【プレミア注目プレビュー】暫定体制ユナイテッドが上位窺うブルーズと激突

2024.11.03 12:00 Sun
暫定体制ユナイテッドが上位窺うブルーズと激突
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暫定体制ユナイテッドが上位窺うブルーズと激突
プレミアリーグ第10節、マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシーが、日本時間3日25:30にオールド・トラッフォードでキックオフされる。監督交代の狭間にいる赤い悪魔と、トップ4再浮上を狙うブルーズが激突する赤と青の名門対決だ。
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14位に低迷するユナイテッドは前節、不振のウェストハム相手に1-2で敗戦。不可解なPK判定が結果に直結した一方、再三の決定機逸が響く形となった。この結果を受け、クラブはテン・ハグ監督の解任を決断。1日にはスポルティングCPのアモリム監督の引き抜きを発表し、そのポルトガル人指揮官は今月のインターナショナルマッチウィーク明けから正式に指揮を執ることに。そのため、直近のEFLカップ(カラバオカップ)4回戦のレスター・シティ戦に続き、今節とヨーロッパリーグのPAOK戦、リーグのレスター戦の残り3試合はファン・ニステルローイ暫定監督の下での戦いとなる。その初陣となったフォクシーズ戦をカゼミロブルーノ・フェルナンデスの2ゴールなどで5-2の大勝で飾ったチームは、リーグ戦でも解任ブーストを活かすべくホーム連戦で難敵撃破を狙う。
対する5位のチェルシーは前節、ニューカッスルとの接戦をジャクソン、パーマーの両エースの活躍によって2-1の勝利。リバプール戦での敗戦からバウンスバックに成功。ただ、そのマグパイズとの連戦となったEFLカップでは先発全員を入れ替えた中で0-2の完敗。今季最初のタイトル逸となった。大幅なターンオーバーもあって敗戦の影響はさほどないが、今節はマンチェスター・シティ、アーセナルが取りこぼすなど、過密日程によって上位争いが混迷を極めつつある中で暫定体制の赤い悪魔をしっかりと叩いてリーグ連勝を果たしたい。

なお、昨シーズンの前回対戦ではチェルシーが壮絶な打ち合いを4-3で制したが、それ以前の12試合ではユナイテッドが5勝7分けと好相性を見せており、今回も拮抗した戦いとなるか。ちなみに、指揮官としてブルーズ初対戦のファン・ニステルローイ暫定監督は現役時代の9度の対戦で3勝2分け4敗で3ゴールという数字を残している。
◆マンチェスター・ユナイテッド◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:オナナ
DF:マズラウィ、デ・リフト、マルティネス、ダロト
MF:ウガルテ、カゼミロ
MF:ラッシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ
FW:ホイルンド

負傷者:DFショー、マラシア、ヨロ、マグワイア、MFメイヌー、エリクセン、マウント、FWアントニー
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関して直近の数試合と大きな変化はないが、ウェストハム戦の打撲で直近のレスター戦を欠場したエリクセンに関しては復帰の可能性がある。

スタメンに関しては快勝したレスター戦をベースにバユンドゥル、リンデロフ、ザークツィーに代えてオナナ、マズラウィ、ホイルンドの復帰を予想。エリクセンの状態次第でセントラルMFに入る可能性もある。

◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ロベルト・サンチェス
DF:グスト、フォファナ、コルウィル、リース・ジェームズ
MF:カイセド、ラヴィア
MF:マドゥエケ、パーマー、ペドロ・ネト
FW:ジャクソン

負傷者:MFケリーマン
出場停止者:なし

出場停止者はいないが、保有元との対戦となるサンチョが欠場となる。負傷者に関しては全主力が起用可能な状況だ。

スタメンに関してはリーグ前節と全く同じメンバーを起用する見込みだ。仮に変更点がある場合は、左サイドバックにククレジャ、セントラルMFの一角にエンソ・フェルナンデス、2列目にエンクンクかフェリックスが入る可能性もありそうだ。

★注目選手
◆マンチェスター・ユナイテッド:FWアレハンドロ・ガルナチョ
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10月の月間MVP。カゼミロとウガルテの2セントラルMFコンビのパフォーマンスも注目されるが、先月のクラブ月間MVPに選出された20歳の若武者の活躍に注目したい。今季はここまで公式戦15試合6ゴール4アシストと苦境のチームでコンスタントに結果を残している選手の一人。直近のレスター戦では1ゴール1アシストを含め攻撃を牽引する活躍を見せており、現状では守勢が見込まれる一戦で決定的な活躍が求められるところだ。

また、[3-4-3]を好む新指揮官の下では2シャドーの一角に加え、ウイングバックでの起用も想定される中、持ち味の攻撃面に加えて守備面のハードワークという部分でもアピールしたいところ。そういった意味でサイドバックが特徴的な立ち位置を取る相手に対して、守備面の賢さや献身性も試される一戦となりそうだ。

マッチアップの相手がグスト、リース・ジェームズのいずれになるかは不明だが、守備面でサイドバックやセントラルMFと連携しながら相手の長所を消しつつ、攻撃ではラインコントロールに隙がある相手に対して持ち味のスピードを活かしたラインブレイクで決定機に絡んでいきたい。

◆チェルシー:MFモイセス・カイセド
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23歳として臨む初戦で輝き放てるか。昨シーズン後半から尻上がりに調子を上げ、今季は開幕から安定したパフォーマンスでブルーズを支える万能型MFを注目選手に推す。

より攻撃的な新指揮官の采配に加え、ギャラガーという中盤のダイナモが移籍したことで、今季は中盤のボール回収役にサイドバックの背後のケアなどよりバランサーや守備的な役割を担うエクアドル代表。その掃除役をこなしつつ、ここ最近ではジャクソンとのホットライン形成で正確なスルーパスからチャンスを演出する場面も増えている。

今回の一戦では相手のキーマンであるブルーノ・フェルナンデスや屈強な2セントラルMFとのマッチアップで優位性をもたらす仕事と共に、カウンターから一発を狙うホームチームに対して、リスク管理の部分での貢献が求められるところだ。

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ベシクタシュのオーレ・グンナー・スールシャール新監督が、就任後最初の補強に元マンチェスター・ユナイテッド選手を指名したという。 古巣ユナイテッドの指揮官職を退任して3年2カ月、トルコ1部のベシクタシュに新天地を求めた“童顔の殺し屋”スールシャール氏。 首位と勝ち点20差の5位と低迷する同国強豪を託されたなか、現在は冬の移籍市場…指導と同時にスカッド強化にも関与しているようで、さっそく補強のリクエストを出したのだという。 イギリス『デイリー・メール』などによると、レンジャーズから元ウェールズ代表FWトム・ローレンス(31)の獲得を希望とのこと。 ローレンスはレンジャーズとの契約が今季までとなっているなか、昨秋の負傷を境に復帰後もメンバー外。意図的な“ローレンス外し”とされ、今冬の売却退団も囁かれている。 また、同選手はユナイテッドの下部組織出身で、ユース時代(〜2010)のコーチはスールシャール氏。トップチームでは共闘せずも、今回、15年の時を経て、師が弟子を求めた格好だ。 2025.01.19 15:00 Sun
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「彼はすべてを持っている」 1G1Aの三笘薫をブライトン指揮官が激賛! “岡崎慎司超え”にも「祝福しないと」

ブライトン指揮官も日本代表MF三笘薫の活躍に嬉しげだ。『The Athletic』が報じる。 ブライトンは19日のプレミアリーグ第22節でマンチェスター・ユナイテッドのホームに乗り込み、3-1で勝利。前半のうちに追いつかれる展開だったが、後半の2発で競り勝ち、4連続ドローから2連勝を達成した。 そんなアウェイのユナイテッド戦で輝きを放ったのが2試合連続で先発した三笘。開始5分に先制点をアシストすると、1-1の60分にボックス右からの浮き球に大外から勢いよく飛び込み、勝ち越しゴールも決めた。 2戦連発の三笘はこれでプレミア通算15ゴール。かつてレスター・シティでプレーした元日本代表FWの岡崎慎司氏が持つプレミアの日本人選手最多得点(14ゴール)で新記録を樹立した。 ファビアン・ヒュルツェラー監督はチャンスメークだけでなく、当たりも出始め、チームを勢いづかせる三笘に惜しみない賛辞。プレミアでプレーする日本人選手にとって特別な“岡崎超え”の記録も称えた。 「カオルがボールの近くでなくとも常にアクティブであり続け、適切なタイミングで自分のスピードを生かして深くまで走り込む術をわかっているとき、ビッグな、ビッグな選手になる」 「彼はすべてを持っている。スピードがあって、一対一に優れ、ゴールも決めていける。狭いスペースで時間をかけずとも解決策を見つけられるんだ」 「彼と一緒に仕事ができて嬉しいよ。彼は聞き上手もある。私自身は統計をあまり好まないが、この統計は素晴らしいもので、彼のことを祝福しないとね」 <span class="paragraph-title">【動画】三笘薫が大外から飛び込み、勝ち越しゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="C3_NXwLnCF8";var video_start = 124;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.20 10:45 Mon
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ラトクリフ卿がマンチェスター・Uに約153億円を投下…グレイザー家との合意の最終入金で

ジム・ラトクリフ氏がマンチェスター・ユナイテッドに新たな資本を投下。イギリス『フットボール・インサイダー』が伝える。 昨年からユナイテッドのフットボール部門全権を担う『INEOS』と、その代表者たるラトクリフ卿。チームの戦績は向上せず、最近は運営を巡って批判的な論調も少なくない。 そんななか、英国政府系の企業登記情報サイトから明らかになったニュースとして、ラトクリフ卿が年明け10日、ユナイテッドに8000万ポンド(約153億3000万円)を投下したという。 ユナイテッドを子会社とするRED FOOTBALL LIMITEDが、新たに1株あたり80万ポンド(約1億5000万円)で100株を発行。 関係者への取材によると、ラトクリフ卿とグレイザー・ファミリーの間で結ばれた契約には、2億3800万ポンド(約456億円)を注入することが含まれていたといい、今回の8000万ポンドは、いわば分割払いの最終入金だそうだ。 なお、24-25シーズンのラトクリフ・ユナイテッドは、すでに3000万ポンド(約57億4000万円)の特別経費を計上。トップチームの監督交代に伴う違約金等々、事業縮小に伴う元クラブ従業員およそ250名への解雇手当だという。 2025.01.15 21:51 Wed

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