ピオリ監督、ユーベ撃破のチームを称賛! 「すべての称賛は我々の選手に向けられるべき」

2020.07.08 10:21 Wed
Getty Images
ミランを率いるステファノ・ピオリ監督は、絶対的王者ユベントスを相手に鮮烈な逆転勝利を挙げたチームを称賛している。『フットボール・イタリア』が伝えている。
PR
再開後のリーグ戦を3勝1分けとしている好調の6位ミラン(勝ち点46)は、7日に行われたセリエA第31節で首位ユベントス(勝ち点75)をホームで迎え撃ち4-2の逆転勝利を飾った。
試合はオープンな立ち上がりとなった中、FWクリスティアーノロナウド、FWズラタン・イブラヒモビッチと両エースが相手ゴールに迫るも、前半はゴールレスで終了。だが、迎えた後半は地力の差か、ミランは立ち上がりの10分でMFアドリアン・ラビオ、C・ロナウドに連続ゴールを許して瞬く間に2点のビハインドを負うことに。

それでも、好調のホームチームはここから見事なリバウンドメンタリティを発揮。59分に古巣対戦のDFレオナルド・ボヌッチのハンドによって得たPKをイブラヒモビッチが決めると、66分にはMFフランク・ケシエのゴールで同点。これで完全に勢いづくと、67分にFWラファエル・レオン、80分にFWアンテ・レビッチとアタッカー2人にゴールが生まれ、ユベントスに今季4つ目の黒星を与えた。

同試合後、圧巻の逆転勝利に導いたピオリ監督は、イタリア『DAZN』で選手たちが示したメンタリティ、チームへの献身を称賛している。
「すべての称賛は我々のプレーヤーに向けられるべきだ。彼らは信じられないほどのメンタリティとスピリットを示してくれた。困難な状況においても、彼らは一丸となって反撃の機会を窺い、信じることを止めなかった。そして、この素晴らしい勝利という結果で報われることになった」

「これは我々がミラネッロで毎日やってきた仕事の結果でもある。我々はここ最近まで、順位表が自分たちのクオリティを反映していないことを理解していた。そして、そういったしがらみを離れ、自分たちだけに集中し、自分たちにやれることだけに取り組んできた」

「今ではチーム全員がより頼りになる存在になっている。彼ら全員が自分たちが何をすべきかを理解してくれている」

「このチームのメンタリティが徐々に変化をもたらし始めている。そして、自分たちで常にエネルギーを注ぎ続けなければならない部分でもある」

「今シーズンは非常に珍しいシーズンだ。次はナポリとの対戦となるが、今日の勝利に満足すると同時に次のテストを楽しみにしている」

ユベントス戦で劇的な勝利を飾った一方、現在ミランでは『レッドブル・グループ』で働くラルフ・ラングニック氏の新指揮官招へいの噂で持ち切りとなっている。だが、ピオリ監督は不透明となっている自身の去就に関しては明言を避けている。

「遠く離れた将来のことを考えてはいない。今、私が考えているのは次の試合のこと。満足感を与えてくれる素晴らしいプレーヤーと共に働くことだけだ」
「今、我々はようやくチームになった。互いをよく知り合うことで、長所や短所を共有し始めている。私自身、ここでとても幸せを感じているし、ここでの仕事を誇りに思っている。そして、できるだけ良い順位でシーズンを終えたいと思っている」

「8月3日(シーズン終了後)以降に、何かが起こることはわかっているが、自分の将来については考えていない。私にとっては今、自分が取り組んでいることが最も重要であり、自分ではコントロールできない事柄について考え、エネルギーを浪費する余裕なんてないよ」

PR
関連ニュース

ミラン、良好な関係築くリールの右SBに関心か?

ミランがリールのU-21ポルトガル代表DFチアゴ・サントス(21)に関心を示しているようだ。イタリア『カルチョメルカート』が報じている。 今シーズン限りでステファノ・ピオリ監督の退任が決定的となり、来シーズンは新指揮官の下で巻き返しのシーズンに臨むミラン。 今夏の移籍市場ではフランス代表FWオリヴィエ・ジルーの後釜、守備的MF、センターバックの補強が最優先事項となっているが、DFダビデ・カラブリア、DFアレッサンドロ・フロレンツィのイタリア代表2選手の契約が2025年までとなっている右サイドバックの補強にも動く構えだ。 『カルチョメルカート』によると、ミランはその獲得候補の一人としてリールで印象的な活躍を見せているポルトガル人DFに注目しているようだ。 ミランのエースであるポルトガル代表FWラファエル・レオンのスポルティングCPユースの後輩にあたるチアゴ・サントスは、母国のエストリル・プライアでプロキャリアをスタート。その後、昨年夏にリールへ完全移籍で加入した。 その新天地では同胞パウロ・フォンセカ監督の信頼を獲得し、ここまでの公式戦40試合に出場。3ゴール2アシストの数字を残している。175cmの右利きDFは、ウイングでもプレー可能な攻撃力が最大の売りで、サイドバックとは思えない突破力でチームの攻撃的なスタイルを支える。 なお、ミランは前述のレオンを始め、フランス代表GKマイク・メニャン、ポルトガル人DFチアゴ・ジャロ(現ユベントス)と近年数選手の移籍交渉を行ってきた良好な関係性があり、カナダ代表FWジョナサン・デイビッドの交渉も進行中との噂もある。 そのため、正式に獲得に乗り出す場合には比較的スムーズに交渉を進められるはずだ。 2024.04.25 11:45 Thu

「コンテはよせ」ミラニスタのロンバルディア州知事、愛するクラブへ直球意見「私は…が好きだ!」

州都ミラノのイタリア・ロンバルディア州。その知事がミランについて口を開いた。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。 ミラノ市民を真っ二つに分断するミラノ・ダービー。そんな大舞台でインテルのスクデットが決まった今季のセリエA。敗れたミランは5日間でEL敗退と宿敵へのスクデット“贈与”、2つの悲劇を味わい、これに伴い、ステファノ・ピオリ監督(58)の退任も確定事項扱いとなった感がある。 さて、ミラノの一般市民がインテルかミラン、どちらかを応援するなら、それは行政の人間たちも同じ。 ミラノを州都とするロンバルディア州のアッティリオ・フォンタナ知事(72)は、かつて故シルヴィオ・ベルルスコーニ元首相(元ミランオーナー)が結成した中道右派連合出身の政治家で、自身も筋金入りのミラニスタとして知られる。 この度サン・シーロで地元メディア主催のトークイベントに登壇したフォンタナ知事。ミランとインテルが独自に推進し出した新スタジアム構想問題とともに、愛するミランの指揮官人事についても言及。どストレートに意見をぶつけた。 「アントニオ・コンテはよしてくれ。彼が率いるミランには期待できない。素晴らしい監督かもしれないが、彼はいつもチームに過度なストレスを与える。長期的な計画も立てれない」 「私はデ・ゼルビが好きだ!」 フォンタナ知事は、現職ピオリの後任として、ブライトン&ホーヴ・アルビオンを率いる新時代のイタリア人指揮官、ロベルト・デ・ゼルビ監督(44)がお気に入りのようだ。 2024.04.24 18:30 Wed

ミランの新監督候補にファン・ボメル氏が浮上...元同僚イブラヒモビッチ氏の主導か

ミランの新指揮官候補に、ロイヤル・アントワープのマルク・ファン・ボメル監督(47)が浮上だ。 今季終了後のステファノ・ピオリ監督(58)退任が確定事項として扱われ出したミラン。かねてより退任濃厚と言われ、様々な候補が浮かんだなか、ここ最近はリールを率いる元ローマ指揮官、パウロ・フォンセカ監督(51)も浮上する。 一方で、今季途中に幹部としてミラン復帰のズラタン・イブラヒモビッチ氏。 Mr.勝者のメンタリティとも呼ぶべきミラノの“自称神様”は、徹底して勝利にこだわる超現実主義者、アントニオ・コンテ氏(54)の招へいを望んでおり、同氏との意見交換もイブラ氏が任されていることが判明済みだった。 ところが先週の『トゥットスポルト』に続き、今回は『カルチョメルカート』と、カルチョ主要紙が相次いで「イブラがファン・ボメルを推す」と報道。イブラ氏にとってファン・ボメル監督は、1度目のミラン在籍時代に共闘した元同僚だ。 ファン・ボメル監督は昨季からベルギー1部のアントワープを率い、いきなり66年ぶりのリーグ王者に導く歴史的快挙。 その現役時代を軽くおさらいすると、PSVにバルセロナ、バイエルン、ミランと各国の超名門を渡り歩き、バルセロナではCL制覇、ミランでは2010-11シーズンのセリエA制覇を経験しているオランダ代表通算80キャップの名手だった。 イタリアメディアいわく、ミランの指揮官人事はまずイブラ氏が中心となって人選を固め、最高経営責任者(CEO)のジョルジオ・フルラーニ氏、そしてオーナーのジェリー・カルディナーレ氏に稟議等々を委ねる流れとのこと。 これらが正確なら、現段階での第1選択肢は「ファン・ボメル監督の引き抜き」ということに。同監督のアントワープとの契約は2025年6月までとなっているが、果たして。また、コンテ氏はイブラ氏の構想から外れたということか。 2024.04.24 15:25 Wed

ジルーのLAFC加入決定的に! 仏代表の元同僚ロリスと共闘へ

ミランのフランス代表FWオリヴィエ・ジルー(37)のロサンゼルスFC(LAFC)移籍が決定的となった。 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、今シーズン限りでミランとの契約が満了を迎えるジルーは、先月にLAFC移籍に向けて口頭合意。そして、このたび2025年12月末までの契約にサインし、近日中にも移籍完了が正式にアナウンスされる見込みだという。 ジルーは2021-22シーズンにチェルシーからミランへ加入。30代半ばに差し掛かっての加入だったが、いきなり11年ぶりのスクデットに貢献し、今季まで3年間エースの座を譲らず。ここまでクラブ通算127試合47ゴール20アシストをマークし、数字以上の貢献度も全世界のミラニスタが認めるところ。 また、フランス代表では通算131試合57得点。ティエリ・アンリ氏らを抜いて同国歴代最多得点者であり、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)制覇も経験している。今夏のユーロ2024を最後に、代表キャリアも終止符を打つとみられている。 なお、LAFCには元フランス代表GKウーゴ・ロリスが今年1月に加入しており、ジルーの加入によってフランス代表の歴代最多出場記録保持者と歴代最多得点者が共闘することになる。 2024.04.24 07:18 Wed

カラブリアに2試合停止処分…ミラノ・ダービーで退場した3選手の処分決定

セリエA第33節のミランvsインテルで退場した3選手への処分が決定した。 22日に行われ、2-1でインテルの勝利に終わった同試合では元々のライバル関係に加え、結果次第で優勝が決まる一戦であったため試合終盤は荒れ模様の展開に。 その中でミランのDFダビデ・カラブリア、DFテオ・エルナンデス、インテルのMFデンゼル・ダンフリースの合計3選手に退場処分が科されていた。 イタリアのスポーツ裁判所は23日、その3選手に対する処分を発表した。 93分にピッチ内で小競り合いを起こし、喧嘩両成敗の形でいずれもレッドカードを掲示されたテオ・エルナンデスとダンフリースに関しては、1試合の出場停止処分と、罰金1万ユーロ(約165万円)を科した。 また、95分にインテルMFダビデ・フラッテージの顔面にパンチを見舞い退場処分となったカラブリアには、2試合の出場停止処分が科されることになった。 その他、インテル戦で今季5枚目のイエローカードを受けたDFフィカヨ・トモリも累積警告で次節のユベントス戦を欠場することとなった。 2024.04.23 23:00 Tue
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly