「すごくハラハラするゲーム」15大会ぶり出場で劇的な開幕戦勝利、帝京の藤倉寛監督が伝統校の強み語る「残り1分でひっくり返してきた大先輩の映像が今でも残っている」
2024.12.28 21:00 Sat
開幕戦勝利に導いた帝京・藤倉寛監督
帝京高校の藤倉寛監督が劇的な展開での勝利を振り返った。28日、第103回全国高校サッカー選手権大会の開幕戦が国立競技場で行われ、帝京高校が京都橘高校相手に2-1で勝利。序盤で先制しながら73分に追いつかれたが、2分後に宮本周征が右足で流し込み、そのまま逃げ切った。
戦後最多6度の優勝を誇る強豪ながら、15大会ぶりの出場となった帝京。藤倉監督は京都橘にも多くのチャンスがあった試合について、「1試合を通して言えば、すごくハラハラするようなゲームだったなという感想です」と述べつつ、伝統あるチームゆえのプレッシャーについて語った。
「いろんな人たちの思いを背負って来ていますので、何年ぶりに出ただとか、伝統ある学校を背負ってきたとか、そういったものを加味してこの1試合だけをコメントするのはすごく難しいなという試合でした」
「選手はあまり伝統校だとか、先輩たちが築き上げたとか、そこをそんなに重く感じるような素振りとか言動はなく、逆に良い緊張感でずっとやってきました。この試合に限らず、それを選手たちが感じながらやっていた場面はあまりなかったように思います」
「思い出せば、おそらく失点した後に声をかけることすらもできないでゲームスタートしたと思います。ただ、今年のチームは1年間を通して、そういった時にキャプテンの砂押(大翔)を中心に、チームがピッチ内で解決した場面を何度も見てきました」
「ゲームの前に『今日はセットプレーとかカウンターとかで失点することは想定して入ろう』とか、『想定しながらいつもやられているから、失点も許容範囲のなかで』とか、『残り5分でリードされるかもしれないから劣勢の準備を』というところは話していたので、そういった部分に選手たちが落ち着いて対応したかなという印象でした」
「宮本に関しては元々FWの選手で、点を取るというミッションを毎回クリアしてくれる選手なので、送り出すメッセージとしてはゴールを取ってほしいとか、そこに関わる部分。本人はザ・ストライカーみたいなタイプ」
「最初ボールを持った時にとんでもないシュートを打っていましたけど、それが彼の良さで。3年生のなかに入って、2年生でもそれができる。この大舞台で『早く俺の出番ないかな』とか、そういう感じの選手なので、そういったところを私たちは期待して送り出しました」
「そこに関して何か指示をしたわけではなく、宮本が入ることによってチームも『そういうことなんだな』とわかりやすい選手。本来FWで並んでいる森田(晃)とメンバー交代するイメージは持っていたのですが、橘さんがタフに戦ってくるこの試合のなかで森田は代えられなかったというのがあって。代わった選手が悪かったわけではないですが、今日はそういう采配になりました」
「森田の良さと宮本の良さはちょっと違って、切磋琢磨しながらこの1年やってきた。正直どっちがスタートで出ても良いくらい。指導者としては嬉しい悩みではあるのですが、各ポジションに誰がスタートで出てもトップパフォーマンスを出せるぐらいの選手がいるなか、毎回スタート選びに悩まされているポジションの2人です」
さらに、宮本の決勝点に繋がったキャプテン砂押のプレーについても語った藤倉監督。中盤でボールを奪い返し、前線の森田へ浮き球のパスを送るダイレクトなプレーだったが、選手たち主導で生み出した形のようだ。
「練習でやってきたというよりは、ゴールへの近道を自分たちで見つけ出せるようになってきた。こっちが形を求めるというか、どこが空いて、どこを突くんだというものをみんなでゲーム中に感じながらやるというのがこのチームの集大成。なので、形というよりは自分たちで感じて。ゴールに繋がるのはやっぱりそこだったなというのが今日の結果だったのだと思います」
「リーグ戦とか予選を通じると、もう少しゆっくり相手を動かす場面が見られたなか、割と速攻や森田の縦の動きの良さとか、このゲームではこっちが活きるなと変化させているような場面があった。彼らから出てくる言葉のなかにもありました」
伝統ある帝京の強みにも言及。サッカーのスタイルを含めて時代は変わっているが、「勝負強さが伝統だということであれば、それは私も感じています」と、OBの戦いぶりを受け継いでいる。
「残り1分でもひっくり返してきた大先輩の映像は今でも残っていて、選手のなかでも『選手権は引き分けもないし、ドラマチックになるよ』と。選手権だし国立だからそうなってしまうという、そんな話はしましたけど、正にそれが宮本のゴールに繋がった」
「リーグ戦を通して、今年はそこでトーンダウンするというのがやっぱりありました。追いつかれて、もしくは逆転されたというのを何回も見てきました。こういう舞台でやらせてもらえて、この1試合ですごく成長したなと思います」
「あれだけ(京都橘の)セットプレーがあって、ロングスローがあって、いつもそれでやられていた。1個で収まったというところで言うと、彼らが成長した1試合でした。歴代のOBの方たちも大会を通してたくましくなったというのを見てきましたので、そういった伝統に乗っかりたいな、乗っかれる形を作らないとなと思います」
戦後最多6度の優勝を誇る強豪ながら、15大会ぶりの出場となった帝京。藤倉監督は京都橘にも多くのチャンスがあった試合について、「1試合を通して言えば、すごくハラハラするようなゲームだったなという感想です」と述べつつ、伝統あるチームゆえのプレッシャーについて語った。
「選手はあまり伝統校だとか、先輩たちが築き上げたとか、そこをそんなに重く感じるような素振りとか言動はなく、逆に良い緊張感でずっとやってきました。この試合に限らず、それを選手たちが感じながらやっていた場面はあまりなかったように思います」
また、一度は追いつかれた試合展開にも言及。チームの対応や、52分に送り出し、2年生ながら決勝ゴールをもたらした宮本などに触れた。
「思い出せば、おそらく失点した後に声をかけることすらもできないでゲームスタートしたと思います。ただ、今年のチームは1年間を通して、そういった時にキャプテンの砂押(大翔)を中心に、チームがピッチ内で解決した場面を何度も見てきました」
「ゲームの前に『今日はセットプレーとかカウンターとかで失点することは想定して入ろう』とか、『想定しながらいつもやられているから、失点も許容範囲のなかで』とか、『残り5分でリードされるかもしれないから劣勢の準備を』というところは話していたので、そういった部分に選手たちが落ち着いて対応したかなという印象でした」
「宮本に関しては元々FWの選手で、点を取るというミッションを毎回クリアしてくれる選手なので、送り出すメッセージとしてはゴールを取ってほしいとか、そこに関わる部分。本人はザ・ストライカーみたいなタイプ」
「最初ボールを持った時にとんでもないシュートを打っていましたけど、それが彼の良さで。3年生のなかに入って、2年生でもそれができる。この大舞台で『早く俺の出番ないかな』とか、そういう感じの選手なので、そういったところを私たちは期待して送り出しました」
「そこに関して何か指示をしたわけではなく、宮本が入ることによってチームも『そういうことなんだな』とわかりやすい選手。本来FWで並んでいる森田(晃)とメンバー交代するイメージは持っていたのですが、橘さんがタフに戦ってくるこの試合のなかで森田は代えられなかったというのがあって。代わった選手が悪かったわけではないですが、今日はそういう采配になりました」
「森田の良さと宮本の良さはちょっと違って、切磋琢磨しながらこの1年やってきた。正直どっちがスタートで出ても良いくらい。指導者としては嬉しい悩みではあるのですが、各ポジションに誰がスタートで出てもトップパフォーマンスを出せるぐらいの選手がいるなか、毎回スタート選びに悩まされているポジションの2人です」
さらに、宮本の決勝点に繋がったキャプテン砂押のプレーについても語った藤倉監督。中盤でボールを奪い返し、前線の森田へ浮き球のパスを送るダイレクトなプレーだったが、選手たち主導で生み出した形のようだ。
「練習でやってきたというよりは、ゴールへの近道を自分たちで見つけ出せるようになってきた。こっちが形を求めるというか、どこが空いて、どこを突くんだというものをみんなでゲーム中に感じながらやるというのがこのチームの集大成。なので、形というよりは自分たちで感じて。ゴールに繋がるのはやっぱりそこだったなというのが今日の結果だったのだと思います」
「リーグ戦とか予選を通じると、もう少しゆっくり相手を動かす場面が見られたなか、割と速攻や森田の縦の動きの良さとか、このゲームではこっちが活きるなと変化させているような場面があった。彼らから出てくる言葉のなかにもありました」
伝統ある帝京の強みにも言及。サッカーのスタイルを含めて時代は変わっているが、「勝負強さが伝統だということであれば、それは私も感じています」と、OBの戦いぶりを受け継いでいる。
「残り1分でもひっくり返してきた大先輩の映像は今でも残っていて、選手のなかでも『選手権は引き分けもないし、ドラマチックになるよ』と。選手権だし国立だからそうなってしまうという、そんな話はしましたけど、正にそれが宮本のゴールに繋がった」
「リーグ戦を通して、今年はそこでトーンダウンするというのがやっぱりありました。追いつかれて、もしくは逆転されたというのを何回も見てきました。こういう舞台でやらせてもらえて、この1試合ですごく成長したなと思います」
「あれだけ(京都橘の)セットプレーがあって、ロングスローがあって、いつもそれでやられていた。1個で収まったというところで言うと、彼らが成長した1試合でした。歴代のOBの方たちも大会を通してたくましくなったというのを見てきましたので、そういった伝統に乗っかりたいな、乗っかれる形を作らないとなと思います」
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帝京高校のキャプテンを務めるMF砂押大翔が勝利を振り返った。 28日、第103回全国高校サッカー選手権大会が開幕。15大会ぶりの出場を果たした帝京が、京都橘高校と国立競技場で対戦した。 CKからDFラビーニ未蘭がヘディングで決め、開始5分で先制した帝京だったが、73分に失点。終盤で追いつかれたが、2分後にFW宮本周征が勝ち越しゴールを決め、2-1の勝利を収めた。 ボランチを務め、キャプテンとして精神的にもチームをけん引する砂押。まずは国立競技場という大舞台でのプレーを振り返った。 「見ている時とプレーする時では全然違うなという印象があって、多く観客も入っていたなかでの試合だったので、緊張する部分は多少ありました」 「臨場感とか、歓声の感じ方は違うのかなと思いました。ピッチにいると360度全体から湧き上がってくるような印象がありました」 「スタンドを見たりすると新しい横断幕だとか、いろいろな人が黄色のユニフォームを着て試合を見てくださっていて、改めて帝京の伝統や歴史というものを感じる1日だったと思います」 また、一度追いつかれた試合展開にも言及。失点後の話し合いでは「みんな顔が下がってしまっていたので、全員で『笑え』ということは意識して言っていました」と明かしている。 「とりあえずは下を向く時間をなるべく減らすために、点を取りにいくというよりも自分たちのサッカーをするということを意識してあそこで話をしていました」 「点を決められた時はみんなで集まって、1回笑顔を取り戻そうという話をこの1年間ずっとしてきたので、それは継続してできていて良かったと思います」 「先制した後に追いつかれるという展開がこの1年間なくて、少し自分たちも動揺した部分はありましたけど、ああいった形で(宮本)周征が決めてくれて、本当に良かったです」 さらに、決勝ゴールの起点となった自らのプレーも振り返った砂押。中盤でボールを奪い返すと、すかさず前を向いて浮き球のパス。FW森田晃の粘りから宮本が流し込んだ。 「相手のタッチが大きくなった時、自分の間合いに入ったなと思い、思いきり奪いに行くだけだったので、実際に奪えて良かったです」 「攻撃の部分をフォーカスされる時、ボランチは常にリスク管理を意識してやらないといけないですし、そういうところが今日ボール奪うシーンに繋がってくれた。なので、この1年間そのリスク管理というものを徹底してやってきて良かったなと思います」 「練習からも常にボールを持ったら前を向くというのは意識してやっていることで、この大舞台になった時も1年間やってきたことが表れてくれた。なので、1年間ブレずにやってきて良かったです」 金沢学院大附vs鹿児島城西の勝者とぶつかる2回戦に駒を進めた帝京。Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われる一戦に向け、キャプテンが意気込みを語った。 「国立に愛される帝京というものを目指しているなかで、今日この国立という舞台で1つ勝ちを得られたのは本当に良かったと思います」 「準決勝、決勝で2試合できるチャンスがあるので、そこに死ぬ気で戻ってきたいと思っています」 「(等々力は)川崎フロンターレが試合をしているところで、自分たちが普段テレビで見ているようなスタジアムなので、そこで試合ができることに対しては嬉しく思います」 「自分たちは2日間準備できる期間があるので、そこでさらに強い帝京を見せつけるために1から準備していきたいです」 <span class="paragraph-title">【動画】砂押が決勝点演出! 帝京vs京都橘 ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">\ダイジェスト公開中/ <br>開幕戦で生まれたゴールをチェック<br><br>第103回全国高校サッカー選手権<br>【開幕戦】<br><br>動画はこちら<br>TVer<a href="https://t.co/JP4lvnasG2">https://t.co/JP4lvnasG2</a><br>SPORTS BULL<a href="https://t.co/T7dZgW3jBv">https://t.co/T7dZgW3jBv</a><br><br>地上波日テレ<br>『開会式開幕戦ハイライト』<br>12/28(土) 深夜24時25分 <a href="https://t.co/y0tErV4tVR">pic.twitter.com/y0tErV4tVR</a></p>— 高校サッカー日テレ公式 (@ntv_hss) <a href="https://twitter.com/ntv_hss/status/1872931458777792945?ref_src=twsrc%5Etfw">December 28, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.12.28 22:36 Sat4
名門校は順当に1回戦突破! 最注目の高岡伶颯が圧巻ハットトリック発進、31日の2回戦には王者・青森山田が登場【全国高校サッカー選手権大会】
29日、第103回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が各地で行われた。 28日に開幕を迎えた高校サッカー選手権。開幕戦は国立競技場で行われ、15年ぶりに出場する帝京(東京B)が京都橘(京都)相手に劇的な勝利を収め、開幕戦を飾っていた。 一夜明け、1回戦の残り試合が開催。東福岡(福岡)、静岡学園(静岡)、前橋育英(群馬)など名門校が初戦に臨んだ。 今大会最注目選手の1人であるU-19日本代表FW高岡伶颯を擁する日章学園(宮崎)は、西目(秋田)とフクダ電子アリーナで対戦。卒業後はサウサンプトン加入が内定している高岡は、「20ゴール」という大きな目標を掲げて臨んだ中、圧巻のパフォーマンスを披露。前半だけでハットトリックを記録する活躍を見せると、ベガルタ仙台に加入が内定しているMF南創太が後半ダメ押し、1-6で勝利を収めた。 また、今年の高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグで優勝を果たした大津(熊本)は、福井商(福井)と県立柏の葉公園総合競技場で対戦。前半はプレミアリーグで11得点を記録したFW兼松将のゴールで先制すると、後半にはプレミアリーグで20得点を記録し、ファイナルでも2得点の活躍を見せたFW山下景司がゴール。0-4で快勝を収めた。 その他、常連校対決となった尚志(福島)vs東福岡(福岡)はゴールレスのままPK戦に突入。3-5で東福岡が2回戦に進出することに。また、札幌大谷(北海道)と初出場の寒川(香川)は1-1でPK戦にもつれ込むと、14人ずつが蹴り12-11で札幌大谷が勝利を収めた。 一方で、今大会注目を集める予定だった神村学園を予選で下して出場した鹿児島城西(鹿児島)は初出場の金沢学院大附属(石川)と0-0でPK戦に。4-3で敗れ、初戦敗退となった。その他、前橋育英は2-0で米子北(鳥取)を、静岡学園は2-0で広島国際学院(広島)を下して2回戦に進出。優勝経験校である、山梨学院(山梨)vs滝川第二(兵庫)は1-2で滝川第二が勝利を収めた。 その他、初出場の龍谷富山(富山)は那覇西(沖縄)に0-0の末、PK戦で5-4と勝利。明誠(島根)は愛工大名電(愛知)に6-3で撃ち合いの末に・敗れていた。 2回戦は12月31日に各地で行われる。前回王者であるシードの青森山田(青森)は高川学園(山口)と対戦する。 <h3>◆全国高校サッカー選手権大会</h3> 【開幕戦】 ▽12/28(土) 帝京(東京B) 2-1 京都橘(京都) [国立競技場] 【1回戦】 ▽12/29(日) 《Aブロック》 ◼︎浦和駒場スタジアム [12:05] 専大北上(岩手) 0-2 高知(高知) [14:10] 静岡学園(静岡) 2-0 広島国際学院(広島) ◼︎NACK5スタジアム大宮 [12:05] 正智深谷(埼玉) 2-1 長崎総科大附(長崎) [14:10] 尚志(福島) 0-0(PK:3-5) 東福岡(福岡) 《Bブロック》 ◼︎駒沢陸上競技場 [12:05] 前橋育英(群馬) 2-0 米子北(鳥取) [14:10] 愛工大名電(愛知) 6-3 明誠(島根) ◼︎味の素フィールド西が丘 [12:05] 龍谷富山(富山) 0-0(PK:5-4) 那覇西(沖縄) ◼︎Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu [14:10] 東海大山形(山形) 0-1 松山北(愛媛) 《Cブロック》 ◼︎県立柏の葉公園総合競技場 [12:05] 福井商(福井) 0-4 大津(熊本) [14:10] 札幌大谷(北海道) 1-1(PK:12-11) 寒川(香川) ◼︎フクダ電子アリーナ [12:05] 矢板中央(栃木) 2-1 岡山学芸館(岡山) [14:10] 西目(秋田) 1-6 日章学園(宮崎) 《Dブロック》 ◼︎Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu [12:05] 金沢学院大附(石川) 0-0(PK:4-3) 鹿児島城西(鹿児島) ◼︎ニッパツ三ツ沢球技場 [12:05] 山梨学院(山梨) 1-2 滝川第二(兵庫) [14:10] 東北学院(宮城) 3-1 奈良育英(奈良) 【2回戦】 ▽12/31(火) 《Aブロック》 ◼︎NACK5スタジアム大宮 [12:05] 青森山田(青森) vs 高川学園(山口) [14:10] 新潟明訓(新潟) vs 阪南大高(大阪) ■浦和駒場スタジアム [12:05] 静岡学園(静岡) vs 高知(高知) [14:10] 東福岡(福岡) vs 正智深谷(埼玉) 《Bブロック》 ◼︎味の素フィールド西が丘 [12:05] 帝京大可児(岐阜) vs 大分鶴崎(大分) [14:10] 松山北(愛媛) vs 龍谷富山(富山) ◼︎駒沢陸上競技場 [12:05] 前橋育英(群馬) vs 愛工大名電(愛知) [14:10] 津工(三重) vs 堀越(東京A) 《Cブロック》 ◼︎県立柏の葉公園総合競技場 [12:05] 流通経済大柏(千葉) vs 佐賀東(佐賀) [14:10] 札幌大谷(北海道) vs 大津(熊本) ◼︎フクダ電子アリーナ [12:05] 矢板中央(栃木) vs 日章学園(宮崎) [14:10] 上田西(長野) vs 徳島市立(徳島) 《Dブロック》 ◼︎ニッパツ三ツ沢球技場 [12:05] 明秀日立(茨城) vs 近大和歌山(和歌山) [14:10] 東北学院(宮城) vs 滝川第二(兵庫) ◼︎Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu [12:05] 東海大相模(神奈川) vs 草津東(滋賀) [14:10] 帝京(東京B) vs 金沢学院大附(石川) <span class="paragraph-title">【動画】高岡伶颯が圧巻ハットトリック|西目vs日章学園 ダイジェスト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="4tcn0B88pBI";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.12.29 22:40 Sun5