40年ぶり3部降格のデポルティボ、2000年前後には“スーペル・デポル”として注目の的に

2020.07.21 11:55 Tue
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日本代表MF柴崎岳が所属するデポルティボ・ラ・コルーニャが、1979-80シーズン以来となるセグンダB(スペイン3部)に降格した。20日、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)の最終節が一斉開催。自動降格圏にいるデポルティボはフエンラブラダとの最終節に臨むはずだったが、フエンラブラダに選手やスタッフ合計12名の新型コロナウイルス(COVID-19)感染者が発生。そのため、キックオフ45分前に延期となることが決定していた。

最終節を行えなかったデポルティボだが、残留争いのライバルであるアルバセテが勝利。その結果、3部への降格が決定してしまった。

◆C・ロナウドのレアル初ゴールはデポルティボから

◆2000年前後に一世を風靡した“スーペル・デポル”
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デポルティボは、1906年に創設されたクラブ。スペイン北西部ガリシア州のア・コルーニャに本拠地を置くクラブ。1970年代、80年代に2度の3部降格を経験する暗黒期を迎えていた。

しかし、1988年に就任した現会長のアウグスト・セサル・レンドイロ氏によりチームは復活。90年代に入り盛り返すと、1998年に監督に就任したハビエル・イルレタ監督によって黄金期を迎える。

戦術家として知られたイルレタの下、当時はまだ少数派だった[4-2-3-1]が機能。ブラジル代表MFマウロ・シウバ、MFジャウミーニャを中心とした中盤と、オランダ代表FWロイ・マカーイの得点力によりチームとしてのバランスが取られた。

1999-2000シーズンには、クラブ史上初のラ・リーガ制覇。2003-04シーズンまで3位以上をキープ(2位が2回、3位が2回)するなど、クラブは王後にを迎えた。

2000-01シーズンにはチャンピオンズリーグに初出場。そこから5シーズン連続で出場することに。2003-04シーズンにはベスト4の成績を残すなど、ヨーロッパのサッカー界で大きな注目を集めた。

◆黄金期を支えた名手たち
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“スーペル・デポル”を支えた選手たちを数名紹介したいと思う。最も記憶に残るのは、MFフアン・カルロス・バレロンではないだろうか。2000年夏にアトレティコ・マドリーから加入したバレロンは、卓越したテクニックが売りのファンタジスタタイプ。司令塔としてデポルティボの攻撃を牽引した。

しかし、ケガに泣かされることも多く、特に左ヒザの前十字じん帯断裂の重傷を負うことに。2度の手術を行うなど、離脱することも少なくなく、チームの成績は大きく左右されていった。

また、中盤の底でチームを支えたのがMFマウロ・シウバだ。1992年夏にブラジルのブラガンチーノから加入すると、2005年に引退するまで在籍。的確な読みとポジショニングで攻撃の芽を摘む守備的な役割を果たす一方で、正確なボールさばきで試合をコントロールするなど、攻守にわたってチームを長年支えていた。

そして、生え抜きであり17シーズンの現役生活を一筋で過ごしたMFフランも忘れてはならない。初優勝したシーズンはケガもあり出場機会が限られたが、チームのキャプテンを務め、黄金期を支えた。出場試合数は505試合でクラブ最多記録となっている。

ストライカーを挙げるなら、FWロイ・マカーイ、そしてFWディエゴ・トリスタンが挙げられるだろう。マカーイは1999年にテネリフェから加入。クラブのラ・リーガ制覇に大きく貢献。2002-03シーズンには29ゴールを記録し、リーグ得点王に輝いた。

一方のトリスタンも、レアル・マドリー移籍が近づく中、方針展開により2000年にデポルティボへ加入。2001-02シーズンには21ゴールでリーグ得点王に。マカーイとのポジション争いがありながら、2人のコンビネーションも脅威となった。

守備陣では、DFマヌエル・パブロは外せない。1998年夏にクラブへ加わったマヌエル・パブロは、2016年まで在籍したクラブのレジェンド。クラブ通算448試合に出場し歴代2位の出場記録を持っている。デポルティボ加入後に評価を上げ、スペイン代表としてもプレーした。

その他にも、守護神として活躍したGKフランシスコ・モリーナやサイドバックとして活躍したDFリオネル・スカローニ、DFジョルジュ・アンドラーデ、サイドアタッカーのMFビクトル・サンチェスなど、印象深い選手が多く所属していた。

◆イルレタと共に黄金期が終了
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2004-05シーズンはリーグ戦で8位に。チャンピオンズリーグもグループステージで敗退となり、イルレタ監督は退任。その後、チームは低迷の一途をたどった。

イルレタ監督が率いた7シーズンは、多くの選手が固定されて使われていたが、ちょうど旬を迎えていた主力選手たちの活躍により、一気に結果を残すこととなっていた。

しかし、その後は主力選手の怪我やクラブとしての方針転換もあり低迷。2010-11シーズンには18位となり2部に降格。2011-12シーズンは2部で優勝し昇格するも、2012-13シーズンは19位で再び降格。2013-14シーズンは2位で昇格とエレベータークラブに。2017-18シーズンに18位で再び2部へ降格すると、2018-19シーズンは6位で昇格を逃し、今シーズンは19位で3部へと降格した。

柴崎岳が加入したこともあり、日本でも再び注目を浴びたデポルティボだが、開幕戦でレアル・オビエドに勝利したもののその後3連敗。さらに、開幕戦以降は白星から見放され、第21節のテネリフェ戦まで勝利がないなど序盤から苦しみ最下位に。

テネリフェ戦以降は破竹の7連勝で順位を15位まで一気に上げたものの、再び勝利から見放される展開に。再開後は7戦無敗で残留も見えてきた中、7月に入り3連敗。最終節は戦わずして19位に転落し、そのまま降格となった。

3部に降格するのは40年ぶりの出来事。そして、初のラ・リーガ制覇から20シーズンという節目で屈辱を味わうこととなった。
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【ラ・リーガ・シーズンプレビュー】継続路線の王者マドリーが大本命! 大混乱バルサは劇薬クーマンが吉と出るか凶と出るか

