4連勝と好調のベティス、指揮官も「以前のようなカオスはない」とチーム高評価

2021.03.09 16:31 Tue
Getty Images
ベティスのマヌエル・ペジェグリーニ監督が、好調なチームを称えている。スペイン『アス』が伝えた。

ベティスは8日に行われたラ・リーガ第26節でアラベスと対戦。リーグ3連勝中と勢いに乗るチームは、前半2点を奪われたものの後半で逆転に成功し、3-2のスコアで勝利している。

この結果、ラ・リーガ4連勝となったベティスは6位まで浮上。ペジェグリーニ監督も、現在のチーム状態については手応えを掴んでいると語った。
「チームは現在自信を持っており、以前のようなカオスは見られない。前半はピッチ上の状況が反映されない特殊な状況だった。2回のミスはあったが、3、4回のチャンスがあったからね」

「ハーフタイムが重要になったと思う。交代した選手は良いプレーを見せてくれ、スコア内容を気にせずにプレーしていた。チームがやったことを誇りに思っているよ。信念を持ち、諦めずにプレーをしてくれた」
「チームはプレーに自信を持っている。だから、勝っても負けてもシステムそのものを変える必要はないだろう。個人のパフォーマンスを少し改善するだけでいい。最初の頃が悪かったわけではないが、(セルヒオ・)カナレスと(ナビル・)フェキルを一緒にしたのが大きかった」

「週末のダービーのことが頭にあったわけではない。我々は順位でレアル・ソシエダについていくため、勝利を目指していた。我々はこの試合に集中する必要があったと思う。こうした勝利は選手の自尊心を高めるものであり、ダービー前であればなおさら大きな意味を持つだろう」

また、ペジェグリーニ監督は、この試合で途中出場を果たしたキャプテンのMFホアキン・サンチェスについて言及。途中出場が増えてきている状況に対して、話し合いを続けていると明かした。

「彼とは何度も話し合ってきたよ。39歳であり、毎週全試合に先発出場できるとは思えない。しかし、彼はこの状況に反発しており、他の人と同じように働いている。プレーできていないクラウディオ・ブラーボもそうだが、大切なのは諦めないことだ」

「ホアキンは今でもこのチームの象徴であり、これからもそうであり続けるだろう。彼はこのクラブにとって、欠かせない存在だ」

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2001年から続いたレアル・マドリーの“ジダン王朝”、三男テオがカスティージャ退団でとうとう終焉へ

レアル・マドリーから“ジダン”がいなくなる見通しに。スペイン『Relevo』が伝える。 2001年7月9日、レアル・マドリーで前年から第一次政権を発足させたフロレンティーノ・ペレス会長が、21世紀到来を控えてスタートした“銀河系軍団”構築の第2弾として、ユベントスから2000年のFIFA世界最優秀選手賞、ジネディーヌ・ジダン氏を当時史上最高額の9000万ユーロで獲得。全世界が仰天した。 その後、ジダン氏は2006年の現役引退までマドリーでプレーし、引退後は2度にわたって監督を歴任。その間の功績等は説明不要だろう。 一方、ジダン氏には4人の息子が。長男エンツォ・ジダン(1995年生まれ)、次男ルカ・ジダン(98年生まれ)、三男テオ・ジダン(02年生まれ)、四男エリアス・ジダン(05年生まれ)。エンツォとルカは父の現役時代からマドリー下部組織に所属し、テオとエリアスも兄2人を追うようにマドリーの一員となった。 現在もマドリーに残るはリザーブチーム「カスティージャ」でプレーする三男テオのみだが、一家の父が2001年7月にマドリー入りして以来、エル・ブランコには絶えず、”ジダン”が所属しているのだ。 しかし、2024年夏をもって、四半世紀近く続いてきた「マドリーにジダンあり」が終わる見通しに。テオの契約が6月末までとなっており、本人に延長の意志なし。トップチーム昇格を待たずして、キャリアで初めてマドリーを離れる決断を25日に下したとのことだ。 22歳テオは、父の盟友ラウール・ゴンサレスが率いるカスティージャで主力選手。今季のスペイン3部でセントラルハーフとして優れたパフォーマンスを披露し、他クラブのトップチームに羽ばたく目処が立ったとみられている。 なお、マドリートップチーム通算“1試合1得点”という29歳の長男エンツォは、現役引退を宣言せずとも現在サッカーから離れ、不動産業に従事。1月にマドリーからレアル・ベティスへ移籍した18歳の四男エリアスは、来季のトップチーム昇格が決定し、U-19フランス代表でも主力級という194cmの左利きセンターバックだ。 2024.05.27 15:00 Mon

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