PCR検査で不正疑惑のラツィオ、イタリア連邦裁判所に付託!

2021.02.17 00:25 Wed
Getty Images
イタリアサッカー連盟(FIGC)は16日、ラツィオクラウディオ・ロティート会長、クラブドクターのイヴォ・プルチーニ氏とファビオ・ロディア氏が、新型コロナウイルスのプロトコル違反をした可能性があるとの調査結果から、イタリア連邦裁判所に付託されたことを発表した。
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ラツィオは昨年10月に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のクラブ・ブルージュ戦の前に実施されたPCR検査をUEFA指定機関に分析に出した結果、イタリア代表FWチーロ・インモービレにコロナウイルスの陽性判定が確認され、同試合を欠場。その後、インモービレは数日後に再検査を受け、ラツィオが懇意にしているアベッリーノの医療研究機関『フトゥーラ・ディアニョスティカ』の分析の結果、陰性判定が出たことで、同選手は11月1日に行われたセリエAのトリノ戦に出場していた。
しかし、同4日に行われたCLゼニト戦に向けて新たな検査を受け、再びUEFA指定機関に検体を出した結果、インモービレに加えて元ブラジル代表MFルーカス・レイバ、アルバニア代表GKトーマス・ストラコシャの3選手に陽性判定が出た。

また、3選手はローマ市内の別の医療機関でも検体を検査した結果、陽性判定が出たことで8日のユベントス戦では自主隔離措置を取り、招集外となっていた。
この検査結果が二転三転したことを受け、FIGCや地方検察はラツィオと『フトゥーラ・ディアニョスティカ』の間で検査結果を改ざんする不正行為があった可能性を疑い、調査を開始していた。

そして、FIGCは16日、「連邦規則の違反と、施行されている健康プロトコルの遵守不足」を理由に、ラツィオが起訴されたことを発表した。

また、ロティート会長は、「検査に関する規則の施行、コンプライアンス遵守を怠ったこと。管轄の地元保健当局への必要な連絡を怠った」との理由で告発されている。

今回の声明では検査結果改ざんに関する言及はなく、陽性例を地元の保健当局に速やかに報告しなかったこと、陽性判定が出た3選手のトレーニング参加を止めなかったこと、無症状ながら陽性判定が確認された選手に10日間の隔離措置を2度取らせなかったことを違反行為として報告している。

なお、インモービレと思われる当該選手に関しては匿名での言及となっていた。

イタリア連邦裁判所で最終的に有罪と判断された場合、ラツィオには罰金や勝ち点はく奪に加え、最悪の場合はセリエAからの強制降格という厳しい処分が科される可能性が指摘されている。

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