スペイン女子代表をW杯初優勝に導いたホルヘ・ビルダ監督が解任…ルビアレス会長が引き起こした不祥事の影響…

2023.09.06 00:27 Wed
Getty Images
スペイン女子代表を率いるホルヘ・ビルダ監督(42)が解任された。『ロイター通信』が報じている。

スペインサッカー連盟(RFEF)は5日、ルイス・ルビアレス会長によるFWジェニファー・エルモソへの唇へのキスが引き起こした不祥事の一環として、ビルダ監督を解任。また、兼任していたスポーツディレクター職も同様に任を解かれている。

ルビアレス会長は、先日のFIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア&ニュージーランド2023決勝でスペイン女子代表が悲願の初優勝を達成した際のセレモニーで、エルモソの唇にキスをしていた。
このキスは「望んでいなかった」とエルモソが発信。これにより、世界中から大きな批判にさらされると、スペイン政府にも糾弾される事態に発展。

その後、ルビアレス会長は「私は辞任する気はない」との発言と共に、「キスは合意の上だった」と自身の行動を正当化。
しかし、翌日にFIFAは暫定的な資格停止処分を発表。同会長は90日間の職務停止が決定していた。

そういった中、同会長の停職処分を受けて新たに設立された理事会は、ビルダ監督の解任を決定し、すでに同監督に通告も行ったという。

先日にスペイン男子代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督と共にルビアレス会長の前述の行為を批判する声明を出していたビルダ監督だが、RFEFの新たな理事会は同会長の親しい同盟者とみなしている。

また、ビルダ監督は昨年、自身の不適切な指導方法への批判や、男子代表チームと同様の条件を求めたことを理由に、15人の代表選手と対立する騒動を起こしていた。

その際、ルビアレス会長を筆頭にRFEFはビルダ監督を支持。そして、解任を回避した同監督は自身に反旗を翻した選手の招集を見送り続け、今回のW杯ではアイタナ・ボンマティマリオナ・カルデンテイオナ・バジェの3選手のみが前述の15人の内から招集されていた。

現役時代にバルセロナやラージョ、レアル・マドリーのカンテラに在籍経験があったビルダ監督。選手としてのキャリアに早々に見切りを付けると、若くして指導者に転身。2009年にU-17スペイン女子代表の監督に就任すると、U-19スペイン女子代表の指揮官を経て、2015年からスペイン女子代表の監督に就任した。

そして、国内リーグの隆盛を生かして着実にチーム力を上げると、先の女子W杯では初優勝に導く手腕を発揮していた。

ホルヘ・ビルダの関連記事

バルセロナ・フェメニのスペイン女子代表DFマピ・レオンが不適切な行動を取ったとして出場停止処分を受けた。 マピ・レオンは、2月に行われたリーガFのエスパニョール戦で、対戦相手のスペイン女子代表DFダニエラ・カラカスの局部を触ったとのこと。2試合の出場停止処分を受けることとなった。 当初はカラカスは衝撃の大き 2025.04.17 21:05 Thu
パリ・オリンピック女子サッカーのアフリカ最終予選第1戦2試合が5日に各地で行われ、モロッコとナイジェリアが先勝した。 2枠を巡っての最終予選を迎えているアフリカ勢。東京オリンピックで五輪初出場を果たし、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)ではなでしこジャパンともグループステージで同居したザン 2024.04.06 16:15 Sat
スペイン検察当局は27日、スペインサッカー連盟(RFEF)の元会長であるルイス・ルビアレス氏に対して2年6カ月の懲役刑を求刑したという。スペイン『アス』が伝えた。 ルビアレス氏は、2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)でスペイン女子代表が見事に初優勝を飾った中、その表彰式でMFジェ 2024.03.28 09:35 Thu
スペイン女子代表のFWジェニファー・エルモソ(ティグレス/メキシコ)が、歴史的な一夜を喜んだ。スペインサッカー連盟(RFEF)が伝えた。 スペインは23日、UEFA女子ネーションズリーグ(UWNL)準決勝でオランダ女子代表と対戦し、3-0で勝利を収めた。 今大会はパリ・オリンピックの欧州予選も兼ねており、五 2024.02.25 17:30 Sun
スペイン女子代表をワールドカップ(W杯)優勝に導いたホルヘ・ビルダ氏(42)がモロッコ女子代表の監督に就任した。モロッコサッカー連盟が12日に発表している。 先のW杯初優勝でスペイン女子のフットボール界に歴史を築いたビルダ氏だが、ルイス・ルビアレス前会長によるジェニファー・エルモソへのキス騒動の一環として、兼任し 2023.10.14 12:25 Sat

スペイン女子代表の関連記事

スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソが、自身への合意のないキスにより性的暴行罪でスペインサッカー連盟(RFEF)の元会長だったルイス・ルビアレス氏が有罪判決となった中、控訴する意向を示したという。ロイター通信やAFP通信が伝えた。 事件は2023年の女子ワールドカップで発生。スペイン女子代表が初優勝を果たし 2025.02.21 23:15 Fri
2023年の女子ワールドカップで見事に初優勝を果たしたスペイン女子代表。しかし、その歓喜に水を差す形となってしまったのが当時のスペインサッカー連盟(RFEF)会長のルイス・ルビアレス氏の行動だった。 ルビアレス氏は優勝を祝うセレモニーの中、スペイン女子代表MFジェニファー・エルモソを抱き寄せてキス。しかし、これが 2025.02.20 23:35 Thu
国際サッカー連盟(FIFA)は16日、女子サッカーの最新FIFAランキングを発表した。 パリ・オリンピックではアメリカ女子代表が金メダル、ブラジル女子代表が銀メダル、ドイツ女子代表が銅メダルを獲得。2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)からの連覇を目指したスペイン女子代表は初のオリ 2024.08.16 20:10 Fri
パリ・オリンピック(五輪)女子サッカー3位決定戦のスペイン女子代表vsドイツ女子代表が9日に行われ、0-1でドイツが勝利した。 準決勝でグループステージの再戦となったブラジル女子代表に敗れたスペインと、アメリカ女子代表に惜敗したドイツによるヨーロッパ勢対決の3位決定戦。 試合は前から圧力をかけるドイツが良い 2024.08.10 00:10 Sat
パリ・オリンピックの女子サッカー準決勝の2試合が6日に行われ、ドイツ女子代表とスペイン女子代表の欧州勢を破ったアメリカ女子代表とブラジル女子代表が決勝の舞台に駒を進めた。 なでしこジャパンも同居したグループCの再戦となったブラジルvsスペインは、開始早々にスコアが動く。6分、バックパスを受けたGKカタ・コルのキッ 2024.08.07 08:05 Wed

女子ワールドカップの関連記事

国際サッカー連盟(FIFA)は7日、2027年にブラジルで行われる女子ワールドカップ(W杯)の開催都市を発表した。 初の南米での開催となる女子W杯。8つの都市での開催が決定し、FIFAが公式に発表した。 開催地は、ベロオリゾンテ、ブラジリア、フォルタレーザ、ポルト・アレグレ、レシフェ、リオ・デ・ジャネイロ、 2025.05.08 12:20 Thu
国際サッカー連盟(FIFA)は5日、理事会を開催し、2031年、2035年の女子ワールドカップ(W杯)に関して開催要件の概要を発表した。 日本も招致を目指していた女子W杯。2023年にオーストラリアとニュージーランドが共催で開催。2027年はブラジルで開催されることが決定している。 そんな中、FIFAの理事 2025.03.06 15:22 Thu
スペイン女子代表FWジェニファー・エルモソが、自身への合意のないキスにより性的暴行罪でスペインサッカー連盟(RFEF)の元会長だったルイス・ルビアレス氏が有罪判決となった中、控訴する意向を示したという。ロイター通信やAFP通信が伝えた。 事件は2023年の女子ワールドカップで発生。スペイン女子代表が初優勝を果たし 2025.02.21 23:15 Fri
2023年の女子ワールドカップで見事に初優勝を果たしたスペイン女子代表。しかし、その歓喜に水を差す形となってしまったのが当時のスペインサッカー連盟(RFEF)会長のルイス・ルビアレス氏の行動だった。 ルビアレス氏は優勝を祝うセレモニーの中、スペイン女子代表MFジェニファー・エルモソを抱き寄せてキス。しかし、これが 2025.02.20 23:35 Thu

記事をさがす

ホルヘ・ビルダの人気記事ランキング

1

スペインがイングランドを退け初優勝達成!左SBカルモナが準決勝に続く値千金の決勝点【女子W杯2023】

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)決勝戦、スペイン女子代表vsイングランド女子代表が20日にスタジアム・オーストラリア(シドニー)で行われ、スペインが1-0で勝利。女子W杯初優勝を決めた。 互いに初の決勝進出を果たし、初優勝を目指すスペインとイングランド。両チームともに開幕前には難しい時間があった。 3大会連続3度目のW杯出場と、じわじわと力を付けてきたスペインだが、15選手が協会やホルヘ・ビルダ監督と健康面などの問題でもめ、一時代表から不在に。一定の決着をみたものの、主力だったバルセロナのGKサンドラ・パニョスやDFマリア・ピラー・レオンといった主力が今大会の欠場を表明していた。 それでも、エースのジェニファー・エルモソらがチームを牽引し、グループステージではコスタリカ女子代表、ザンビア女子代表に連勝して早々にノックアウトステージ進出を決めると、なでしこジャパンには大敗を喫したものの、先発メンバーを入れ替えたラウンド16のスイス女子代表戦では5-1と圧勝。準々決勝では延長戦の末にオランダ女子代表を、準決勝ではスウェーデン女子代表を下し、決勝へと駒を進めた。 対するイングランド女子代表も母国での女子欧州選手権(ユーロ)2022を制覇後、主軸に負傷者が続出。ベス・ミードや主将のリア・ウィリアムソンがヒザの前十字(ACL)靭帯断裂の重傷を負い、フラン・カービーもヒザのケガで離脱した。 グループステージではハイチ女子代表、デンマーク女子代表に辛勝だったが、サリナ・ヴィーフマン監督はシステムを[4-3-3]から[3-5-2]へ変更。中国女子代表戦では大勝を飾り、ラウンド16ではナイジェリア女子代表戦に数的不利に陥りながらもPK戦勝ちを収めると、以降コロンビア女子代表、オーストラリア女子代表を退け、5大会連続6度目のW杯で初のファイナルへとたどり着いた。 日本の山下良美主審が第4審を務めることとなった決勝戦は、ポゼッションに勝るスペインが押し込む序盤となったが、先に会場を大きく沸せたのはイングランド。ロスト後に即時奪回を試みるスペインのプレスをかいくぐり、右からのクロスをレイチェル・デイリーが落としてローレン・ヘンプの左足がクロスバーを叩く。 スペインも17分、左からのクロスが正面のサルマ・パラジュエロを抜けてファーのアルバ・レドンドに決定機。だが、シュートはGKの正面に飛んだ。 試合が動いたのは29分。スペインは中盤で人数を掛けて奪い切ると、右サイドバックのオナ・バトジェが素早く左へ展開し、収めたマリオナ・カルデンテイがスルーパス。追い越して左ポケットに侵入したオルガ・カルモナが、地を這う左足でのダイレクトシュートで右下隅を射抜いた。 左サイドバックの2試合連続ゴールで先制したスペインは一層自信を持ってボールを回し、37分にセットプレーからイレーナ・パレデスにチャンス。前半終了間際には右クロスから3試合ぶりの先発起用となったパラジュエロの右足シュートが左ポストをかすめ、優位性を保って45分を終えた。 ビハインドのイングランドは後半開始直後に2枚替えで打開を図り、デイリーとアレッシア・ルッソを下げてクロエ・ケリーと2試合の出場停止処分が明けたローレン・ジェームズを投入。2人を両翼、ジョージア・スタンウェイとキーラ・ウォルシュの2ボランチ気味となる[4-2-3-1]へと立ち位置を変える。 GKメアリー・アープスがカルデンテイのコントロールショットをセーブすると、徐々に右サイドを使った攻撃が機能し始め、54分にはケリーのクロスからヘンプというシーンを作った。 60分にレドンドに代えてオイアナ・エルナンデスを投入したスペインは、70分に差し掛かろうというタイミングの波状攻撃時、カルデンテイの浮いた持ち出しがウォルシュの手に当たると、オン・フィールド・レビュー(OFR)の結果ハンドと判定され、PKを獲得する。 だが、エルモソがこの絶好機で失敗。右下隅へのキックをGKアープスががっちりとキャッチすると、会場は大きくどよめいた。 追加点のチャンスを逸したスペインはセンターバックの一角、ライア・コディナが負傷交代というアクシデントにも見舞われる。一方のイングランドもアレックス・グリーンウッドがパラジュエロとの競り合いでヒザが顔に入り、瞼の上あたりから出血。事なきを得たが、ゲームは大きく中断した。 最終盤、イングランドはベサニー・イングランドの投入に加え、センターバックのミリー・ブライトを前線に張らせるパワープレーを決行。対するスペインも13分という長いアディショナルタイムが示された中で隙あらば追加点をと、バトジェがボックス右まで侵入してのフィニッシュを見せるが、GKアープスも好セーブを披露し、望みをつなぐ。 だが、イングランドは最後までスペインの牙城を崩せず、新たなゴールは生まれぬままタイムアップ。虎の子の1点を死守したスペインが、初優勝を飾っている。 スペイン女子代表 1-0 イングランド女子代表 【スペイン】 オルガ・カルモナ(前29) 2023.08.20 21:10 Sun

スペイン女子代表の人気記事ランキング

1

スペインがイングランドを退け初優勝達成!左SBカルモナが準決勝に続く値千金の決勝点【女子W杯2023】

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)決勝戦、スペイン女子代表vsイングランド女子代表が20日にスタジアム・オーストラリア(シドニー)で行われ、スペインが1-0で勝利。女子W杯初優勝を決めた。 互いに初の決勝進出を果たし、初優勝を目指すスペインとイングランド。両チームともに開幕前には難しい時間があった。 3大会連続3度目のW杯出場と、じわじわと力を付けてきたスペインだが、15選手が協会やホルヘ・ビルダ監督と健康面などの問題でもめ、一時代表から不在に。一定の決着をみたものの、主力だったバルセロナのGKサンドラ・パニョスやDFマリア・ピラー・レオンといった主力が今大会の欠場を表明していた。 それでも、エースのジェニファー・エルモソらがチームを牽引し、グループステージではコスタリカ女子代表、ザンビア女子代表に連勝して早々にノックアウトステージ進出を決めると、なでしこジャパンには大敗を喫したものの、先発メンバーを入れ替えたラウンド16のスイス女子代表戦では5-1と圧勝。準々決勝では延長戦の末にオランダ女子代表を、準決勝ではスウェーデン女子代表を下し、決勝へと駒を進めた。 対するイングランド女子代表も母国での女子欧州選手権(ユーロ)2022を制覇後、主軸に負傷者が続出。ベス・ミードや主将のリア・ウィリアムソンがヒザの前十字(ACL)靭帯断裂の重傷を負い、フラン・カービーもヒザのケガで離脱した。 グループステージではハイチ女子代表、デンマーク女子代表に辛勝だったが、サリナ・ヴィーフマン監督はシステムを[4-3-3]から[3-5-2]へ変更。中国女子代表戦では大勝を飾り、ラウンド16ではナイジェリア女子代表戦に数的不利に陥りながらもPK戦勝ちを収めると、以降コロンビア女子代表、オーストラリア女子代表を退け、5大会連続6度目のW杯で初のファイナルへとたどり着いた。 日本の山下良美主審が第4審を務めることとなった決勝戦は、ポゼッションに勝るスペインが押し込む序盤となったが、先に会場を大きく沸せたのはイングランド。ロスト後に即時奪回を試みるスペインのプレスをかいくぐり、右からのクロスをレイチェル・デイリーが落としてローレン・ヘンプの左足がクロスバーを叩く。 スペインも17分、左からのクロスが正面のサルマ・パラジュエロを抜けてファーのアルバ・レドンドに決定機。だが、シュートはGKの正面に飛んだ。 試合が動いたのは29分。スペインは中盤で人数を掛けて奪い切ると、右サイドバックのオナ・バトジェが素早く左へ展開し、収めたマリオナ・カルデンテイがスルーパス。追い越して左ポケットに侵入したオルガ・カルモナが、地を這う左足でのダイレクトシュートで右下隅を射抜いた。 左サイドバックの2試合連続ゴールで先制したスペインは一層自信を持ってボールを回し、37分にセットプレーからイレーナ・パレデスにチャンス。前半終了間際には右クロスから3試合ぶりの先発起用となったパラジュエロの右足シュートが左ポストをかすめ、優位性を保って45分を終えた。 ビハインドのイングランドは後半開始直後に2枚替えで打開を図り、デイリーとアレッシア・ルッソを下げてクロエ・ケリーと2試合の出場停止処分が明けたローレン・ジェームズを投入。2人を両翼、ジョージア・スタンウェイとキーラ・ウォルシュの2ボランチ気味となる[4-2-3-1]へと立ち位置を変える。 GKメアリー・アープスがカルデンテイのコントロールショットをセーブすると、徐々に右サイドを使った攻撃が機能し始め、54分にはケリーのクロスからヘンプというシーンを作った。 60分にレドンドに代えてオイアナ・エルナンデスを投入したスペインは、70分に差し掛かろうというタイミングの波状攻撃時、カルデンテイの浮いた持ち出しがウォルシュの手に当たると、オン・フィールド・レビュー(OFR)の結果ハンドと判定され、PKを獲得する。 だが、エルモソがこの絶好機で失敗。右下隅へのキックをGKアープスががっちりとキャッチすると、会場は大きくどよめいた。 追加点のチャンスを逸したスペインはセンターバックの一角、ライア・コディナが負傷交代というアクシデントにも見舞われる。一方のイングランドもアレックス・グリーンウッドがパラジュエロとの競り合いでヒザが顔に入り、瞼の上あたりから出血。事なきを得たが、ゲームは大きく中断した。 最終盤、イングランドはベサニー・イングランドの投入に加え、センターバックのミリー・ブライトを前線に張らせるパワープレーを決行。対するスペインも13分という長いアディショナルタイムが示された中で隙あらば追加点をと、バトジェがボックス右まで侵入してのフィニッシュを見せるが、GKアープスも好セーブを披露し、望みをつなぐ。 だが、イングランドは最後までスペインの牙城を崩せず、新たなゴールは生まれぬままタイムアップ。虎の子の1点を死守したスペインが、初優勝を飾っている。 スペイン女子代表 1-0 イングランド女子代表 【スペイン】 オルガ・カルモナ(前29) 2023.08.20 21:10 Sun
2

危険プレーで一発退場…涙で退場のブラジルの重鎮38歳FWマルタの行動にスペインの選手はリスペクト「偉大さを感じた」「偉大なレジェンドだった」

女子サッカー界の重鎮でありブラジル女子代表のレジェンドでもあるFWマルタが危険なプレーで一発退場。最後のオリンピックが終わってしまう可能性が出てきた。 7月31日、パリ・オリンピックの女子サッカーはグループステージ最終節を迎えた。なでしこジャパンと同グループでは、スペイン女子代表とブラジル女子代表が対戦。試合は1-0でスペインが勝利し、グループ首位通過。なでしこが2位となり、ブラジルは3位となったが、ベスト8に進出した。 その試合では前半アディショナルタイムにアクシデント。スペインの攻撃中、ルーズボールに対してマルタがクリアしようと足を高くあげると、そこにはオルガ・カルモナが。ヘディングで繋ごうとしていた中、頭部に足がぶつかってしまった。 幸にしてスパイクが入ったわけではなく、流血などの重傷にはつながらなかったが、当然このプレーでマルタは一発退場。涙を流してピッチを後にした。 出場停止処分が下されることになり、準々決勝のフランス女子代表戦は欠場。チームが開催国に勝利しなければ、マルタのオリンピックはここで終了となる。 38歳になるマルタは、2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪で銀メダルを獲得。男女合わせてもワールドカップでは歴代最多となる17ゴールを記録し、6大会で23試合プレーしている。 代表引退を表明しているマルタだが、当然悪意はなく、スペインの選手たちも退場となった後の振る舞いについて敬意を表している。 MFアテネア・デル・カスティージョは「彼女は私たちに謝罪した。それが彼女をより偉大だと感じさせる」とコメント。「マルタのようなレジェンドは、彼女が持つ全ての軌跡を、あの行為1つで潰すことはできない。偶発的なことだった。彼女の幸運を祈る」と、危険なプレー1つで汚される存在ではないとした。 GKミサ・ロドリゲスは「オルガの頭に当たった危険なファウル。奇跡的にスタッドが頭に当たらなかったのは幸運だけど、残念だ」とファウルについて言及。ただ、「結局のところ、マルタは偉大なレジェンド。彼女と対戦できたことは、私たち全員にとって光栄だった」と振る舞いについて語り、名を汚すものではないとした。 FWジェニファー・エルモソは、2013年にスウェーデンのティーレソーでチームメイトとしてプレー。「私にとってマルタは参考にしてきた選手。彼女は史上最高の選手。彼女が退場したことは残念だけど、試合は続いていく」と語った。 自身が起こしたプレーをすぐにピッチ上で謝罪し、退場を受け入れたものの、涙を流して退場したマルタ。ブラジル女子代表チームは、レジェンドを再びピッチに立たせることができるだろうか。 <span class="paragraph-title">【動画】ブラジルのレジェンド、マルタが相手の頭を蹴ってしまう危険プレーで一発退場</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="J0XxEXsTvkM";var video_start = 23;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.08.01 17:57 Thu
3

グヴィンのPK弾でW杯王者スペインを下したドイツが4大会ぶりの銅メダル獲得!【パリ五輪】

パリ・オリンピック(五輪)女子サッカー3位決定戦のスペイン女子代表vsドイツ女子代表が9日に行われ、0-1でドイツが勝利した。 準決勝でグループステージの再戦となったブラジル女子代表に敗れたスペインと、アメリカ女子代表に惜敗したドイツによるヨーロッパ勢対決の3位決定戦。 試合は前から圧力をかけるドイツが良い入りを見せたが、スペインはセットプレーから先にチャンスを創出する。21分、敵陣中盤でFK獲得すると、GKの位置を確認しテレサ・アベレイラが直接ゴールを狙ったが、これはクロスバーを叩いた。 以降も拮抗した展開が続くなか、スペインは44分に再び決定機。ボックス左から侵入したオナ・バジェの折り返しを走り込んだアイタナ・ボンマティがワントラップからシュート。これがクロスバーを直撃すると、こぼれ球をジェニファー・エルモソがダイレクトシュートで狙ったが、相手DFにディフレクトし枠の上に外れた。 ゴールレスで迎えた後半、クララ・ビュールを下げてリー・シュレルを投入したドイツは63分にチャンス。中盤で浮き球のボールをアレクサンドラ・ポップがダイレクトで前線に送ると、これに反応したジュリア・グヴィンがボックス内で飛び出したGKカタ・コルに体当たりされる形で倒され、主審はPKを宣告。このPKをグヴィンが冷静ゴール右下に沈めた。 先制を許したスペインは75分、左サイドでボールを受けたオルガ・カルモナがストレート系のクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだエルモソがドンピシャヘッドで合わせたが、これはGKアン=カトリン・ベルガーのファインセーブに阻まれた。 スペインは終盤にかけても攻勢を続けると、終了間際にルシア・ガルシアがボックス内で倒され、PKを獲得。ここでアレクシア・プテジャスがキッカーを務めたが、右隅を狙ったシュートをGKベルガーが完璧な読みでストップ。 結局、試合はそのまま0-1でタイムアップ。この結果、ドイツが4大会ぶり4度目の銅メダルを獲得した。 スペイン女子代表 0-1 ドイツ女子代表 【ドイツ】 ジュリア・グヴィン(後65[PK]) 2024.08.10 00:10 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly