久保建英がヘタフェ入団会見!移籍の理由や意気込みを語る「必要なことはなんでもする」

2021.01.18 20:08 Mon
Getty Images
日本代表MF久保建英(19)が18日、ヘタフェの入団会見に臨んだ。久保は、レアル・マドリーからビジャレアルへとレンタル移籍。ウナイ・エメリ監督の下ではなかなか信頼を得られず、ヨーロッパリーグこそ5試合で先発したものの、ラ・リーガではわずか2試合の先発に終わっていた。

出場機会を求めて移籍を求めた結果、ヘタフェへのレンタル移籍が決定。すると、直後の試合が大雪の影響で延期となると、トレーニングもしていない中、11日に途中出場でヘタフェデビュー。いきなりゴールにつながるプレーを見せ、一気にファンのハートを掴んでいた。
その久保は、18日にヘタフェの入団会見に臨み報道陣からの質問に答えた。

まず、クラブを選んだ理由といきなりデビューしたことについて聞かれると、「クラブとの契約を可能にしてくれた全ての人に感謝したいと思います。監督とはあまり話せませんでしたが、僕がわかっていることをや理、できることは全て学ぶように言われました」とコメント。「若い選手なのでヘタフェを選び、サッカー選手であると感じたかったです。僕がヘタフェを選んだ理由は、彼らが僕に大きな興味を持ってくれたからです」とし、出場機会を得るためにヘタフェ移籍を決め、多くの興味を持ってくれたことが理由だと明かした。
そのデビュー戦では、前述の通り2つのゴールに絡むプレーを見せたが、「重要なのは次の試合です」と謙遜。それでも「2つのゴールにつながるプレーに関われたことは自信につながりました」と語り、手応えを感じていたようだ。

また、「全ての選手のお陰で僕や快適に感じましたし、すぐに順応することができました」とコメント。チームメイトのサポートがあったことも明かし「ファンのサポートは素晴らしいもので、プレッシャーではないと思います。僕はフットボールが好きで、プレーできることが幸せです」とプレーすることが喜びだと語った。

ヘタフェは久保のデビュー戦で勝利したことで残留ラインに浮上したが、降格圏とは勝ち点差「4」と気が抜けない状況だ。

◆久保建英がヘタフェデビュー戦でゴールに絡む!

久保はヘタフェでの目標について「チームの目標達成に貢献することが僕の最大の目的であり、サッカー選手としてのトレーニングをすることです。それ以上のことはありません」とコメント。「僕は必要なことはなんでもします。僕たちは最善を尽くさなければなりません。僕はここに来る前からそれを理解していました」とし、残留争いへの強い気持ちを持って移籍してきたと明かした。

久保は2019-20シーズンのラ・リーガではマジョルカで残留争いを経験。新型コロナウイルス(COVID-19)による中断期間後は、チームの攻撃を牽引する活躍で結果を残したが、惜しくもマジョルカはセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)に降格していた。今シーズンはヘタフェを救うことができるだろうか。

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ヘタフェのバルサ出身MF、昨季のベストイレブンに久保建英とアレーニャを選んでいた!

ビジャレアルへのレンタルを解消し、8日にヘタフェへレンタルで加入した日本代表MF久保建英。新天地では、11日に途中出場でデビューしていきなりゴールにつながるプレーを見せ、一気にファンのハートを鷲掴みにすると、20日のウエスカ戦では移籍後初先発を飾り、チームも2連勝と良い風が吹いている。 ヘタフェでは、久保と同様に1月からレンタルで加入したスペインMFカルレス・アレーニャとU-21スペイン代表DFマルク・ククレジャという、バルセロナの下部組織であるラ・マシア出身の選手も在籍しており、18日の会見でも久保は「バルサのカンテラが持つ特徴は互いによく理解できる助けになっているよ」とその効果を明かしていた。 同じチームでプレーするのは今回が初めてとなるククレジャと久保だが、ククレジャは昨シーズンの時点で久保の才能を認めていたようだ。 新型コロナウイルスの感染拡大により、各国のリーグ戦が軒並み延期となっていた2020年3月、ククレジャは当時SNS上で流行していた「#TeamHomeChallenge」に挑戦。このチャレンジは日常生活にあるものに例えて自身のベストイレブンを発表するというもので、レアル・マドリーのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスなど多くの選手が参加していた。 そして、ククレジャのベストイレブンには、当時マジョルカで活躍を見せていた久保も2トップの右の位置に入っているのだ。ちなみに、久保のことはバケツに例えている。 久保以外のメンバーでは、大親友だと言いつつアレーニャを薪に例えて選出したほか、昨シーズンのレアル・ソシエダで見事な活躍を見せたノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールも名を連ねている。 久保のヘタフェデビュー戦となった11日のエルチェ戦から、かなり久保のことを信頼したようにパスを出しあいプレーしていたククレジャだが、その裏には昨シーズンから久保のパフォーマンスを認めていたということも影響してそうだ。 ◆ククレジャが選んだベストイレブン(2020年3月のもの) GK:マルコ・ドミトロビッチ(エイバル) 右CB:ウーゴ・マージョ(セルタ) 中央CB:ファクンド・ロンカーリア(オサスナ) 左CB:ロベルト・ロサレス(レガネス) 右サイド:カルレス・アレーニャ(レアル・ベティス/現ヘタフェ) 右ボランチ:パパコウイ・ディオプ(エイバル) 左ボランチ:ジェフリー・コンドグビア(バレンシア/現アトレティコ・マドリー) 左サイド:コケ(アトレティコ・マドリー) トップ下:マルティン・ウーデゴール(レアル・ソシエダ/現レアル・マドリー) 右FW:久保建英(マジョルカ//現ヘタフェ) 左FW:ロベルト・ソルダード(グラナダ) 監督:ヘルマン・ブルゴス(アトレティコ・マドリーのアシスタント・マネージャー/現在はフリー) アシスタントコーチ:ハビエル・ガルシア・ピミエンタ(バルセロナB監督) <div id="cws_ad" >◆ククレジャの「#TeamHomeChallenge」</div> <div id="cws_ad" style="text-align:center;"><script>var video_id = "9q0V_sUhSr4";</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script></div> 2021.01.21 17:33 Thu
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22年夏にソシエダ史上最高額で加入も…サディクが退団の意向

ナイジェリア代表FWウマル・サディク(27)がレアル・ソシエダを退団する意向のようだ。 ローマでプロデビューしたサディク。これまでイタリア、オランダ、スコットランド、セルビアと渡り歩き、20-21シーズンのアルメリア加入でスペインへ。22-23シーズンからソシエダ入りし、27歳で10クラブに在籍歴を持つ。 自身初のラ・リーガとなったソシエダでは苦戦。 アルメリア時代はセグンダ(スペイン2部)でゴール量産も、ソシエダ1年目の昨季はヒザ前十字じん帯断裂でほぼ全休。迎えた今季、公式戦36試合3得点1アシストにとどまり、直近9試合は1試合22分間しか起用されていない。 スペイン『Relevo』によると、ソシエダは22年夏にクラブ史上最高額で獲得したサディクの売却を準備。サディク自身もソシエダを離れるつもりのようで、そこヘタフェからの関心が。ただし、財政規模の小さいヘタフェはレンタル獲得が基本線だという。 決してビッグクラブではないソシエダが総額2500万ユーロ(約42億4000万円)を投じたサディクだが、今のところ今夏で退団する意向が強いとのことだ。 2024.05.22 13:35 Wed
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久保建英がヘタフェ入団会見!移籍の理由や意気込みを語る「必要なことはなんでもする」

日本代表MF久保建英(19)が18日、ヘタフェの入団会見に臨んだ。 久保は、レアル・マドリーからビジャレアルへとレンタル移籍。ウナイ・エメリ監督の下ではなかなか信頼を得られず、ヨーロッパリーグこそ5試合で先発したものの、ラ・リーガではわずか2試合の先発に終わっていた。 出場機会を求めて移籍を求めた結果、ヘタフェへのレンタル移籍が決定。すると、直後の試合が大雪の影響で延期となると、トレーニングもしていない中、11日に途中出場でヘタフェデビュー。いきなりゴールにつながるプレーを見せ、一気にファンのハートを掴んでいた。 その久保は、18日にヘタフェの入団会見に臨み報道陣からの質問に答えた。 まず、クラブを選んだ理由といきなりデビューしたことについて聞かれると、「クラブとの契約を可能にしてくれた全ての人に感謝したいと思います。監督とはあまり話せませんでしたが、僕がわかっていることをや理、できることは全て学ぶように言われました」とコメント。「若い選手なのでヘタフェを選び、サッカー選手であると感じたかったです。僕がヘタフェを選んだ理由は、彼らが僕に大きな興味を持ってくれたからです」とし、出場機会を得るためにヘタフェ移籍を決め、多くの興味を持ってくれたことが理由だと明かした。 そのデビュー戦では、前述の通り2つのゴールに絡むプレーを見せたが、「重要なのは次の試合です」と謙遜。それでも「2つのゴールにつながるプレーに関われたことは自信につながりました」と語り、手応えを感じていたようだ。 また、「全ての選手のお陰で僕や快適に感じましたし、すぐに順応することができました」とコメント。チームメイトのサポートがあったことも明かし「ファンのサポートは素晴らしいもので、プレッシャーではないと思います。僕はフットボールが好きで、プレーできることが幸せです」とプレーすることが喜びだと語った。 ヘタフェは久保のデビュー戦で勝利したことで残留ラインに浮上したが、降格圏とは勝ち点差「4」と気が抜けない状況だ。 <div id="cws_ad">◆久保建英がヘタフェデビュー戦でゴールに絡む!<script src="//player.daznservices.com/player.js#44a12140e3dda008f998a5a1a9.1tybkqliqmgvi1ndbmyxnzxqc3$videoid=1u3cx21ry382zlmu4q4j5cy4" async></script></div> 久保はヘタフェでの目標について「チームの目標達成に貢献することが僕の最大の目的であり、サッカー選手としてのトレーニングをすることです。それ以上のことはありません」とコメント。「僕は必要なことはなんでもします。僕たちは最善を尽くさなければなりません。僕はここに来る前からそれを理解していました」とし、残留争いへの強い気持ちを持って移籍してきたと明かした。 久保は2019-20シーズンのラ・リーガではマジョルカで残留争いを経験。新型コロナウイルス(COVID-19)による中断期間後は、チームの攻撃を牽引する活躍で結果を残したが、惜しくもマジョルカはセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)に降格していた。今シーズンはヘタフェを救うことができるだろうか。 2021.01.18 20:08 Mon

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