【日本代表プレビュー】3バック継続の日本代表、スムーズな攻守の連動は見られるか《キリンチャレンジカップ2019》
2019.06.09 13:00 Sun
日本代表は9日(日)、キリンチャレンジカップ2019でエルサルバドル代表と対戦する。
5日に行われたトリニダード・トバゴ代表戦では、就任以来初の3バックを試した森保一監督。短い時間でのシステム変更ということもあり、まだまだ完成度は高くないものの、新たな試みとしては及第点だった。カタール・ワールドカップに向けたアジア予選前の最後の強化試合となるエルサルバドル戦では、より深化させられるかが注目となる。
◆3バックを明言
トリニダード・トバゴ戦では守備陣は無失点に抑えて結果を出した一方で、攻撃陣は無得点に終わり、課題を残した。崩しの形もさることながら、守備から攻撃に移る部分での不慣れさが出ていたのは致し方ないだろう。トレーニングだけでなく、実戦でトライしていくことは重要になるはずだ。
◆初対戦となるエルサルバドル
カルロス・デロスコボス監督は「テクニックがありますし、ボールコントロールやパス回しにも長けた選手たちが揃っている」と自信を会見で語り、日本戦でもしっかりとチームの良さを披露したいとコメント。初対戦となる相手だが、コパ・アメリカを控える日本としても、しっかりと強化に繋がる相手になりそうだ。
中米特有のテクニカルでスピーディーなサッカーを展開するエルサルバドルを相手に、新システムがどこまで機能するのかは日本としても注目だ。
◆メンバー入れ替え、久保建英のデビューは
一方で、トリニダード・トバゴ戦でメンバー外となったMF久保建英(FC東京)については、「デビューの可能性はあります。メンバーに確実に入ると思います」とコメント。スタンドで試合を見守るということにはならなそうだ。一方で「何が起こるかわかりませんが、プレーする機会もあると思います」と語ったように、やはり起用には慎重な様子も窺わせた。日本中の注目を集めることになる久保のデビューが訪れるのかにも注目だ。
★予想フォーメーション[3-4-2-1]
GK:権田修一
DF:冨安健洋、昌子源、中山雄太
MF:室屋成、橋本拳人、小林祐希、山中亮輔
MF:伊東純也、南野拓実
FW:永井謙佑
森保監督の言葉を信じて、多くのメンバーが変更になると予想する。GKは権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)と予想する。宮城での試合ということもありGKシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)を起用するかと思われたが、豊田でのトリニダード・トバゴ戦で起用。そこで起用すると見込まれていた権田がゴールを守ることになるだろう。
最終ラインの3バックだが、メンバーの事情もあり冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー)、昌子源(トゥールーズ/フランス)は継続すると予想。左に中山雄太(ズヴォレ/オランダ)が入ると予想する。中山は世代別代表で3バックを経験していること、そして左利きであることからも3バックの左で問題なくプレーできるはず。A代表デビューがかかっている。
両ウイングバックには右に室屋成(FC東京)、左に山中亮輔(浦和レッズ)が起用されると予想する。両選手ともに上下動を繰り返すことができる運動量があり、互いに攻撃面で良さを出せる選手でもある。山中はワイドに開くだけでなく、絞ってプレーすることも可能。縦への推進力でいかに攻撃に関われるかがポイントとなりそうだ。
また、ボランチコンビは橋本拳人(FC東京)と小林祐希(ヘーレンフェーン/オランダ)になると予想する。小林はトリニダード・トバゴ戦の終盤に投入され、パスの供給源、セットプレーのキッカーとして力を発揮した。展開力をいかに見せられるか。一方の橋本は守備面でのカバー範囲の広さと、攻撃につなげるリンクマンとしてのプレーが求められるだろう。両選手の補完性は良く、新たな可能性を見せられるかが注目だ。
