昨季最下位の滋賀、5戦ぶり白星で首位浮上! 沖縄SVは43歳高原直泰がJFL初ゴールも…【JFL第14節】

2023.07.02 17:45 Sun
1〜2日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第14節の7試合が各地で行われた。

2位・ソニー仙台FCをホームに迎え撃った7位・ヴィアティン三重。9分、MF寺尾憲祐が後方からの浮き玉にうまく合わせてボレーシュートを放つと、ソニーのGK佐川雅寛がキャッチし損ね、こぼれ球に自ら詰めて先制する。
44分には敵陣深い位置でソニーのビルドアップを刈り取り、最後はFW川中健太が押し込んで追加点。試合終盤の87分に1点を返されたが、これ以上の反撃は許さず、2-1の勝利となった。V三重が5位に浮上した一方、ソニーは6位に後退している。

クリアソン新宿に代わって首位に浮上したのは3位・レイラック滋賀。昨シーズンは屈辱の最下位に終わった滋賀だが、4試合白星なしで迎えた今節はアウェイで8位・東京武蔵野ユナイテッドFCと対戦し、ゴールラッシュで勝利を飾った。

16分に元名古屋グランパスのFW榎本大輝が先制点を決めると、その後もPKで2点を追加し、前半を1-3とリードする。66分には日本人離れした驚異的なロングスローで知られるFW菊島卓が勝敗を決する4点目を決め、最終スコアは2-4に。今節試合のなかった新宿を勝ち点「1」差で上回り、首位に浮上した。
開幕9試合未勝利ながらも直近3試合で2勝1分けと、急速にJFL仕様のチームを築く昇格組の14位・ブリオベッカ浦安。今節は二川孝広監督率いる9位・FCティアモ枚方とアウェイで対戦し、0-0で迎えた48分にFW峯勇斗の一撃で先制する。

追加点がとれれば理想的だったが、その後は押し込まれる時間が長引き、試合終盤の84分にとうとう被弾。1-1のドロー決着となった。浦安は先制後に失点して勝ち点を落とした試合が今シーズン「6」試合目。ゲームコントロール、守備でのマーキングの緩さが大きな課題となっている。

浦安と同じく昇格組の最下位・沖縄SVは43歳の選手兼任監督・FW高原直泰がJFL初ゴール。アウェイで12位・鈴鹿ポイントゲッターズと対戦した今節、高原は1点ビハインドで迎えた38分、MF冨久田和真からの折り返しに左足ダイレクトで合わせてネットを揺らした。

しかし、前節までの12試合でわずか「5」ゴールと得点力不足があまりに深刻な沖縄は次の1点が奪えず。1-1のドロー決着でなんとか勝ち点1は拾えたが、これで5試合未勝利となった。

第14節を終え、首位に勝ち点「23」の滋賀、2位がFCマルヤス岡崎、3位が新宿、4位がHonda FCという上位陣だが、7位のラインメール青森は「20」という団子状態。次節からいよいよ後半戦に突入するというなか、優勝争いが全く読めない状況だ。

◆第14節
▽7月1日(土)
東京武蔵野ユナイテッドFC 2-4 レイラック滋賀
ヴィアティン三重 2-1 ソニー仙台FC
Honda FC 1-0 高知ユナイテッドSC
ヴェルスパ大分 0-0 ラインメール青森

▽7月2日(日)
FCティアモ枚方 1-1 ブリオベッカ浦安
FCマルヤス岡崎 3-2 ミネベアミツミFC
鈴鹿ポイントゲッターズ 1-1 沖縄SV

※試合なし
クリアソン新宿

関連ニュース

岡山がFW松木駿之介と契約満了、今季はJFLのヴェルスパ大分でプレーし27試合3得点

ファジアーノ岡山は4日、ヴェルスパ大分へと期限付き移籍していたFW松木駿之介(27)との契約満了を発表した。 松木は神奈川県出身で、横浜FC U-15から青森山田中学校へと転入。青森山田高校から慶應義塾大学へと進学。2019年に岡山に加入した。 プロ1年目は出番なし。2年目にJ2で17試合に出場し、3年目の2021年にはJ2で2試合、天皇杯で1試合に出場すると、8月にJFLの鈴鹿ポイントゲッターズへ期限付き移籍。2022年も岡山で天皇杯1試合に出場も、7月に再び鈴鹿へと期限付き移籍した。 今シーズンはJFLのV大分へ期限付き移籍。JFLで27試合3得点、天皇杯で2得点を記録していた。 2023.12.04 13:20 Mon

沖縄SVがJFL残留! 1年での九州リーグ降格回避、今季最下位も入替戦で関東1部王者のVONDS市原を撃破

3日、JFLと地域リーグの入替戦である沖縄SV vs VONDS市原FCがタピック県総ひやごんスタジアム(沖縄市)で行われ、2-1で勝利した沖縄のJFL残留が決まった。 2023シーズンのJFLで最下位となった沖縄、関東サッカーリーグ1部を制して全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)では2位となったV市原。沖縄は勝てばJFL残留、敗れれば九州サッカーリーグ降格…V市原は勝てばJFL昇格、敗れれば関東1部残留となる。 まさに両チームともクラブの命運を懸けた、今季最終戦にして今季最大の大一番。沖縄は現役ラストゲームとなるFW高原直泰(44/選手兼任監督/代表取締役)とDF岡根直哉(35)が先発。岡根が最終ラインでコンビを組むは元V市原のDF安藝正俊(33)だ。 対する堅守軍団・V市原はセンターバックのDF渡辺広大(35)とDF篠原弘次郎(32)がチームを締め上げる[4-4-2]の布陣。攻撃において頼みの綱となるは2トップの一角に入るFW谷尾昂也(31)で、ベンチでは“ジョーカー”MF清原翔平(36)がスタンバイする。 この入替戦は一発勝負で行われ、「引き分けなら沖縄がJFL残留」というようなルールはなし。90分間で決着がつかなければ延長戦、PK戦へと進むことになる。そのためか、前半は両チームともさほど攻撃に人数を割いてこない。 非常に拮抗し、緊張感溢れた前半45分間をゴールレスで終えると、後半に入って次第に両チームともゴールへの意識を強化。そして70分、“ホーム”沖縄がとうとう均衡を破る。 70分、沖縄は右サイドからクロスを上げると、ゴール前へ走り込んだFW山田雄太(31)には合わず、V市原にボールが渡る。ただ、ボックス内でボールを収めたV市原のMF久富賢(33)に対し、沖縄はDF安在和樹(29)が猛プレス。ボールを奪取し、勢いそのままに右足を振り抜き、ネットへ突き刺した。 JFL残留にグッと近づく沖縄の先制点...それでも77分、V市原は右サイドバックのDF中澤大翔(23)が内側へと駆け上がり、ボックス左へ走るMF土佐陸翼(23)に浮き球のダイレクトパス。走り込んだ土佐がGKとの一対一を冷静に制して同点弾を流し込んだ。 後半45分間で両チームとも1点ずつ取り合った一戦は延長戦へ。沖縄は延長前半10分で高原が退いたなか、同15分、敵陣でのボール奪取からMF荒井秀賀(24)がボックス右へとスプリントするFW伊集院雷(26)へスルーパス。伊集院がワントラップから右足シュートを流し込んで勝ち越しに成功する。 延長前半のほぼラストプレーで勝ち越した沖縄。結局、伊集院のゴールを守り抜いて2-1の勝利となった。 この結果、沖縄SVはJFL残留が決定。終わりよければ全てよし...JFL昇格1年目は屈辱の最下位フィニッシュとなったが、高原と岡根の現役最終戦を勝利で飾り、来たる2024年はJFL2年目のシーズンに。長く苦しい1年を戦った経験は、必ずや、来季のチカラとなることだろう。 JFL初昇格まであと一歩だったV市原にも賛辞を。布啓一郎監督率いるライトグリーンの雄は、今季1年を通じてブレることのない一貫したサッカーを披露し、群雄割拠の地域リーグから狭き門をくぐってこの入替戦まで辿り着いた。悔しさは明日への活力。来季の関東1部が楽しみだ。 沖縄SV 2-1 VONDS市原FC 【沖縄】 安在和樹(後25) 伊集院雷(延前15) 【V市原】 土佐陸翼(後32) 2023.12.03 15:26 Sun

鳥取のFW遊馬将也が30歳で現役引退…秋田、奈良クラブ、FC神楽しまねでもプレー

ガイナーレ鳥取は1日、FW遊馬将也(30)の現役引退を発表した。 遊馬は埼玉県出身で、武南高校から東洋大学へと進学。2016年にブラウブリッツ秋田に加入した。 3シーズンを秋田で過ごすと、2019年には当時JFLの奈良クラブへ完全移籍。2021年には松江シティFC(後のFC神楽しまね)へ完全移籍すると、今季から鳥取でプレーした。 鳥取では明治安田生命J3リーグで12試合に出場。通算成績ではJ3で71試合7得点、JFLで76試合11得点、天皇杯で5試合に出場していた。 2日に行われるJ3最終節の鹿児島ユナイテッドFC戦後、引退セレモニーが予定されている。 2023.12.01 16:01 Fri

岡山が昨季加入のDF杉山耕二と契約満了、今季はJFLのヴェルスパ大分へ育成型期限付き移籍

ファジアーノ岡山は29日、DF杉山耕二(25)の契約満了を発表した。 三菱養和SCユース出身の杉山は、早稲田大学から東京ユナイテッドFCへと加入。2022年に岡山に完全移籍で加入した。 岡山では天皇杯で1試合に出場するも、シーズン途中に東京武蔵野ユナイテッドFCへ育成型期限付き移籍。今シーズンはヴェルスパ大分へ育成型期限付き移籍していた。 1年半JFLでプレーした中、今季はJFLで24試合3得点、天皇杯で3試合に出場していたが、育成型期限付き移籍満了とともに、岡山も退団することとなった。 2023.11.29 14:40 Wed

JFL浦安が都並敏史監督の続投を発表! 今季は昇格組ながらも2位で“Jへの門番”に…来季6年目の長期政権

日本フットボールリーグ(JFL)のブリオベッカ浦安は29日、都並敏史監督(62)が2024シーズンも続投すると発表した。 日本サッカーの歴史の生き証人、都並敏史。2019年、長らくテクニカル・ディレクター(TD)を務めてきた関東サッカーリーグ1部(当時)の浦安で監督に就任すると、昨年の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)を制し、浦安は今季から6年ぶりにJFLへと返り咲いた。 迎えた今季は開幕9試合で0勝3分け6敗のダントツ最下位と苦しみ、1年での地域リーグ降格も覚悟する状況に。ところが第10節で強豪・ソニー仙台FCを撃破すると、そこから16試合無敗というまさかの快進撃を披露。その過程でラストプレー逆転弾での劇的勝利も2回という勝負強さを見せつけた。 終わってみれば、昇格組ながらも優勝したHonda FCに次ぐ2位でフィニッシュ。26日の最終節・FCマルヤス岡崎戦も敵地で0-2と完勝し、結果的に、Jリーグ入会が承認されたレイラック滋賀(3位)のJ3昇格の可能性を消滅させたことに。“Jへの門番”と化した格好だ。 都並監督は浦安の公式サイトを通じてコメントを発表している。 「ブリオベッカ浦安を支えて下さっている全ての皆様方、今シーズンも1年間の応援を本当に有難うございました。
この度、来季も引き続き監督として指揮を取らせて頂く事になり、身が引き締まる思いです」 「常に応援して下さる方々への感謝を忘れず、地域に愛されるチームを目指し、成長への努力を続けて参ります。
2024シーズンもこれまで以上の熱い応援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。ブリオベッカ浦安監督 都並敏史」 2023.11.29 13:20 Wed
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly