補強なし、5連敗で最下位のレスターがロジャーズ監督をクビにできない理由…違約金は最低16.2億円とも

2022.09.06 13:40 Tue
Getty Images
今季のプレミアリーグ開幕6試合を終え、1分け5敗で最下位に位置するレスター・シティ。最悪のシーズンスタートとなった中、簡単には監督交代に踏み切れないようだ。

今夏の移籍市場ではFFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)違反に抵触することもあり、補強に動けなかったレスター。守護神のデンマーク代表GKカスパー・シュマイケル、U-21フランス代表DFヴェスレイ・フォファナの主軸2人が退団。補強も穴埋めの2人に終わっていた。

補強はできなかった中、退団が噂されていたMFユーリ・ティーレマンスやMFジェームズ・マディソンらは残留し、一応の体裁は整っていた。
しかし、開幕戦のブレントフォード戦こそ2-2で引き分けたものの、その後は5連敗。アーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドと強豪との対戦もあったが、4日にはブライトン&ホーヴ・アルビオンに5失点して敗戦と、影を落としている。

イギリス『デイリー・メール』によれば、1983年以来となる最悪のシーズンスタートとのこと。また、前回5連敗した際には、“奇跡の優勝“を達成した翌年でありながら、クラウディオ・ラニエリ監督が解任されていたため、ブレンダン・ロジャーズ監督(49)の去就も怪しくなっている。
監督だけが原因とは言えない状況ではあるが、監督交代というのがクラブが取れる策。しかし、レスターは簡単にロジャーズ監督をクビにできない理由がある。

ロジャーズ監督は、2019年12月にレスターと契約。2025年6月までの長期契約を結んだ。

このような事態に陥るとは想定していなかったように思うが、そもそもはクラブがFFPに違反する可能性がある状況が問題。ロジャーズ監督も補強できなかったことに不満を露わにしていた。

そのロジャーズ監督を解任しようとした場合は、違約金が発生。なんと最低で1000万ポンド(約16億2600万円)かかると見られている。

今週末にはアストン・ビラ、来週末にはトッテナムとの対戦が控え、その後はインターナショナル・マッチウィークに突入。ひとまず今月までは解任はないと見られているが、資金がない中で監督に多額の違約金を払う選択をするだろうか。

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今季のプレミアで最も代理人に手数料を支払ったのはチェルシー、2度の移籍期間で114.2億円

2024-25シーズンの2度の移籍期間で最も代理人手数料を支払ったクラブが判明した。その金額は6038万4449ポンド(約114億2000万円)とのことだ。 シーズンも佳境に迫る中、イングランドサッカー協会(FA)は2024年2月2日から2025年2月3日までの期間で、FAに登録されているクラブおよびサッカーエージェントの最新の支払い金額を公表した。 最も代理人に手数料を支払っていたのはチェルシー。トッド・ベーリー氏がオーナーになってから多額の資金を補強に投じている中、2024年夏にポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(現ミラン)やFWペドロ・ネト、MFキーナン・デューズバリー=ホールらを補強し、6038万4449ポンド(約114億2000万円)を支払っている。 2位はマンチェスター・シティで5212万6339ポンド(約98億5700万円)。FWサヴィオやFWオマル・マーモウシュ、MFニコラス・ゴンサレス、DFアブドゥコディル・クサノフなどを獲得している。 3位はマンチェスター・ユナイテッドで3302万2197ポンド(約62億4300万円)を支払っており、DFレニー・ヨロ、FW ジョシュア・ザークツィー、DFマタイス・デ・リフトなどを獲得していた。 プレミアリーグの20クラブの総額では4億913万7387ポンド(約773億5000万円)を代理人に支払っているという。 なお、この数字は数字が公表され始めてから初めての減少になったとのことだ。 チャンピオンシップ(イングランド2部)では日本代表MF田中碧が所属するリーズ・ユナイテッドが1位となり、1883万6447ポンド(約35億6200万円)となった。なお2位のバーンリーは530万5608ポンド(約10億円)となっており、3倍以上の金額を投資していた。 <span class="paragraph-title">【データ】2024-25シーズン代理人手数料ランキング</span> <span data-other-div="movie"></span> <div style="text-align:center;"><img class="lazyload" data-src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/plclub2024-25.jpg" style="max-width:100%; min-height:200px;"></div> <table style="max-width:100%;background-color: #dfdfdf;"> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 順位 </td> <td style="font-size:0.8em; "> チーム名 </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; "> 金額 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 1位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> チェルシー </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 6038万4449 / 約114億2000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 2位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> マンチェスター・シティ </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 5212万6339 / 約98億5700万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 3位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> マンチェスター・ユナイテッド </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£3302万2197 / 約62億4300万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 4位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> アストン・ビラ </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 2507万7873 / 約47億4000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 5位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ニューカッスル </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 2436万6737 / 約46億500万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 6位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> アーセナル </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 2279万1917 / 約43億800万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 7位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> リバプール </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 2083万5652 / 約39億4000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 8位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ウェストハム </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1901万9377 / 約35億9600万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 9位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> トッテナム </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1842万9639 / 約34億8400万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 10位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ブライトン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1655万3102 / 約31億3000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 11位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ボーンマス </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1642万5116 / 約31億500万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 12位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ブレントフォード </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1476万2657 / 約27億9000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 13位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ウォルバーハンプトン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1350万560 / 約25億5200万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 14位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> ノッティンガム・フォレスト </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1299万1664 / 約24億5600万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 15位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> フルアム </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1275万1674 / 約24億1000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 16位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> クリスタル・パレス </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 1195万2031 / 約22億6000万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 17位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> レスター・シティ </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 982万4219 / 約18億5700万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 18位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> エバートン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 915万6995 / 約17億3100万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 19位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> サウサンプトン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 890万718 / 約16億8300万円 </td></tr> <tr><td style="font-size:0.8em; "> 20位: </td> <td style="font-size:0.8em; "> イプスウィッチ・タウン </td> <td> </td><td style="font-size:0.8em; ">£ 626万4471 / 約11億8500万円 </td></tr> </table> 2025.04.15 15:40 Tue
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プレミアリーグで1人だけ無地のユニフォーム、レスターでデビューしたMFの驚くべき理由

プレミアリーグで1人だけ胸スポンサーなしのユニフォームを着てプレーする選手が現れた。 7日に行われたプレミアリーグ第31節のレスター・シティvsニューカッスル・ユナイテッドの一戦。試合は0-3でニューカッスルが勝利し、レスターは8連敗となった。 そんな中、74分から途中出場したジェレミー・モンガに異変があった。 登場するモンガは無地のユニフォームで登場。他の選手とは異なり、胸スポンサーの「BC.GAME」のロゴがないユニフォームでピッチに立つこととなった。 その理由はモンガの年齢。モンガは15歳271日でのプレミアリーグデビューに。これは2022年9月にアーセナルのMFイーサン・ヌワネリが15歳181日でデビューしたのに続いて、プレミアリーグ2番目の若さでのデビューとなった。 「BC.GAME」は、オンラインの暗号通貨ゲームプラットフォームであり、プレミアリーグでは賭博法の見直しにより、2020年以降は18歳未満の選手がベッティング関係のスポンサーが入ったユニフォームの着用を禁じている。 15歳のモンガが着用することは当然不可能。そのため、他の選手とは異なる無地のユニフォームでの登場となった。 レスターのルート・ファン・ニステルローイ監督は「彼の素晴らしい資質の片鱗が見られた。彼は素晴らしいウインガーで、スピードもある」と評価。「素晴らしい才能の持ち主で、素晴らしい少年だ。彼はこの出場時間に値するし、願わくば、今後も出場時間が増えるはずだ」と、今後も起用する可能性を示唆した。 2025.04.08 21:30 Tue
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今節優勝の可能性もスロット監督は通常通りを強調「自分たちで影響を与えられる試合だけに注力していく」

