U-20日本代表のU-20W杯出場決定!イランとの激闘はPK戦決着、5人目・市原吏音が落ち着いて決めてベスト4【U20アジアカップ】

2025.02.23 20:06 Sun
貴重な同点ゴールを決めた小倉幸成
Getty Images
貴重な同点ゴールを決めた小倉幸成
23日、AFC U20アジアカップの準々決勝が行われ、U-20日本代表U-20イラン代表と対戦。1-1のまま延長戦を含めた120分を終了。PK戦の結果、3-4で日本が勝利しベスト4入り。U-20ワールドカップの出場権を獲得した。グループステージを終えて2位で通過した日本。グループ1位で通過したイランとの対戦は、U-20ワールドカップ(W杯)の出場権を懸けた大事な一戦となる。

日本はグループD最終節のU-20韓国代表戦から1名を変更。中川育(流通経済大学)に代わって、井上愛簾(サンフレッチェ広島)をスタメンで起用した。
対するイランはグループCを首位通過。3試合で11ゴール1失点と圧倒的な強さを見せてここまで勝ち上がり。エスマイル・ゴリザデがここまで3得点で得点ランキングトップタイとなっている。

立ち上がり早々にイランはチャンス右サイドからゴリザデがクロスを入れると、GK荒木琉偉(ガンバ大阪)がキャッチできず。こぼれを詰められそうになるが、すぐに収める。
しかし5分、自陣でボールを奪われると、レザ・ガンディ・プールが持ち出して行くと、ボックス内でこぼれ球をゴリザデがキープもこぼれ球をガンディ・プールがシュート。ゴリザデの足がラインを出ていてオフサイドポジションだったが、VARは適用されていないためそのままゴールが認められた。

立ち上がりからイランの圧力を受けた中で、そのまま押し切られて失点してしまった日本。しっかりと追いつくために攻め込んでいく中、13分にはばいてあるエリアで佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)のスルーパスが井上に通らないものの、流れたボールを石井久継(湘南ベルマーレ)がボックス左から折り返し。ボックス内左で受けた井上が仕掛けてクラスを入れると、神田奏真(川崎フロンターレ)がヒールで合わせるが、わずかにゴールとはならない。

押し込んでいく日本は18分にも決定機。梅木怜(FC今治)がカットインからパスを出すと、相手の対応に遭った井上はシュートではなくパスを選択。フリーの梅木がボックス内からシュートも、わずかに左に外れていく。

徐々にペースを掴んできた日本は22分にもビッグチャンス。左サイドに神田が流れるとグラウンダーのクロス。これをボックス内に走り込んだ井上がダイレクトシュートもGKがセーブする。

これまでになく攻めの姿勢を見せる日本は30分についに追いつく。ボックス左から髙橋仁胡(セレッソ大阪)がクロス。これはファーに流れると、井上が拾い梅木に繋ぐと、横パスを受けた小倉幸成がボックス手前から右足一閃。低空シュートが左ポストを叩いてゴールに突き刺さり、日本が同点に追いつく。

押し込んでいた中で追いついた日本はその後もしっかりと攻撃に出ることに。すると44分、大関友翔(川崎フロンターレ)が前を向いてスルーパス。これに反応した井上がボックス内からシュート。枠に転がしたが、GKアルシャ・シャコウリが足で触りゴールを許さない。日本はこれで得たCKからクロスを市原吏音(RB大宮アルディージャ)がヘッド。しかし、これは枠を越えていく。

1-1で迎えた後半は互いに交代なし。すると日本はファーストプレーでゴールに迫る。右サイドを崩すと、佐藤がボックス内右から中央へパス。神田がダイレクトで蹴るもミートせず。その後キープして大関が蹴り込もうとするが、シュートは打たせてもらえない。

入りから圧力をかけることに成功した日本。58分には、ボックス手前から石井が右足ミドル。GK正面に飛ぶが、こぼれ球に神田が詰めるなど、ゴールに近づいていく。

62分には左CKからの佐藤のクロスを大外で井上がヘッド。しかし、これは防がれると、この流れから左からのクロスに神田がヘッドも枠を捉えられない。

71分には右サイドを崩した日本。最後はボックス内に入ったところで大関が左足でコースを狙うが、これも枠を外れていく。

日本は75分に大関と井上を下げて、中島洋太朗(サンフレッチェ広島)と高岡伶颯(サウサンプトン)を投入。81分には神田を下げて、道脇豊(ワースラント・ベフェレン)を入れて、攻撃陣の活性化を図っていく。

イランは一発を狙っていく中で、87分にGKからのパス一本が左サイドにつながると、アリレザ・ホマイファルドが早いタイミングでグラウンダーのクロス。しかし、GK荒木が素早く反応してキャッチし事なきを得る。

アディショナルタイム4分には、右サイドから梅木が中央へ入れ、佐藤のパスに抜けた梅木がボックス内でシュートも相手がクリア。さらに、その後は髙橋のクロスの流れから、最後は中島のクロスを道脇がボックス内でシュートもギリギリでクリアされてしまう。

1-1のまま90分が終了。延長戦に突入した試合は、両チーム共に交代なし。そんな中、94分に日本は梅木の浮き球に反応した佐藤がトラップパスで道脇へ。道脇もダイレクトで佐藤に戻すと、折り返しを高岡がシュートもDFがブロックする。

日本がゴールに迫っていく中で、イランも粘りの守備を見せる展開に。99分には石井を下げて、布施克真(日大藤沢高校)を投入していく。

延長前半ではゴールが生まれなかった両者。イランは延長後半開始から2名を投入すると、日本は早々にボックス手前で中島が倒されて直接FKを獲得すると佐藤が直接鋭いボールを枠に飛ばすが、GKシャコウリが横っ飛びでセーブする。

選手交代もしたイランは徐々にギアを上げてシュートを日本に浴びせる展開に。日本はなんとか耐えていく時間を保っていく。120分には日本がロングフィード。これをGKシャコウリが味方と接触してファンブルすると、高岡の下にこぼれるもシュートは打てない。

先攻はイラン。1人目のエルファン・ダルビッシュ・アーリが豪快に右足を振るがクロスバーに直撃して失敗。日本の1人目は中島が務め、GKのタイミングを外してしっかりと決める。

日本がリードして迎えた2本目は、プリヤ・シャハラバディが左足で強いシュートを放つがこれも右に外れ連続で失敗。日本の2人目は高岡が務め、しっかりと決める。

連続失敗となったイランはGKシャコウリが3人目を務めるが、左に冷静に決めて成功。日本は3人目の髙橋が左足で蹴るが、GKシャコウリが読み切ってセーブする。イランは4人目のアリ・ハサニが冷静に成功。日本の4人目は佐藤が務めると、これは真ん中にしっかりと決まる。

イランの5人目はニマ・アンダルスが左を狙うと、GK荒木が読み切って触るもゴール。ただ、日本の5人目を務めた市原のシュートがネットを揺らしPK戦3-4で勝利。日本はこの結果、苦しみながらもベスト4入りが決定。4大会連続12回目(FIFAワールドユース選手権時代を含む)のU-20W杯の出場権を獲得した。

なお、日本は準決勝でU-20イラク代表を下したU-20オーストラリア代表と対戦。26日の20時半キックオフとなる。

U-20イラン代表 1-1 U-20日本代表
【イラン】
レザ・ガンディ・プール(前5)
【日本】
小倉幸成(前30)

◆PK戦


【1人目】
イラン[×]エルファン・ダルビッシュ・アーリがクロスバーに当てる
日本[○]中島洋太朗がGKのタイミングを外して成功
【2人目】
イラン[×]プリヤ・シャハラバディが右に失敗
日本[○]高岡伶颯が左に決める
【3人目】
イラン[○]アルシャ・シャコウリが落ち着いて左に決める
日本[×]髙橋仁胡が右を狙うもGKに読まれて止められる
【4人目】
イラン[○]アリ・ハサニが右に決める
日本[○]佐藤龍之介が落ち着いて真ん中に決める
【5人目】
イラン[○]ニマ・アンダルスが左に決める
日本[○]市原吏音が冷静に決めて勝利



