「世界一綺麗なループ」決勝点となった柏DF三丸の技あり弾に脚光「フランサかと思った」

2022.07.17 20:50 Sun
Getty Images
開始早々の柏レイソルDF三丸拡の技ありゴールが大きな1点となった。柏は16日、明治安田生命J1リーグ第22節で北海道コンサドーレ札幌を三協フロンテア柏スタジアムに迎えた。
両チームともに慎重さを見せた立ち上がりだったが、上島拓巳が1本のロングパスで局面を変える。3分、最終ラインでゆったりとボールを持った状態から対角へ絶妙なフィードを供給すると、金子拓郎の背後を取った三丸が飛び出してきたGK菅野孝憲の頭上を越す技ありのワンタッチループを沈めた。

微妙な判定が物議を醸した一戦はこの1点が決勝点となり、柏が2試合連続のウノゼロを達成した。

背番号を「20」から「2」変更した今季の三丸は、ここまでリーグ戦全22試合にスタメン出場を果たし、途中交代も2回のみ。ファンからも「本当に替えの効かない存在」、「世界一綺麗なループ」、「フランサかと思った」など、左サイドで存在感を放つ29歳へ惜しみない賛辞が送られている。
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