リバプールのアルネ・スロット監督が、プレミアリーグ優勝の可能性がある20日のプレミアリーグ第33節、レスター・シティ戦へあくまで平常心で臨む構えだ。 首位のリバプールは前節、ウェストハムとのホームゲームを2-1で勝利。残り6試合で2位以下との勝ち点差は「13」に広がり、今節の結果次第で5シーズンぶりのプレミアリーグ制覇を達成することになる。 数時間前に試合を行う2位のアーセナルの対戦相手は18位のイプスウィッチ・タウンと、敗戦の可能性は低いものの、優勝まで秒読み段階となった19位チームとのアウェイゲームに向けてオランダ人指揮官は現在の心境を語っている。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。 「(今節優勝の可能性)全くそのことについては考えていない。いつものように、私の考えはレスターと自分たちのチームのこと。つまり、どのように改善できるか、何を改善できるかということだ。ウェストハム戦の前半はあまり改善できなかったが、後半はより改善できる点がたくさんあった。したがって、今週初めからその点に力を入れてきたし、今はレスター戦に向けて取り組んでいる。一試合一試合、自分たちで影響を与えられる試合、つまりレスター戦に注力していくつもりだ」 さらに、会見に出席した記者から「近い将来」の優勝は想像できるかとの質問に対してもスロット監督は、「正直に言うと、ノーだ」と一切の緩みを見せない。 「信じてもらえるかわからないが、正直に答えるよ。私は人生を通して、その瞬間、その日その日を生きている。過去を振り返ることも、未来を見ることもあまりない。というのも、私はそういう人間だからだ」 「以前のクラブで成し遂げたことを常に振り返るようなタイプではない。フットボールの世界では、これもまた非常に難しいことだ。『楽しもう、これまでの道のりを全部楽しもう』とよく言われるが、監督として考えているのは『週末にも試合がある。それに勝たなければならないし、次の試合も勝たなければならないし、その次の試合も勝たなければならない』ということだけだ。だから、もしかしたらそれが理由のひとつかもしれない。私はすでにフットボールの世界で長く仕事をしており、一日一日を生き、日々影響を与えようと努力することに慣れてしまっているんだ」 指揮官の考え方は別として、優勝が間近に迫っていることは疑いのない事実だ。また、シーズン中盤にはシーズン4冠の可能性があったものの、選手層や指揮官のやや偏った起用法の弊害もあり、リーグを除くコンペティションは志半ばで敗退となっており、来季にはクラブとしても複数タイトルへのバックアップが想定されるところだ。 そんななか、今夏の“ビッグサマー”の可能性について問われた指揮官はいずれも退団の可能性があったFWモハメド・サラー、DFヴィルヒル・ファン・ダイクの残留に触れ、すでに重要な補強ができたと自身の考えを語っている。 「リバプールのようなクラブでは、常にビッグサマーが訪れると思っている。そして今、既にビッグサマーと言えるはずだ。選手たちはメディアの情報を全て追っているわけではないだろうし、私もそうだ。しかし、私がここで毎回感じているのは、『彼らを引き留められるか?』という大きな課題があったということだ」 「モハメド・サラーとファン・ダイクの2選手を引き留めたことで、既にビッグサマーと言える。残りの夏がどうなるか、見守っていこう。しかし、今になって今のチームに満足していないと言うのは奇妙だ。なぜなら、私は1年間そう言い続けてきたからだ。今のチームに満足しているし、もしこのチームを維持できれば、それだけでビッグサマーと言えるかもしれない」 続けて「現状維持は後退」との指摘に対しても「今の我々のクオリティ、そして今シーズンのクオリティを考えれば、必ずしも(大型補強は)必要ではない。今週、ニューカッスルがどれほど優れたチームであるかを目の当たりにした。彼らは現在3位だ。リーグカップ決勝で彼らが我々相手に素晴らしいプレーを見せたことは、もはや驚きではない。パリ・サンジェルマンも好調だが、現在7位のアストン・ビラはパリ・サンジェルマンに勝てる力があることを示した。我々は素晴らしいリーグにいる!」と、補強の有無に関わらず、国内での戦いは継続して勝つことが難しいリーグだと主張している。 2025.04.19 23:00 Sat
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【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.48 誰もが驚き、賞賛した“ミラクル・レスター”/レスター・シティ[2015-16]

1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.48</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2015-2016シーズン/レスター・シティ ~“ミラクル・レスター”~</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2015-16leicester.jpg" style="max-width:100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:クラウディオ・ラニエリ 獲得タイトル:プレミアリーグ 攻撃力7:★★★★★★★☆☆☆ 守備力8:★★★★★★★★☆☆ タレント7:★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">目標は残留のはずだったが…</div> レスター・シティが躍進したこのシーズンの1年前、2014-15シーズンに11年ぶりのプレミアリーグに復帰したが、前半戦を終えて最下位に終わり、降格間違いなしといわれていた。ところが、当時のナイジェル・ピアソン監督率いるレスターは、後半戦に8戦7勝1分を記録するなど巻き返しを見せ、「華麗なる脱出」を遂げていた。 1年での降格を免れたレスターだったが、その立役者であったピアソン監督をシーズン開幕直前に解任し、クラウディオ・ラニエリ監督を招へいした。就任後のラニエリ監督は、「目標は残留。勝ち点40を目指す」とコメント。すると、開幕後5戦を無敗で終えた後も、11月末に単独首位に躍り出たときも、その目標は変わらなかった。 それでも前半戦を2位で終えたとき、ラニエリ監督は初めて残留以外の目標を口にする。「上位を維持したい。前半戦で勝ち点39を積み上げたから、後半戦でも勝ち点40を目指す」。前代未聞となる目標の2倍を掲げ、いよいよ“優勝”が現実味を帯びていく。 『遅かれ早かれ彼らは失速するだろう』と思われながらも、後半戦も順調に勝ち点を重ねていったレスターは勝てば自力優勝が決まる36節のマンチェスター・ユナイテッド戦を引き分けるも、優勝を争うトッテナムも勝利を逃し、優勝が決定した。こうして開幕前優勝オッズ5001倍だったレスター・シティが「ミラクル・レスター」として後世に名を遺した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">噛み合った戦術とメンバー</div> ピアソン監督の解任を受けて今季開幕前にレスターの指揮官に就任したラニエリ監督に対して、当初は懐疑的な意見も出ていたが、見事な手腕で奇跡的な優勝に導いた。パス成功率やポゼッション率はリーグ最低クラスでも、選手たちの特長を生かすカウンター型の組織的なチームを構築した。 中でもサプライズとなったのは、フランス2部のカーンからレスター入りした小柄なフランス人MFエンゴロ・カンテだ。カンテは、開幕からの5試合のうち4試合がベンチスタートだった。しかし、そこからラニエリ監督の信頼を掴むと、不動のレギュラーとして君臨。驚異的なスタミナと圧倒的な運動量で“新たなマケレレ”と称されると、フランス代表にも定着。シーズン後にチェルシーへとステップアップした。 攻撃陣は、プレミア新記録の11戦連発を含む24ゴールを叩き出したジェイミー・ヴァーディと、17得点11アシストをマークしたリヤド・マフレズがチームの“飛車角”だった。 前線から守備のスイッチとなった岡崎慎司や、ヴァーディとのホットラインが光ったダニエル・ドリンクウォーターなど、ラニエリ監督はカウンター戦術の最適解となるイレブンを選び出した。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">FW:ジェイミー・ヴァーディ(28)</span> レスター・シティの絶対的エースとして君臨したヴァーディ。シーズン前には主力選手の1人に過ぎなかったヴァーディだが、このシーズンで完全に一皮向けた。 最終的にリーグ戦で24ゴール。11月には、ファン・ニステルローイ氏の記録を上回る11試合連続ゴールの新記録を樹立。PFA(イギリスプロフットボール選手協会)最優秀選手賞はマフレズに譲ったが、FWA(イギリスフットボール記者協会)選出の最優秀選手賞を受賞。イングランド代表としても活躍した。 2019.04.29 21:00 Mon

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