打ち合いを制したオーストリアが首位通過!敗れたオランダも3位で決勝Tへ【ユーロ2024】

2024.06.26 03:02 Wed
Getty Images
ユーロ2024グループD最終節のオランダ代表vsオーストリア代表が25日に行われ、2-3でオーストリアが勝利した。
PR
4日前に行われた第2節のフランス代表戦をゴールレスドローに終わった首位オランダ(勝ち点4)は、その試合からスタメンを3人変更。シャビ・シモンズやフリンポン、ダンフリースに代えてマレン、フェールマン、ヘールトライダを起用。3トップにマレン、デパイ、ガクポを並べた[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。一方、第2節でポーランド代表に快勝した3位オーストリア(勝ち点3)は、その試合からスタメンを4人変更。バウムガルトナーやライマー、ムウェネらに代えてロマーノ・シュミットやヴィマー、ウーバーらをスタメンで起用。最前線にアルナウトビッチを据えた[4-2-3-1]の布陣で試合に臨んだ。
立ち上がりから積極的な姿勢でゴールを目指すオーストリアは6分、アルナウトビッチのサイドチェンジをバイタルエリア左手前で受けたプラスがボックス左まで持ち上がりクロスを供給。これがスライディングブロックを試みたマレンのオウンゴールを誘発した。

早い時間に失点を許したオランダは、14分にガクポが供給した左クロスからボックス内に走り込んだラインデルスに決定機が訪れたが、ダイレクトシュートは上手くミートできずにゴール右に大きく外れた。
さらにオランダは、23分にもラインデルスのスルーパスからゴール前に抜け出したマレンが相手GKとの一対一を迎えたが、このシュートもミスキックとなり枠を外した。

前半半ば以降は膠着状態が続くなか、オランダは35分にフェールマンを下げてシャビ・シモンズを投入。すると42分、ラインデルスのロングスルーパスからボックス右深くまで駆け上がったガクポのダイレクトクロスをデパイがヘディングで合わせたが、このシュートは右ポストに弾かれた。

1点ビハインドで後半へと折り返したオランダだったが、ハーフタイムに指揮官から激しい檄を飛ばされたチームは、開始早々に追いつく。47分、自陣中盤でのボール奪取からロングカウンターを仕掛けると、ドリブルで敵陣まで持ち上がったシャビ・シモンズのラストパスをボックス左で受けたガクポがワントラップからシュートをゴール右に突き刺した。

電光石火の同点弾でここから一気にオランダのペースになると思われたが、先に勝ち越したのはオーストリア。59分、プラスのスルーパスでボックス左深くまで抜け出したグリリッチュがダイレクトクロスを供給すると、走り込んだR・シュミットのダイビングヘッド。DFのブロックを弾き飛ばしたシュートがゴールネットに突き刺さった。

再び追いかける展開となったオランダは、71分にマレンを下げてヴェグホルストを投入。すると75分、ガクポの左クロスをファーサイドのヴェグホルストが頭で折り返すと、中央のデパイがワントラップから右足ボレーでゴールネットを揺らした。当初はデパイのハンドと判定されたが、オンフィールドレビューの末に判定が覆ってゴールが認められた。

同点に追いつかれたオーストリアだったが、すぐに突き放す。81分、バイタルエリア左のバウムガルトナーが供給したスルーパスでゴールエリア左横まで駆け上がったザビッツァーがダイレクトシュート。これがGKフェルブルッヘンのニアサイドに破った。

結局、試合はそのまま2-3でタイムアップ。グループステージ連勝を飾ったオーストリアが首位でグループDを突破。一方、3位に転落したオランダだが、3位グループの上位4チーム以内が確定したため、決勝トーナメント進出を決めている。

オランダ 2-3 オーストリア
【オランダ】
コーディ・ガクポ(後2)
メンフィス・デパイ(後30)
【オーストリア】
OG(前6)
ロマーノ・シュミット(後14)
マルセル・ザビッツァー(後36)