2シャドーには、トリニダード・トバゴ戦で途中出場した伊東純也(ヘンク/ベルギー)、南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)が起用されると予想する。途中投入で停滞していた攻撃を活性化させた両選手は、先発した堂安律(フローニンヘン/オランダ)、中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール)とは異なるプレースタイルだ。得点が生まれそうなチャンスも作っていただけに、エルサルバドル戦でのゴールにも期待したい。
そして1トップは永井謙佑(FC東京)と予想する。大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)という軸はありながらも、その軸を欠いた時の答えは未だに見つかっていない。全くタイプの異なる永井だが、そのスピードは脅威となるはずだ。FC東京でも好調を維持している今の永井がどこまでポテンシャルを発揮するか。伊東と併せて、スピードという武器を見せてもらいたい。
◆W杯予選前最後の強化
勝敗ももちろん大事だが、この試合はメンバーを変えて3バックのシステムが機能するかを確認する場でもある。初戦で課題となった攻守の切り替え時に見えたクオリティの差がどこまで埋まるか。3バックがどこまでビルドアップ、そして直接的に攻撃に参加できるかにも注目だ。
コパ・アメリカは来週開幕するが、このメンバーの大半はこの試合が最後となる。チームとしての完成度をいかに高められるか。また途中投入ではトリニダード・トバゴ戦のメンバーも起用される可能性が高く、いかに修正した形を見せられるかにも注目だ。
6月シリーズの第2戦、エルサルバドル代表戦は、9日(日)の19時00分にキックオフを迎える。
5日に行われたトリニダード・トバゴ代表戦では、就任以来初の3バックを試した森保一監督。短い時間でのシステム変更ということもあり、まだまだ完成度は高くないものの、新たな試みとしては及第点だった。カタール・ワールドカップに向けたアジア予選前の最後の強化試合となるエルサルバドル戦では、より深化させられるかが注目となる。
(C)CWS Brians,LTD.
森保監督は前日会見で「メンバーは第1戦から入れ替えて臨みたいです。戦いについても3バックでスタートしたいと思っています」とコメント。トリニダード・トバゴ戦で採用した3バックを継続することを明言した。トリニダード・トバゴ戦では守備陣は無失点に抑えて結果を出した一方で、攻撃陣は無得点に終わり、課題を残した。崩しの形もさることながら、守備から攻撃に移る部分での不慣れさが出ていたのは致し方ないだろう。トレーニングだけでなく、実戦でトライしていくことは重要になるはずだ。
◆初対戦となるエルサルバドル
Getty Images
今回対戦するエルサルバドルはFIFAランキング71位。1週間後にゴールドカップに臨むチームだ。2019年はグアテマラ、ジャマイカ、ペルー、ハイチと対戦し4連勝。ゴールドカップへの自信をつけている状態であり、日本戦も自信をもって臨んでくることが予想される。
カルロス・デロスコボス監督は「テクニックがありますし、ボールコントロールやパス回しにも長けた選手たちが揃っている」と自信を会見で語り、日本戦でもしっかりとチームの良さを披露したいとコメント。初対戦となる相手だが、コパ・アメリカを控える日本としても、しっかりと強化に繋がる相手になりそうだ。
中米特有のテクニカルでスピーディーなサッカーを展開するエルサルバドルを相手に、新システムがどこまで機能するのかは日本としても注目だ。
◆メンバー入れ替え、久保建英のデビューは
Getty Images
森保監督の言葉通り、トリニダード・トバゴ戦からはメンバー変更があるだろう。しかし、DF槙野智章(浦和レッズ)が負傷によりチームを離脱。また、別メニューでトレーニングしていたMF香川真司(ベシクタシュ/トルコ)も「試合でプレーすることはできないと思います」と起用しないことを口にしていた。一方で、トリニダード・トバゴ戦でメンバー外となったMF久保建英(FC東京)については、「デビューの可能性はあります。メンバーに確実に入ると思います」とコメント。スタンドで試合を見守るということにはならなそうだ。一方で「何が起こるかわかりませんが、プレーする機会もあると思います」と語ったように、やはり起用には慎重な様子も窺わせた。日本中の注目を集めることになる久保のデビューが訪れるのかにも注目だ。
★予想フォーメーション[3-4-2-1]
(C)CWS Brians,LTD.
◆日本代表GK:権田修一
DF:冨安健洋、昌子源、中山雄太
MF:室屋成、橋本拳人、小林祐希、山中亮輔
MF:伊東純也、南野拓実
FW:永井謙佑
森保監督の言葉を信じて、多くのメンバーが変更になると予想する。GKは権田修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)と予想する。宮城での試合ということもありGKシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)を起用するかと思われたが、豊田でのトリニダード・トバゴ戦で起用。そこで起用すると見込まれていた権田がゴールを守ることになるだろう。
最終ラインの3バックだが、メンバーの事情もあり冨安健洋(シント=トロイデン/ベルギー)、昌子源(トゥールーズ/フランス)は継続すると予想。左に中山雄太(ズヴォレ/オランダ)が入ると予想する。中山は世代別代表で3バックを経験していること、そして左利きであることからも3バックの左で問題なくプレーできるはず。A代表デビューがかかっている。
両ウイングバックには右に室屋成(FC東京)、左に山中亮輔(浦和レッズ)が起用されると予想する。両選手ともに上下動を繰り返すことができる運動量があり、互いに攻撃面で良さを出せる選手でもある。山中はワイドに開くだけでなく、絞ってプレーすることも可能。縦への推進力でいかに攻撃に関われるかがポイントとなりそうだ。
また、ボランチコンビは橋本拳人(FC東京)と小林祐希(ヘーレンフェーン/オランダ)になると予想する。小林はトリニダード・トバゴ戦の終盤に投入され、パスの供給源、セットプレーのキッカーとして力を発揮した。展開力をいかに見せられるか。一方の橋本は守備面でのカバー範囲の広さと、攻撃につなげるリンクマンとしてのプレーが求められるだろう。両選手の補完性は良く、新たな可能性を見せられるかが注目だ。
2シャドーには、トリニダード・トバゴ戦で途中出場した伊東純也(ヘンク/ベルギー)、南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)が起用されると予想する。途中投入で停滞していた攻撃を活性化させた両選手は、先発した堂安律(フローニンヘン/オランダ)、中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール)とは異なるプレースタイルだ。得点が生まれそうなチャンスも作っていただけに、エルサルバドル戦でのゴールにも期待したい。
そして1トップは永井謙佑(FC東京)と予想する。大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)という軸はありながらも、その軸を欠いた時の答えは未だに見つかっていない。全くタイプの異なる永井だが、そのスピードは脅威となるはずだ。FC東京でも好調を維持している今の永井がどこまでポテンシャルを発揮するか。伊東と併せて、スピードという武器を見せてもらいたい。
◆W杯予選前最後の強化
Getty Images
これまでも言ってきたように、この2試合は大きな強化のための試合となる。そこで新たなシステムにトライしている森保監督にとっては、トリニダード・トバゴ戦よりも手応えを掴みたいはずだ。勝敗ももちろん大事だが、この試合はメンバーを変えて3バックのシステムが機能するかを確認する場でもある。初戦で課題となった攻守の切り替え時に見えたクオリティの差がどこまで埋まるか。3バックがどこまでビルドアップ、そして直接的に攻撃に参加できるかにも注目だ。
コパ・アメリカは来週開幕するが、このメンバーの大半はこの試合が最後となる。チームとしての完成度をいかに高められるか。また途中投入ではトリニダード・トバゴ戦のメンバーも起用される可能性が高く、いかに修正した形を見せられるかにも注目だ。
6月シリーズの第2戦、エルサルバドル代表戦は、9日(日)の19時00分にキックオフを迎える。
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