海外移籍について思うこと/六川亨の日本サッカーの歩み 先週土曜のJ1リーグ、横浜FM対浦和戦で、横浜FMの仲川のゴールを巡って約9分間、試合が中断した。主審は、一度はゴールを認めながらもオフサイドとしてノーゴールになったところ、再びゴールと認定したのである。 主審は「(判定は)運営が決めているから」と発言したと試合後の選手たちは話していた。ゴールかどうかを判断するの 2019.07.15 18:45 Mon
中島翔哉の恩師が語るドリブラーが育たない理由/六川亨の日本サッカー見聞録 中島翔哉のポルト移籍は今週月曜のコラムでも触れた。彼には新天地で活躍して欲しいところだが、中島のポルト移籍に驚いている人がいる。J2富山時代に監督として指導し、FC東京でもコーチ・監督として練習後のシュート練習に付き合った安間貴義氏だ。 開口一番、「CL(チャンピオンズリーグ)でも上位に勝ち進める可能性のあるチー 2019.07.11 18:00 Thu
天皇杯2回戦でのジャイキリに思うこと/六川亨の日本サッカー見聞録 昨日3日は天皇杯の2回戦29試合が行われ、J1リーグの4チーム(名古屋、札幌、湘南、松本)が姿を消した。なかでも衝撃的だったのは、名古屋が鹿屋体育大に0-3で完敗したことだ。 名古屋だけでなく、FC東京は桐蔭横浜大に、川崎Fは明治大に1-0の辛勝スタートで、浦和と横浜FMもそれぞれ流通経済大と立命館大に2-1と苦 2019.07.04 16:30 Thu
Jリーググローバルアンバサダーの創設に思うこと/六川亨の日本サッカーの歩み ブラジルで開催中のコパ・アメリカはウルグアイがPK戦でペルーに敗れる波乱があった。日本戦でPKを決めたスアレスが失敗したのは意外だった。フランスで開催中の女子W杯では優勝候補の地元フランスが、同じく優勝候補のアメリカに敗れた。ベスト4はアメリカ、イングランド、日本を下したオランダ、スウェーデンで、ヨーロッパの3チームは 2019.07.01 21:30 Mon
なでしこジャパン高倉監督の目標は東京五輪でメダル獲得のはず/六川亨の日本サッカー見聞録 コパ・アメリカの日本はグループリーグで敗退し、なでしこジャパンも決勝トーナメント1回戦でオランダに終了間際に与えたPKからの失点で1-2と敗れ、3大会連続の決勝戦進出はならなかった。 U-20W杯ポーランド、トゥーロン国際大会と6月は代表マッチが目白押しで、いずれもテレビ放送(コパ・アメリカはDAZN)で楽しめた 2019.06.27 21:30 Thu
エクアドルに勝つと次はブラジル戦/六川亨の日本サッカーの歩み ブラジルで開催中のコパ・アメリカで、日本は今夜8時(日本時間の明日午前8時)にグループリーグの最終戦となるエクアドルと対戦する。大会は3グループの上位2チームと、成績上位の3位2チームが決勝トーナメントに進める。 現在グループAの3位ペルーは勝点4、グループBのパラグアイは勝点2のため、日本はエクアドルに勝利すれ 2019.06.24 20:30 Mon
レアル移籍で久保は東京五輪に出場できない?/六川亨の日本サッカー見聞録 現在ブラジルで開催中のコパ・アメリカだが、テレビ中継しているのはインターネットのDAZNだけ。放映権を取得する時点で選手を招集するのに強制力がなく、海外組はオフシーズン、国内組はJ1リーグの真っ最中ということもあり、東京五輪候補が主力になるだろうとの予測のもと、NHKを始め民放各社は手を上げなかった。 フタを開け 2019.06.21 12:00 Fri
コパ・アメリカの思い出/六川亨の日本サッカーの歩み ブラジルで開催中のコパ・アメリカで、いよいよ明日(日本時間では18日の朝8時キックオフ)は日本が登場し、初戦で大会3連覇を狙うチリと対戦する。レアル・マドリーに移籍した久保建英がスタメン出場を果たすのか、注目の一戦でもある。 そこで今日は、日本が初出場した20年前の1999年のコパ・アメリカを振り返ってみよう。前 2019.06.17 20:50 Mon
久保のレアル移籍報道/六川亨の日本サッカー見聞録 やっとと言うか、ようやく久保建英の海外移籍に進展が見られそうだ。今日の午前中、共同通信が、久保がレアル・マドリーと5年契約で年俸2億円超などの条件面で合意したと報じた。 かつて下部組織でプレーしたバルセロナは、当初から条件面で久保サイドとは開きがあり、獲得レースから身を引いていた。そこで急浮上したのがレアルであり 2019.06.14 18:00 Fri
永井を再生させた長谷川監督の一言/六川亨の日本サッカーの歩み キリンチャレンジ杯のエルサルバドル戦は、期待のルーキー久保建英が18歳と5日で代表デビューを飾り、華麗なステップでマーカーをかわしてシュートを放ったり、フリックで好機を演出したりするなど3万8千人の観衆を沸かせた。 しかし2ゴールを決めて令和初勝利に貢献したのは、FC東京のチームメイトである永井謙佑だった。鈴木武 2019.06.11 15:00 Tue
久保がメンバー外ならU-20W杯に出して欲しかった/六川亨の日本サッカー見聞録 トリニダード・トバゴを迎えてのキリンチャレンジ杯は0-0のスコアレスドローに終わった。森保一が監督に就任して15戦目で採用した3バックによる[3-4-3]システムは、それなりに見どころがあった。 しかし前後半を通じて25本のシュートを放ち、8度の決定機を迎えながら、シュートに正確性を欠き、相手GKマービン・フィリ 2019.06.07 15:30 Fri
殿堂掲額者候補3人のプロフィール/六川亨の日本サッカーの歩み 1週間ほど間が空いてしまったが、今回は先々週に引き続き殿堂掲額者候補3人のプロフィールを紹介したい。 まずは木村和司氏だ。彼についてはJリーグでプレーを見た読者も多いだろう。元々は右ウイング(当時は4-3-3のフォーメーションが主流だった)だったが、攻撃的MFへとコンバートされて才能が開花。FKの名手でもあり、メ 2019.06.04 12:05 Tue
6月はイベントが目白押しだが今後は整理する必要も/六川亨の日本サッカー見聞録 影山雅永監督率いるU-20日本代表が、ポーランドで開催中のU-20W杯で「死の組」と言われたグループBを1勝2分けの2位で通過し、2017年の韓国大会に続きベスト16進出を決めた。 前回大会は“飛び級”で久保建英や田川亨介らが招集されたものの、第2戦のウルグアイ戦でエースの小川航基が負傷。1勝1分け1敗ながら3位 2019.05.30 19:20 Thu
誤審問題について一言/六川亨の日本サッカーの歩み 今週のコラムは、先週に引き続き殿堂掲額者の候補3人のプロフィールを紹介する予定でいた。しかし、決定はまだ先の話でもあり、浦和対湘南戦の“誤審”についてJリーグの理事会を取材したのでこちらを紹介しようと思う。 改めて触れるまでもなく、湘南の杉岡大暉の放ったシュートが右ポストを痛打し、左サイドネットに触れて完全にゴー 2019.05.28 12:45 Tue
キリン杯とコパの日本代表が決定/六川亨の日本サッカー見聞録 6月5日と9日のキリンチャレンジ杯に臨む日本代表27名と、6月17日から始まるコパ・アメリカの代表23名が発表された。 選手の拘束力があるキリンチャレンジ杯は、大迫勇也や長友佑都らロシアW杯のメンバー10人に、今年1月のアジア杯からは権田修一、冨安健洋、堂安律、中島翔哉らに加え、新たに中山雄太、久保建英ら3名が加 2019.05.24 21:00 Fri
今年の殿堂掲額者のプロフィール1/六川亨の日本サッカーの歩み 今年もまた、「日本サッカー殿堂」の掲額者を選出する投票の依頼が来た。 ここで改めて選考基準を紹介しておこう。有資格者は選考時に満60歳以上(物故者はのぞく)で、1)JSL(日本サッカーリーグ)1部で通算200試合以上の出場。2)JSL1部とJ1リーグで通算300試合以上出場。3)J1リーグ通算400試合以上の出場 2019.05.20 19:00 Mon
久保効果が見込めないU-20日本代表/六川亨の日本サッカー見聞録 今週始めの5月13日、U-20日本代表が流通経済大と練習試合を実施した。「GKは2人、フィールドは11人。プレーできる人間が限られていた」と影山雅永監督が言うように、週末のリーグ戦で出場機会がなかった選手を中心にして試合に臨んだ。それでも90分間で5-0と圧勝したが、正直物足りなさを感じたものだ。 それというのも 2019.05.16 17:45 Thu
久保建英の異才/六川亨の日本サッカーの歩み 先のJ1リーグ、FC東京vs磐田は、久保建英の今シーズンJ1初ゴールでFC東京が1-0の勝利を収め、開幕からの無敗記録を11に伸ばした。右CKからのこぼれ球を久保は鮮やかな左足ボレーで決め、過去4試合ノーゴールに封じこまれていたGKカミンスキーの牙城を破った。 久保のスーパーゴールはその後の報道でも紹介されていた 2019.05.14 10:30 Tue
Fリーグの現状と未来/六川亨の日本サッカー見聞録 5月25日に開幕するFリーグ2019/2020のキックオフカンファレンスが5月9日にJFA(日本サッカー協会)ハウスで開催された。Fリーグは開催がJリーグと重なるために足が遠ざかり、ここ数年は試合会場に行っていない。せめて会見だけは取材しようと行った次第である。 オフィシャルスポンサーには『AbemaTV』と『ア 2019.05.09 22:55 Thu
なかなか骨格が見えない五輪代表の苦しい台所事情/六川亨の日本サッカー見聞録 元号が令和に変わって最初のコラムですが、テレビのワイドショーにはちょっと食傷気味でもあります。 さて昨日の日刊スポーツでは田嶋幸三JFA(日本サッカー協会)会長のインタビュー記事が掲載されていました。それによると田嶋会長は「メダルを狙いにいかないといけないし、ベストメンバーにしたい」とコメント。地元開催だけに、メ 2019.05.02 13:30 Thu
平成時代に書いたコラムは1000本越え/六川亨の日本サッカーの歩み 平成もあと1日で終わり、5月1日からは令和の時代を迎える。そこで手前味噌で恐縮だが、当コラムがスタートしたのはサッカーダイジェストを辞めた01年(平成13年)3月のことだった。当時の超ワールドサッカー編集長だった是永大輔氏(現アルビレックス新潟代表取締役社長)から、「何でも好きなことを書いてください」というオファーを受 2019.04.29 16:00 Mon
全日本大学選抜の練習試合で感じた疑問点/六川亨の日本サッカー見聞録 昨日24日はルヴァン杯の取材前に、味の素フィールド西が丘で行われた全日本大学選抜対U-20全日本大学選抜候補の練習試合を取材した。今年7月3日からイタリア・ナポリで開催されるユニバーシアードの最終選考会を兼ねた試合には、日本代表の森保一監督を始め、影山雅永U-20日本代表監督、齋藤俊秀U-21日本代表コーチらJFA(日 2019.04.25 18:20 Thu
なでしこリーグのプロ化は成功するのか/六川亨の日本サッカーの歩み JFA(日本サッカー協会)の田嶋幸三会長は、なでしこリーグのプロ化について「もう一段階上に行こうと思うと、プロ化というところを通らないといけないと思うし、具体的に話し合っているのは事実で、近いうちに結論を出したい」と言及したそうだ。 すでに先月26日の理事会で女子担当の佐々木則夫理事(元なでしこジャパン監督)がプ 2019.04.22 19:00 Mon
初めて知ったジャッジの違い/六川亨の日本サッカー見聞録 今年2回目となるレフェリーブリーフィングが4月18日に開催されたので、そこで話題にのぼった面白い実例を紹介しよう。第1節から先週末までのJ1~J3とルヴァン杯の240試合中、48試合に関してJクラブから意見交換を求められたそうだ。そこで問題提起された64シーンでディスカッションした結果、14試合の15シーンで間違った判 2019.04.18 19:00 Thu
類い希な久保のパスセンス/六川亨の日本サッカーの歩み 久保建英については、あらためて紹介する必要はないだろう。“和製メッシ”と言われ、日本代表の各年代でも飛び級で招集され、今年5月にポーランドで開催されるU-20W杯の主力の選手だし、来夏の東京五輪でも活躍が期待される逸材だ。 これまでも10代でJリーグにデビューして脚光を浴びた選手は数多い。例えば香川は密集地帯でも 2019.04.16 18:00 Tue
VAR導入の裏側/六川亨の日本サッカー見聞録 Jリーグは2019シーズンの一部の試合で、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の導入を決定していたが、4月11日、メディアを対象に改めてVARへの理解を深めると同時に、一般のファン・サポーターへの告知のための講習会を開いた。 導入される試合はルヴァン杯プライムステージ(準々決勝、準決勝、決勝)の全13試合と 2019.04.11 21:00 Thu
神戸中央球技場の思い出/六川亨の日本サッカーの歩み J1リーグは第6節を終了したが、予想外の展開と言っていいだろう。下馬評では3連覇に挑む川崎F、天皇杯を制し、杉本健勇や山中亮輔らを補強した浦和、そしてACL王者の鹿島が優勝候補として挙げられていた。 しかし、フタを開けてみると、昨シーズン同様に広島とFC東京が無敗で1、2位と好位置につけている。川崎Fは大島僚太を 2019.04.08 18:00 Mon
毎日新聞の川淵さんのコラムへの届かない返信/六川亨の日本サッカー見聞録 一昨日、4月3日の毎日新聞の夕刊に、「私だけの東京 2020に語り継ぐ」という連載企画に、JFA(日本サッカー協会)元会長、Jリーグ初代チェアマンで、現在は日本トップリーグ連携機構会長や東京五輪の組織委員会の評議員を務める川淵三郎氏が登場した。 64年の東京五輪では選手としてアルゼンチン戦でゴールを決め、勝利の立 2019.04.05 13:00 Fri
令和になっても香川の代表記録挑戦は続くのか/六川亨の日本サッカーの歩み 新元号が「令和(れいわ)」に決まった。西暦でいうと1989年にスタートした「平成」は、日本サッカー界にとって“激動”の時代でもあった。プロ化を模索して動き出したのが平成元年3月のことで、翌年のイタリアW杯予選で横山ジャパンはアジア1次予選であっけなく敗退。そこで日本代表監督に初となる外国人(オランダ人)のハンス・オフト 2019.04.01 21:45 Mon
ボリビア戦での賀川さんとの再会で思い出したリスペクトの意味/六川亨の日本サッカーの歩み 3月26日、日本対ボリビア戦の行われたノエビアスタジアム神戸で、懐かしい方とお会いできた。同業者の大・大先輩である賀川浩さんだ。若い読者はご存じないだろうが、94歳にしていまなお現役のサッカージャーナリストだ。最後に現場でお目にかかったのは2014年のブラジルW杯だから、実に5年ぶりの再会となる。 ワールドカップ 2019.03.29 12:05 Fri