サッカー留学は来年度からNG/六川亨の日本サッカー見聞録
2019.12.20 22:48 Fri
12月18日、E-1選手権で日本は韓国に0-1で敗れて2度目の優勝はするりと手のひらからこぼれ落ちた。韓国は母国開催で初優勝を飾り、合わせて大会3連覇も達成した。
試合は勝利が必要な韓国が立ち上がりから日本を攻め立て、ミドルシュートで先制すると後はカウンターとセットプレーで日本ゴールを脅かした。スペクタクルなサッカーではなかったが、リアリティーを追求。彼らの試合運びを見ていて「大人と子供のサッカー」と感じたのは僕だけではないだろう。
さて、年末を迎えてサッカー界は佳境に入る。19日はインカレの準決勝、明治大対関西学院大、中央大対桐蔭横浜大が行われ、21日は天皇杯準決勝、神戸対清水、鹿島対長崎が行われる。22日にはインカレの決勝戦が浦和駒場で行われ、28日はU-22日本代表対U-22ジャマイカ戦が長崎で開催される。E-1に出場した日本代表から4名が追加される予定だが、誰になるのかこちらも気になるところだ。
そして30日からは年末の風物詩でもある全国高校選手権が開幕する。その高校選手権だが、来年度からJFA(日本サッカー協会)のレギュレーションが変更されるのをご存じだろうか。
2020年2月から、18歳未満の国際移籍選手等のJFA登録手続きについて、高体連チーム、中体連チーム、4種チーム(小学生)の選手の国籍入力を義務付け、FIFA規則に沿った登録手続きに変更することが10月のJFA理事会で承認された。
唯一の例外として、両親が仕事のために日本に赴任した際は、子供も中高校生なら3年間は部活動ができるといった具合に、家族との同居を条件に認められていることだ。
このため今年で現役を引退した元日本代表DFの田中マルクス闘莉王(千葉・渋谷幕張高校にサッカー留学し、広島、水戸、浦和などでプレー)や、同じく元日本代表の三都主アレサンドロ(高知・明徳義塾高校にサッカー留学し、清水、浦和などで活躍)のような、ブラジル出身で日本国籍を取得して、日本代表としてW杯に出場するような選手は、今後は生まれない可能性が高い。
ちなみにJFAがこのルールを知ったのは、規則違反として今年FIFAから罰金を課されたからでもある。たぶん一番被害を受けるのは高校サッカーだと思うが、あまり周知されていないので今回取り上げてみた。
これを日本国内にも当てはめ、県内出身の選手しか登録できないとしたら高校サッカーの勢力図もかなり変わるだろう。ただし「学問の自由」を奪うとして憲法違反になるのは間違いないだけに、実現の可能性はほとんどないのも確かである。
試合は勝利が必要な韓国が立ち上がりから日本を攻め立て、ミドルシュートで先制すると後はカウンターとセットプレーで日本ゴールを脅かした。スペクタクルなサッカーではなかったが、リアリティーを追求。彼らの試合運びを見ていて「大人と子供のサッカー」と感じたのは僕だけではないだろう。
さて、年末を迎えてサッカー界は佳境に入る。19日はインカレの準決勝、明治大対関西学院大、中央大対桐蔭横浜大が行われ、21日は天皇杯準決勝、神戸対清水、鹿島対長崎が行われる。22日にはインカレの決勝戦が浦和駒場で行われ、28日はU-22日本代表対U-22ジャマイカ戦が長崎で開催される。E-1に出場した日本代表から4名が追加される予定だが、誰になるのかこちらも気になるところだ。
2020年2月から、18歳未満の国際移籍選手等のJFA登録手続きについて、高体連チーム、中体連チーム、4種チーム(小学生)の選手の国籍入力を義務付け、FIFA規則に沿った登録手続きに変更することが10月のJFA理事会で承認された。
具体的にどういうことかというと、小中高校の部活動で、海外からのサッカー留学生は1年間なら活動できるが、それ以上長くは登録できないというもの。FIFAの狙いとしては、ヨーロッパのクラブが南米やアフリカ(最近ではアジア)から選手を「青田買い」することを禁止することにある。
唯一の例外として、両親が仕事のために日本に赴任した際は、子供も中高校生なら3年間は部活動ができるといった具合に、家族との同居を条件に認められていることだ。
このため今年で現役を引退した元日本代表DFの田中マルクス闘莉王(千葉・渋谷幕張高校にサッカー留学し、広島、水戸、浦和などでプレー)や、同じく元日本代表の三都主アレサンドロ(高知・明徳義塾高校にサッカー留学し、清水、浦和などで活躍)のような、ブラジル出身で日本国籍を取得して、日本代表としてW杯に出場するような選手は、今後は生まれない可能性が高い。
ちなみにJFAがこのルールを知ったのは、規則違反として今年FIFAから罰金を課されたからでもある。たぶん一番被害を受けるのは高校サッカーだと思うが、あまり周知されていないので今回取り上げてみた。
これを日本国内にも当てはめ、県内出身の選手しか登録できないとしたら高校サッカーの勢力図もかなり変わるだろう。ただし「学問の自由」を奪うとして憲法違反になるのは間違いないだけに、実現の可能性はほとんどないのも確かである。
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Jリーグが功労選手賞受賞の12名を発表!大久保嘉人や阿部勇樹、田中マルクス闘莉王など元日本代表選手も
Jリーグは27日、功労選手賞の表彰者12名を発表した。 今回の受賞者は青木剛氏(40)、阿部勇樹氏(41)、石原直樹氏(38)、大久保嘉人氏(40)、角田誠氏(39)、小林祐三氏(36)、高橋義希氏(37)、田中達也氏(39)、田中マルクス闘莉王氏(41)、田中佑昌氏(36)、玉田圭司氏(42)、谷澤達也氏(38)となっている。 受賞選手は理事会で決まり、11月7日に開催される2022Jリーグアウォーズにて表彰される。 ◆青木剛氏 1982年9月28日(40歳) 出生地: 群馬県 ポジション: DF ■所属クラブ 2001年〜2016年【J1】鹿島アントラーズ 2016年〜2017年【J1】サガン鳥栖 2018年【J2】ロアッソ熊本 ■出場試合数 J1リーグ戦:400試合/8得点 J2リーグ戦:26試合/0得点 リーグカップ戦:78試合/0得点 天皇杯:48試合/3得点 その他Jリーグ公式試合:5試合/0得点 Jクラブ参加の国際大会:37試合/2得点 日本代表(国際Aマッチ):2試合/0得点 通算合計:596試合/13得点 ◆阿部勇樹氏 1981年9月6日(41歳) 出生地:千葉県 ポジション:MF ■所属クラブ 1998年〜2004年【J1】ジェフユナイテッド市原 2005年〜2006年【J1】ジェフユナイテッド千葉 2007年〜2010年【J1】浦和レッズ 2010年〜2011年レスター・シティ 2012年〜2021年【J1】浦和レッズ ■出場試合数 J1リーグ戦:590試合/75得点 リーグカップ戦:78試合/13得点 天皇杯:34試合/4得点 その他Jリーグ公式試合:14試合/1得点 Jクラブ参加の国際大会:66試合/4得点 日本代表(国際Aマッチ):53試合/3得点 通算合計:835試合/100得点 ◆石原直樹氏 1984年8月14日(38歳) 出生地:群馬県 ポジション:FW ■所属クラブ 2003年〜2008年【J2】湘南ベルマーレ 2009年〜2011年【J1】大宮アルディージャ 2012年〜2014年【J1】サンフレッチェ広島 2015年〜2017年【J1】浦和レッズ 2017年【J1】→ベガルタ仙台(期間限定移籍) 2018年〜2019年【J1】ベガルタ仙台 2020年〜2021年【J1】湘南ベルマーレ ■出場試合数 J1リーグ戦:324試合/71得点 J2リーグ戦:143試合/41得点 リーグカップ戦:44試合/7得点 天皇杯:33試合/8得点 その他Jリーグ公式試合:2試合/0得点 Jクラブ参加の国際大会:23試合/5得点 日本代表(国際Aマッチ):0試合/0得点 通算合計:569試合/132得点 ◆大久保嘉人氏 1982年6月9日(40歳) 出生地:福岡県 ポジション:FW ■所属クラブ 2001年〜2006年【J1/J2】セレッソ大阪 2005年→RCDマジョルカ(期間限定移籍) 2007年〜2008年【J1】ヴィッセル神戸 2009年ヴォルフスブルグ 2009年〜2012年【J1】ヴィッセル神戸 2013年〜2016年【J1】川崎フロンターレ 2017年【J1】FC東京 2018年【J1】川崎フロンターレ 2018年〜2019年【J1】ジュビロ磐田 2020年【J2】東京ヴェルディ 2021年【J1】セレッソ大阪 ■出場試合数 J1リーグ戦:477試合/191得点 J2リーグ戦:48試合/18得点 リーグカップ戦:38試合/12得点 天皇杯:37試合/20得点 その他Jリーグ公式試合:7試合/2得点 Jクラブ参加の国際大会:20試合/2得点 日本代表(国際Aマッチ):60試合/6得点 通算合計:687試合/251得点 ◆角田誠氏 1983年7月10日(39歳) 出生地:京都府 ポジション:DF ■所属クラブ 2001年〜2003年【J1/J2】京都パープルサンガ 2004年〜2006年【J1】名古屋グランパスエイト 2006年【J1】→京都パープルサンガ(期間限定移籍) 2007年〜2010年【J1/J2】京都サンガF.C. 2011年〜2014年【J1】ベガルタ仙台 2015年【J1】川崎フロンターレ 2015年【J1】→清水エスパルス(期間限定移籍) 2016年〜2018年【J1/J2】清水エスパルス 2019年〜2020年【J2】V・ファーレン長崎 ■出場試合数 J1リーグ戦:345試合/20得点 J2リーグ戦:126試合/3得点 リーグカップ戦:57試合/4得点 天皇杯:26試合/3得点 その他Jリーグ公式試合:4試合/0得点 Jクラブ参加の国際大会:3試合/0得点 日本代表(国際Aマッチ):0試合/0得点 通算合計:561試合/30得点 ◆小林祐三氏 1985年11月15日(36歳) 出生地:東京都 ポジション:DF ■所属クラブ 2004年〜2010年【J1/J2】柏レイソル 2011年〜2016年【J1】横浜F・マリノス 2017年〜2020年【J1】サガン鳥栖 ■出場試合数 J1リーグ戦:365試合/5得点 J2リーグ戦:70試合/1得点 リーグカップ戦:52試合/0得点 天皇杯:39試合/0得点 その他Jリーグ公式試合:5試合/0得点 Jクラブ参加の国際大会:6試合/0得点 日本代表(国際Aマッチ):0試合/0得点 通算合計:537試合/6得点 ◆高橋義希氏 1985年5月14日(37歳) 出生地:長野県 ポジション:MF ■所属クラブ 2004年〜2009年【J2】サガン鳥栖 2010年〜2012年【J1】ベガルタ仙台 2012年→サガン鳥栖(期間限定移籍) 2013年〜2021年【J1】サガン鳥栖 ■出場試合数 J1リーグ戦:268試合/6得点 J2リーグ戦:242試合/20得点 リーグカップ戦:42試合/3得点 天皇杯:42試合/4得点 その他Jリーグ公式試合:0試合/0得点 Jクラブ参加の国際大会:0試合/0得点 日本代表(国際Aマッチ):0試合/0得点 通算合計:594試合/33得点 ◆田中達也氏 1982年11月27日(39歳) 出生地:山口県 ポジション:FW ■所属クラブ 2001年〜2012年【J1】浦和レッズ 2013年〜2021年【J1/J2】アルビレックス新潟 ■出場試合数 J1リーグ戦:333試合/66得点 J2リーグ戦:56試合/3得点 リーグカップ戦:64試合/17得点 天皇杯:23試合/11得点 その他Jリーグ公式試合:6試合/1得点 Jクラブ参加の国際大会:10試合/3得点 日本代表(国際Aマッチ):16試合/3得点 通算合計:508試合/104得点 ◆田中マルクス闘莉王氏 1981年4月24日(41歳) 出生地:ブラジル ポジション:DF ■所属クラブ 2001年〜2003年【J1】サンフレッチェ広島 2003年【J2】→水戸ホーリーホック(期間限定移籍) 2004年〜2009年【J1】浦和レッズ 2010年〜2016年【J1】名古屋グランパス 2017年〜2019年【J2】京都サンガF.C. ■出場試合数 J1リーグ戦:395試合/75得点 J2リーグ戦:134試合/29得点 リーグカップ戦:51試合/13得点 天皇杯:16試合/5得点 その他Jリーグ公式試合:9試合/1得点 Jクラブ参加の国際大会:27試合/3得点 日本代表(国際Aマッチ):43試合/8得点 通算合計:675試合/134得点 ◆田中佑昌氏 1986年2月3日(36歳) 出生地:福岡県 ポジション:MF ■所属クラブ 2004年〜2011年【J1/J2】アビスパ福岡 2012年〜2015年【J2】ジェフユナイテッド千葉 2016年〜2019年【J1/J2】ヴァンフォーレ甲府 2020年〜2021年【J3】カターレ富山 ■出場試合数 J1リーグ戦:120試合/8得点 J2リーグ戦:372試合/53得点 J3リーグ戦:28試合/4得点 リーグカップ戦:11試合/0得点 天皇杯:28試合/5得点 その他Jリーグ公式試合:4試合/0得点 Jクラブ参加の国際大会:0試合/0得点 日本代表(国際Aマッチ):0試合/0得点 通算合計:563試合/70得点 ◆玉田圭司氏 1980年4月11日(42歳) 出生地:千葉県 ポジション:FW ■所属クラブ 1999年〜2005年【J1】柏レイソル 2006年〜2014年【J1】名古屋グランパス 2015年〜2016年【J2】セレッソ大阪 2017年〜2018年【J1/J2】名古屋グランパス 2019年〜2021年【J2】V・ファーレン長崎 ■出場試合数 J1リーグ戦:366試合/99得点 J2リーグ戦:164試合/34得点 リーグカップ戦:31試合/5得点 天皇杯:31試合/7得点 その他Jリーグ公式試合:10試合/1得点 Jクラブ参加の国際大会:23試合/4得点 日本代表(国際Aマッチ):72試合/16得点 通算合計:697試合/166得点 ◆谷澤達也氏 1984年10月3日(38歳) 出生地:静岡県 ポジション:MF ■所属クラブ 2003年〜2007年【J1/J2】柏レイソル 2008年〜2010年【J1/J2】ジェフユナイテッド千葉 2011年〜2012年【J1/J2】FC東京 2012年〜2016年【J2】ジェフユナイテッド千葉 2016年【J2】→FC町田ゼルビア(期間限定移籍) 2017年【J2】FC町田ゼルビア 2018年【J3】SC相模原 2019年〜2021年【J3】藤枝MYFC ■出場試合数 J1リーグ戦:164試合/15得点 J2リーグ戦:288試合/27得点 J3リーグ戦:101試合/10得点 リーグカップ戦:27試合/1得点 天皇杯:24試合/7得点 その他Jリーグ公式試合:8試合/1得点 Jクラブ参加の国際大会:7試合/2得点 日本代表(国際Aマッチ):0試合/0得点 通算合計:619試合/63得点 2022.09.27 21:45 Tue2
