコールは飲んでないですが。満足してて、大騒ぎもするけど、もちろん真剣な時もある。練習中とか、ピッチの中にいる時は真剣だけど、外ではチームメート以上の関係というか、そういうのがわかると思います」とし、オンとオフを切り替え、良い雰囲気であったと語った。

また「例えば、下部組織の選手が上がってきた時とか、すぐに20年ぐらい一緒にいるみたいな感じになっていますし、僕がここに来た時も彼らともう何試合もプレーしているような仲になっていました。本当にここは新しい選手を温かく迎えてくれます」と、ヘタフェというクラブの雰囲気について語った。

最終節のグラナダ戦はリラックスした状態で臨めるヘタフェ。結果次第では1つ順位があげられる可能性もある。久保は最終節について「あと1試合残っているので、僕はヘタフェの選手として全力を尽くすだけです。その後、考えることになります。バケーションではなく、来るもの次第です」と東京オリンピックはシーズン終了後に考えるとのこと。「今はまだシーズンが終わってないので、残留は達成しましたが、まだ僕らは1つ順位を上げることができますよね?最終節でちょっと上がって終わるのも悪くないと思います」とし、最後まで戦い続けることを語った。

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