2020-21シーズンのラ・リーガが9月12日(土)に開幕を迎える。昨シーズンは新型コロナウイルスによる異例の長期中断を経て、再開後に独走したレアル・マドリーが3年ぶりの覇権奪還。迎えた新シーズンも昨季王者がタイトルレースをけん引する見込みだ。 ◆継続路線で連覇に向け揺らぎなし~レアル・マドリー~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200911_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 優勝候補の筆頭は連覇を狙う王者マドリーだ。昨季は序盤戦こそ主力のコンディション不良によって出遅れたものの、主将DFセルヒオ・ラモス、エースFWベンゼマ、守護神クルトワの圧巻の勝負強さ、序盤、中盤を支えた若手の台頭、終盤のベテランの復活とチームとしての総合力が光り、3シーズンぶりにリーグ優勝を果たした。 連覇を狙う新シーズンに向けては、積極補強を図った前年と異なり、ここまで主力クラスの新戦力補強がゼロ。コロナ禍で緊縮財政を強いられていることは間違いないが、ペレス会長、ジダン監督らの現有戦力への信頼、自信の表れとも取れる。 昨季、ほぼフル稼働だったMFカゼミロ、セルヒオ・ラモス、ベンゼマの代役不在は懸念材料も、DFミリトン、DFメンディ、MFバルベルデ、FWロドリゴ、FWヴィニシウスら若手の台頭により、各ポジションで質の高いターンオーバーが可能だ。これに適材適所の用兵が光るフランス人指揮官の采配が加われば、今季も安定した戦いが期待できる。 ライバルチームが昨季同様の勝ち点ペースを継続する場合、連覇の可能性は非常に高いと言えるが、前述の替えの利かない主力の長期離脱や有事に備え、来月初旬の移籍市場閉幕までに数人の新戦力の獲得は必要か。そのためには、MFベイルやFWヨビッチら一部余剰人員の整理を進めていきたい。また、昨季の目玉補強ながら期待外れに終わったMFアザールに関しては、再びウエイトオーバーでのシーズンインという報道も出ており、“第二のベイル”化が懸念されるところだ。 ◆劇薬クーマン招へいもメッシ退団希望など内部崩壊の危機~バルセロナ~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200911_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2年ぶりの覇権奪還を目指すバルセロナだが、新シーズンに向けては前途多難な状況だ。バルベルデ、セティエンの2人の指揮官の下で戦った昨季は12シーズンぶりの無冠となる、近年で最悪のシーズンとなった。シーズンを通じた負傷者の多さに加え、チャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン戦での屈辱的な大敗で露呈したように絶対的エースFWメッシへの依存が顕著な現スタイルの限界は明白だ。 そういった状況を踏まえ、クラブは新指揮官にクラブレジェンドであり、オランダ代表復権の礎を築いたクーマン新監督を招へい。だが、過去にバレンシアやエバートンなどで選手サイドと確執を繰り返した“劇薬”は就任直後にFWスアレスやMFラキティッチら一部主力に構想外を、メッシに対して特権はく奪を言い渡し物議を醸した。これにより、以前からバルトメウ会長以下クラブ首脳に不信感を募らせていたエースは今夏の退団希望を明言。最終的に超高額の契約解除金、メッシのクラブ愛を利用したクラブのゴネ得で事態は収拾されたものの、内部崩壊寸前と言わざるを得ない。 ほぼぶっつけ本番でのシーズンインということもあり、クーマン監督の起用法、スアレスやMFビダルらの去就、MFピャニッチら新戦力の扱いなど、未知数な部分が多いが、エースのモチベーションの問題を含め、現時点では昨季以上に厳しいシーズンを送る可能性も否定できない。 ◆継続路線も副官ブルゴス退団の影響は?~アトレティコ・マドリー~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200911_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季3位のアトレティコは王者マドリー同様にここまで継続路線を築く。FWグリーズマンやDFゴディンら黄金時代の主力が去り、新星FWフェリックスら多くの新戦力を迎え入れ、心機一転を図った昨季はシーズン後半に盛り返して最低限の3位フィニッシュを成し遂げたが、得点力不足や勝負弱さを感じさせる1年となった。 新シーズンに向けては懸念されたMFサウールやGKオブラク、DFヒメネスなど主力の流出阻止に成功しているが、深刻な財政難によって、ここまでの目立った補強はMFカラスコを完全移籍で買い取ったのみだ。もちろん、加入2年目のフェリックスやMFマルコス・ジョレンテに大きな伸びしろが期待できるが、盤石のマドリーに比べると、やや停滞感が漂う継続路線と言えるだろう。そのため、要改善の攻撃に関しては新たなアタッカーの獲得が急務と言える。 また、チームのオーガナイズの部分で大きな懸念材料となっているのが、長年シメオネ監督の相棒を務めてきた副官ブルゴスの退団だ。これまで熱くなりやすい闘将の手綱をうまく握ってコントロールしつつ、戦術・人心掌握の部分でも多大な貢献を果たした名脇役は監督として独り立ちするために昨季限りでクラブを離れた。後任候補として元主将のガビがコーチングスタッフに入閣したが、経験不足は否めない。 ◆3強に食い込むのは?~セビージャ、ビジャレアル、レアル・ソシエダ~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200911_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も飛び抜けた戦力、実績を持つ前述の3強が優勝争いをリードしていくが、その争いに絡むことが期待されているのは、セビージャ、ビジャレアル、レアル・ソシエダの3チームだ。 昨季、ロペテギ監督の下でラ・リーガ4位フィニッシュに加え、ヨーロッパリーグ(EL)制覇を成し遂げる充実の1年を過ごしたセビージャ。新シーズンに向けては重鎮MFバネガ、DFレギロンと躍進を支えた2選手がチームを離れたものの、MFラキティッチの帰還、リーグ屈指の若手MFオスカル・ロドリゲスをすでに確保し、主力の流出阻止にも成功している。また、敏腕SDモンチ氏が昨季同様に市場閉幕までに“掘り出し物”の獲得に動くはずだ。そのため、バルセロナやアトレティコの状態次第では王者と優勝を争う可能性は十分にありそうだ。 MF久保建英の加入で日本でも俄然注目が集まるビジャレアルは、昨季5位躍進の立役者となったカジェハ監督に代わって、今季から百戦錬磨のスペイン人指揮官、エメリ監督を招へい。さらに、MFカソルラとMFブルーノという重鎮が旅立った中、久保やバレンシアから主将MFパレホ、MFコクランと実力者を迎え入れ、ELとの二足の草鞋に耐えうるスカッドを構築している。 また、昨季はリーグ再開後の失速により、CL出場権獲得を逃がすも、魅力的なアタッキングフットボールで前半戦の主役となったソシエダでは、マドリーにレンタルバックしたMFウーデゴールの後釜に、マンチェスター・シティで多くのタイトル獲得に貢献したMFダビド・シルバを獲得。FWオヤルサバル、FWイサク、MFメリノといった若手逸材との融合に大きな期待感が高まる。 その他では智将マヌエル・ペジェグリーニ監督を招へいし、GKブラーボやDFモントーヤらを迎え入れた新生ベティス、エースFWロドリゴやパレホ、FWフェラン・トーレスら主力の大量流出が続き、ハビ・グラシア監督の立て直しの手腕が求められる混迷のバレンシアにも注目したい。 ◆久保に更なる飛躍の予感、岡崎がプリメーラ初参戦~日本人選手~ <div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20200911_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕時点で今季のプリメーラでプレーする日本人選手は、ビジャレアルのMF久保建英と、エイバルのMF乾貴士、ウエスカのFW岡崎慎司の3選手だ。 その3人の中でも、とりわけ注目を集めるのが久保だ。昨夏、マドリーに加入した久保は昇格組のマジョルカに即レンタル。チームは19位で降格の憂き目に遭うも、久保自身は35試合に出場し4ゴール5アシストとプリメーラデビューシーズンで確かな存在感を示した。特に、リーグ再開後は持ち味のテクニック、戦術眼に強さとスピードが加わり、切れ味鋭い仕掛け、視野の広さとキック精度を生かした高精度のチャンスメークで、異次元のパフォーマンスを披露。 その活躍により、今夏には国内外の約30クラブがレンタル先として名乗りを挙げた中、昨季5位のビジャレアルを新天地に選択した。プレシーズンでは[4-2-3-1]のトップ下、右ウイングを主戦場に好パフォーマンスを披露しており、マジョルカ時代に比べて周囲のレベルが大きく上がった中で更なる飛躍の予感が漂う。 また、プリメーラ初挑戦となる岡崎のパフォーマンスにも大きな注目が集まる。シュツットガルト、マインツ、レスター・シティ、マラガ(加入も選手登録許可されず)を経て、昨夏にセグンダのウエスカに加入した34歳のベテランFWは、リーグ戦37試合に出場しチーム最多の12ゴールを挙げる、さすがの活躍でウエスカのセグンダ優勝に大きく貢献。自らの力で夢のプリメーラへの道を切り開いた。全体のレベルが大きく上がるプリメーラでの戦いは厳しいものになると思われるが、持ち味の泥臭さと確かな得点感覚でチームを残留に導く働きを期待したい。 共に心機一転のシーズンに臨む久保、岡崎と異なり、エイバル復帰2年目の乾は、背番号を「14」に変更した以外、落ち着いた形でのシーズンインとなる。昨季は29試合2ゴール4アシストと数字上での貢献は限定的だっただけに、MFオレジャナが旅立って再構築を図るアタッキングユニットの中でより数字にこだわったプレーが求められるところだ。 2020.09.12 15:00 Sat
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メッシ“33歳”の決断、33歳のマラドーナ加入を経験した古巣サポーターは期待を胸にパレード敢行

