来季CL参戦のラツィオ、補強に動けず…その理由とは?
2023.06.26 16:27 Mon
ラツィオが補強を進められない状況のようだ。イタリア『カルチョメルカート』が伝えている。
獲得候補としてリストアップしたり、連絡を取り合っている選手はいるようだが、SD不在では肝心の交渉ができず。マウリツィオ・サッリ監督もこの異常事態に危機感を覚えており、休暇を早めに切り上げることを検討しているとのことだ。
クラウディオ・ロティート会長はトッテナムの元マネージング・ディレクター(MD)、ファビオ・パラティチ氏に力添えを要請。ユベントス時代の不正関与で2年半におよぶ活動停止処分を下されたパラティチ氏だが、外部コンサルタントのような形であればクラブへの関与が可能となり、すでにセリエBのサンプドリアと同様の契約を結んでいるとされている。
PR
ラツィオは今シーズンのセリエAにおいて、2000年のスクテッド以降で最高順位となる2位でフィニッシュ。選手層に厚みがないなかでもチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得する充実の1年となった。一方で、過去15年間にわたって補強を先導してきたスポーツ・ディレクター(SD)のイグリ・ターレ氏は6月末で退任することが決定済み。ターレ氏がすでに職務から離れているとされるなか、後任を確保できておらず、移籍市場開幕を目前にして補強を進められていないという。クラウディオ・ロティート会長はトッテナムの元マネージング・ディレクター(MD)、ファビオ・パラティチ氏に力添えを要請。ユベントス時代の不正関与で2年半におよぶ活動停止処分を下されたパラティチ氏だが、外部コンサルタントのような形であればクラブへの関与が可能となり、すでにセリエBのサンプドリアと同様の契約を結んでいるとされている。
国内と並行してCLを戦う来シーズンは戦力アップが不可欠なラツィオ。ターレ氏が交渉を進めていたサントスのU-20ブラジル代表FWマルコス・レオナルド(20)が今夏の新戦力第1号になるとの期待もあるが、なんといっても早急にターレ氏の後任を確保したいところだ。
PR
マウリツィオ・サッリの関連記事
ラツィオの関連記事
記事をさがす
|
マウリツィオ・サッリの人気記事ランキング
1
「生まれながらのダイバー」モウリーニョ監督がペドロに不快感…過去の発言への反撃?
ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が、ラツィオの元スペイン代表FWペドロ・ロドリゲスに不快感を示している。 12日、モウリーニョ監督率いるローマはセリエA第12節で宿敵ラツィオと対戦し、アウェイ扱いのローマ・ダービーは0-0のドロー決着となった。 7位のローマとしては、勝ち点「3」を積めばヨーロッパリーグ(EL)圏内の5位浮上も可能な一戦だっただけに、悔しいドローに。ただ、指揮官は試合の振り返りとして、チェルシー第二次政権時代に共闘したラツィオFWペドロを攻撃する。 「間違いなくペドロは素晴らしい選手だ。こっちはペドロをDFジャンルカ・マンチーニ1人に任せるようなことはせず、必要に応じてDFリック・カルスドルプの重心を低くさせ、彼にサポートしてもらう形をとったんだ」 「なぜなら、ペドロは素晴らしい選手であると同時に、生まれながらのダイバーであり、優れた競泳選手であり、見事なまでに美しくプールに飛び込むからだ」 どうやら試合中にローマMFレアンドロ・パレデスと激しく言い争うなどしたペドロの立ち振る舞いが気に食わなかった模様。というのも、モウリーニョ監督とペドロは以前から関係性が良くないのだという。 2015-16シーズンにチェルシーで共闘した両者。モウリーニョ監督が12月時点で解任されたため、期間としてはそれほど長くなかったわけだが、イギリス『ミラー』によると、このシーズンからチェルシー加入のペドロはのちにこの頃を振り返り、こんな発言に及んでいたそうだ。 「このシーズンはチーム全体がうまくいかなかった。プレミアリーグでの順位はもちろん、モチベーションも低かったし、気分も良くなかったと認めざるをえない。そして(モウリーニョ監督との)信頼関係もほとんどなかった」 また、モウリーニョ監督がローマに赴いた2021年夏、当時ローマ所属のペドロは入れ替わるようにしてラツィオへ移籍しており、これについても2年後の今夏、「僕は彼によって(ローマを)追い出された格好だ。僕と対話する意思はなかったようだね」などと振り返っている。 今回のローマ・ダービーを迎えるにあたり、敵将マウリツィオ・サッリ監督とも舌戦を繰り広げていたモウリーニョ監督。ドローに終わったフラストレーションがペドロへの反撃となって現れたようだ。 2023.11.13 16:20 Mon2
禁断の移籍もあり得る? ローマがラツィオ鎌田大地に関心か
ローマがラツィオの日本代表MF鎌田大地(27)に関心を寄せているかもしれないという。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 今季フランクフルトからラツィオ加入の鎌田。マウリツィオ・サッリ前監督の下ではなかなかプレーできず、結果的にアジア杯出場も逃すこととなった。 イゴール・トゥドール監督就任後は序列が急上昇し、先発に固定。直近のインテル戦では、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで見事な左足シュートを決めている。 ただ、1年契約とあって去就は不確か。複数年の延長オプションこそあれど、ここ最近は現地イタリアでもイングランド行きを含めた様々な見解が伝えられる。 イタリア『コリエレ・デラ・セラ』が伝えるのは、“ちょっとクレイジーなアイデア”として、トッププレーヤーの獲得を望むダニエレ・デ・ロッシ監督のために、ローマが鎌田をリストアップしているというもの。 激しいライバル関係にあるローマとラツィオ。21年夏に元スペイン代表FWペドロ・ロドリゲスがローマからラツィオへ移籍したが、両クラブ間の直接移籍はこれが実に36年ぶり。鎌田がペドロの逆パターンでローマへ向かう可能性があるということか。 トゥドール監督就任から評価を急速に高めた鎌田とあって、その去就への注目度も増している格好だ。 なお、ローマは中盤の補強候補として、フィオレンティーナの元イタリア代表MFガエターノ・カストロヴィッリ(27)にも関心を寄せているとのことだ。 2024.05.22 18:30 Wed3
ラツィオは今冬セリエAで唯一補強ゼロ…エースの得点ペース後退を補う新たな選択肢なし
ラツィオは今冬の移籍市場における補強がゼロだった。イタリア『TuttoMercatoWeb』が伝えている。 就任3年目を迎えたマウリツィオ・サッリ監督率いる今シーズンのラツィオ。昨夏は絶対的存在のMFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチを中東サウジへ売った一方、MF鎌田大地、MFマテオ・ゲンドゥージ、MFニコロ・ロベッラの獲得で“軍曹”退団の穴埋めとした。 しかし、昨季セリエA2位でチャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保したチームは、ここまで主将FWチーロ・インモービレが4ゴール、新戦力FWタティ・カステジャノスが2ゴール、再加入FWフェリペ・アンデルソンが2ゴール…と前線が停滞気味。第21節までで「24」ゴールと得点力不足に悩み、首位インテルと勝ち点20差の7位となっている。 それでも直近リーグ戦5試合は4勝1分けと浮上中だが、CLのノックアウトステージも控えるなか、今冬の補強はなしということに。移籍市場最終日に獲得目前だったフェネルバフチェのイングランド人FWライアン・ケント(27)は、フェネルバフチェ側の怠慢・不手際によって破談に終わったとされる。 ケントの件はともかく、ラツィオファンは相変わらず今冬も財布の紐が堅かったクラウディオ・ロティート会長に不満。今冬の移籍市場における補強ゼロはセリエAでラツィオだけであり、軒並み不調の前線をテコ入れすることは不可欠だったはず、と嘆くコメントがSNS上で見受けられる。 ちなみに、エースのインモービレはここ1〜2年で得点ペースが後退。シーズン20ゴールが当たり前だったストライカーも今月20日で34歳…近年ケガが増え始めている点もラツィオの懸念材料だ。 ◆インモービレのラツィオでの成績(セリエA/★得点王) 2016-17シーズン 36試合23ゴール 2017-18シーズン 33試合29ゴール★ 2018-19シーズン 36試合15ゴール 2019-20シーズン 37試合36ゴール★ 2020-21シーズン 35試合20ゴール 2021-22シーズン 31試合27ゴール★ 2022-23シーズン 31試合12ゴール 2023-24シーズン 17試合4ゴール(第21節まで) 2024.02.02 16:40 Fri4
