40年ぶり3部降格のデポルティボ、2000年前後には“スーペル・デポル”として注目の的に

2020.07.21 11:55 Tue
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日本代表MF柴崎岳が所属するデポルティボ・ラ・コルーニャが、1979-80シーズン以来となるセグンダB(スペイン3部)に降格した。

20日、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)の最終節が一斉開催。自動降格圏にいるデポルティボはフエンラブラダとの最終節に臨むはずだったが、フエンラブラダに選手やスタッフ合計12名の新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が発生。そのため、キックオフ45分前に延期となることが決定していた。

最終節を行えなかったデポルティボだが、残留争いのライバルであるアルバセテが勝利。その結果、3部への降格が決定してしまった。

◆C・ロナウドのレアル初ゴールはデポルティボから

◆2000年前後に一世を風靡した“スーペル・デポル”
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デポルティボは、1906年に創設されたクラブ。スペイン北西部ガリシア州のア・コルーニャに本拠地を置くクラブ。1970年代、80年代に2度の3部降格を経験する暗黒期を迎えていた。

しかし、1988年に就任した現会長のアウグスト・セサル・レンドイロ氏によりチームは復活。90年代に入り盛り返すと、1998年に監督に就任したハビエル・イルレタ監督によって黄金期を迎える。

戦術家として知られたイルレタの下、当時はまだ少数派だった[4-2-3-1]が機能。ブラジル代表MFマウロ・シウバ、MFジャウミーニャを中心とした中盤と、オランダ代表FWロイ・マカーイの得点力によりチームとしてのバランスが取られた。

1999-2000シーズンには、クラブ史上初のラ・リーガ制覇。2003-04シーズンまで3位以上をキープ(2位が2回、3位が2回)するなど、クラブは王後にを迎えた。

2000-01シーズンにはチャンピオンズリーグに初出場。そこから5シーズン連続で出場することに。2003-04シーズンにはベスト4の成績を残すなど、ヨーロッパのサッカー界で大きな注目を集めた。

◆黄金期を支えた名手たち
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“スーペル・デポル”を支えた選手たちを数名紹介したいと思う。最も記憶に残るのは、MFフアン・カルロス・バレロンではないだろうか。2000年夏にアトレティコ・マドリーから加入したバレロンは、卓越したテクニックが売りのファンタジスタタイプ。司令塔としてデポルティボの攻撃を牽引した。

しかし、ケガに泣かされることも多く、特に左ヒザの前十字じん帯断裂の重傷を負うことに。2度の手術を行うなど、離脱することも少なくなく、チームの成績は大きく左右されていった。

また、中盤の底でチームを支えたのがMFマウロ・シウバだ。1992年夏にブラジルのブラガンチーノから加入すると、2005年に引退するまで在籍。的確な読みとポジショニングで攻撃の芽を摘む守備的な役割を果たす一方で、正確なボールさばきで試合をコントロールするなど、攻守にわたってチームを長年支えていた。

そして、生え抜きであり17シーズンの現役生活を一筋で過ごしたMFフランも忘れてはならない。初優勝したシーズンはケガもあり出場機会が限られたが、チームのキャプテンを務め、黄金期を支えた。出場試合数は505試合でクラブ最多記録となっている。

ストライカーを挙げるなら、FWロイ・マカーイ、そしてFWディエゴ・トリスタンが挙げられるだろう。マカーイは1999年にテネリフェから加入。クラブのラ・リーガ制覇に大きく貢献。2002-03シーズンには29ゴールを記録し、リーグ得点王に輝いた。

一方のトリスタンも、レアル・マドリー移籍が近づく中、方針展開により2000年にデポルティボへ加入。2001-02シーズンには21ゴールでリーグ得点王に。マカーイとのポジション争いがありながら、2人のコンビネーションも脅威となった。

守備陣では、DFマヌエル・パブロは外せない。1998年夏にクラブへ加わったマヌエル・パブロは、2016年まで在籍したクラブのレジェンド。クラブ通算448試合に出場し歴代2位の出場記録を持っている。デポルティボ加入後に評価を上げ、スペイン代表としてもプレーした。

その他にも、守護神として活躍したGKフランシスコ・モリーナやサイドバックとして活躍したDFリオネル・スカローニ、DFジョルジュ・アンドラーデ、サイドアタッカーのMFビクトル・サンチェスなど、印象深い選手が多く所属していた。

◆イルレタと共に黄金期が終了
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2004-05シーズンはリーグ戦で8位に。チャンピオンズリーグもグループステージで敗退となり、イルレタ監督は退任。その後、チームは低迷の一途をたどった。

イルレタ監督が率いた7シーズンは、多くの選手が固定されて使われていたが、ちょうど旬を迎えていた主力選手たちの活躍により、一気に結果を残すこととなっていた。

しかし、その後は主力選手の怪我やクラブとしての方針転換もあり低迷。2010-11シーズンには18位となり2部に降格。2011-12シーズンは2部で優勝し昇格するも、2012-13シーズンは19位で再び降格。2013-14シーズンは2位で昇格とエレベータークラブに。2017-18シーズンに18位で再び2部へ降格すると、2018-19シーズンは6位で昇格を逃し、今シーズンは19位で3部へと降格した。

柴崎岳が加入したこともあり、日本でも再び注目を浴びたデポルティボだが、開幕戦でレアル・オビエドに勝利したもののその後3連敗。さらに、開幕戦以降は白星から見放され、第21節のテネリフェ戦まで勝利がないなど序盤から苦しみ最下位に。

テネリフェ戦以降は破竹の7連勝で順位を15位まで一気に上げたものの、再び勝利から見放される展開に。再開後は7戦無敗で残留も見えてきた中、7月に入り3連敗。最終節は戦わずして19位に転落し、そのまま降格となった。

3部に降格するのは40年ぶりの出来事。そして、初のラ・リーガ制覇から20シーズンという節目で屈辱を味わうこととなった。

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【ブンデス・シーズンプレビュー】欧州王者バイエルンの9連覇は揺るぎなしか、対抗は若手スター集まるドルトムント

2020-21シーズンのブンデスリーガが18日に開幕する。昨季は新型コロナウイルスの影響により約2カ月半の中断期間があった中、フリック監督就任でV字復調を見せたバイエルンが8連覇を成し遂げた。そして、シーズン終了後に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではバイエルンが充実の戦いぶりを見せて優勝を飾り、欧州全土にバイエルンの底知れぬ強さを知らしめることとなった。迎える新シーズンもバイエルンが優勝の大本命であることに間違いなさそうだ。 ◆チアゴ流出は痛恨も9連覇の本命~バイエルン~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200917_19_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季途中に就任したフリック監督の下、欧州王者にも輝いたバイエルンが頭一つ抜け出した存在であることに異論はないだろう。MFチアゴのリバプールへの流出は痛恨だが、元々負傷気味のチアゴが不在だった際にはMFキミッヒとMFゴレツカが十分に穴を埋めており彼らが出場できれば問題ないだろう。また、レンタル組のMFコウチーニョ、MFペリシッチ、DFオドリオソラらの買い取りは行わなかったが、彼らも昨季はレギュラーでプレーしていたわけではなく、直接的な戦力ダウンには至っていない。選手層にやや不安は抱えるが、一方で代えの利かない主力であるDFアラバの残留が濃厚な上、マンチェスター・シティからFWサネを獲得。昨季ゴールデンシューを獲得した絶対的エースFWレヴァンドフスキに衰えは一切見られず、守護神のノイアーも完全復活の様相を見せており、9連覇の本命であることに変わりはない。 ◆命運握る若手スター選手たち~ドルトムント~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200917_19_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> そのバイエルンを追う一番手としては昨季同様にドルトムントを挙げたい。3季目となる知将ファブレ監督の下、若手スター選手が躍動しているドルトムント。DFハキミを確保できなかったのは痛いが、代役には経験豊富なDFムニエをパリ・サンジェルマンから獲得した。そして何より、昨季後半に加入してゴールを量産したFWハーランドと、マンチェスター・ユナイテッド行きが噂されたMFサンチョが残留し、2人の若手スターが今季もチームを牽引することになりそうだ。また、バーミンガムから加入した17歳の逸材MFベリンガムも早速DFBポカールでゴールを挙げており、勢いにさえ乗ればバイエルンと優勝を争うことも十分に可能なはずだ。 ◆CL4強入りの自信を胸に~ライプツィヒ~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200917_19_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ドルトムント同様、昨季CLベスト4入りを果たしたライプツィヒにも優勝を争うことを期待したい。33歳にして名将に相応しい実績を残しているナーゲルスマン監督の下、2季目となるライプツィヒは昨季28ゴールを量産したFWヴェルナーの移籍が痛いが、怪物DFウパメカノの残留に成功した点はプラス。韓国代表FWファン・ヒチャンがヴェルナーの抜けた穴をどれだけ埋められるかにも注目だ。 ◆ローゼ体制2季目の進化~ボルシアMG~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200917_19_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季ザルツブルクより就任したローゼ監督の下、ラングニック仕込みの縦に早いサッカーでCL出場権をもぎ取ったボルシアMGは、今季も4位以内に入ることが目標となる。昨季の活躍で注目銘柄となったFWテュラムが残留し、昨季と変わらない陣容をキープすることに成功した。成熟路線で昨季同様、上位争いを展開したい。 ◆ハフェルツ&フォラント流出~レバークーゼン~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200917_19_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> コロナ明けの怒涛の追い上げでボルシアMGと熾烈なCL出場権争いを展開したものの、一歩及ばず5位でフィニッシュしたレバークーゼン。CL出場権を逃した痛手は大きく、MFハフェルツとFWフォラントが流出してしまった。代役にはライプツィヒで結果を残したFWシックが加入したが、戦力ダウンは否めない。ボス監督の攻撃サッカーで両主力の抜けた穴をいかに埋められるか注目される。 ◆堂安、遠藤航、遠藤渓太がブンデス1部初挑戦~6人の日本人~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200917_19_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 日本人では新たに3選手がブンデス1部に参戦することとなった。まずはPSVから昇格組のビーレフェルトにレンタルで加入したMF堂安。PSVではフローニンヘン時代ほどインパクトを残せなかった堂安だったが、エールディビジより1ランクも2ランクもレベルが上がるブンデスリーガで結果を残せるか。 そしてシュツットガルトの昇格に貢献したMF遠藤航は、ブンデス1部初挑戦となる。これまでベルギー1部、ブンデス2部と着実にステップアップを果たしてきた遠藤航。トップレベルの舞台で自身のプレーがどれだけ通用するか。何事にも動じないメンタルの強さでチームを牽引したい。 横浜F・マリノスのJリーグ優勝に貢献し、この夏ウニオン・ベルリンへレンタルで加入したのがMF遠藤渓太だ。Jリーグで得点力を上げ、結果でドイツ移籍を勝ち取った遠藤渓太はウニオン・ベルリンでも目に見える結果を残し、完全移籍の座を勝ち取れるかに注目したい。 フランクフルトの主力となっているMF鎌田大地とMF長谷部誠に関しては昨季同様の活躍に期待だ。鎌田は復帰した昨季、公式戦10ゴールを挙げチームの得点源となった。今季も昨季と同じく二桁ゴールを目指したい。アジア人ブンデス最多出場記録を更新中の長谷部としては今季もケガなくチームの守備を締める黒子の役割に徹することが求められる。 最後に、昨季は何とかブンデス残留に貢献したブレーメンのFW大迫勇也。シーズン終盤の巻き返しで最終的には8ゴールを決めた大迫だが、今季は前半戦からコンスタントにゴールを挙げ、チーム共々余裕を持ったシーズンを送りたいところだ。 2020.09.18 17:00 Fri
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