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アジアの頂点まであと2つ! U-20日本代表は大幅ターンオーバーで準決勝のU-20オーストラリア代表戦に臨む【U20アジアカップ】

AFC U20アジアカップの準決勝が26日に行われる。U-20オーストラリア代表と対戦するU-20日本代表のスターティングメンバーが発表された。 準々決勝ではU-20イラン代表と対戦した日本は、PK戦までもつれこむ激闘となった中で勝利。これにより、4大会連続となるU-20ワールドカップ(W杯)の出場権を確保した。 ここからはアジアの頂点を目指す戦いが待っている中、オーストラリア戦に向けては大幅にターンオーバーを敢行した。 GKには今大会初出場となる後藤亘(FC東京)が入りし、最終ラインはDF喜多壱也(京都サンガF.C.)のみが継続して起用。DF桒原陸人(明治大学)、DF布施克真(日本大学藤沢高校)、DF土屋櫂大(川崎フロンターレ)が並んだ。 中盤もMF井上愛簾(サンフレッチェ広島)、MF石井久継(湘南ベルマーレ)は継続して先発起用されたが、MF中島洋太朗(サンフレッチェ広島)、MF齋藤俊輔(水戸ホーリーホック)、MFニック・シュミット(ザンクト・パウリU-19)がスタメン起用。1トップはFW高岡伶颯(サウサンプトン)となった。 日本はMF小倉幸成(法政大学)が累積警告により出場停止となるが、残りのメンバーは起用できる状況。アジアの頂点を目指す戦いは、20時30分にキックオフを迎える。 <h3>◆U-20日本代表スタメン</h3> GK 後藤亘(FC東京) DF 喜多壱也(京都サンガF.C.) 桒原陸人(明治大学) 布施克真(日本大学藤沢高校) 土屋櫂大(川崎フロンターレ) MF 中島洋太朗(サンフレッチェ広島) 井上愛簾(サンフレッチェ広島) 石井久継(湘南ベルマーレ) 齋藤俊輔(水戸ホーリーホック) ニック・シュミット(ザンクト・パウリU-19) FW 高岡伶颯(サウサンプトン) 2025.02.26 19:55 Wed
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「大宮を選んで良かった」多くの経験を積み成長著しいDF市原吏音、U-20の先に見据えるもの「A代表も狙っていきたい」

来年2月に開催されるU20アジアカップ2025に出場するU-19日本代表候補が、16日から国内トレーニングキャンプをスタートさせた。 船越優蔵監督が率いるU-19日本代表。来年9月にはチリでU-20ワールドカップ(W杯)が開催され、先日大岩剛監督が就任したロサンゼルス・オリンピックを目指す世代となる。 プロ選手はシーズンオフ、高校生、大学生は選手権やインカレがある中でのトレーニングキャンプとなった。 トレーニング後、DF市原吏音(大宮アルディージャ)が初日のトレーニングを振り返り「プロはオフシーズンですし、大学生や高体連はシーズン中ということでそれぞれコンディションはあると思うんですが、みんな元気にやれていましたし、初めての子も良い形でコミュニケーション取れているので、悪くないかなと思います」とコメント。自身については「自分はあまり休まなくても行けるタイプなので、オフの間もずっと動いていましたし、今回の活動があることは前から知っていたので、良い感じで調整できている感じでした」と、ここに向けて準備はできていたという。 市原は今シーズンから正式にトップ昇格。J3に降格したチームにおいて明治安田J3リーグで31試合に出場し4得点。ディフェンスリーダーとしてJ3優勝&J2昇格に大きく貢献した。 この1年を振り返り「一言に充実していましたし、思い描いていたこと以上の1年を過ごしてきたと思います」と語り、「ただ、もっともっと上を目指していかなければいけないですし、満足することなく。A代表に入れる実力があれば入っても良いと思うんですが、呼ばれていないということはまだまだだということなので、この代表で満足せずにA代表を見据えてやっていきたいと思います」とコメント。U-19日本代表でも、大宮でも充実した1年を過ごしたとした。 今の自身に感じる課題については「もっとレベルが高いFWを相手にしたときに自分がどれだけやれるかというのは、自分自身でも楽しみなところではあります。それで分かる課題もあると思います」とコメント。「もっともっとプレーの幅とか、スピード感は上げられると思います」とまだまだ成長できると語った。 2月にU20アジアカップがある中で、Jリーグの開幕時期と重なる。「あと2カ月ぐらいで時間もない中で、こうやってオフに集まってやれている環境には感謝しないといけないと思います。決して簡単なグループではなくて、厳しい戦いが待っていますけど、この2カ月でチームとしてではなく個人個人がレベルアップして集まれば強いチームになると思います」と語り、「僕自身だけじゃなく、他のメンバーも色々と選択肢がある中で、相当な覚悟を持ってこっちに来ていると思うので、個々のレベルアップが最低限必要だなと思います」と、しっかりと大会までの2カ月でレベルアップしたいとした。 この世代は2028年のロサンゼルス・オリンピックを目指す世代。先日は大岩剛監督の就任も決定した。市原はオリンピックについて「パリ五輪を見て、オリンピックに出た気持ちは自分自身もありますし、他の国の選手はトップトップは出てこないので、日本はもっとやらなきゃいけないなと思います」と五輪へ意欲。「僕自身も足りないところが全然あって、パリ五輪を目指してましたけど、呼ばれずに悔しい思いもしたので、自分の代はもう1回チャンスがあることは運が良いですし、狙っていかないといけないかなと思います」と、しっかりと目指していきたいと語った。 また「まずはU-20をしっかりやって、終わったらW杯があるので、自分がどれだけやれるのかを考えたらA代表も狙っていきたいですし、良い代、チャンスの多い代なので、それを掴めるようにするのは良い準備が必要なので、毎日毎日しっかり良い準備して、いつ呼ばれても良い覚悟をしたいと思います」と、その先にある日本代表入りへの強い思いも語った。 ロス五輪前には北中米W杯があるが、「もちろんですね」とU-20W杯の次はそこがターゲットだとコメント。「この世代ではチームとしても言われていることなので、僕自身というよりもチーム全体で目指しています」と、パリ五輪経由A代表行きという1つ上の世代以上に、A代表を目指す思いをチーム全体で持っていると明かした。 上を目指したいと語った市原。その上では、やはり世界と戦うことへの思いも強い。「どうしても世界の壁は高いと思いますし、国を背負って出てくる選手なので、かなりレベルの高い相手とやることは僕の今後のキャリアにとっても大事ですし、歴史的に見ても勝てていないので、新しい歴史を作りたいなと僕自身は思っています」と、U20W杯についてコメント。「相手というよりも自分たちがどれだけ良い準備をして、どれだけ通用するのか。自分たち自身に期待して楽しみにしています」と、しっかりと戦えるチームになっていきたいと語った。 充実したセンターバック陣を持つ日本代表だが、次世代の候補の1人でもある市原。この1年での成長については「何が成長しましたか?とか結構聞かれましたが、プレー面は確実に上がったと思いますし、技術も1年間しっかりと練習していたので、カテゴリー関係なく自分やっていたつもりなので確実に上がったと言えます」と、プレー面ではしっかりと自信があるとのこと。また、それ以外の部分も成長できたシーズンだったという。 「責任感とか信頼されるとか、技術だけじゃなくて人間としての成長は自分としても感じられていて、キャプテンマークを巻いて試合に出たりとか、昇格が懸かったり、大一番の試合があって、そういったことをやっていく内に経験も確実にできたので、この選択は絶対に間違っていなかったなと1年通して言えます。そういったところは自分的に成長できたと思いますし、大宮を選んで良かったなと言えます」 チームがJ3に降格した中、色々な選択肢があった中で残留を決断し、主軸として結果も残した。ピッチ内での逞しさは日に日に高まり、先輩たちと組む最終ラインでも物怖じせずに牽引していった。 「自分の良さというか、年齢とか経験とかに関わらず、物怖じせず言うタイプなので、1つの武器としてこれからも忘れることなく続けていきたいですし、自然に出るというか、勝ちたいという前提があるのでそういう行動が出るかなと思います。あとは優しい先輩に恵まれました(笑)」 より高いレベルへ、そして代表でも物怖じせずに引っ張る姿を見たいところだ。 2024.12.16 23:07 Mon
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「高校生相手にはぶっちぎりたい」卒業後はサウサンプトン行きの高岡伶颯、良きライバルでG大阪内定のFW名和田我空に言及「刺激を与えていきたい」

来年2月に開催されるU20アジアカップ2025に出場するU-19日本代表候補が、16日から国内トレーニングキャンプをスタートさせた。 船越優蔵監督が率いるU-19日本代表。来年9月にはチリでU-20ワールドカップ(W杯)が開催され、先日大岩剛監督が就任したロサンゼルス・オリンピックを目指す世代となる。 プロ選手はシーズンオフ、高校生、大学生は選手権やインカレがある中でのトレーニングキャンプとなった。 トレーニング後、FW高岡伶颯(日章学園高校)が初日を振り返り「全員が集まって、色々なコンディションがある中でも良いトレーニングができたと思います」とコメント。「移動日も含めて想定していたので、良いコンディションでできました」と、問題なく動けたとした。 今回のトレーニングキャンプに自身が持ってきたテーマについては「今年は「ぶっちぎる力」ということを掲げてやってきて、この代表でも自分がやってきた「ぶっちぎる力」に特化した練習もしてきたことをしっかり出せればと思います」とコメント。「昨年の選手権で悔しい思いをして、自分は何もやれなかったです。色々な良い経験をさせてもらっている中で、高校生の中では「ぶっちぎる」ということをやらなければいけないと思います」と、活躍できなかった思いから設定したとし、「“やれる”ではなく“ぶっちぎる”ということ。先を見据えて、高校生相手にやれることは当たり前で、高校生相手に“ぶっちぎる”ことで上に行った時に普通になるかなと思います。先を見据えた成長として設定しました」と、高い目標設定のためにも、同世代で“ぶっちぎる”ことが必要だと感じたようだ。 具体的な取り組みについては「色々なことをやってきましたが、気持ちの面もそうですし、(高校では)主将としてやらせてもらってきたので、自分の課題だけじゃなく、チームとしての課題を克服することは難しかったですが、チームメイトも支えてくれたので、「ぶっちぎる力」ということは色々な経験を通して、メンタルなども育ったと思います」と、精神面での成長があったとのこと。「サッカーへの考え方が変わって、このままじゃダメだということを自覚してプレーに変化が出たと思います」と、高いレベルを目指すための心が育まれたようだ。 2025年は2月にAFC U20アジアカップが開催。自身は3月にサウサンプトンへと加入し、卒業後にヨーロッパに挑戦する。それでも今考えているのは年末から始まる最後の高校サッカー選手権だという。 「今年は選手権もありますし、来年は1月13日に選手権の決勝に行けばあるので、今年はまずこの代表に集中して、得たものを選手権のためにみんなに還元したいと思います」 選手権での活躍と母校の勝ち上がりに貢献したい高岡。一方で、同世代であり代表でも共にプレーしてきた神村学園高等部のFW名和田我空は、ブレンビーへのトレーニング参加もしていたが、ガンバ大阪入りが決定した。 ライバルの選択については「これからも刺激していく中なので、ガンバ大阪を選んだ意見は尊重したいと思います」とコメント。ただ「これから僕はサウサンプトンに行って、しっかりトップに昇格して、そこで活躍して我空にもっと刺激を与えていきたいと思います」と語り、良きライバルよりも先にヨーロッパに挑戦し、先を歩んでいきたいと意気込んだ。 2024.12.17 07:30 Tue

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