改革2年目、浦和の新ユニフォームは10年ぶりの「襟付き」でシンプルなデザインに!
2022.01.12 13:55 Wed
浦和レッズとナイキは12日、2022シーズンの新ユニフォームを発表した。2021シーズンはリカルド・ロドリゲス監督を招へい。新たなスタートを切った浦和は、これまでとは大きくフットボールのスタイルを変えたシーズンとなった。
上位を争ったシーズンとなったが、最終的には6位でフィニッシュ。しかし、天皇杯では見事に優勝を果たし、2022シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得した。
長年在籍したMF阿部勇樹が引退し、DF槙野智章(完全)がヴィッセル神戸へ、MF宇賀神友弥(完全)がFC岐阜へ、FW興梠慎三(期限付き)が北海道コンサドーレへと移籍するなど、2年目も改革が続いている。
そのリカルド体制2年目となるホームユニフォームは2012年以来となる10年ぶりの「襟付き」に。クラブ創設30周年を迎える浦和の伝統の赤を継承したシンプルでクラッシックなデザインで、クラブのアイデンティティーをストレートに表現している。
アウェイユニフォームは白を基調に。ホームユニフォームと同様に、スマートかつエレガントなフットボールルックの襟付きシルエットを採用。また、チームのエンブレムに使用されている赤、白、黒の3色のストライプからインスピレーションを得て、白と同系色のライトグレーを縦のストライプで表現し、クリーンでシンプルなデザインに仕上げている。
新ユニフォームについて日本代表DF酒井宏樹は「環境に配慮されたユニフォームをピッチ内外で着ることは、気候変動の影響に直面している今の時代にあったいい取り組みだと思います。サポーターも同じく環境に配慮したものを着ることができるので、チームと一丸となって貢献することができます。パフォーマンスや着心地を犠牲にすることなく、100%ペットボトルからリサイクルされた素材だけでユニフォームが作れることに驚きますが、ナイキは常に新しいことに挑戦していると思います。これを着てピッチに立つのを楽しみにしています」とコメントしている。
上位を争ったシーズンとなったが、最終的には6位でフィニッシュ。しかし、天皇杯では見事に優勝を果たし、2022シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得した。
そのリカルド体制2年目となるホームユニフォームは2012年以来となる10年ぶりの「襟付き」に。クラブ創設30周年を迎える浦和の伝統の赤を継承したシンプルでクラッシックなデザインで、クラブのアイデンティティーをストレートに表現している。
「襟付き」のフォーマルなデザインながら、赤と白のツートーンカラーを採用し、遊び心を持ったカジュアルな要素も兼ね備えた仕上がりに。また、首裏の内側部分にデザインされているチームの誇りである「We are REDS!」を、30周年を記念し、月桂樹を用いた特別仕様にしている。
アウェイユニフォームは白を基調に。ホームユニフォームと同様に、スマートかつエレガントなフットボールルックの襟付きシルエットを採用。また、チームのエンブレムに使用されている赤、白、黒の3色のストライプからインスピレーションを得て、白と同系色のライトグレーを縦のストライプで表現し、クリーンでシンプルなデザインに仕上げている。
新ユニフォームについて日本代表DF酒井宏樹は「環境に配慮されたユニフォームをピッチ内外で着ることは、気候変動の影響に直面している今の時代にあったいい取り組みだと思います。サポーターも同じく環境に配慮したものを着ることができるので、チームと一丸となって貢献することができます。パフォーマンスや着心地を犠牲にすることなく、100%ペットボトルからリサイクルされた素材だけでユニフォームが作れることに驚きますが、ナイキは常に新しいことに挑戦していると思います。これを着てピッチに立つのを楽しみにしています」とコメントしている。
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「突然そのチャンスが訪れた」浦和の西野努TDが江坂任の電撃移籍を語る、リカルド監督には「獲れたらというリストがある」とも
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浦和のACL決勝スタジアム問題が意外な幕引き、大幅な日程変更で5月6日に埼スタで開催決定
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「目標は優勝」浦和の新指揮官スコルジャ監督が就任会見で意気込み「攻撃的なスタイルでゲームを支配したい」
6日、浦和レッズは2023シーズンの新体制発表会を実施。マチェイ・スコルジャ監督が就任会見を行った。 2022シーズンはリカルド・ロドリゲス監督が率いた中、チームは思うように成績を伸ばすことができず、開幕4戦未勝利、シーズン中は7連続ドローを含む9戦未勝利など苦しみ続けて9位でフィニッシュした。 一方で、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では決勝に進出。シーズン移行の関係で、5月に決勝が行われることになるが、2023シーズンは4冠を目指して戦うことになる。 その浦和はポーランド人のスコルジャ新監督を迎え、新たな戦いに臨むこととなる。 スコルジャ監督は「日本での初めての仕事ですが、このクラブで仕事をすることをとても光栄に思っています」とコメント。「このようなビッグクラブで非常に要求の高い、我々の力が求められるリーグで戦えることはとても大きなチャレンジです。また、このような美しい文化がある国で仕事ができることも喜びです」と日本での仕事を喜んだ。 また「浦和レッズはビッグクラブですが、素晴らしいサポーターもいる。埼玉の街も素晴らしいと思います。我々は非常に期待されていると思いますが、野心的な目標を持って戦います。それを達成するには厳しい戦いが待っているが、このクラブには力がある。クラブ一丸となって努力していく。強いチームを作っていきたいです。競争力のあるチームづくりの力になることができればと思います」と意気込みを語った。 さらに「浦和レッズの監督、選手、チームの一員であれば大きな目標を掲げることが義務となります。それは優勝です」と優勝を口にし、「厳しく難しいものになりますが、一歩ずつ進んでいきたいです。プレシーズンの6週間で、開幕戦のFC東京戦に向けて準備をしていきます。今すべきことはベストな準備をすることです」と意気込み。6日には初練習を行ったが「初めて練習をしましたが非常に感触は良かったです。成功へ向かう道のりが今始まったと思います」と、ここから一歩ずつ進んでいくことを口にした。 リーグ優勝をファンは期待しているが、必要なものについては「まずは強いチームを作ること。編成の話です。そして、選手たちとできるだけ早くお互いを知りながら、我々の哲学やコーチのことを知ってもらうことが必要です。チームに哲学やアイデアを植え付けていきたいです」とコメント。選手の編成が重要としながら、コミュニケーションをとって、自身のやり方を選手に伝えていくことが大事だとした。 そのスタイルとは「私は攻撃的なスタイルでゲームを支配したい。選手にとっては厳しいものになると思いますが、この最初の準備のところでチームが発展していき、そこに挑めるようにしたいと思います」とコメント。「長いシーズンの中では良い時、苦しい時がありますが、それもサッカー。重要なのはロッカールームで強いメンタルを示せるチームになること。それがなければ目標は達成できません。チームスピリットの重要性は選手たちにも話しました。1試合1試合しっかり勝利を目指すアプローチができる雰囲気を作りたいし、ハングリー精神を求めています」と、選手たちにもどういうチームを作っていくかを語ったという。 スコルジャ監督の哲学については「前のクラブでも私の哲学では幾つかルールがあります。1つはゲームをコントロールすること。いつでもポジティブな姿勢と勇敢さを持つ必要があります。ハイプレスを増やしていきたいです。ボールを失ったらできるだけ早く取り返す。できれば相手のボックス付近で取り返したいです」とスタイルの1つを明かした。ただ、「これにはたくさんの要素があり、いくらでも話すことができますが、まずはチームに伝えたいですし、相手の監督には伝えたくないのでこれぐらいにしておきます。メンタルとフィジカルは重要となり、これがなければ戦術や哲学は浸透しません」と、フィジカル面とメンタル面が揃うことがとにかく重要であるとした。 試合をコントロールという点については「チームのストラクチャー、構造を維持することが大事」と語るスコルジャ監督。「いついかなる状況でも選手たちが何をしなければいけないのかを把握しながらプレーできる状況を作ることが重要」とし、「しっかりと予測し、早い反応が必要だと思います。ボールを失った時、取り返した時の切り替えた時も大事だし、そこを沖縄でしっかりと選手たちに落とし込みたいと思います」と、沖縄で実施するトレーニングキャンプでしっかりとチームに落とし込んでいきたいとした。 2023.01.06 22:45 Fri浦和レッズの人気記事ランキング
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【明治安田J1リーグ第15節】 2025年5月6日(火) 14:00キックオフ 浦和レッズ(2位/25pt) vs ガンバ大阪(10位/20pt) [埼玉スタジアム2002] <h3>◆いざ6連勝へ【浦和レッズ】</h3> 2016年以来の5連勝を収め、一気に2位まで浮上した浦和。消化試合に差がある状況とはいえ、開幕当初の最悪な空気は完全に晴れたと言って良いだろう。 4戦勝利なしからスタートし、順位以上に重い空気だった浦和だが、この5連勝ではわずか2失点。無駄な失点がなくなり、攻撃陣がしっかりと要所でネットを揺らし、バランスが保てている印象だ。 特にスタメンをいじり固定してから連勝スタート。1トップ松尾佑介を起用した戦術から上手くゴールを奪え、その結果中盤も強度が戻り、バランスを見失わずに後ろの安定感が増している。 ホーム5連戦線も残り1つ。しっかりと勝利で終え、自信も手にしたい。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:西川周作 DF:石原広教、ダニーロ・ボザ、マリウス・ホイブラーテン、長沼洋一 MF:松本泰志、安居海渡 MF:金子拓郎、渡邊凌磨、マテウス・サヴィオ FW:松尾佑介 監督:マチェイ・スコルジャ <h3>◆完勝で連勝、浦和も破りたい【ガンバ大阪】</h3> 息を吹き返しつつあるG大阪は、見事にホームで連勝。前節は湘南ベルマーレを迎え、今季最多となる4ゴールを奪っての快勝となった。 助っ人FWデニス・ヒュメットが2試合連続ゴールを奪うと、宇佐美貴史も復調傾向に。そして前節の勝利の立役者である岸本武流のゴール前での嗅覚は見事といえた。 チームとしての狙いどころがハッキリし、対角のボールで崩していく形を見せたが、過密日程の中でターンオーバーも考えられる状況。一筋縄ではいかない浦和を下せれば、一気に勢いに乗ることができるだろう。 ダニエル・ポヤトス監督がどういった人選を見せるのか。ベンチワークも含め、大事な一戦となる。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:一森純 DF:半田陸、中谷進之介、福岡将太、黒川圭介 MF:満田誠、鈴木徳真 MF:山下諒也、宇佐美貴史、食野亮太郎 FW:デニス・ヒュメット 監督:ダニエル・ポヤトス 2025.05.06 09:45 Tue3
山下諒也の今季4点目で6連勝目指した浦和を撃破したG大阪が3連勝!暫定5位に浮上【明治安田J1第15節】
明治安田J1リーグ第15節の浦和レッズvsガンバ大阪が6日に埼玉スタジアム2002で行われ、0-1でアウェイのG大阪が勝利した。 2016年以来の5連勝で一気に2位まで浮上した浦和(勝ち点25)。首位追走へ6連勝を目指すマチェイ・スコルジャ監督は、3日前の東京ヴェルディ戦と同じスタメンを採用。最前線に松尾佑介を据えた[4-2-3-1]で試合に臨んだ。 一方、こちらもリーグ戦連勝で息を吹き返しつつある10位のG大阪(勝ち点20)は、4ゴールを奪って快勝した直近の湘南ベルマーレ戦からスタメンを2人変更。ファン・アラーノと岸本武流に代えて山下諒也と食野亮太郎をスタメンで起用した。 浦和は開始早々にアクシデント。5分、右クロスをキャッチした西川が着地の際に左足を負傷。一度は治療を受けてプレーを再開したが、再びピッチに座り込み交代を要求。9分に牲川歩見が緊急投入された。 その後は互いにアタッキングサードまでボール運ぶが、なかなか決定機まで至らない状況が続く。そんな中、G大阪は35分、満田誠のロングボールを対応したDFホイブラーテンから敵陣でボールを奪った山下がボックス右から折り返しを供給。これを中央に走りこんだ食野が右足で合わせたが、シュートはDF石原広教のスライディングブロックに防がれた。 さらにG大阪は40分、敵陣でのパスカットからショートカウンターを仕掛けると、ボックス右から侵入した鈴木徳真の折り返しは松本泰志がブロック。さらにこぼれ球を走り込んだ満田が左足で合わせたが、シュートはGK牲川の好セーブに防がれた。 ピンチを凌いだ浦和は44分、ショートコーナーの流れから渡邊凌磨が右クロスを供給すると、ファーサイドのボザがダイビングヘッドで合わせたが、シュートはゴール左に外れた。 ゴールレスで迎えた後半、G大阪は開始早々に決定機を創出する。47分、中谷進之介のロングフィードでDFホイブラーテンの死角から抜け出した山下が、GKとの一対一を迎えたが、シュートは飛び出したGK牲川が体に当たった。 さらにG大阪は53分にも、最終ラインからのロングパスを左サイド深くで収めた宇佐美のバックパスを受けた食野がクロスを供給。これをファーサイドには強い込んだ山下がヘディングでゴール左隅に流し込んだ。 先制を許した浦和は、68分に金子拓郎、松本泰志、長沼洋一を下げて中島翔哉、関根貴大、荻原拓也を投入する3枚替えを敢行すると、ファーストプレーで決定機を作る。ボックス右から侵入したマテウス・サヴィオのパスでボックス右深くに抜け出した中島の折り返しを再びマテウス・サヴィオが合わせたが、シュートはゴール左に外れた。 対するG大阪は、74分に食野と黒川圭介を下げて岸本武流と江川湧清を、79分に満田を下げて倉田秋を投入。すると81分、宇佐美の右CKのセカンドボールをボックス内のデニス・ヒュメットが右足で合わせたが、これはDFホイブラーテンのブロックに阻まれた。 終盤にかけては浦和がハイプレスでG大阪のビルドアップを防ぎつつ攻撃に転じる展開となるが、最後まで得点は生まれず。試合はそのまま0-1でタイムアップ。 アウェイで好調浦和を撃破したG大阪がリーグ3連勝で暫定5位に浮上している。 浦和レッズ 0-1 ガンバ大阪 【G大阪】 山下諒也(後8) <span class="paragraph-title">【動画】5連勝の浦和をとめた山下諒也の決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1919639691449496007?ref_src=twsrc%5Etfw">May 6, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.05.06 16:15 Tue4
5万2千人超えの埼スタで完敗…東京Vの城福監督は「怖がらずにやれたのかと言えば、そうは言い切れない前半があった」空気に飲まれた前半悔やむ
東京ヴェルディが敵地で4戦ぶりの敗戦を喫した。 3日、東京Vは埼玉スタジアム2002で行われた明治安田J1リーグ第14節で浦和レッズと対戦し0-2で敗れた。 前々節のセレッソ大阪戦で6試合ぶりの白星を挙げ、前節のファジアーノ岡山戦も2試合連続ウノゼロ勝利で飾った13位のチーム。4連勝で4位に位置し、中7日と休養十分の浦和に対して、中3日のアウェイ連戦というディスアドバンテージを背負いながらも、上位進出に向けた試金石という位置付けで臨んだ一戦だった。 個々のコンディションは配慮しながらも、中3日は連戦とみなさない指揮官は岡山戦と全く同じメンバーを採用。キックオフ直後は互いに長いボールを使い合う形となったが、前からボールを奪いに行くアグレッシブな入りを見せた。 しかし、開始6分にMFマテウス・サヴィオの縦パスに反応したMF松尾佑介に対峙したDF綱島悠斗が寄せ切れずに、緩急を付けたドリブルで内側に切り込まれると、ペナルティアーク左から狙いすました右足のコントロールシュートがゴール前のDF宮原和也にディフレクトして右隅に決まり、開始早々の失点となった。 4試合ぶりの失点に加え、警戒していた相手の背後・スピードを活かした攻撃にやられた影響が大きく、本来の強気なライン設定を維持できず。 前線は引き続き前から行く姿勢を示したが、足元に長けたGK西川周作をプラスワンに使って前に出た2ボランチの背後で浦和のアタッカー陣にボールを受けられる場面も多く、本来であれば前に出て潰したい3バックも1失点目の“残像”によって“ステイ”あるいは重心を下げる選択が目立った。 前半半ばを過ぎてボールを保持して押し返したものの、MF渡邊凌磨、松尾に続けて決定機を許すと、31分には右CKの二次攻撃からペナルティアーク付近で浮いた渡邊に右足シュートを打たれると、DF宮原の股間を抜けてコースが変わったボールが右隅に突き刺さり、痛恨の2失点目。 以降は攻守両面で浦和に圧倒され続けた上、前半終了間際にはDF千田海人がハムストリングを痛めて負傷するアクシデントにも見舞われた。 迎えた後半は千田とFW山見大登に代えてMF翁長聖、MF齋藤功佑を同時投入。後半は再び前からの守備アプローチを選択し、3バックを余らすことなくウイングバックの縦ズレを使って全体を押し上げた。攻撃でも中盤色が強い齋藤が2ボランチとともに出口を作りながら、高い位置を取ったウイングバックを使った攻めから惜しい場面も作った。 しかし、73分には途中出場となったFW髙橋利樹を最後尾で入れ替わられたDF谷口栄斗が後方から手をかけてファウル。これがDOGSOと判断され、決定機阻止での一発レッドに。数的不利を背負った後は2バックに近い腹をくくった戦い方でセットプレーを軸にゴールへ迫ったが、浦和の堅守を最後までこじ開けられず。 相手の対策を含めてディスアドバンテージはありながらも、5万2429人の大観衆を集まった完全アウェイの雰囲気に飲まれた点を含め完敗に終わった。 同試合後、城福浩監督は「空気に飲まれたとは言いたくないですけど…」と、スタジアムの空気や序盤の失点によって後ろに重くなった前半のパフォーマンスを悔やんだ。 「腰が引けたという言い方がいいのか、怖がらずにやれたのかと言えば、そうは言い切れない前半があったことは本当に悔やむところです。1失点目も何かを崩されたわけじゃないけれども、対応のエラーのなかで個人に一振りされるような、我々らしくない守備から入ってしまった」 「特に崩されたわけじゃないけれども、少しのパスワークで会場が沸いたことで何かやられているような空気感というのは、まだまだ若い選手たちなので、ここはあの空気に飲まれたとは言いたくないですけども、そういう状態の前半になってしまったことは本当に残念です」 「怖がらずにフットボールをするというところでは、そこでエラーが出た時にリカバリーパワーを発揮するという、本来の我々の姿勢を見せられたのは、10人になってからというのは、おそらく自分の試合に向けた準備を持って行き方の問題だろうと、自分の力のなさを反省しています」 左サイドバックのMF長沼洋一、戦前からキーマンと目していたマテウス・サヴィオ、渡邊を中心に流動的な相手のパスワークにプレスが嵌らなかった点については、チーム全体で少しずつ歪みがあったことに加え、自分たちのスタイルを貫き通すという覚悟の問題を指摘する。 「我々は攻守においてですが、ボールが誰のボールでもないときにそれに詰めないのかと。そこを迫力を持ってプレッシャーをかけないのかと。それではラインを上げられないじゃないかと。おそらくその連鎖が最初はあったと思います」 「我々がいいプレッシャーをかけたと思っても、マテウス・サヴィオに入ればかわされる。そこも含めて怖がるなということなので、うまくプレスが嵌りそうになったけどダメだった。それがどうしたんだと。1回か2回剥がされたのがどうだと言うんだというぐらいに腹を据えて、我々の攻守においてやろうとしていることを貫くところが必要でした」 おそらく試合後に指揮官からそういった問題点を指摘されたという部分で、選手も前半の守備時の対応を課題として挙げる声が多かった。 山見は「前で奪うという姿勢にもかかわらず、前に人数がかかっていなかったというのがあった。自分たちとしてはそこをやり続けるというところができなかったのが、一番の負けた要因かなと思います」と前線の選手としての後悔を口に。 一方、1失点目の対応に関して「自分が間合いを空けてしまったというのを反省しなければいけない」と振り返った綱島も、後半は「後ろもほぼ同数気味でもいいから、前に圧力をかけていくというところは意識しました」と修正はできた部分もあるとしながらも「自分たちがやろうとしているサッカーが全くできなかった」と完敗を認めた。 その前半をピッチの外から見守り、後半は攻守両面でスイッチ役を担った齋藤は、「序盤で相手のいい部分が出てしまっていました。具体的に言うと、背後とスピード。そこから失点まで行ってしまったなかで、ちょっと最終ラインが重たくなってしまったのはあるかなと思います」と苦戦の要因を冷静に分析した。 加えて、指揮官が「飲まれた」と表現した埼スタでのプレーに関しては「どんな状況でも前向きにトライしていくということが、ヴェルディの良さが出る状態。本当にトライする姿勢は常になくしてはいけないなと思います」と、この一戦を教訓にすべきだと戒めた。 まさに完敗と言えるダメージが残る敗戦となったが、チームは中2日で横浜FCとのホームゲームに挑む。今回同様に対戦相手は中6日と準備万端で勝ち点3を奪いに乗り込んでくる。 また、手薄なセンターバックでは谷口がサスペンション、千田が負傷によって欠場が濃厚だ。 しかし、綱島は「この状況を自分自身はそこまでネガティブに考えていないです。自分もそういう背景があって、今のポジションでスタートから出させてもらっているという背景があるので、ここで試合に出られていない選手たちはここに出るためにすごく準備していますし、こういう機会を得て試合に出場する選手というのは出てくると思うので、自分自身はすごくポジティブな印象を受けています」と、日々悔しさを押し殺しながら厳しいトレーニングに励み続けているタフな仲間たちが、この窮地をチャンスに変えてチームの力になってくれるはずだと確信に満ちた表情で語った。 2025.05.03 22:53 Sat5