ドルトムント、直接対決11連勝達成となったボルシアMGとの激闘振り返る 「まさに戦いだった」

2020.03.08 17:50 Sun
Getty Images
ボルシアMGとの上位対決に競り勝ったドルトムントが激戦を振り返った。クラブ公式サイトが試合後コメントを伝えている。
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リーグ3連勝で首位バイエルンと勝ち点4差の3位につけるドルトムントは今節、勝ち点2差で4位のボルシアMGとの上位対決に臨み、2-1で勝利した。2015年4月以降、公式戦10連勝中と最も相性が良い相手との対戦となったが、前半は[3-4-3]で並びを合わせて背後のスペースを突いてくるホームチームに苦戦。それでも、開始8分に古巣対戦のMFトルガン・アザールが決めた先制点を守り切って前半を1点リードで終えた。
迎えた後半はセットプレーから開始早々にMFラルス・シュティンドルに同点ゴールを決められ、そこからは劣勢を強いられる。だが、71分に高速カウンターからDFアクラフ・ハキミが勝ち越しゴールを奪取。その後は荒れ模様の展開もきっちりリードを守り切り、対ボルシアMGの公式戦連勝を11試合に更新した。

古巣相手のタフな試合をモノにしたルシアン・ファブレ監督は苦戦を認めながらも、最終的には自分たちが勝利に値したと語っている。
「非常に難しい試合だった。ただ、グラッドバッハとの試合では当然のことだ。彼らは非常に良いチームであり危険な相手だ。そして、効率的なフットボールをする。それでも、試合全体を通して我々はうまくゲームをコントロールできたと思う」

「確かに前半は良くなかったが、何とか先制に成功した。後半はコーナーキックから追いつかれたが、そこから素晴らしいプレーを見せた。攻守両面で推進力をみせ、多くの決定機を作りだした。ボール支配率も高かったと思う。ここでの勝利はタイトルレースにおいて重要であり、最終的に我々は勝利に値した」

また、スイス人指揮官と同様に古巣対戦となった中、見事な個人技で先制点を挙げたアザールは古巣を称えるとともに最も重要だった勝ち点3という結果に満足している。

「難しい試合だったけど、僕たちにとって勝ち点3を得ることが最も重要だった。グラッドバッハはここまで素晴らしい戦いを見せているし、ここで勝つことは本当に難しいことなんだ」

「個人的には2点目を決めたと思った決定的なヘディングシュートがあったけど、あれはヤン(・ゾンマー)のセーブが素晴らしかったね」

最後に、試合を通して相手アタッカー陣と見ごたえのあるツヴァイカンプフを繰り広げたDFマッツ・フンメルスは、今回の試合を「まさに戦いだった」と振り返っている。

「まさに戦いだったね。僕たちはその決闘を受け入れた。全員が一歩も引かなかった。個人的に、そこが数週間前の自分たちと大きく違うところだと感じている」

「それはチームとして改善している部分であり、新たに加わったハーランドやジャンはそういう部分で貢献できるタイプなんだ。彼らの加入によってチームの戦い方のバリエーションが増え、アーティストタイプとハードワーカーのバランスが良くなっているね」

「自分たちとしてはバイエルンとのホームゲームを戦うまですべての試合で勝ち点3を獲得し、できるだけ良い状態で直接対決を迎えたいと思っているよ」

なお、ボルシアMGとの激闘を制したドルトムントは来週にチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の2ndレグ、パリ・サンジェルマン(PSG)戦、次節にシャルケとのレヴィア・ダービーに挑む。

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