「地域CL」決勝ラウンド “3連覇中”関東1部勢からV市原、ダークホース飛鳥FC、県の期待背負う福井U、地域リーグ最強実業団ジェイリース【Road to JFL】

2024.11.18 17:40 Mon
VONDS市原、飛鳥FC、福井ユナイテッドFC、ジェイリースFC
©超ワールドサッカー
VONDS市原、飛鳥FC、福井ユナイテッドFC、ジェイリースFC
20日、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(地域CL)の決勝ラウンドが始まる。

日本フットボールリーグ(JFL)参入を目指すクラブが集う地域CL。全国各地域1部には計「80」チームあり、決勝ラウンドまで駒を進めた「4」チームは、大変厳しい競争を勝ち抜いてきた精鋭集団ということになる。

しかし、ここからJFLへの自動昇格は決勝ラウンド「1位」のひと枠だけ。「2位」は今季で言えばJFL最下位との入替戦が待ち受けており、3〜4位は敗退で地域リーグからの再出発だ。
今大会は関東1部王者「VONDS市原」、関西1部王者「飛鳥FC」、北信越1部王者「福井ユナイテッドFC」、九州リーグ2位「ジェイリースFC」が決勝ラウンド組に。地域リーグ界隈の1年もいよいよクライマックスである。

◆VONDS市原
V市原は関東1部2連覇、全社1回戦敗退、地域CL1次ラウンドB組3戦全勝首位突破で決勝ラウンドへ。1次Rでは圧勝、ウノゼロ勝ち、逆転勝ちと異なる“顔”を見せ、途中出場選手の決定的な活躍を含め、「強い」と印象づけた。

昨季の地域CLと同様、”スーパーサブ加藤勇司”は対戦相手にとって脅威なのか。FW加藤は1次Rで全て途中出場から3得点。振り返れば、加藤は昨季の地域CLにおける2得点も途中出場からだった。V市原の昨季は決勝R2位で入替戦敗退…いざ、関東1部勢の地域CL4連覇へ。

◆飛鳥FC

飛鳥は関西1部初優勝で地域CLへ。全社を関西予選で敗退したなかでの栄冠となり、初出場の地域CLは1次RでV市原に次ぐB組2位。ワイルドカード枠を掴み、2021年のおこしやす京都AC以来、関西1部勢3年ぶりの決勝Rだ。

どのチームもそうだが、地域CLで最も大事になるのは、やはり各ラウンド「初戦」。飛鳥は決勝R第1節で、1次Rにて唯一敗れたV市原との再戦だ。今回の決勝Rはかつて京都サンガが本拠地とした「たけびし/西京極」…元京都指揮官、美濃部直彦監督の作戦やいかに。

◆福井ユナイテッドFC

福井Uは北信越1部2連覇、全社2回戦敗退、地域CL1次RではC組首位突破。北信越1部で14戦全勝を成し遂げたチームは、1次ラウンドでもJAPANサッカーカレッジとの北信越1部勢対決を制し、5年ぶりに決勝Rへと駒を進めた。

福井Uも決勝R第1節で“再戦”が待ち受けており、相手は全社2回戦でPK戦の末に敗れたジェイリースFC。また、福井Uは1次Rを無失点で切り抜けた一方、得点もJSC撃破のゴラッソミドル1発だけ。守備力と得点力を合わせ持つ姿を披露できるか否か。県民の期待は大きい。

◆ジェイリースFC

地域リーグ最強の実業団にして、ソニー仙台FCの“後釜”を視野に入れているであろうジェイリースが、初出場の地域CLで1次RをA組首位突破。九州リーグで唯一、王者ヴェロスクロノス都農に勝ち、1次Rでも都農を突き落とした。

歴史を振り返れば、大分県勢の決勝R進出は、2011年の「HOYO AC ELAN大分」以来13年ぶり。この時のHOYO大分はJFL参入を掴み、のちにヴェルスパ大分へと名称変更し、2020年にはJFL初優勝を成し遂げている。過去2年の地域CL王者は「全社枠」「百年構想枠」だが、「全社枠」のジェイリースやいかに。

◆第1節 11月20日(水)
飛鳥 vs V市原 福井U vs ジェイリース
◆第2節 11月22日(金)
飛鳥 vs 福井U V市原 vs ジェイリース
◆第3節 11月24日(日)
飛鳥 vs ジェイリース V市原 vs 福井U

◆近年の地域CL王者
2019年 いわきFC(東北1部)
2020年 FCティアモ枚方(関西1部)
2021年 クリアソン新宿(関東1部)
2022年 ブリオベッカ浦安(関東1部/全社枠)
2023年 栃木シティ(関東1部/百年構想枠)

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3年連続でJFL参入チームを出す関東1部はVONDS市原が2連覇 地域CL2024の出場権を獲得【Road to JFL】

21日、関東サッカーリーグ1部第17節(全18節)の3試合が行われ、VONDS市原(千葉)の2年連続4度目となる優勝が確定した。 日本フットボールリーグ(JFL)参入を目指すV市原は、昨季も関東1部を制覇。全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)2023でも1次ラウンドを突破し、決勝ラウンド2位とする。しかし、最終決戦であるJFL側との入替戦で沖縄SVに1-2と敗れ、関東1部残留となった。 心機一転、今季は11年目の関東1部で序盤戦から優勝争いを展開し、何よりここまで無敗。 伝統的に堅守のチームは21日、アウェイで東京ユナイテッドFCを1-0と撃破し、1試合を残して2位・東京23FCとの勝ち点差が「4」に。連覇を引き寄せた殊勲のゴールは78分、今季沖縄SVから加入したFW一木立一だった。 この結果、V市原は11月に行われる地域CL2024の出場権を獲得。これにより、10月に行われる第60回全国社会人サッカー選手権大会(全社)をプレトーナメントとして戦うことが可能に。JFL参入を見据えるクラブにとって、唯一全国のライバルと腕試しができる舞台だ。 関東1部はクリアソン新宿、ブリオベッカ浦安、栃木シティと、昨季まで3年連続で地域CL優勝・JFL参入チームを輩出。同県のライバルも待つJFLへ今回こそは悲願成就なるか。V市原は11月、2年連続5度目の地域CLへ向かう。 ◆V市原の地域CL参戦歴 2014年 1次ラウンド敗退 B組2位 2017年 決勝ラウンド3位敗退 2019年 1次ラウンド敗退 B組3位 2023年 決勝ラウンド2位 入替戦敗退 2024年 ??? ◆関東1部順位表(暫定/21日時点) 1位 VONDS市原 | 勝ち点43 | +19 2位 東京23FC | 勝ち点39 | +32 3位 ジョイフル本田つくばFC | 勝ち点23 | -1 4位 南葛SC | 勝ち点21 | +1 5位 東邦チタニウム | 勝ち点21 | -3 6位 東京ユナイテッドFC | 勝ち点21 | -4 7位 桐蔭横浜大学FC | 勝ち点18 | -8 8位 東京国際大学FC | 勝ち点17 | -11 9位 エリース東京 | 勝ち点16 | -4 10位 ヴェルフェ矢板 | 勝ち点13 | -21 <span class="paragraph-title">【写真】祝! VONDS市原が関東1部を連覇</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">【TOP】<br> <br><br>第58回関東サッカーリーグ1部 優勝<br>チームとしては2年連続4回目<br><br>ご支援いただいておりますスポンサーの皆様<br>熱く応援してくださったファン・サポーターの皆様と一緒に掴み取った結果です<br>本当にありがとうございます!!!<br><br>この結果により… <a href="https://t.co/DiCiY8llcG">pic.twitter.com/DiCiY8llcG</a></p>&mdash; VONDS市原 (@VondsTeam) <a href="https://twitter.com/VondsTeam/status/1837449347577057499?ref_src=twsrc%5Etfw">September 21, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.22 06:00 Sun

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