「チョロチョロすんな!」 アドゥリス&デ・マルコスがシメオネとベンチサイドで衝突
2019.10.28 20:51 Mon
26日に行われたラ・リーガ第10節のアトレティコ・マドリーvsアスレティック・ビルバオでは、ピッチ内だけでなくベンチサイドでも激しい衝突が繰り広げられていたようだ。スペイン『マルカ』が伝えている。
ワンダ・メトロポリターノで行われた名門対決は、MFサウール・ニゲス、FWアルバロ・モラタの2ゴールによってホームのアトレティコが2-0で勝利した。
互いに球際を強調するスタイルを志向する中、ピッチ内では激しい肉弾戦が繰り広げられていたが、その熱はベンチサイドにも波及していたようだ。
スペインのサッカー番組『El Partidazo de Movistar』は、今回の一戦のベンチサイドで起きていたある衝突をピックアップ。
同試合ではアトレティコMFトマ・レマルと、ビルバオDFウナイ・ヌニェスのボックス内での接触プレーでひと悶着があり、両チームの選手たちはビルバオ側のフリーキックでのリスタートと解釈。ボールを持っていたアトレティコサイドは、リスタートのためにビルバオのゴール前に大きくボールを蹴り出すと、これをペナルティアーク付近のウナイ・ヌニェスが手を使ってキャッチした。
シメオネ監督は大きな身振りでピッチ内の選手たちにゴールを狙うように指示。そして、ややフェアプレー精神に反するこの指示に気が付いたのが、ビルバオベンチに座っていたFWアリツ・アドゥリスとMFオスカル・デ・マルコスの重鎮2選手だった。
ベンチサイドを映した中継映像では、さかんに直接FKを指示するシメオネ監督に対して、両選手が「おい、チョロ、チョロ、正気か!」、「俺たちにボールを返せよ!」と、翻意を促す。
しかし、シメオネ監督の考えは変わらないと見るや、両選手は挑発的な拍手と共に「チョロさすがだな。ブラボー、ブラボー」、「なんて恥ずかしい奴だ!」と、同監督への軽蔑の意を示した。
なお、最終的にこの場面ではMFコケが直接FKを狙うことになったが、指揮官の指示とはいえさすがに気が引けたか、このシュートは壁に当たってゴールには繋がらなかった。
ワンダ・メトロポリターノで行われた名門対決は、MFサウール・ニゲス、FWアルバロ・モラタの2ゴールによってホームのアトレティコが2-0で勝利した。
互いに球際を強調するスタイルを志向する中、ピッチ内では激しい肉弾戦が繰り広げられていたが、その熱はベンチサイドにも波及していたようだ。
同試合ではアトレティコMFトマ・レマルと、ビルバオDFウナイ・ヌニェスのボックス内での接触プレーでひと悶着があり、両チームの選手たちはビルバオ側のフリーキックでのリスタートと解釈。ボールを持っていたアトレティコサイドは、リスタートのためにビルバオのゴール前に大きくボールを蹴り出すと、これをペナルティアーク付近のウナイ・ヌニェスが手を使ってキャッチした。
すると、一連の流れをインプレーと判断していた主審はヌニェスのハンドを取り、ボックス手前の好位置でアトレティコ側にFKが与えられることになった。これに対してピッチ内のアトレティコの選手たちはヌニェスに同情し、ボールを返そうというような雰囲気を見せていたが、ここに待ったをかけたのが、勝負師ディエゴ・シメオネ監督。
シメオネ監督は大きな身振りでピッチ内の選手たちにゴールを狙うように指示。そして、ややフェアプレー精神に反するこの指示に気が付いたのが、ビルバオベンチに座っていたFWアリツ・アドゥリスとMFオスカル・デ・マルコスの重鎮2選手だった。
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しかし、シメオネ監督の考えは変わらないと見るや、両選手は挑発的な拍手と共に「チョロさすがだな。ブラボー、ブラボー」、「なんて恥ずかしい奴だ!」と、同監督への軽蔑の意を示した。
なお、最終的にこの場面ではMFコケが直接FKを狙うことになったが、指揮官の指示とはいえさすがに気が引けたか、このシュートは壁に当たってゴールには繋がらなかった。
◆「チョロチョロすんな!」
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