五輪目前のU-23日本、後半に猛攻受けるも優勝候補フランスにドロー【国際親善試合】

2024.07.18 06:05 Thu
Getty Images
U-23日本代表は17日、U-23フランス代表とアウェイで対戦し、1-1で引き分けた。パリ五輪の初戦パラグアイ代表戦を1週間後に控える日本は、最後の調整試合に向けて藤田や斉藤ら海外組6選手がスタメンとなった。

一方、アンリ監督率いる優勝候補筆頭の開催国フランスは、オーバーエイジ枠のラカゼット、マテタ、バデらがスタメンとなった。
藤尾、斉藤、平河の3トップとする[4-3-3]で臨んだ日本が、中盤ダイヤモンド型の[4-4-2]でスタートしたフランス相手にボールを持つ展開で立ち上がる。

しかし好機を作れずにいると14分にピンチ。自陣左サイドを突破された流れからグラウンダーのクロスを入れられると、ラカゼットに合わせられたが、シュートは枠を外れて助かった。
さらに16分にも大ピンチ。オリーズのスルーパスに抜け出したラカゼットに絶好機を許すも、ここもシュートが枠を外れて救われる。

すると25分、最初のチャンスで日本が先制する。藤尾がコネからボールを奪ってショートカウンターに転じると、平河のヒールパスを受けたボックス内の藤田がシュートを決めきった。

さらに36分、日本にPKが与えられかける。左サイドを三戸がドリブル突破すると、ボックス内でバデがハンドを犯した。しかしVARが入り、その前にファウルがあったとしてPKは取り消された。

40分にはFKの流れからミロにコントロールシュートを打たれ、ポストを掠めるピンチのあった日本だったが、1点のリードで前半を終えた。

迎えた後半、細谷、大畑、西尾を投入した日本は開始20秒過ぎにピンチ。後半から出場のアクリウシェに突破された流れからボックス内で混戦を生み出されると、ラカゼットに決定的なシュートを許したが、ここも枠を外れて助かった。

しかし直後、ラカゼットのパスを受けたバイタルエリア中央のオリーズにミドルシュートを決められ同点とされてしまう。

さらに51分、アクリウシェのスルーパスに抜け出したマテタにGKとの一対一の局面を作られたが、シュートはわずかに枠を外れる。

フランスの猛攻を受け続ける日本は、終盤の81分にも大ピンチ。しかしGK小久保がドゥエとの一対一を止めた。

最終盤にかけても守勢を強いられた日本だったが、1-1でタイムアップ。優勝候補フランス相手に引き分けに持ち込んで五輪初戦を迎えることになった。

U-23フランス代表 1-1 U-23日本代表
【U-23フランス】
マイケル・オリーズ(後2)
【U-23日本】
藤田譲瑠チマ(前25)

◆出場メンバー
GK
小久保玲央ブライアン
DF
半田陸
西尾隆矢
(→46分 西尾隆矢)
高井幸大
関根大輝
(→46分 大畑歩夢)
MF
山本理仁
(→72分 川崎颯太)
藤田譲瑠チマ
三戸舜介
(→88分 佐藤龍之介)
FW
平河悠
藤尾翔太
(→46分 細谷真大)
斉藤光毅
(→63分 佐藤恵允)



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久保建英「すごくおしゃれ」、長谷川唯「すごく新鮮」…「FIRE(炎)」がテーマの日本代表の新ユニフォーム、選手たちの感想は?

アディダスジャパンは21日、「サッカー日本代表 2024 ユニフォーム」発表した。 今夏行われる世界的なスポーツイベントを前に、日本代表の戦闘服が装いも新たに。新ユニフォームは、「ヨウジヤマモト」のデザイナーでもある日本が誇るファッションデザイナーの山本耀司氏がデザイン。アディダスとヨウジヤマモトのコラボレーションブランドである「Y-3」が日本代表と史上初のコラボレーションを果たした。 この新ユニフォームは、21日に行われたパリ・ファッションウィークにて発表。「ヨウジヤマモト」のコレクションの1つとして発表され、コレクションにはU-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)、なでしこジャパンのMF長野風花(リバプール)がランウェイを歩く特別な演出でお披露目された。 今回のユニフォームのテーマは「FIRE(炎)」。「サッカー日本代表2024ユニフォーム」の全体を通して一貫したモチーフとして登場するヨウジヤマモトによるデザインの炎のグラフィックは、サッカー日本代表が持つ揺るぎない力強さ、そして日本という国が持つ神秘的な力を象徴している。 ホームはダークネイビー、アウェイはホワイトとなり、ホームは青い炎、アウェイは赤い炎がデザインされている。 今回の新ユニフォームに関して、日本代表のMF久保建英、U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ、FW細谷真大、なでしこジャパンのMF長谷川唯、MF長野風花、FW宮澤ひなたがコメントしている。 <span class="paragraph-subtitle">◆久保建英</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_kubo_tw.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「今回のユニフォームはすごくおしゃれだな、というのが第一印象です。ユニフォームをファッションに取り入れるスタイルは海外ではよく見かけますが、日本でもこのサッカー日本代表ユニフォームをきっかけに、そのトレンドが広がることを願っています。僕自身も、新たなユニフォームとともに気持ちを新たに切り替えて、青い炎のように熱い気持ちで次のステージに向かっていきたいと思います」 <span class="paragraph-subtitle">◆藤田譲瑠チマ</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_fujita_tw.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「ホームもアウェイも、どちらもとてもスタイリッシュで、それぞれ異なる意味を持つ炎をモチーフにしているところがすごく気に入っています。自分たちの世代が、新たな想いが込められたユニフォームとともに大きな舞台へと向かえることをとても嬉しく思います。このユニフォームを着てピッチで活躍する姿を皆さんに見ていただけるよう、頑張りたいと思います」 <span class="paragraph-subtitle">◆細谷真大</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_hosoya_tw.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「今回、サッカー日本代表史上初の「Y-3」とのコラボレーションになると聞いて、とてもびっくりしました。色合いやデザイン、ロゴの位置など、とても新鮮で、これをきっかけにサッカー日本代表に興味を持っていただける方や、応援していただける方が増えると嬉しいです。このユニフォームに描かれた炎のように、僕たちもそれぞれの力を一つにして、完全燃焼で世界と戦っていきたいと思います」 <span class="paragraph-subtitle">◆長谷川唯</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_hasegawa_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「ホームユニフォームの濃い紺色は、最近の日本代表ユニフォームにはあまりなかった色合いなので、とても良いと思いました。またアウェイの白と赤の組み合わせも、すごく新鮮です。今回は燃え盛る炎がデザインのテーマですが、私にとっては、スタジアムに入場するときが、一番気持ちが燃え上がる瞬間です。常に世界一を目指してサッカーをやってきたからこそ、この新しいユニフォームで、この夏世界一を目指したいと思います」 <span class="paragraph-subtitle">◆長野風花</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_nagano_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「今までのサッカー日本代表ユニフォームと雰囲気が違って、すごくスタイリッシュで驚きました。チームで着たときにも格好良いと思いますし、ファッションとして着ても素敵なデザインだと思います。ユニフォームに描かれた炎のように、燃え盛る力強いプレーでまた世界に衝撃を与えたいという想いを新たにしました」 <span class="paragraph-subtitle">◆宮澤ひなた</span><div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240622_miyazawa_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 「一見して、今までのサッカー日本代表ユニフォームよりもシンプルで、すごく格好良いと思います。雰囲気がガラッと変わった印象です。街中でユニフォームを着ている方を見かけると、サッカーへの愛を感じてすごく嬉しくなります。日本でもそういう風にこのユニフォームを着てくれる人が増えることを楽しみにしています。応援してくれる方の気持ちを力に、この夏はチームとして優勝を目指して一戦一戦大切に戦っていきたいと思います」 <span class="paragraph-title">【写真】久保建英や長谷川唯も着用!日本代表の新ユニフォーム、テーマは「FIRE(炎)」</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="j82B9AIMKvA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw11.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw2.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw3.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw4.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw15.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/adidas20240621_tw6.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> 写真:adidas is the official supplier of the Japan National Team 2024.06.22 05:45 Sat
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パリ五輪世代のGKが玉突き移籍か? 鈴木彩艶がパルマ行きなら、小久保玲央ブライアンがシント=トロイデン移籍か

パリ・オリンピックに臨むU-23日本代表。その守護神を争っている2人が玉突き人事になる可能性があるという。 それはベンフィカのGK小久保玲央ブライアン(23)とシント=トロイデンのGK鈴木彩艶(21)の2人。ベルギー『Voetbal Belgie』が伝えた。 ともにU-23日本代表でプレーし、パリ・オリンピック行きも期待されている中、移籍の噂がつきまとう。 すでに日本代表デビューも果たし、2024年1月のアジアカップでもプレーした鈴木は、2023年8月に浦和レッズからシント=トロイデンにレンタル移籍。当時はマンチェスター・ユナイテッドも関心を寄せるなど、高く評価されていた。 一方で、小久保は柏レイソルの下部組織から2019年1月にベンフィカのU19チームに加入。4年半も早く海外に出たが、ポジション柄出番が限られており、ファーストチームではデビューできていない。 しかし、その小久保はパリ・オリンピックの出場権を懸けて戦ったAFC U23アジアカップでハイパフォーマンスを見せており、日本代表入りも期待されるほどの実力を持つ。 そんな中、今夏の移籍市場では鈴木がセリエAに昇格したパルマからの関心を持たれている。 海外挑戦1年目でジュピラー・プロ・リーグで32試合に出場し正守護神に君臨。その才能にパルマが目をつけ、シント=トロイデンは1500万ユーロ(約26億円)の値札をつけているという。 『Voetbal Belgie』によれば、鈴木が移籍した場合の代役として小久保を狙っているとのこと。ベンフィカとの契約は残り1年だが、ウクライナ代表GKアナトリー・トルビンが正守護神として君臨しており、出番を掴むことは非常に難しい状況だ。 具体的な動きはまだないものの、小久保はクラブでの出番がそろそろほしいところ。パリ・オリンピックで評価を上げるという可能性もある中で、どういった動きが待っているだろうか。 2024.07.03 12:35 Wed
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「個人の能力の差はあった」日本の守備を支えたDF木村誠二が感じたスペインとの差、それでも世界相手に感じた手応え「大岩ジャパンの守備は世界に通じるものだった」

パリ・オリンピックを戦ったU-23日本代表の国内組の選手たちが4日に帰国。守備の要としてプレーしたDF木村誠二(サガン鳥栖)が大会を振り返った。 2日に行われたU-23スペイン代表との準々決勝で0-3で敗れた日本。木村はスペイン戦にも出場しDF高井幸大(川崎フロンターレ)とセンターバックでコンビを組むことに。グループステージあから3試合でフル出場を果たした。 得意とする対人の守備では相手のストライカーに仕事をさせず、スペイン戦でもしっかりと流れの中では仕事をさせなかったが、結果は0-3で敗退となった。 木村は「前回大会の記録を越えられなかったことは悔しいですし、あと1つスペインに勝っていれば、みんなともう2試合できていたのに、最後までみんなと最大の試合数をやって終われなかったことは悔しくて寂しいです」とコメント。4試合で大会を去ることになってしまったことを悔しがった。 スペイン戦については「最後のクオリティのシュートの部分、1点目、2点目は相手がめちゃくちゃ上手かったです」と、フェルミン・ロペスの2つのミドルシュートを称え、「あそこを決め切ってくるのが、トップレベルの選手なんだなと感じましたし、ちょっとパスずれたり、中盤でプレスを上手くハメたときも、それまでは奪えていたようなところで体を上手く入れられて前向かれたり、個人技で剥がされるところもあったので、個人の能力の差はあったんだろうなと感じました」と、細かいところでの個々の差を感じる試合だったとした。 ただ、「取り消しにはなりましたが、真大のゴールが生まれたり、流れの中での失点はなかったので、そこは上手くやれていたと思わなくもないですが、ちょっと難しかったです」とコメント。細谷真大のオフサイドとなったゴールを含め、スペインとも戦えた部分はあったと振り返った。 ミドルシュートの部分については「行けないというのはなかったです。ボールに行こうとした時に、上手く防がれちゃうとか、すぐにパス叩かれて逃げられるとか。特に失点してからは顕著でした。相手も焦ってゴールを奪う必要がなくて、ゆっくりボールを動かす時間が増えたので、そうなるとボールを奪うことが難しかったです」とコメント。先制点を与えてしまったことで、スペインに上手くいなされてしまった部分もあったという。 また、デザインされたCKからの2点目も「僕らはセットプレーの守備はやられていなくて、(GKコーチの)浜野(征哉)さんがよくピラミッドを作れと言って、ボールにアタックする人と、ゴール幅で全員が集まってということがあって、それがやれていたと思いますけど、そこをシュートのインパクトとコースとかを含めて、1つ超えられた感じです」と、単純に上回られたと語り、「誰が悪いということではなく、相手のサインプレーが上手くハマって、個人のスキル、フェルミンの個人技でやられた感じです」と、フェルミン・ロペスのシュート技術が上手だったとフリかった。 それでもグループステージでは無失点。スペイン戦も崩されての失点という形ではなかったが、収穫については「大会を通して、前までよりもビルドアップはかなりできるようになったと思います」とコメント。ただ、課題については「もうちょっと運べるところはあったかなと」とし、「守備もスペイン相手に前から行ったり、危ないから後ろに下がったりというのはありましたけど、もう少しスペイン戦は特に前線の選手が上手く守備やれていなかったと感じた時に、もっとアプローチしてあげられなかったかなと。守備の選手としては、上手く守備をさせてあげられなかったことは悔しいです」と、チーム全体の守備として上手く機能させられなかったことを悔やんだ。 一方で、フィジカル面の差は「特に感じませんでした」と語った木村。実際に相手のストライカーにはどの試合もやらせていなかったが「その感覚はあまりなかったですね笑」と、本人としてはあまり感じていないようで「負けちゃったので…試合を通してみれば、確かにあまりやられてはいないかもしれないですけど、負けて敗退したというのは印象がかなり強いので」と、ベスト8で敗退したことの印象が強く残っているとコメント。「やれなかったとは思わなかったですが、セットプレーや1失点目とか、僕は寄せられる距離ではなかったですが、ああいった事で決められるのは悔しいです」と、防げる失点もあると振り返った。 とはいえ、大きく成長も見せたパリ五輪。2年半戦ってきたチームだが『普段チームでやっている守備と代表の守備は違いますけど、今まで大岩ジャパンでやってきた守備は世界に通じるものだったと思います」と手応えもしっかりとあり、「全然やれなかった感覚はないです。失点することはもちろんありますが、トーナメントで負けて終わっているので、勝って反省したかったのはあります」と、次に進んだ上で勝利したかったとした。 さらに、「またこうやってやられたことによって、それぞれがチームに戻った時に、あの時の対応はどうだったかと振り返ることが各自できるので、個人が成長していければ、今回オリンピックを戦ったメンバーでA代表、ワールドカップを目指していると思いますし、また会えると思うので、各自で成長していければと思います」とコメント。この先も、日の丸を背負って世界に向かって戦っていきたいと意欲を示した。 2024.08.04 22:42 Sun
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希少価値の左利きの左SB大畑歩夢はパリ五輪から何を学び、この先をどう進むのか?【新しい景色へ導く期待の選手/vol.46】

8月2日(日本時間3日)のパリ五輪準々決勝・スペイン戦(リヨン)の激闘から5日。U-23日本代表の国内組は気持ちを切り替え、7日再開のJ1に向かった。 浦和レッズの左サイドバック(SB)大畑歩夢は柏レイソル戦でベンチ入りしたが、雷雨の影響で突如として試合がキャンセルになってしまった。だが、本人にしてみれば、少しゲーム間隔が空いて、ホッとしたところがあったかもしれない。 中断期間にサガン鳥栖から長沼洋一が加わり、関根貴大の左SB起用もあって、定位置争いはこれまで以上に激化しそうだが、「ポジション争い? 気にせずですね」と帰国時のメディア対応でも発言。彼は自分らしく成長への道を模索していく構えだ。 ご存じの通り、今回のパリ五輪の日本は開幕直前に両SB要員と位置づけられた半田陸(G大阪)が負傷離脱。代わってドイツにいた内野貴史(デュッセルドルフ)が急遽招集されたが、直前合宿をこなしていない分、大畑の負担はより重くなった。 それでも、7月24日(同25日)の初戦・パラグアイ戦(ボルドー)、27日(同28日)のマリ戦に連続先発。彼はタフさをアピールし、チームの勝利に貢献する。30日(同31日)のイスラエル戦(ナント)は休養を与えられたが、大一番のスペイン戦も満を持してスタメン出場。VAR判定で取り消された細谷真大(柏)の同点弾をお膳立てするパスを藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)に出すなど、光るプレーを随所に見せた。 「あのシーンは攻撃に人数をかけた分、ボランチのチマが前に出ていくことができた。攻撃の厚みが出せて、あそこが空いて、うまく決まったシーンかなと。決まった瞬間、『これはイケるな』と思ったので、取り消しになってちょっと落ちた印象はありますね」と大畑はこのシーンが勝敗を大きく左右したと考えている様子だった。 とはいえ、それだけで0-3という悔しい結果になったわけではない。ユーロ2024に出場し、頂点に立っているフェルミン・ロペス(バルセロナ)らと対峙して、個の力の差を改めて痛感したと大畑は言う。 「個人個人が1人(敵が)来ても絶対に剥がせるところだったり、スペースを簡単に使えるスペインのサッカーというのは本当に自分たちも嫌だった。相手のフィジカルもボールを扱う技術もかなりレベルが高かった。チーム全体として見たら、そんなに大きな差はないと思いますけど、個人として見るとやっぱり差はあるのかなと感じました」 「自分はAFC(AFCチャンピオンズリーグ)もやってきたし、その経験からできた部分もありますけど、フランスやスペインといった強豪にはできたという感覚はない。トップトップの国に比べたら、全然まだまだだなと思う。彼らと肩を並べるところまでは行きたいですね」と本人もしみじみと語っていた。 その穴を埋めるためには一体、何をすべきなのか…。1つの解決策はやはり海外に出ることだろう。 「海外に行けば、やっぱりJリーグでは味わえない強度だったりがある。ただ、いろいろと考えも変わってくるので、今は難しいところです」と大畑は苦渋の表情を浮かべた。2025年夏にFIFAクラブW杯を控える浦和でプレーし続けることの重要性も感じているだけに、複雑な思いはあるはずだ。 ただ、今回のU-23日本代表を見ても、藤田や山本理仁や小久保玲央ブライアン(ともにシント=トロイデン)、斉藤光毅(ロンメル)のように海外でプレーしている選手たちには多少なりとも余裕のようなものが感じられた。特にMVP級の働きを見せた藤田はこの1年間の経験値が非常に大きかったと言っていい。 さらに、今夏の移籍市場で平河悠(ブリストル・シティ)が欧州挑戦に踏み切ったことも、同じ国内組の大畑には思うところがあるだろう。もちろんサッカー選手はオファーが届かなければ何も始まらないが、より高いレベルを追い求めるならば、近い将来、そういった決断をする日が訪れるのかもしれない。 大畑がどういう道を選択するにしても、人材難と言われる左SBが成長することは日本サッカー界にとっても大きなプラスになるのは間違いない。しかも彼は貴重なレフティだ。今のA代表をを見ると、バイエルン・ミュンヘンにステップアップした伊藤洋輝が左利きではあるが、それ以外の長友佑都(FC東京)にしても、両SB要員の橋岡大樹(ルートン・タウン)にしても右利きだ。 パリ世代のバングーナガンデ佳史扶(FC東京)は左利きだが、現時点では大畑の方が序列的に上だろう。パリ五輪を経験したアドバンテージを最大限生かして、彼には森保ジャパン昇格への強い意欲を前面に示してほしいところだ。 「五輪では本当に優勝したいという気持ちしかなかったので、悔しさしかないです」と語った大畑はその気持ちを絶対に忘れてはいけない。スペイン戦で起きたことの全てを脳裏に焼き付け、ここから歩んでいくべきだ。それが高みを追い求める大きな原動力になるはず。希少な左SBの今後の動向を注視していきたいものである。 文・元川悦子 2024.08.09 12:20 Fri

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