20年を過ごすバルセロナへトランスファーリクエストを出したことで去就が大きな注目を集めているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。しかし、地元は大きな騒ぎとなっているようだ。 ニューウェルズ・オールドボーイズでサッカーをしていたメッシは、2001年に13歳でバルセロナのカンテラに加入。そこからの輝かしいキャリアは説明するまでもないだろう。 バルセロナでは、731試合で634ゴール285アシストを記録し、ラ・リーガ10回、チャンピオンズリーグ4回など、34のタイトルをもたらせている。 <div id="cws_ad">◆13歳まで過ごしたニューウェルズ時代のメッシ超絶プレー集!<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJSZEttdjhUZyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> そのメッシが退団を口にしたことは、世界中でも大きな話題に。そして、どこでプレーするのかが最も関心を集めている。 移籍先候補筆頭はマンチェスター・シティとされ、その他にも、パリ・サンジェルマンやインテルの名前も挙がっている。 そんな中、地元のアルゼンチンではファンがパレードを行っているとイギリス『BBC』が報じた。 パレードを行ったのはメッシが幼少期にプレーしたニューウェルズのファンたち。メッシの故郷であるロサリオの街に集まり、呼び戻そうとパレードを行ったようだ。 バルセロナに入団するまでプレーしたニューウェルズにとっては、世界的大スターにまでに成長したメッシの復帰は願っても無いことだろう。 かつてメッシも古巣への復帰を口にしたことはあるが、誰もがキャリアのラストだと考えていたはず。もちろん、バルセロナからの移籍でという形だっただろうが、まだ先だと考えていたはずだ。 しかし、33歳とまだ第一線でプレー可能なメッシがバルセロナを退団すると言われれば、当然復帰を希望する。 もちろん、資金力もクラブとしての力も強いライバルがいるなかで、いくら故郷のクラブと言えどもニューウェルズに復帰する可能性は低いと考えるのが普通だろう。 しかし、その可能性が“ゼロ”と言えない前例がある。それが、“神の子”ディエゴ・マラドーナだ。 マラドーナは、アルヘンティノス・ジュニアーズでキャリアをスタート。その後、ボカ・ジュニアーズを経てバルセロナへと移籍。ナポリで名声を上げると、セビージャでプレーしていた1993年にニューウェルズに加入した。年齢は33歳。今のメッシと同じ年齢だ。 ピッチ外での問題も大きく抱えていたマラドーナだったが、母国の英雄が加入するとあって、ニューウェルズのファンは多いに沸いた。結果として、契約問題などもあり7試合しかプレーしなかったが、マラドーナが来たのだから、メッシが戻らないとは言えない。しかも、古巣だ。 クラブの副会長であるクリスチャン・ダミコ氏はアルゼンチン『Tycスポーツ』で「マラドーナがやってきて、誰もがありえないと思っていた。ニューウェルズのファンには、我々のシャツを着る最高の選手を夢見ていませんか?」とコメント。マラドーナのようにメッシが戻ってくることを期待するファンを煽る発言もしている。 世界中のサッカーファンの意見とすれば、バルセロナを退団してもヨーロッパの第一線でプレーする姿を見せて欲しいというものだろう。衰えを感じることもなく、まだまだ多くのゴールを見せてもらいたいものだ。 それはニューウェルズのファンも同様の考えの様子。サポーターズクラブの責任者であるジェイミー・ラルフさんは「メッシはニューウェルズのために1日ならプレーすると思うけど、個人的にはまだ早過ぎると思う」と素直な心境を語っている。 古巣に帰って来て欲しい気持ちもありながら、やはりトップで輝き続けて欲しいと願うのもファンの心理だろう。 ただ、アルゼンチンに帰る可能性は、まだ“ゼロ”ではない。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2020.08.28 22:10 Fri
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バルセロナの意向は明確、“王様”メッシとどう向き合うのか

トランスファーリクエストを出したことで去就が世界中の注目を集めているアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。数々のクラブが移籍先候補として挙がっている。 ブックメーカーを含め、最有力とされているのがマンチェスター・シティ。バルセロナで指揮を執ったジョゼップ・グアルディオラ監督がいることに加え、アルゼンチン代表のチームメイトであり友人のFWセルヒオ・アグエロが在籍していることもその理由の1つだ。 <div id="cws_ad">◆この喜ぶ姿はもう見られないのか?メッシのゴールセレブレーション!<br/><div style="margin:0 auto; max-width:100%; min-width:300px; " ><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiIxUGc4Q0x2YyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div></div> その他にはインテルやパリ・サンジェルマン(PSG)の名前も挙がっているが、決してバルセロナがメッシの退団希望を飲んだわけではない。 メッシ側の意見ばかりが報じられる中、バルセロナの新たなスポーツ・ディレクター(SD)に就任したラモン・プラネス氏は、メディアに向けてメッシの問題についてコメント。クラブとしての姿勢を明確に語った。 プラネス氏は「真実なのは、これがとても重要なニュースであったということだ」と語り、メッシの退団希望はクラブにとって重要案件だと認め、退団希望を出したことを認めた。 しかし、クラブとしての姿勢は変わらないと主張。残留に向けてクラブ全体で取り組むと語った。 「我々のアイデアは、世界で最高の選手を中心に、新しい勝利のサイクルを築くことだ。我々が望むのは、メッシが留まることであり、我々はいかなる退団も考えていない」 「レオはとてもリスペクトされるべきだ。バルセロナとレオは夫婦であり、両者はお互いに多くのことを与え、ファンに多くの喜びを与えた」 「私は近い将来がポジティブだと考えており、楽観的だ。メッシのような経験豊富な選手とチームの将来を担う選手は一緒にいる必要がある」 「バルサとメッシの関係が続くように全力を尽くす。レオを説得するために、内部的に取り組んでいる」 クラブとしては当然のことながらメッシの慰留に努めるとのこと。クラブとしても最大限メッシに歩み寄ろうと条件面でも交渉を進めていくことだろう。 一方で、メッシにとって何がトリガーとなり、今回のトランスファーリクエスト提出に至ったのかは、クラブも知るところではないはずだ。 一部報道では、ロナルド・クーマン監督がチームを改革していく中でのやり方に疑問を持ったともされているが、エルネスト・バルベルデ監督、キケ・セティエン監督とも良い関係ではなく、クラブ上層部のやり方に対して積もり積もったものもあるはずだ。 メッシは“王様”としてピッチ内外で与える影響は大きく、自身がプレーしやすい環境、選手の獲得を求めることもあるとも言われている。そういった点では、近年は自身の望みが叶っていない部分もあるだろう。 ワガママと一言で片付けることもできるが、プロキャリアで731試合に出場し634ゴール285アシスト、15年間で34ものタイトルをチームにもたらした功績を考えれば、クラブとしても大きな見返りをもらっている状況だ。 しかし、近年はクラブの弱体化が叫ばれ、バルサの哲学も失われたと一部のファンは怒りの矛先をジョゼップ・マリア・バルトメウ会長に向けている。今回のメッシが退団を希望する件も、ここ数年にわたるクラブの姿勢が原因だとし、会長を槍玉に挙げている状況だ。 バルセロナは2021年3月に会長選があり、そこでは現職のバルトメウ会長の再選はないと見られている。トップが変わればクラブも変化し、環境が大きく変わる可能性もある。 偉大なるエースとして良い時も悪い時も矢面に立たされるメッシ。バルセロナの“王様”が望むものはなんなのか。本当にバルセロナというクラブ、自身を応援する人々へ嫌気がさしたのか。クラブは、その胸の内を聞くところからスタートすることになりそうだ。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2020.08.27 18:15 Thu
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