FAカップ初制覇のレスター、ロジャーズ監督はサポーターに感謝「3万人もいるように感じた」
2021.05.16 07:35 Sun
レスター・シティのブレンダン・ロジャーズ監督が、FAカップ制覇を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えた。レスターは15日、FAカップ決勝でチェルシーと対戦。今シーズンのプレミアリーグで上位にいる両チームの対戦。普段のリーグ戦を無観客で行なっている中、2万人のファンが聖地・ウェンブリーへと集まった。
互いに前線からプレスをかける中、集中した守備を見せて緊張感のある決勝となった。しかし、33分に万全ではない中で先発したジョニー・エバンスが負傷交代。レスターにアクシデントがあるも前半はゴールレスで終了した。
後半も均衡した展開の中、63分にパスカットから攻め立てたレスターがユーリ・ティーレマンスの完璧なミドルシュートで先制。その後はチェルシーが猛攻を仕掛けるも、GKカスパー・シュマイケルのスーパーセーブが光り得点を許さない。
それでも89分に古巣戦となったベン・チルウェルのクロスがオウンゴールを誘発。土壇場でチェルシーが追いついたと思われたが、VARの判定の結果、チルウェルがパスを受けた時点でのオフサイドが判明。結局、レスターが1点を守り切り、0-1で勝利。クラブ史上初となるFAカップ制覇を成し遂げた。
「まずは素晴らしい気分だ。試合後の最初の反応は、とても幸せだと感じた。選手たちが試合で示した勇気は、トップレベルのチームに対して、クオリティの高いパフォーマンスを生み出すために信じられないものだった」
「第2に、明らかにサポーターにとって、彼らの歴史の中で初めてFAカップの勝者であると言うことができる。ここに来て以来、輝かしい失敗や不幸な出来事の話を聞いてきたので、この瞬間を彼らに与えられたことは特別なことだ」
「クン・トップ(アイヤワット・スリヴァッダナプラバ会長)と彼の家族、そして彼らがこのクラブに与えてくれたもの。これがヴィチャイの夢だったことを知っているので、今日実現できたことはとても良い気分だ」
また、試合についても振り返り、VARに助けられたとコメント。それでも、守護神のシュマイケルのセーブが素晴らしかったとコメント。さらに、ファンの存在が力になったと語った。
「運命と言えるかはわからないが、1-0で迎えた後半の15~20分は、しっかりとしたディフェンスをしなければいけないことは理解していた。試合を最後までやり遂げるだけだった」
「彼らはチャンピオンズリーグのファイナリストであり、トップのクラブ、トップの選手たちであることは分かっている。苦しむことも分かっていた。しかし、VARがあった。これはラインが揃っていたことを示している」
「我々はあまり深い位置にはおらず、チリー(ベン・チルウェル)のオフサイド、カスパー(・シュマイケル)のセーブ…ユーリ(・ティーレマンス)のゴールは話題になるだろう。ただ、同じようにセーブについても話すべきだ。本当に信じられないことだ。この試合では2つのビッグセーブがあった」
「試合ではアグレッシブでプレスも良かった。我々は脅威を感じていたし、ユーリがもたらすものも知っていた。彼は素晴らしいボールストライカーだ。これは何百回も見てきた。このような試合であのレベルのゴールを決められた。FAカップ決勝ならではのゴールであり、私の人生で忘れることのないゴールとなるだろう」
「そして、ファンが我々にもたらす違いも見ることができた。彼らが我々に与えてくれたエネルギー、今日はここに3万人もいるように感じた。彼らが作ってくれた音でエネルギーを感じ、それが我々の力となった」
互いに前線からプレスをかける中、集中した守備を見せて緊張感のある決勝となった。しかし、33分に万全ではない中で先発したジョニー・エバンスが負傷交代。レスターにアクシデントがあるも前半はゴールレスで終了した。
それでも89分に古巣戦となったベン・チルウェルのクロスがオウンゴールを誘発。土壇場でチェルシーが追いついたと思われたが、VARの判定の結果、チルウェルがパスを受けた時点でのオフサイドが判明。結局、レスターが1点を守り切り、0-1で勝利。クラブ史上初となるFAカップ制覇を成し遂げた。
試合後、ロジャーズ監督はFAカップ制覇に歓喜。サポーターや会長へ優勝を捧げた。
「まずは素晴らしい気分だ。試合後の最初の反応は、とても幸せだと感じた。選手たちが試合で示した勇気は、トップレベルのチームに対して、クオリティの高いパフォーマンスを生み出すために信じられないものだった」
「第2に、明らかにサポーターにとって、彼らの歴史の中で初めてFAカップの勝者であると言うことができる。ここに来て以来、輝かしい失敗や不幸な出来事の話を聞いてきたので、この瞬間を彼らに与えられたことは特別なことだ」
「クン・トップ(アイヤワット・スリヴァッダナプラバ会長)と彼の家族、そして彼らがこのクラブに与えてくれたもの。これがヴィチャイの夢だったことを知っているので、今日実現できたことはとても良い気分だ」
また、試合についても振り返り、VARに助けられたとコメント。それでも、守護神のシュマイケルのセーブが素晴らしかったとコメント。さらに、ファンの存在が力になったと語った。
「運命と言えるかはわからないが、1-0で迎えた後半の15~20分は、しっかりとしたディフェンスをしなければいけないことは理解していた。試合を最後までやり遂げるだけだった」
「彼らはチャンピオンズリーグのファイナリストであり、トップのクラブ、トップの選手たちであることは分かっている。苦しむことも分かっていた。しかし、VARがあった。これはラインが揃っていたことを示している」
「我々はあまり深い位置にはおらず、チリー(ベン・チルウェル)のオフサイド、カスパー(・シュマイケル)のセーブ…ユーリ(・ティーレマンス)のゴールは話題になるだろう。ただ、同じようにセーブについても話すべきだ。本当に信じられないことだ。この試合では2つのビッグセーブがあった」
「試合ではアグレッシブでプレスも良かった。我々は脅威を感じていたし、ユーリがもたらすものも知っていた。彼は素晴らしいボールストライカーだ。これは何百回も見てきた。このような試合であのレベルのゴールを決められた。FAカップ決勝ならではのゴールであり、私の人生で忘れることのないゴールとなるだろう」
「そして、ファンが我々にもたらす違いも見ることができた。彼らが我々に与えてくれたエネルギー、今日はここに3万人もいるように感じた。彼らが作ってくれた音でエネルギーを感じ、それが我々の力となった」
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2024-25シーズンの2度の移籍期間で最も代理人手数料を支払ったクラブが判明した。その金額は6038万4449ポンド(約114億2000万円)とのことだ。 シーズンも佳境に迫る中、イングランドサッカー協会(FA)は2024年2月2日から2025年2月3日までの期間で、FAに登録されているクラブおよびサッカーエージェントの最新の支払い金額を公表した。 最も代理人に手数料を支払っていたのはチェルシー。トッド・ベーリー氏がオーナーになってから多額の資金を補強に投じている中、2024年夏にポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(現ミラン)やFWペドロ・ネト、MFキーナン・デューズバリー=ホールらを補強し、6038万4449ポンド(約114億2000万円)を支払っている。 2位はマンチェスター・シティで5212万6339ポンド(約98億5700万円)。FWサヴィオやFWオマル・マーモウシュ、MFニコラス・ゴンサレス、DFアブドゥコディル・クサノフなどを獲得している。 3位はマンチェスター・ユナイテッドで3302万2197ポンド(約62億4300万円)を支払っており、DFレニー・ヨロ、FW ジョシュア・ザークツィー、DFマタイス・デ・リフトなどを獲得していた。 プレミアリーグの20クラブの総額では4億913万7387ポンド(約773億5000万円)を代理人に支払っているという。 なお、この数字は数字が公表され始めてから初めての減少になったとのことだ。 チャンピオンシップ(イングランド2部)では日本代表MF田中碧が所属するリーズ・ユナイテッドが1位となり、1883万6447ポンド(約35億6200万円)となった。なお2位のバーンリーは530万5608ポンド(約10億円)となっており、3倍以上の金額を投資していた。 <span class="paragraph-title">【データ】2024-25シーズン代理人手数料ランキング</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/plclub2024-25.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <table style="max-width:100%;background-color: #dfdfdf;"> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 順位 </td> <td style="font-size:0.8em; "> チーム名 </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; "> 金額 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 1位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> チェルシー </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 6038万4449 / 約114億2000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 2位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> マンチェスター・シティ </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 5212万6339 / 約98億5700万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 3位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> マンチェスター・ユナイテッド </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£3302万2197 / 約62億4300万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 4位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> アストン・ビラ </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 2507万7873 / 約47億4000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 5位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ニューカッスル </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 2436万6737 / 約46億500万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 6位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> アーセナル </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 2279万1917 / 約43億800万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 7位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> リバプール </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 2083万5652 / 約39億4000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 8位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ウェストハム </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1901万9377 / 約35億9600万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 9位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> トッテナム </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1842万9639 / 約34億8400万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 10位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ブライトン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1655万3102 / 約31億3000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 11位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ボーンマス </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1642万5116 / 約31億500万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 12位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ブレントフォード </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1476万2657 / 約27億9000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 13位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ウォルバーハンプトン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1350万560 / 約25億5200万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 14位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ノッティンガム・フォレスト </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1299万1664 / 約24億5600万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 15位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> フルアム </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1275万1674 / 約24億1000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 16位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> クリスタル・パレス </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1195万2031 / 約22億6000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 17位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> レスター・シティ </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 982万4219 / 約18億5700万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 18位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> エバートン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 915万6995 / 約17億3100万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 19位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> サウサンプトン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 890万718 / 約16億8300万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 20位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> イプスウィッチ・タウン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 626万4471 / 約11億8500万円 </td></tr> </table> 2025.04.15 15:40 Tue3
プレミアリーグで1人だけ無地のユニフォーム、レスターでデビューしたMFの驚くべき理由
プレミアリーグで1人だけ胸スポンサーなしのユニフォームを着てプレーする選手が現れた。 7日に行われたプレミアリーグ第31節のレスター・シティvsニューカッスル・ユナイテッドの一戦。試合は0-3でニューカッスルが勝利し、レスターは8連敗となった。 そんな中、74分から途中出場したジェレミー・モンガに異変があった。 登場するモンガは無地のユニフォームで登場。他の選手とは異なり、胸スポンサーの「BC.GAME」のロゴがないユニフォームでピッチに立つこととなった。 その理由はモンガの年齢。モンガは15歳271日でのプレミアリーグデビューに。これは2022年9月にアーセナルのMFイーサン・ヌワネリが15歳181日でデビューしたのに続いて、プレミアリーグ2番目の若さでのデビューとなった。 「BC.GAME」は、オンラインの暗号通貨ゲームプラットフォームであり、プレミアリーグでは賭博法の見直しにより、2020年以降は18歳未満の選手がベッティング関係のスポンサーが入ったユニフォームの着用を禁じている。 15歳のモンガが着用することは当然不可能。そのため、他の選手とは異なる無地のユニフォームでの登場となった。 レスターのルート・ファン・ニステルローイ監督は「彼の素晴らしい資質の片鱗が見られた。彼は素晴らしいウインガーで、スピードもある」と評価。「素晴らしい才能の持ち主で、素晴らしい少年だ。彼はこの出場時間に値するし、願わくば、今後も出場時間が増えるはずだ」と、今後も起用する可能性を示唆した。 2025.04.08 21:30 Tue4
今節優勝の可能性もスロット監督は通常通りを強調「自分たちで影響を与えられる試合だけに注力していく」
リバプールのアルネ・スロット監督が、プレミアリーグ優勝の可能性がある20日のプレミアリーグ第33節、レスター・シティ戦へあくまで平常心で臨む構えだ。 首位のリバプールは前節、ウェストハムとのホームゲームを2-1で勝利。残り6試合で2位以下との勝ち点差は「13」に広がり、今節の結果次第で5シーズンぶりのプレミアリーグ制覇を達成することになる。 数時間前に試合を行う2位のアーセナルの対戦相手は18位のイプスウィッチ・タウンと、敗戦の可能性は低いものの、優勝まで秒読み段階となった19位チームとのアウェイゲームに向けてオランダ人指揮官は現在の心境を語っている。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。 「(今節優勝の可能性)全くそのことについては考えていない。いつものように、私の考えはレスターと自分たちのチームのこと。つまり、どのように改善できるか、何を改善できるかということだ。ウェストハム戦の前半はあまり改善できなかったが、後半はより改善できる点がたくさんあった。したがって、今週初めからその点に力を入れてきたし、今はレスター戦に向けて取り組んでいる。一試合一試合、自分たちで影響を与えられる試合、つまりレスター戦に注力していくつもりだ」 さらに、会見に出席した記者から「近い将来」の優勝は想像できるかとの質問に対してもスロット監督は、「正直に言うと、ノーだ」と一切の緩みを見せない。 「信じてもらえるかわからないが、正直に答えるよ。私は人生を通して、その瞬間、その日その日を生きている。過去を振り返ることも、未来を見ることもあまりない。というのも、私はそういう人間だからだ」 「以前のクラブで成し遂げたことを常に振り返るようなタイプではない。フットボールの世界では、これもまた非常に難しいことだ。『楽しもう、これまでの道のりを全部楽しもう』とよく言われるが、監督として考えているのは『週末にも試合がある。それに勝たなければならないし、次の試合も勝たなければならないし、その次の試合も勝たなければならない』ということだけだ。だから、もしかしたらそれが理由のひとつかもしれない。私はすでにフットボールの世界で長く仕事をしており、一日一日を生き、日々影響を与えようと努力することに慣れてしまっているんだ」 指揮官の考え方は別として、優勝が間近に迫っていることは疑いのない事実だ。また、シーズン中盤にはシーズン4冠の可能性があったものの、選手層や指揮官のやや偏った起用法の弊害もあり、リーグを除くコンペティションは志半ばで敗退となっており、来季にはクラブとしても複数タイトルへのバックアップが想定されるところだ。 そんななか、今夏の“ビッグサマー”の可能性について問われた指揮官はいずれも退団の可能性があったFWモハメド・サラー、DFヴィルヒル・ファン・ダイクの残留に触れ、すでに重要な補強ができたと自身の考えを語っている。 「リバプールのようなクラブでは、常にビッグサマーが訪れると思っている。そして今、既にビッグサマーと言えるはずだ。選手たちはメディアの情報を全て追っているわけではないだろうし、私もそうだ。しかし、私がここで毎回感じているのは、『彼らを引き留められるか?』という大きな課題があったということだ」 「モハメド・サラーとファン・ダイクの2選手を引き留めたことで、既にビッグサマーと言える。残りの夏がどうなるか、見守っていこう。しかし、今になって今のチームに満足していないと言うのは奇妙だ。なぜなら、私は1年間そう言い続けてきたからだ。今のチームに満足しているし、もしこのチームを維持できれば、それだけでビッグサマーと言えるかもしれない」 続けて「現状維持は後退」との指摘に対しても「今の我々のクオリティ、そして今シーズンのクオリティを考えれば、必ずしも(大型補強は)必要ではない。今週、ニューカッスルがどれほど優れたチームであるかを目の当たりにした。彼らは現在3位だ。リーグカップ決勝で彼らが我々相手に素晴らしいプレーを見せたことは、もはや驚きではない。パリ・サンジェルマンも好調だが、現在7位のアストン・ビラはパリ・サンジェルマンに勝てる力があることを示した。我々は素晴らしいリーグにいる!」と、補強の有無に関わらず、国内での戦いは継続して勝つことが難しいリーグだと主張している。 2025.04.19 23:00 Sat5