PR

マルセル・ザビッツァーの関連記事

ドルトムントは6日、チームの副キャプテンにドイツ代表MFユリアン・ブラント、第3キャプテンにドイツ代表DFニコ・シュロッターベックが就任すると発表した。 キャプテンについては引き続きドイツ代表MFエムレ・ジャンが担当。昨シーズンまで副キャプテンを務めていたスイス代表GKグレゴール・コベルは、ジャン、ブラント、シュ 2024.08.07 13:10 Wed
オーストリア代表のMFマルセル・ザビッツァーが、オランダ代表戦を振り返った。オーストリアサッカー協会(OFB)が伝えた。 25日、ユーロ2024グループD最終節でオーストリアはオランダと対戦した。 勝ち点3で3位のオーストリアと勝ち点4で首位のオランダの一戦。オーストリアは勝利すれば自力で突破が決められる状 2024.06.26 12:35 Wed
オーストリア代表のラルフ・ラングニック監督が、オランダ代表戦を振り返った。『UEFA.com』が伝えた。 25日、ユーロ2024グループD最終節でオーストリアはオランダと対戦した。 勝ち点3で3位のオーストリアと勝ち点4で首位のオランダの一戦。オーストリアは勝利すれば自力で突破が決められる状況だった。 2024.06.26 10:15 Wed
14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。 今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。 ■オーストリア代表 出場回数: 2024.06.17 20:30 Mon
オーストリアサッカー協会(OFB)は7日、ユーロ2024に向けた代表メンバー26名を発表した。 3大会連続出場となるオーストリアを率いるラルフ・ラングニック監督は、先月22日に発表した候補メンバー29名からDFシュテファン・ライナー(ボルシアMG)、MFティエルノ・バロ(ヴォルフスベルガー)、GKトビアス・ラワル 2024.06.08 07:30 Sat

オランダ代表の関連記事

ミスが続いたDFマタイス・デ・リフト(マンチェスター・ユナイテッド)について、オランダ代表のロナルド・クーマン監督とDFヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール)が口を開いた。オランダ『Voetbal International』が伝えた。 この9月、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25のリーグAグル 2024.09.11 20:20 Wed
ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督がオランダ代表とのビッグマッチを振り返った。 10日のUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25・リーグA・グループ3第2節でオランダとアウェイで対戦したドイツ。開始2分に先制を許してから、前半のうちにデニス・ウンダブとジョシュア・キミッヒのゴールで逆転にもっていっ 2024.09.11 10:10 Wed
マンチェスター・シティのオランダ代表DFナタン・アケが左ハムストリングに重傷を負った模様だ。 アケは10日に行われたUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25、リーグAグループ3第2節のドイツ代表戦に先発。41分にロングフィードに抜け出したプレーの際、負傷して担架に運ばれ交代していた。 ピッチを去る 2024.09.11 06:30 Wed
UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25、リーグAグループ3第2節、オランダ代表vsドイツ代表が10日に行われ、2-2で引き分けた。 3日前のハンガリー代表戦を5-0と圧勝して白星スタートとしたドイツは、ハンガリー戦のスタメンからフュルクルクに代えてウンダブのみを変更した。 一方、ボスニア・ヘルツ 2024.09.11 05:42 Wed
レバークーゼンのDFジェレミー・フリンポンが個人的な理由でオランダ代表を離脱することになった。 オランダサッカー協会(KNVB)は9日、詳細は明かしていないものの、個人的な理由で代表チームを離れたことを発表。なお、フリンポンに代わる新たな選手の招集はないことも併せて伝えられている。 オランダは10日にUEF 2024.09.10 00:50 Tue

ユーロの関連記事

ユーロにも出場経験のある元ロシア代表DFアレクセイ・ブガエフが麻薬密売未遂の罪で懲役刑となった。ロシア『SPORT BOX』が伝えた。 報道によると、ブガエフはクラスノダール準州裁判所の判決を受け、9年6カ月の実刑判決を受けたとのことだ。 ブガエフは、2023年10月に麻薬の隠し場所の位置が記されたSMSメ 2024.09.26 20:50 Thu
欧州サッカー連盟(UEFA)の審判委員会は、今夏行われていたユーロ2024の準々決勝で、誤審があったことを認めた。 スペイン代表の優勝で幕を下ろしたユーロ2024。イングランド代表との決勝を2-1でスペインが制していた。 白熱の戦いが続いていたユーロ2024だったが、UEFAの審判委員会はプレーの検証を行っ 2024.09.24 23:40 Tue
フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンの男子チーム監督賞候補6名を発表した。 欧州サッカー連盟(UEFA)との共催という形で今回から設けられた監督賞。無敗でドイツ国内2冠を達成したレバークーゼンのシャビ・アロンソ監督、チャンピオンズリーグ優勝のカルロ・アンチェロッティ監督が選出された。 その他 2024.09.05 06:30 Thu
フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのコパ・トロフィー候補10名を発表した。 2018年に新設され、21歳以下の若手が対象となるコパ・トロフィー。昨年はレアル・マドリーのMFジュード・ベリンガムが受賞していた。 候補者にはユーロ優勝に大きく貢献したスペイン代表FWラミン・ヤマル(バルセロナ) 2024.09.05 06:15 Thu
フランス・フットボールは4日、2023-24シーズンのバロンドール候補30名を発表した。1956年に創設され、最も権威ある個人賞とされるバロンドール。FIFAランキング上位100カ国のジャーナリストの投票で決定され、10月28日の授賞式で受賞者が決まる。 昨年はFWリオネル・メッシが最多8度目となる受賞としていた 2024.09.05 06:00 Thu

記事をさがす

マルセル・ザビッツァーの人気記事ランキング

1

今季CL得点王はケイン&ムバッペ! 共に8ゴールで初受賞

2023-24シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)全日程が終了。大会得点王は8ゴールでバイエルンのFWハリー・ケインと、パリ・サンジェルマン(PSG)のFWキリアン・ムバッペが受賞している。 1日にウェンブリー・スタジアムで行われたドルトムントとの決勝戦を2-0で制したレアル・マドリーの2シーズンぶり15度目の優勝で幕を閉じた今大会。 個人賞では共に準決勝で敗退したバイエルンとPSGのエースストライカーが初の得点王に輝いた。 なお、一桁得点での得点王受賞は、2009-10シーズンに同じ8ゴールでバルセロナのFWリオネル・メッシが受賞して以来、14シーズンぶり。 また、複数選手の受賞は2014-15シーズンのメッシ、バルセロナFWネイマール、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドの3選手同時受賞(10ゴール)以来となる。 最多アシストは、レアル・マドリーMFジュード・ベリンガム、同FWヴィニシウス・ジュニオール、ドルトムントMFマルセル・ザビッツァーの3選手の5アシストとなっている。 ◆2023-24シーズン CL得点ランキング上位 8.ハリー・ケイン(バイエルン) 8.キリアン・ムバッペ(PSG) 6.アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー) 6.アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ) 6.ヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー) 5.フリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ) 5.フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ) 5.ガレーノ(ポルト) 5.ラスムス・ホイルンド(マンチェスター・ユナイテッド) 5.アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリー) 5.ロドリゴ・ゴエス(レアル・マドリー) 5.ホセル(レアル・マドリー) ※数字は得点数 2024.06.02 08:06 Sun
2

中盤で質的・量的優位性もたらすラングニック・スタイルの体現者/コンラート・ライマー(オーストリア代表)【ユーロ2024】

14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。 今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。 <span class="paragraph-subtitle">■オーストリア代表</span> 出場回数:3大会連続4回目 最高成績:ベスト16(2020) ユーロ2020結果:ベスト16 予選結果:グループF・2位 監督:ラルフ・ラングニック <span style="font-weight:800">◆注目選手</span> MFコンラート・ライマー(バイエルン) 1997年5月27日(27歳) ラングニック・スタイルの体現者。重鎮アラバの不在(チームスタッフとして帯同)は大きな痛手となるが、中盤とディフェンスラインに好タレントを擁するチームは2大会連続のグループステージ突破も十分に可能なはずだ。そういった中、ザビッツァーと共に中盤で主軸を担う27歳の職人系MFが、キープレーヤーとなる。 レッドブル・ザルツブルク、RBライプツィヒと現代表監督ラングニックがそのメソッドを築き上げたレッドブルグループでキャリアの大半を過ごしてきたライマーは、その卓越した運動量と戦術眼、闘争心、プレーの連続性を武器に、中盤のバトルで質的と量的優位性をもたらす重要なプレーヤーだ。 加入1年目となったバイエルンでは本職のセントラルMFに加え、チーム事情で右サイドバックでもプレーした中、公式戦43試合に出場。チャンピオンズリーグのアーセナル戦やレアル・マドリー戦となった重要なゲームでも確かな存在感を示しており、今大会でもその勝負強い活躍を期待したい。 <span style="font-weight:800">◆試合日程</span> ▽6月17日(月) 《28:00》 【D】オーストリア代表 vs フランス代表 ▽6月21日(金) 《25:00》 【D】ポーランド代表 vs オーストリア代表 ▽6月25日(火) 《25:00》 【D】オランダ代表 vs オーストリア代表 <span style="font-weight:800">◆招集メンバー</span> GK 1.ハインツ・リンドナー(サン=ジロワーズ/ベルギー) 12.ニクラス・ヒードル(ラピド・ウィーン) 13.パトリック・ペンツ(ブレンビー) DF 2.マクシミリアン・ウーバー(ボルシアMG/ドイツ) 3.ゲルノト・トラウナー(フェイエノールト/オランダ) 4.ケビン・ダンソ(RCランス/フランス) 5.シュテファン・ポッシュ(ボローニャ/イタリア) 14.レオポルト・ケールフェルト(ラピド・ウィーン) 15.フィリップ・ラインハルト(フライブルク/ドイツ) 16.フィリップ・ムウェネ(マインツ/ドイツ) 21.フラヴィウス・ダニリウク(ザルツブルク) MF 6.ニコラス・ザイヴァルト(RBライプツィヒ/ドイツ) 8.アレクサンダー・プラス(シュトゥルム・グラーツ) 9.マルセル・ザビッツァー(ドルトムント/ドイツ) 10.フロリアン・グリリッチュ(ホッフェンハイム/ドイツ) 17.フロリアン・カインツ(ケルン/ドイツ) 18.ロマーノ・シュミット(ブレーメン/ドイツ) 19.クリストフ・バウムガルトナー(RBライプツィヒ/ドイツ) 20.コンラート・ライマー(バイエルン/ドイツ) 22.マティアス・ザイドル(ラピド・ウィーン) 23.パトリック・ヴィマー(ヴォルフスブルク/ドイツ) 26.マルコ・グリュル(ラピド・ウィーン) FW 7.マルコ・アルナウトビッチ(インテル/イタリア) 11.ミハエル・グレゴリッチュ(フライブルク/ドイツ) 24.アンドレアス・ヴァイマン(WBA/イングランド) 25.マクシミリアン・エントルップ(ハルトベルク) 2024.06.17 20:30 Mon
3

ローンバックのザビッツァー、バイエルンは良いオファーがあれば売却も

バイエルンに戻ったオーストリア代表MFマルセル・ザビッツァー(29)だが、売却されうるようだ。 昨季途中に半年ローンでユナイテッド入りしたザビッツァー。バイエルンでの常時出場が見込めない状況や、クリスティアン・エリクセンを負傷で欠いたユナイテッドの状況がそれぞれを求め合っての移籍となり、公式戦18試合で3得点1アシストをマークした。 ユナイテッドとしては最終盤をケガで棒に振ったのを除けば、当たりと言ってもいいザビッツァーの獲得だったが、レンタル契約終了に伴ってバイエルンに返却。となれば、ザビッツァーの動向が気になるところだが、バイエルンも放出する用意がある模様だ。 そう主張した欧州の移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、バイエルンは移籍金1500万〜1700万ユーロ(約23億6000万〜26億7000万円)程度の良いオファーがあれば、交渉に応じる姿勢だという。 なお、ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督はザビッツァーの働きに満足していたとのことだが、このマーケットではチームの補強すべき優先事項が異なり、買い取りが見送られたようだ。 2023.07.02 12:30 Sun
4

打ち合いを制したオーストリアが首位通過!敗れたオランダも3位で決勝Tへ【ユーロ2024】

ユーロ2024グループD最終節のオランダ代表vsオーストリア代表が25日に行われ、2-3でオーストリアが勝利した。 4日前に行われた第2節のフランス代表戦をゴールレスドローに終わった首位オランダ(勝ち点4)は、その試合からスタメンを3人変更。シャビ・シモンズやフリンポン、ダンフリースに代えてマレン、フェールマン、ヘールトライダを起用。3トップにマレン、デパイ、ガクポを並べた[4-3-3]の布陣で試合に臨んだ。 一方、第2節でポーランド代表に快勝した3位オーストリア(勝ち点3)は、その試合からスタメンを4人変更。バウムガルトナーやライマー、ムウェネらに代えてロマーノ・シュミットやヴィマー、ウーバーらをスタメンで起用。最前線にアルナウトビッチを据えた[4-2-3-1]の布陣で試合に臨んだ。 立ち上がりから積極的な姿勢でゴールを目指すオーストリアは6分、アルナウトビッチのサイドチェンジをバイタルエリア左手前で受けたプラスがボックス左まで持ち上がりクロスを供給。これがスライディングブロックを試みたマレンのオウンゴールを誘発した。 早い時間に失点を許したオランダは、14分にガクポが供給した左クロスからボックス内に走り込んだラインデルスに決定機が訪れたが、ダイレクトシュートは上手くミートできずにゴール右に大きく外れた。 さらにオランダは、23分にもラインデルスのスルーパスからゴール前に抜け出したマレンが相手GKとの一対一を迎えたが、このシュートもミスキックとなり枠を外した。 前半半ば以降は膠着状態が続くなか、オランダは35分にフェールマンを下げてシャビ・シモンズを投入。すると42分、ラインデルスのロングスルーパスからボックス右深くまで駆け上がったガクポのダイレクトクロスをデパイがヘディングで合わせたが、このシュートは右ポストに弾かれた。 1点ビハインドで後半へと折り返したオランダだったが、ハーフタイムに指揮官から激しい檄を飛ばされたチームは、開始早々に追いつく。47分、自陣中盤でのボール奪取からロングカウンターを仕掛けると、ドリブルで敵陣まで持ち上がったシャビ・シモンズのラストパスをボックス左で受けたガクポがワントラップからシュートをゴール右に突き刺した。 電光石火の同点弾でここから一気にオランダのペースになると思われたが、先に勝ち越したのはオーストリア。59分、プラスのスルーパスでボックス左深くまで抜け出したグリリッチュがダイレクトクロスを供給すると、走り込んだR・シュミットのダイビングヘッド。DFのブロックを弾き飛ばしたシュートがゴールネットに突き刺さった。 再び追いかける展開となったオランダは、71分にマレンを下げてヴェグホルストを投入。すると75分、ガクポの左クロスをファーサイドのヴェグホルストが頭で折り返すと、中央のデパイがワントラップから右足ボレーでゴールネットを揺らした。当初はデパイのハンドと判定されたが、オンフィールドレビューの末に判定が覆ってゴールが認められた。 同点に追いつかれたオーストリアだったが、すぐに突き放す。81分、バイタルエリア左のバウムガルトナーが供給したスルーパスでゴールエリア左横まで駆け上がったザビッツァーがダイレクトシュート。これがGKフェルブルッヘンのニアサイドに破った。 結局、試合はそのまま2-3でタイムアップ。グループステージ連勝を飾ったオーストリアが首位でグループDを突破。一方、3位に転落したオランダだが、3位グループの上位4チーム以内が確定したため、決勝トーナメント進出を決めている。 オランダ 2-3 オーストリア 【オランダ】 コーディ・ガクポ(後2) メンフィス・デパイ(後30) 【オーストリア】 OG(前6) ロマーノ・シュミット(後14) マルセル・ザビッツァー(後36) 2024.06.26 03:02 Wed

オランダ代表の人気記事ランキング

1

「我々にとって悪い形で始まった面白い試合」 ドイツ指揮官がオランダとのドローゲームに唇を噛む

ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督がオランダ代表とのビッグマッチを振り返った。 10日のUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25・リーグA・グループ3第2節でオランダとアウェイで対戦したドイツ。開始2分に先制を許してから、前半のうちにデニス・ウンダブとジョシュア・キミッヒのゴールで逆転にもっていったが、後半序盤の51分に追いつかれ、2-2のドローに終わった。 ハンガリー代表戦を5-0で大勝してのオランダ戦だったが、連勝とならずのナーゲルスマン監督。一度試合をひっくり返したとあって、悔やまれる結果となり、指揮官も『UEFA.com』で唇を噛んだ。 「我々にとって悪い形で始まった面白い試合だった。もっとうまく守らないといけなかったが、失点してから、本当に力強く立ち直ったよ。2ゴールを決めてハーフタイムをリードして迎えたのは当然だったと思う」 「後半の10分はプレッシャーが少し強まって、苦戦した。ときにはポゼッションでより簡単な解決策を見つけ、自陣でもボールを奪っていく必要があったね。それから失点したが、もっとうまく守れる状況もあった」 「その後、3点目を決めるチャンスもあったし、オランダよりも勝利に少し近かったと思うよ」 <span class="paragraph-title">【動画】オランダとドイツの強豪国対決! 白熱の2-2ドロー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="DyRBanw9oGY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.11 10:10 Wed
2

問題児イハッターレン、3日に新天地加入発表も同日夜で契約解除…クラブが苦渋の声明「受け入れ難い要求をされました」

オランダ人MFモハメド・イハッターレン(21)が新天地サムスンスポルをわずか数時間で去った。 先月28日にユベントスとの契約解除が発表されたイハッターレン。PSV時代に脚光を浴びた大器は10代で父親を亡くして以降、メンタル面に問題を抱えているとされ、ユベントス時代はレンタル先のサンプドリアで行方不明騒動を起こし、昨年11月と今年2月には同じ女性への暴行容疑で2度逮捕されている。 結局、一度もユニフォームに袖を通すことなく、イタリア屈指の名門を去ることとなったが、今月3日には昨シーズンのトルコ2部リーグで優勝し、今シーズンからスュペル・リグ(トルコ1部)で戦うサムスンスポルがイハッターレンの加入を発表。4年契約を結び、キャリアの再起に向けた新天地をしっかり見つけていた。 ところが、サムスンスポルは同日夜にイハッターレンとの契約解除を発表した。 「私たちはイハッターレンと契約に合意し、彼に書類にサインしてもらい、メディカルチェックのためにこの街へ来てもらいました。ですが、合意した条件の変更など受け入れ難い要求をして来たため、加入を断念したことをお知らせします」 加入発表直前には空港でサムスンスポルのファンから熱烈な歓迎を受ける様子もSNSで広がっていたイハッターレン。まだ21歳と若く、キャリアを立て直すチャンスは十分にあると言って良いだろうが、自分自身が変わらなければこの先も同じような道を辿ることになるのではないだろうか。 2023.08.04 15:23 Fri
3

長谷川唯のチームメイト、シティのジル・ロードが前十字じん帯断裂…パリ五輪懸かるオランダにも痛手

マンチェスター・シティは27日、女子チームのオランダ女子代表MFジル・ロード(26)の負傷について発表した。 ロードは24日に行われたFA女子コンチネンタルカップ(FAWSLカップ)のマンチェスター・ユナイテッド戦にて負傷。先発出場したが、開始9分で負傷交代となっていた。 診断の結果は、ヒザの前十字じん帯(ACL)断裂。全治は明記されていないが、長期離脱は確実で、首位のチェルシーを追走するシティにとって、手痛い一報となった。 また、代表としても主軸を担っているため、パリ・オリンピック予選を兼ねた女子ネーションズリーグ準決勝、スペイン女子代表戦を2月23日に控えるオランダにとっても、痛手となる。 ロードは、2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)後にチームへ加入。中盤の一角として今季ここまでのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)全11試合に出場。6得点2アシストをマークしていた。 なお、帰国などはせずチームにとどまり、医療チームの下でリハビリを開始するとのことだ。 2024.01.28 20:50 Sun
4

「まだ26歳だろう…」オランダ代表指揮官がサウジ移籍のベルフワインに苦言、構想外明言「ワイナルドゥムとはワケが違う」

オランダ代表のロナルド・クーマン監督が、今夏サウジアラビアへ新天地を求めたステーフェン・ベルフワイン(26)の構想外を明言。オランダ『Voetbal International』が伝える。 ベルフワインは22年カタールW杯の欧州予選から本大会まで、オランダ代表のジョーカー要員として存在感。トッテナム時代の不遇は代表キャリアにさほど影響せず、22年夏のアヤックス移籍で本大会行きを確固たるものとした。 ただ、W杯以降は代表ウィークとケガが重なりがちで、ユーロ2024はかろうじて選出も6試合中4試合が出場なし。出場2試合はいずれも先発したが、どちらもハーフタイムで交代だ。 そんなユーロを終えると今月2日、アヤックスからアル・イテハドへ完全移籍。 これを受けて現地時間3日午前、オランダ代表のクーマン監督が取材対応でベルフワインに言及し、今後の招集はないと明言した。 「ハッキリ言って、ジョルジニオ・ワイナルドゥムとはワケが違う。彼はPSGで問題を抱え、選択肢が他にないから、その道(サウジ移籍)へ進んだ。ひとえにサッカーをするためだ」 「ベルフワインの場合、その道はスポーツへの野心より経済的な魅惑が優先された。彼とは連絡をとっていないし、彼は自らの選択について、私がどう捉えるか知っているはずだ」 「まだ26歳だろう…?」 「努力次第でまだバルセロナへ移籍することも可能性ゼロではないし、アヤックスに残ることが出来なかったとは言わせない。彼の選択を尊重しなければならないが…申し訳ない。私が26歳なら、その選択はない」 クーマン監督はまた、ケガでユーロを断念したMFマルテン・デ・ローン(33)、ユーロ前に代表復帰したワイナルドゥム(33)と面談し、両者を今後招集しない意向を直接伝えたと公表。 「絶対に招集しないとは断言しないが、彼らが理解を示してくれたので、互いに感謝を伝える明るい意見交換となった」 2026年W杯を見据えて世代交代を図るなか、ベルフワインには失望したようだ。 2024.09.03 22:25 Tue
5

セリエAでより洗練された万能型MF、離脱者続出オランイェの中盤救えるか/タイアニ・ラインデルス(オランダ代表)【ユーロ2024】

14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。 今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。 <span class="paragraph-subtitle">■オランダ代表</span> 出場回数:2大会連続11回目 最高成績:優勝(1988) ユーロ2020結果:ベスト16 予選結果:グループB・2位 監督:ロナルド・クーマン <span style="font-weight:800">◆注目選手</span> MFタイアニ・ラインデルス(ミラン) 1998年7月29日(25歳) 離脱者続出の中盤で躍動なるか。優勝候補数チームの下に位置する第2グループに属するオランイェでは、世界最高峰のDFであるファン・ダイク、通算45ゴールを挙げるエースのデパイら重鎮がキープレーヤーとなることに間違いない。また、ブンデスリーガで躍動したマートセン、フリンポン、シャビ・シモンズらサイドプレーヤーの活躍にも期待したいところだ。 ただ、今大会のカギを握る存在はフレンキー・デ・ヨング、トゥン・コープマイネルス、マールテン・デ・ローンら主軸の相次ぐ離脱で手薄となった中盤の軸を担う25歳となるはずだ。 近年多くの逸材を輩出する国内の強豪AZで台頭し、昨夏ミランへのステップアップを遂げたインドネシアにルーツを持つMF。AZ時代には中盤の前目の位置で攻撃センス、推進力を遺憾なく発揮するダイナミズムを最大の売りとしてきたが、ロッソネリではより深い位置でビルドアップ、前線と中盤を繋ぐリンクマンとしての新境地を開いた。ボックス・トゥ・ボックスのスタイルはそのままに、よりシンプル且つ効果的なプレー判断が光る洗練された万能型MFに進化した印象だ。 [4-3-3]をメインに[3-4-2-1]のオプション採用も想定される中、クーマン監督が選んだ中盤は深めの位置でプレーするスハウテンを除き、ボックス・トゥ・ボックスタイプの選手が多く、ラインデルスには自身の特長を活かしながらオーガナイザー、バランサーという側面をより強調したプレーが求められることになる。 <span style="font-weight:800">◆試合日程</span> ▽6月16日(日) 《22:00》 【D】ポーランド代表 vs オランダ代表 ▽6月21日(金) 《28:00》 【D】オランダ代表 vs フランス代表 ▽6月25日(火) 《25:00》 【D】オランダ代表 vs オーストリア代表 <span style="font-weight:800">◆招集メンバー</span> GK 1.バルト・フェルブルッヘン(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド) 13.ユスティン・バイロウ(フェイエノールト) 23.マルク・フレッケン(ブレントフォード/イングランド) DF 2.ルシャレル・ヘールトライダ(フェイエノールト) 3.マタイス・デ・リフト(バイエルン/ドイツ) 4.ヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール/イングランド) 5.ナタン・アケ(マンチェスター・シティ/イングランド) 6.ステファン・デ・フライ(インテル/イタリア) 12.ジェレミー・フリンポン(レバークーゼン/ドイツ) 15.ミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム/イングランド) 17.デイリー・ブリント(ジローナ/スペイン) 20.イアン・マートセン(ドルトムント/ドイツ) 22.デンゼル・ダンフリース(インテル/イタリア) MF 7.シャビ・シモンズ(RBライプツィヒ/ドイツ) 8.ジョルジニオ・ワイナルドゥム(アル・イテファク/サウジアラビア) 14.タイアニ・ラインデルス(ミラン/イタリア) 16.ジョエイ・フェールマン(PSV) 24.イェルディ・スハウテン(PSV) 26.ライアン・グラフェンベルフ(リバプール/イングランド) FW 9.ワウト・ヴェグホルスト(ホッフェンハイム/ドイツ) 10.メンフィス・デパイ(アトレティコ・マドリー/スペイン) 11.コーディ・ガクポ(リバプール/イングランド) 18.ドニエル・マレン(ドルトムント/ドイツ) 19.ブライアン・ブロビー(アヤックス) 21.ジョシュア・ザークツィ(ボローニャ/イタリア) 25.ステーフェン・ベルフワイン(アヤックス) 2024.06.16 18:00 Sun

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly