プリシッチ、ウェア、バログン…今夏注目選手多数のアメリカ指揮官が言及

2023.06.28 17:14 Wed
Getty Images
アメリカ代表指揮官のグレッグ・バーホルター監督が選手たちの去就に言及した。

2018年12月から昨年末に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)までの4年間、アメリカ代表の指揮をとっていたバーホルター監督。今月16日に再任が発表され、来年にアメリカで開催されるコパ・アメリカ2024や、アメリカ、カナダ、メキシコで共同開催される2026年W杯を目指して戦っていく。

そんな中、アメリカ代表の主力選手たちの今夏去就に注目が集まっている。リールのFWティモシー・ウェア(23)はユベントス移籍が間近に迫っており、チェルシーのFWクリスチャン・プリシッチ(24)にはミランが目をつけている。
今季、アーセナルからスタッド・ランスへとレンタル移籍していたFWフォラリン・バログン(21)の去就も不透明であり、1月からリーズにレンタル移籍していたユベントスのFWウェストン・マッケニー(24)や、バレンシアのMFユヌス・ムサ(20)といった選手の動向にも関心が寄せられている。

イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに応じたバーホルター監督は、それぞれの選手についてコメントを残している。ウェアのユベントス行きについては「リールのおかげでもあるが、ユベントスの勝利のメンタリティに直面することで、彼はさらなる飛躍を遂げることができる」と述べた。
また、今季のウェアはサイドバックとして起用されることも多かったため、コロンビア代表MFフアン・クアドラードの後継者になるのではないかとも目されているが、「少し似ているが、それほどではない」と指摘。「ティモシーをより経験豊富な選手と比べるなら、フィニディ(・ジョージ)だ」と、90年代にアヤックスなどで活躍した元ナイジェリア代表ウインガーの名をあげている。

プリシッチに関しては、ミラン行きは悪い選択肢ではないと考えている模様。しかし、バログンも含めて彼らの将来に口を出すことはできないと主張した。

「クリスチャンはチェルシーでプレーしている。しかし、チャンピオンズリーグでプレーできる可能性があることから、イタリアとミランは依然としてとても魅力的な移籍先だ。だけど、これは個人的な選択だからアドバイスはできない」

「バログンについても同様だ。彼はすでに有力な選手であり、人々が口にするような将来を期待されるストライカーではない。いずれわかることだろう」

マッケニーに関しては「クラブやリーグに関係なく、ウェストンがプレーし、競争することに興味がある」と言及。ムサに目をつけているというサッスオーロについても触れ、「私はセリエAを見ているし、サッスオーロはよく知っているクラブだ」「サッスオーロは近年、才能を発掘することに長けている」と高く評価した。

他にも多くの選手たちが欧州の舞台で名をあげているアメリカ代表。今夏の移籍市場で、その勢いはさらに増すことになるかもしれない。

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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.35“カペッロ・ユーベ”失意のカルチョーポリ/ユベントス[2005-06]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.35</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2005-2006シーズン/ユベントス 〜カペッロ・ユーベ〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2005-06juventus.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ファビオ・カペッロ(59) 獲得タイトル:セリエA(後にカルチョ・スキャンダルで剥奪) 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力10:★★★★★★★★★★ タレント9:★★★★★★★★★☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層8:★★★★★★★★☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">失意のカルチョーポリ</div> 名将・カペッロが就任した前シーズンにスクデットを奪還したユベントスは、この2005-06シーズンで圧巻の強さを見せる。当時のセリエA記録(2013-14シーズンのローマに開幕10連勝で破られた)となる開幕9連勝を達成すると、前半戦を17勝1分1敗という成績で終える。後半戦では無敗を維持しながら首位を独走し、追いすがるミランを振り切ってセリエA連覇を達成した。 しかし2006年4月、カルチョを震撼させる事件が起きる。イタリアサッカーに絶大な影響力を持つユベントスのモッジ会長を中心に八百長が行われていたことが発覚。2004-05シーズンとこのシーズンにユベントスが獲得したスクデットが剥奪され、クラブ史上初のセリエB降格となる処分を下される憂き目に遭った。 この影響で、ファビオ・カンナバーロやイブラヒモビッチといった2連覇に貢献した主力選手が相次いでチームを離れ、イタリア屈指の名門が地に落ちることとなる。それでも、デル・ピエロやネドベド、ブッフォンらスター選手が残留したチームは、翌シーズンに圧倒的な強さでセリエBの首位を走り、1年間でセリエAに舞い戻った。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">THE・ソリッド</div> ミランで黄金期を築き、ローマにスクデットをもたらしたカペッロは、ユベントスでも自らのスタイルを信条に隙のない非常にソリッドなチームを作り上げた。アーセナルからヴィエラを獲得し、磐石のセンターラインを築き上げると、堅守から前線のタレントを生かしたカウンターで得点を奪った。 守備面ではブッフォンがケガで出遅れたものの、アッビアーティが確実にその穴を埋め、カンナバーロやテュラムを中心に堅守を見せる。右サイドバックには全盛期のザンブロッタがアップダウンを繰り返し、左では売り出し中のキエッリーニとバルザレッティが果敢なプレーで攻守に貢献した。 中盤ではダブルボランチのエメルソンとヴィエラが抜群のフィルター能力で安定をもたらす。両サイドには円熟味あるプレーでチームを牽引するネドベドと、卓越したテクニックから精度の高いパスを供給するカモラネージを擁し、質の高い攻撃を披露した。 前線では、2年目ながら前線の軸となったイブラヒモビッチが、ゴール前で真価を発揮するトレゼゲと2トップを形成。クラブのバンディエラであったデル・ピエロはベンチを暖める日々が多かったが、ピッチに出ればゴールで監督の起用に応えた。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">DFファビオ・カンナバーロ(32)</span> 176cmとセンターバックとしては小柄ながら、それを補って余りあるジャンプ力を誇る。このシーズンは、対人プレーの強さや抜群の読みなど、ディフェンダーとして完璧なパフォーマンスを披露。パルマ時代のチームメートであるブッフォンとテュラムとともに鉄壁の守備を築いた。さらに、シーズン後に開催されたドイツワールドカップ2006ではアッズーリを優勝に導き、ディフェンダーながらその年のバロンドールを獲得した。 2019.04.20 22:00 Sat
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ディバラのスパーズ行きが急浮上! 約83億円でクラブ間合意に

ユベントスに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(25)がトッテナムに移籍する可能性がここに来て急上昇しているようだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 昨シーズン、ユベントスでの序列を下げたディバラ。最近までマンチェスター・ユナイテッドに所属するベルギー代表FWロメル・ルカクとのトレード案が、ディバラの合意を残すのみというところまで迫るも、同選手側の高額な給与と代理人への手数料が要求されたことで破談に終わった。 その後も引き続き去就について注目が集まるディバラだが、急展開。今夏、同選手の獲得に興味を示していたトッテナムが移籍金6440万ポンド(約83億2000万円)でクラブ間合意に達したようだ。残すは、トッテナムとディバラによる個人条件の交渉のみだという。 プレミアリーグの移籍市場が閉幕まで残り2日。果たしてトッテナムは、ディバラ獲得を取り付けることができるだろうか。 2019.08.07 08:40 Wed

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