UEFAが改めてFIFAのW杯隔年開催に懸念点を挙げて反対声明「今回のプロセスに失望」

2021.09.23 21:25 Thu
twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
欧州サッカー連盟(UEFA)は22日、国際サッカー連盟(FIFA)が推し進める隔年のワールドカップ(W杯)開催について声明を発表した。

この件は、今年5月にサウジアラビアが提案し、FIFAも賛同。現在4年に1度開催されているW杯に関して、2年に1度の開催に変更するという計画だ。

FIFAはこれを推奨すべく、マイケル・オーウェンヤヤ・トゥーレといった元スター選手を起用してプロモーションを開始。また、元アーセナルの指揮官であるアーセン・ヴェンゲル氏が主導して、この計画を推し進めることを発表していた。

この件は、アジアサッカー連盟(AFC)は支持する声明を発表していた一方で、UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長と南米サッカー連盟(CONMEBOL)は反対の姿勢を示し、FIFAは今月末に議論するということを発表していた。

しかし、UEFAはプロモーションを行うのではなく、適切な協議をすべきだと声明を発表。この計画についてFIFAとの特別会議を要請したが、返答はなく無視されたとのことだ。

UEFAは2年に1度の開催にすることで考えられる懸念点を並べた。

・決勝トーナメントと予選トーナメントのカレンダー、形式、アクセス

・既存のクラブ及び代表チームの大会、その商業的機会への影響

・選手の身体的、精神的健康への影響

・ファンへの影響
この規模の大会がより頻繁に開催されることへの要望、移動によるファンの持続可能性

・広範なサッカーエコシステムへの影響
激変したシナリオの中で、211のFIFA加盟団体全ての代表チームが成長しなければならない機会のバランスの評価

・より頻繁なW杯開催がイベントとブランドの価値と魅力に与える影響

・サッカーの他の重要な部分への影響
例えば、急速に拡大している段階にある女子の大会では、可視性と独占的な空間の強化が必要になる

・商業的な意味合いはほとんどないが、若い才能の育成に欠かせないユース大会への影響

・世界的なスポーツシステムへの影響
世界で最も支持されているスポーツであるサッカーが、他のスポーツが使用している統合された露出と利用の空間に敬意を示さなければならない

このように多くの問題点と解決しなければいけない課題があると指摘したUEFA。そして、今回の決定に至るプロセスに失望しているとした。

「ユーロが注目されていることはありがたいですが、このようなデリケートな問題は、憶測ではなく包括的なアプローチで取り組みたいと思います」

「UEFAは他のステークホルダーとともに、大会に参加する機会が与えられる前に、急進的な改革プロジェクトが伝えられ、公然と推進されてきた今回のプロセスに失望しています」

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は今年中にこの計画の是非を問いたい考えているようだが、果たしてどうなるのか。ファンの希望は現行の4年に1度の維持ということだが、決定を見守りたい。


関連ニュース
thumb

スポルティングやポルトがFFP規則違反で制裁の対象に

欧州サッカー連盟(UEFA)が3日、ファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)規則に関して、対象のクラブに制裁を科したことを発表した。フランス『レキップ』が報じている。 クラブの財政健全化を目指し、2011年から導入されたFFP。移籍金や人件費などの支出が収入を上回らないよう監査するためのルールで、莫大な資金を持つオーナーによる、一クラブへの有能な選手の一極集中を避けるための側面も持つ。 今回その規則に反したとして報告されたのは、主にスポルティング・リスボンとポルトのポルトガルのクラブ。それぞれ25万ユーロ(約3100万円)と30万ユーロ(3800万円)の罰金が科せられたようだ。 また、2022年1月31日までに未払金の支払いができなければ、来シーズンあるいは今後3シーズンにおいてUEFA管轄の国際大会の出場権を剥奪される可能性があるとのことだ。 そのほか、ベティス、CSKAモスクワ、アスタナ、ベシクタシュも一定の支払い義務を果たしていないとして制裁の対象に。今季の欧州大会で獲得した賞金の最大15%を差し押さえられる可能性があると指摘されている。 2021.12.04 19:36 Sat
twitterfacebook
thumb

ドイツ代表の国際試合で初の女性主審が担当!

ドイツ代表の試合で歴史的な一歩が踏み出されることとなった。 カタール・ワールドカップ(W杯)の出場権を既に獲得しているドイツ代表。11月は、11日にホームでリヒテンシュタイン代表(1pt/6位)と、14日にアウェイでアルメニア代表(12pt/4位)と対戦する。 そんな中、リヒテンシュタイン戦に関しては、欧州サッカー連盟(UEFA)が担当主審にクロアチア人のイヴァナ・マルティンチッチさんを指名していた。 マルティンチッチさんは、36歳の女性審判員。自身初となる男子の国際試合での主審を担当することとなる。なお、2014年からFIFA(国際サッカー連盟)の国際審判員となっている。 また、ドイツ代表としても国際試合で女性主審が試合を裁くのは史上初となる。 カタールW杯欧州予選では、フランス人のステファニー・フラパールさん、ウクライナ人のカテルィーナ・モンズールさんも主審を務めていた。 2021.11.10 13:33 Wed
twitterfacebook
thumb

ユーロ2024のロゴが発表! ドイツの10都市で開催、団結や一体感がテーマ

欧州サッカー連盟(UEFA)は5日、ユーロ2024のロゴを発表した。 1年延期されたユーロ2020が行われた2021年。イタリア代表の53年ぶりの優勝で幕を閉じた。 それからおよそ3カ月、ドイツのベルリンにあるオリンピア・シュタディオンにて、ユーロ2024のブランド・アイデンティティが発表された。 ユーロ2020はヨーロッパの11カ国11都市で開催された中、ユーロ2024はドイツで開催することが決定。10都市で開催される予定となっている。 なお開催都市は、ベルリン、ケルン、ドルトムント、デュッセルドルフ、フランクフルト、ゲルゼンキルヘン、ハンブルク、ライプツィヒ、ミュンヘン、シュツットガルトの予定だ。 今回のロゴは、UEFAの55の加盟協会の旗と、その色に由来。様々な組あせがなされ、決勝の会場でもあるオリンピア・シュタディオンの屋根の形を反映したものとなっている また、ロゴの中心には、ユーロのトロフィーであるアンリ・ドロネー杯があり、トロフィーの周りにある24色のスライスはユーロに参加する24チームを表している。 スローガンは「United by Football. Vereint im Herzen Europas」。団結や一体感、包容力というメッセージが込められている。 UEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長は、今回のロゴについてコメントしている。 「UEFAユーロ2024のロゴが、象徴的なオリンピア・シュタディオンで発表されたことは素晴らしいことだ。今後、この大会は、開催協会や開催都市とともに掲げている野心を反映した、ブランド・アイデンティティを持つことになる。真の意味で誰もが楽しめるユーロだ。1カ月間、ヨーロッパの中心で我々はサッカーでひとつになる」 <span class="paragraph-title">【動画】お披露目されたユーロ2024のロゴ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"><br>55 flags united by 6 shared colours<br><br>+ Berlin&#39;s iconic Olympiastadion <br><br>= the UEFA <a href="https://twitter.com/hashtag/EURO2024?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#EURO2024</a> logo!<br><br><a href="https://t.co/zHTiwUQyew">pic.twitter.com/zHTiwUQyew</a></p>&mdash; UEFA EURO 2024 (@EURO2024) <a href="https://twitter.com/EURO2024/status/1445456625398018071?ref_src=twsrc%5Etfw">October 5, 2021</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.10.06 09:30 Wed
twitterfacebook
thumb

UEFAがスーパーリーグ構想から撤退しないバルサ、ユーベ、レアルへの訴訟を終了

欧州サッカー連盟(UEFA)は、今年4月に大きな話題を呼んだヨーロッパ・スーパーリーグ(ESL)について、法廷闘争を終了したと発表した。 ESLの構想に関しては予てから存在していた中、2021年4月にヨーロッパの12クラブが一斉に声明を発表し、創設に向けて同意していた。 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大がある中で、各クラブが財政的に苦しくなっていること、さらにUEFAが将来的なチャンピオンズリーグ(CL)のフォーマット変更を掲げることから動きだしていた。 しかし、この件についてUEFAや国際サッカー連盟(FIFA)が猛反発。さらに各クラブのサポーターにも全く受け入れられず、各クラブのオーナーたちが一斉に非難を浴びる事態となっていた。 その結果、9つのクラブが一転して不参加を表明。しかし、発起人であるフロレンティーノ・ペレス会長率いるレアル・マドリー、共に構想しているアンドレア・アニェッリ会長率いるユベントス、そしてバルセロナは構想を続けていくとしていた。 この3クラブに対し、UEFAは「法的枠組みに違反する」可能性があるとして懲戒手続きを開始していたが、無効になったと声明を発表した。 「UEFAは本日、独立したUEFA上級委員会から送られてきた書簡に留意し、いわゆる『スーパーリーグ』プロジェクトに関連し、UEFAの法的枠組みに違反する可能性があるとして、バルセロナ、ユベントス、レアル・マドリーに対して開始された懲戒手続きが、訴訟が開かれたことがないかのように、何の偏見もなく、無効であると宣言されました」 なお、今回の決定に関しては、マドリッドの裁判所により、UEFAが3クラブに対して罰するべきではないという判決が出たことを受けてのものとなる。 さらに、残りの9クラブ(アーセナル、チェルシー、リバプール、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナム、アトレティコ・マドリー、インテル、ミラン)に関しては、5月に発表された宣誓書に記載された金額の支払いを要求しないとのこと。また、不参加を表明した件についても、尊重し続けることとするとしている。 なお、「UEFAはUEFAおよび全てのサッカー関係者の利益を守るため、国内法およびEU法に基づき、必要なあらゆる手段を講じていきます」とし、今後も状況によっては動くことを示唆した。 2021.09.28 11:30 Tue
twitterfacebook
thumb

UEFA、来夏開催の女子サッカー欧州選手権の賞金額倍増を決定

欧州サッカー連盟(UEFA)が、2022年に開催される女子サッカー欧州選手権の賞金額を1600万ユーロ(約20億6000万円)に倍増し、予選を通過した16チームへの支払い保証額を増やすことを決定した。 また、UEFAは女子欧州選手権に出場する選手を輩出したクラブに対して、450万ユーロ(約5億8000万円)の基金から報酬を与えるプログラムの導入を承認したことを併せて伝えている。 これまでサッカー界においては男女のトーナメントにおける賞金額の格差が問題視されており、UEFAは国際サッカー連盟(FIFA)らと同様に女子サッカーの待遇改善を目指した取り組みを行っており、今回の賞金額倍増もその試みの一環だ。 とはいえ、両者の賞金額の差は未だに大きく、今夏に行われた男子のユーロ2020で参加24チームが受け取った賞金総額は3億7100万ユーロ(約479億円)で、前述の出場選手を輩出したクラブに対しての保証金も2億ユーロ(約258億円)となっていた。 それでも、UEFAは今回の出来事をキッカケに女子サッカーへの更なる投資を約束している。 「UEFA実行委員会は昨日モルドバのキシナウで会合し、2022年夏にイギリスで待望のトーナメントが始まる前に、新しい分配モデルとともに、参加チームに分配される資金の大幅な増加を承認しました」 「資金配分の増加とクラブ特典プログラムの導入は、UEFA女子サッカー戦略-TimeForActionの重要な戦略的イニシアチブであり、これまで以上に多くのお金が女子サッカー全体に分配されることを保証します」 なお、新型コロナウイルスの影響で1年の延期を余儀なくされていた女子欧州選手権は、2022年7月6日から31日までイギリスで開催されることになっている。 2021.09.23 22:59 Thu
twitterfacebook
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly