U-20日本代表、神田奏真の先制弾も後半ATに失点…U-20韓国代表とドローも2位通過! U-20W杯出場権懸けてイランと対戦【U20アジアカップ】

2025.02.20 17:55 Thu
先制ゴールの神田奏真
Getty Images
先制ゴールの神田奏真
20日、AFC U20アジアカップのグループステージ最終節が行われ、U-20日本代表vssU-20韓国代表の一戦は、1-1のドローに終わった。ここまで1勝1分けで2位の日本と、2連勝で首位の韓国の一戦。日本は引き分け以上で2位以内を確保。勝てば首位でのベスト8進出となる。

日本は第2節のU-20シリア代表戦で土壇場のゴールで追いついてのドローとなった中、スタメンは4枚変更。DF梅木怜(FC今治)、MF石井久継(湘南ベルマーレ)、MF中川育(流通経済大学)、FW神田奏真(川崎フロンターレ)が入った。
韓国はすでに突破を決めており、8名とターンオーバーを敢行した中で日本戦に臨んだ。

日本は立ち上がりから押し込んでいくと、連続してCKを獲得。5分には左CKから佐藤龍之介がクロスを入れると、市原吏音がヘディングで合わせるが、枠を捉えられない。
一進一退の攻防が続く中、21分に中国がチャンス。自陣からのロングボールにハ・チョンウが抜け出すと、ボックス左から一対一でシュート。しかし、GK荒木琉偉がしっかりセーブし得点を許さない。

ピンチを凌いだ日本は26分にチャンス。ボックス内左でパスを受けた石井が中央へパス。これを小倉幸成が左足でダイレクトシュートを放つと、枠にボールは飛ぶもGKキム・ミンスがなんとかセーブする。

押し込み始めた日本は28分に先制に成功する。左サイドへと展開すると、石井がゴール前にクロス。GKが弾くと、神田が体で押し込み、日本がリードを奪う。

先制した日本だが、さらにアグレッシブな姿勢を見せていくことに。35分には最終ラインからボールを運んだ喜多壱也が味方に預けて最前線へ。そのまま右サイドからのクロスにヘッドで合わせるなど、追加点を目指していく。

さらに38分にも日本がチャンス。右サイドでボールを持った中川がカットインから左足クロス。ファーサイドに走り込んだ髙橋仁胡がダイレクトで折り返すと、最後は走り込んだ石井が合わせにいくが、わずかに届かない。

すると韓国も反撃。左サイドを崩すと、カン・チュヒョクが仕掛けからクロス。ディフレクトしたボールをハ・チョンウがヘディングで押し込むが、GK荒木がビッグセーブで防ぐ。

日本が1点リードで迎えた後半は、落ち着いて日本がボールを回して進めていく展開に。すでに突破を決めている韓国は守護神も交代させるなど、大きなリスクを負わずに次の戦いに備えていく姿勢を見せる。

なかなかチャンスが生まれない展開の中、69分に日本は石井を下げて井上愛簾を投入。流れを変えにいく。

さらに、中島洋太朗道脇豊布施克真と選手を交代していく日本だが、攻撃の良い形が作れない。すると迎えた後半アディショナルタイムに自陣でボールを奪われると、ミドルシュートのこぼれ球を繋がれ、最後はキム・テウォンがシュート。これがゴール左に決まり、韓国が同点に追いつく。

最終盤に良くない形で失点を喫した日本はそのまま終了し1-1のドロー。グループ2位での通過となり、U-20ワールドカップ(W杯)出場権を掴むための準々決勝は23日にU-20イラン代表と対戦する。

U-20日本代表 1-1 U-20韓国代表
【日本】
神田奏真(前28)
【韓国】
キム・テウォン(後46)



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