大混戦のグループB、川澄のクロスから道上ヘッド一発の新潟Lが得失点差で決勝行きを決める! 東京NB、I神戸は共に黒星で敗退…決勝は14日【WEリーグカップ】
2023.10.01 18:08 Sun
S広島RとのWEリーグカップ決勝に駒を進めた新潟L
1日、2023-24WEリーグカップグループステージ第5節の5試合が各地で行われた。5チームに決勝進出のチャンスが残っていた最終節。首位の日テレ・東京ヴェルディベレーザは、アウェイで最下位のちふれASエルフェン埼玉と対戦した。
勝利すれば決勝に進める中、雨の降る悪いコンディションでスタートした試合は思わぬ展開を見せる。EL埼玉が開始21分に岸みのりのゴールで先制すると、26分にも大曽根由乃のゴールで追加点を奪う。
2点ビハインドという意外な展開となった東京NB。それでも33分になでしこジャパンFW藤野あおばがロングフィードに抜け出すと、倒れ込みながらも蹴り込み、1点を返す。
このゴールで勢いに乗りたかった東京NBだったが、EL埼玉が躍動。40分には右サイドからのクロスから、キャプテンの吉田莉胡がボックス内で合わせて追加点を奪うと、前半アディショナルタイムには瀬野有希もネットを揺らし、4-1とする。
2位で追いかけるINAC神戸レオネッサは、勝ち点差1位で3位タイにつけるアルビレックス新潟レディースと対戦。試合は18分に右サイドからの川澄奈穂美の鋭いクロスをボックス中央で道上彩花がドンピシャヘッド。これが決まり、新潟Lが先制に成功する。
WEリーグカップを通して苦戦していたI神戸はなかなか反撃に出ることができず、そのまま90分が終了。0-1で新潟Lが勝利し、首位に躍り出た。
3位タイで並ぶ大宮アルディージャVENTUSとAC長野パルセイロ・レディースの一戦。勝利すれば決勝への道が開ける中、試合はホームの大宮Vが優位に進める。
開始7分、カウンターを仕掛けた大宮Vは左サイドからの井上綾香のグラウンダーのクロスに船木里奈が滑り込みながら合わせて先制する。
アウェイで戦うAC長野はセットプレーから大宮Vのゴールに迫るも得点は奪えず。大宮Vは後半も押し込んだ中ゴールを奪えず。乗松瑠華のロングシュートもクロスバーに嫌われるなどした。
結局試合は1-0で大宮Vが勝利。しかし、得失点差で新潟Lを上回ることができず2位に終わり、新潟Lが決勝に駒を進めた。
グループAはすでにサンフレッチェ広島レジーナが決勝行きを決めている中で行われ、セレッソ大阪ヤンマーレディースvs三菱重工浦和レッズレディースの試合は0-0、マイナビ仙台レディースvsノジマステラ神奈川相模原の試合は1-1とどちらもドロー。順位に変動もなく最終節が終わった。
決勝は10月14日に等々力陸上競技場で開催。S広島Rvs新潟Lの一戦で2代目女王が決定する。
◆WEリーグカップグループステージ第5節
▽10月1日
▼グループA
セレッソ大阪ヤンマーレディース 0-0 三菱重工浦和レッズレディース
マイナビ仙台レディース 1-1 ノジマステラ神奈川相模原
▼グループB
大宮アルディージャVENTUS 1-0 AC長野パルセイロ・レディース
ちふれASエルフェン埼玉 5-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
INAC神戸レオネッサ 0-1 アルビレックス新潟レディース
▽9月30日
▼グループA
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 1-1 サンフレッチェ広島レジーナ
【WEリーグカップ 2023-24 順位表】
▼グループA
1位:サンフレッチェ広島レジーナ
2位:セレッソ大阪ヤンマーレディース
3位:三菱重工浦和レッズレディース
4位:ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
5位:ノジマステラ神奈川相模原
6位:マイナビ仙台レディース
▼グループB
1位:アルビレックス新潟レディース
2位:大宮アルディージャVENTUS
3位:ちふれASエルフェン埼玉
4位:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
5位:INAC神戸レオネッサ
6位:AC長野パルセイロ・レディース
◆決勝
▽10月14日(土)
《16:00》
サンフレッチェ広島レジーナ vs アルビレックス新潟レディース
[等々力陸上競技場]
勝利すれば決勝に進める中、雨の降る悪いコンディションでスタートした試合は思わぬ展開を見せる。EL埼玉が開始21分に岸みのりのゴールで先制すると、26分にも大曽根由乃のゴールで追加点を奪う。
このゴールで勢いに乗りたかった東京NBだったが、EL埼玉が躍動。40分には右サイドからのクロスから、キャプテンの吉田莉胡がボックス内で合わせて追加点を奪うと、前半アディショナルタイムには瀬野有希もネットを揺らし、4-1とする。
後半も57分に吉田が2点目を奪いEL埼玉が5点目。東京NBは88分に松田紫野が1点を返すが時すでに遅し。5-2の大敗を喫し、決勝進出を決めることができなかった。
2位で追いかけるINAC神戸レオネッサは、勝ち点差1位で3位タイにつけるアルビレックス新潟レディースと対戦。試合は18分に右サイドからの川澄奈穂美の鋭いクロスをボックス中央で道上彩花がドンピシャヘッド。これが決まり、新潟Lが先制に成功する。
WEリーグカップを通して苦戦していたI神戸はなかなか反撃に出ることができず、そのまま90分が終了。0-1で新潟Lが勝利し、首位に躍り出た。
3位タイで並ぶ大宮アルディージャVENTUSとAC長野パルセイロ・レディースの一戦。勝利すれば決勝への道が開ける中、試合はホームの大宮Vが優位に進める。
開始7分、カウンターを仕掛けた大宮Vは左サイドからの井上綾香のグラウンダーのクロスに船木里奈が滑り込みながら合わせて先制する。
アウェイで戦うAC長野はセットプレーから大宮Vのゴールに迫るも得点は奪えず。大宮Vは後半も押し込んだ中ゴールを奪えず。乗松瑠華のロングシュートもクロスバーに嫌われるなどした。
結局試合は1-0で大宮Vが勝利。しかし、得失点差で新潟Lを上回ることができず2位に終わり、新潟Lが決勝に駒を進めた。
グループAはすでにサンフレッチェ広島レジーナが決勝行きを決めている中で行われ、セレッソ大阪ヤンマーレディースvs三菱重工浦和レッズレディースの試合は0-0、マイナビ仙台レディースvsノジマステラ神奈川相模原の試合は1-1とどちらもドロー。順位に変動もなく最終節が終わった。
決勝は10月14日に等々力陸上競技場で開催。S広島Rvs新潟Lの一戦で2代目女王が決定する。
◆WEリーグカップグループステージ第5節
▽10月1日
▼グループA
セレッソ大阪ヤンマーレディース 0-0 三菱重工浦和レッズレディース
マイナビ仙台レディース 1-1 ノジマステラ神奈川相模原
▼グループB
大宮アルディージャVENTUS 1-0 AC長野パルセイロ・レディース
ちふれASエルフェン埼玉 5-2 日テレ・東京ヴェルディベレーザ
INAC神戸レオネッサ 0-1 アルビレックス新潟レディース
▽9月30日
▼グループA
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 1-1 サンフレッチェ広島レジーナ
【WEリーグカップ 2023-24 順位表】
▼グループA
1位:サンフレッチェ広島レジーナ
2位:セレッソ大阪ヤンマーレディース
3位:三菱重工浦和レッズレディース
4位:ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
5位:ノジマステラ神奈川相模原
6位:マイナビ仙台レディース
▼グループB
1位:アルビレックス新潟レディース
2位:大宮アルディージャVENTUS
3位:ちふれASエルフェン埼玉
4位:日テレ・東京ヴェルディベレーザ
5位:INAC神戸レオネッサ
6位:AC長野パルセイロ・レディース
◆決勝
▽10月14日(土)
《16:00》
サンフレッチェ広島レジーナ vs アルビレックス新潟レディース
[等々力陸上競技場]
1
2
岸みのり
藤野あおば
吉田莉胡
松田紫野
川澄奈穂美
道上彩花
井上綾香
乗松瑠華
アルビレックス新潟レディース
大宮アルディージャVENTUS
ちふれASエルフェン埼玉
AC長野パルセイロ・レディース
INAC神戸レオネッサ
日テレ・東京ヴェルディベレーザ
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「このチームで優勝したかった」アジア競技大会連覇に貢献し注目浴びたS広島Rの中嶋淑乃がカップ優勝に歓喜、“広島の三笘”の愛称には「目標なので嬉しい」
サンフレッチェ広島レジーナのMF中嶋淑乃が、クラブ史上初のタイトル獲得を喜んだ。 14日、2023-24 WEリーグカップ決勝のサンフレッチェ広島レジーナvsアルビレックス新潟レディースが等々力陸上競技場で行われ、0-0のまま90分、延長戦が終了。PK戦の末に4-2でS広島Rが勝利し、優勝を決めた。 2021年秋に発足したチーム。WEリーグ開幕に合わせた新規クラブとなり、過去2シーズンは中位に終わっていた。 WEリーグ、皇后杯、そしてWEリーグカップのタイトルは“3強”と呼ばれる、INAC神戸レオネッサ、三菱重工浦和レッズレディース、日テレ・東京ヴェルディベレーザが分け合っていたが、その牙城を崩すことに成功した。 見事に優勝した中嶋は試合について「ボールを持ったら強気で縦に仕掛けようと思っていて、それが何度か出せていたので良かったと思います」とコメント。新潟Lの守備に苦しんだ場面も見られたが、「最初の1枚は剥がせるとして、その後のカバーを、仲間を使って剥がすのか、自分で行くのかということを考えてプレーしました」と、2人目の選手を剥がすのに苦労したという。 ゴールこそ120分間生まれなかったが、チャンスは何度か作っていたS広島R。「ビルドアップでは毎回相手の動きを見ながら、ポジションを変えながらということを意識しているので、今日もビルドアップは良かったと思います」と、チームとしてボールを上手く運べていた感覚はあったようだ。 また、チームの特徴でもある中盤でのインテンシティの高い守備も出せており、「前線から守備はやろうと話をしていたので、選手それぞれが声を掛け合ってどこで奪うのかということは共有できていたので、奪いどころは前半は良かったと思います」と、こちらも手応えを感じていたようだ。 ただ、ゴールはなし。「最後のところは雑になってしまっていたので、私自身もですけど、もう1つ冷静にプレーできれば良かったと思います」と、フィニッシュワークでの精度を上げる必要があることは認識済みのようだ。 スピードが特徴で、左サイドでのドリブル突破を得意とすることから、“広島の三笘”という愛称もある中嶋。そのことについては「目標にしている選手なので嬉しいですが、まだまだなので恐れ多いです」と、日本代表MF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)を手本にしているという。仕掛けについては「私的には仕掛けることはできていましたが、決定的なパスの供給や自分でシュートまではいけなかったので、そこは課題だと思います」と語り、三笘のような決定的な仕事ができなかったことを課題に挙げた。 悲願の初優勝。チーム発足時に、なでしこリーグ2部のオルカ鴨川FCから加入した中嶋。PK戦には参加しなかったが、優勝が決まった瞬間涙も見せていた。 「このチームで優勝したかったので、3年目で優勝できて本当に嬉しかったです」と語る中嶋。先日まで日本女子代表としてアジア競技大会に参加しそこでも活躍。チームの連覇に貢献しており、WEリーグカップと合わせて連続優勝を経験した。 「アジア大会で優勝して、あまりこれまで優勝する経験がなかったのでめちゃくちゃ嬉しくて、来週レジーナでもしたいなという思いが強かったので、今日は本当にそういう気持ちをプレーに出せて良かったです」と喜びを語った。 これで1つ目標は達成。続くは11月に開幕を迎える3年目のWEリーグだ。 中嶋は「リーグは本当に厳しい戦いになると思うんですけど、1試合1試合大切にしてリーグでも優勝を狙っていきたいです」と2冠を目標に掲げ、新たなシーズンに向かっていく。 <span class="paragraph-title">【動画】レジーナの選手たちが優勝の歓喜をサポーターと分かち合う!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="qme" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%81%E3%82%A7%E5%BA%83%E5%B3%B6%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%8A?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#サンフレッチェ広島レジーナ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/WE%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E6%B1%BA%E5%8B%9D?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#WEリーグカップ決勝</a> <a href="https://t.co/bp9bv673XV">pic.twitter.com/bp9bv673XV</a></p>— サンフレッチェ広島レジーナ【公式】 (@sanfrecceREGINA) <a href="https://twitter.com/sanfrecceREGINA/status/1713163365391139322?ref_src=twsrc%5Etfw">October 14, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.10.15 00:15 Sun4
「悔しかった」5度目のタイトル挑戦も準優勝、新潟Lの上尾野辺めぐみは“良い経験”と語る「楽しいゲームができた」
アルビレックス新潟レディースのキャプテンを務めるMF上尾野辺めぐみが、自身5度目の決勝を振り返った。 14日、2023-24 WEリーグカップ決勝のサンフレッチェ広島レジーナvsアルビレックス新潟レディースが等々力陸上競技場で行われ、0-0のまま90分、延長戦が終了。PK戦の末に4-2でS広島Rが勝利し、優勝を決めた。 2006年から新潟Lでプレーする上尾野辺。2011年、2013年、2015年、2016年と皇后杯では4度の決勝に進出するも、いずれもINAC神戸レオネッサに敗れ準優勝に終わった。 2021-22シーズンからWEリーグが発足し参入。その中で2022-23シーズンからスタートしたこのWEリーグカップでは初の決勝進出に。タイトル獲得に期待がかかったが、またしても準優勝に終わった。 2015年の皇后杯決勝は同じ等々力陸上競技場で行われ、1-0で敗れていた上尾野辺。今回の決勝に関しては「悔しかったですけど、こういう決勝の舞台を若い選手が経験してくれたことは良かったですし、試合はお互いが力を出して楽しいゲームができました」と語り、良いゲームであり、チームが経験を積めたことは良かったとした。 チームはWEリーグで8位、10位と中位以下で2シーズンを過ごした中、今シーズンのWEリーグカップでは手応えも。6試合を振り返り「守備のところは良くなってきたと思いますし、得点のところもこれまではあったので決め切るところ。あとはゴール前に入ったところの精度を上げたいです」と語り、決勝でも見られたフィニッシュの精度は課題として残るとした。 キャプテンでもあり、経験を重ねたベテラン選手となった上尾野辺。前回の等々力の決勝では、「自分が自分がじゃないですが、自分が決めてやる感じもありました」とコメント。ただ、「この7年を経て、若手に思い切りプレーしてもらうということを思うようになって、もちろん自分で得点に絡みたい気持ちもありましたけど、1人1人の役割があるので、それを全うしようと思いました」と、キャプテンらしい振る舞いができたと振り返った。 チームは今季からなでしこジャパンでも一緒にプレーし、小学生時代からのチームメイトでもある川澄奈穂美が加入。また、ノジマステラ神奈川相模原から元なでしこジャパンのMF杉田亜未も加わり、世代別代表を経験しているFW道上彩花と、個の能力を持つ選手も揃ってきた。 上尾野辺は「個人個人が技術を持っている選手が多いので、荒削りな部分はありますが、精度を上げればチームとして面白いサッカーができると思っています」とコメント。「自分自身もプレーしていて楽しいです」と高いレベルのサッカーができることを喜んだ。 バランスを取りながらも、攻撃に出ていく姿勢を忘れない上尾野辺。「今日はシステム的には前目でしたが、タイミングがあれば2ボランチになることを監督と話していました」と語り、「カウンターもあり、守備的になることも多かったですが、ちょっと120分の最後の方が前に出て、自分で点を狙いたい欲が出ましたが、バランスを取ろうと思いました」と、局面を見てしっかりと自分の特徴を出せるほど、冷静にプレーできていたようだ。 惜しくも準優勝に終わったWEリーグカップ。11月にはリーグ戦が開幕し、初戦でINAC神戸と対戦することが決まっている。 「INACさんもカップ戦の悔しさをぶつけてくると思います。決勝には進出しましたが、チャレンジャーとして戦うことを忘れずにやれたらと思います」 この流れをしっかりとリーグにつなげ、新潟Lの躍進を果たせるか。開幕が楽しみでもある。 2023.10.15 07:45 Sun5