「許可されてたよ」ピルロ監督は選手の喫煙OK派、教え子が証言「彼自身もハーフタイムは座って一服」
アンドレア・ピルロ氏は指揮官として選手の喫煙を許可しているという。イギリス『サン』が伝えている。 現役時代にイタリア代表としてドイツ・ワールドカップ(W杯)を制し、ミランではチャンピオンズリーグ(CL)を2度制覇したピルロ氏。ユベントスでもセリエA9連覇時代の礎を築くなど、栄光に満ちた選手キャリアを送った。 しかし、監督キャリアでは失敗続き。予期せぬ古巣ユベントスの指揮官就任が歯車を狂わせた感は拭えないが、選手として導いたセリエA9連覇時代を指揮官の立場で終わらせることとなり、昨シーズンはトルコのファティ・カラギュムリュクへ向かうも1年足らずで退任し、今季はサンプドリアでセリエB開幕9試合を戦い1勝3分け5敗と無惨な成績だ。 そんなピルロ氏がファティ・カラギュムリュクを率いていた昨季、選手として所属した元トルコ代表FWコリン・カジム=リチャーズがイギリス『Filthy Fells』のYouTubeチャンネルに出演。ピルロ氏は選手の喫煙を許可し、自らも選手に隠れることなく堂々と喫煙していたという。 「タバコを吸うイタリア人はたくさんいるだろ? それはトルコでも同じなのさ」 「選手としてはもちろん監督次第なわけだけど、ピルロのもとでは許可されていたよ。ピルロを含めた何人かが試合前にノンストップでタバコを吸い、ピルロはハーフタイムも座って一服。話しながらでも咥えているよ」 「これは文化の違いってやつさ。僕はショックを受けたわけじゃないし、決して批判するつもりもない。むしろ正当なことだと思う」 イタリア人と喫煙と言えばラツィオを率いるマウリツィオ・サッリ監督がヘビースモーカーとして知られ、64歳の現在も1日60本の煙草を吸うと言われている。かつてインテルなどを指揮したアルゼンチン人指揮官のエクトル・クーペル氏も煙草を吸いながらセリエAで指揮したことも有名だが、ピルロ氏もかなりのヘビースモーカーだったようだ。 2023.10.12 21:35 Thu5
CL16強のラツィオ、サッリ監督は不振のリーグ戦を引き合いに 「昨季と正反対」
ラツィオのマウリツィオ・サッリ監督が勝利を振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えた。 前節の勝利によりチャンピオンズリーグ(CL)グループEの2位に浮上していたラツィオ。決勝トーナメント進出が決まる可能性もある中、28日に第5節のセルティック戦に臨み、途中出場のFWチーロ・インモービレの2得点で2-0の勝利をあげた。 数時間後に行われた他会場の結果、ラツィオは決勝トーナメント進出も決定。試合について語ったサッリ監督は、CLで成功収めている一方、セリエAで苦戦しているチーム状況に言及した。 「我々は(リーグ戦を2位で終えた)昨シーズンと正反対のことをやっている。今夜手応えが得られることを期待していたが、今はリーグ戦での手応えを期待している」 「この二足のわらじを説明するのは難しい。チャンピオンズリーグの雰囲気は我々にエネルギーを与えてくれるが、リーグ戦でもそれを見つけなければならない。残念だが、これが精一杯だ」 チームを勝利に導いたインモービレやFWペドロ・ロドリゲスの途中起用にも触れ、インモービレをベンチに置いたのは過密日程が理由だと明かしている。 「我々は3日ごとにプレーするという事実を考慮しており、疲労困憊の選手を無理に出場させたくはない。今朝、チーロを少し休まようと決めた。彼とペドロという似たような2人の選手がベンチにいるのは、試合によっては贅沢になる」 「出場時間とコンディションを管理しなければならない。インモービレが30分プレーするのか60分プレーするのかは重要ではない。大事なのは彼がそれをどうこなすかだ」 インモービレの2ゴールを演出した今夏加入のFWグスタフ・イサクセンについては、ようやくチームに馴染んできたと語っている。 「イサクセンは若く、デンマークのリーグ出身だが、(イタリアの)言葉がわからず、トレーニングや食事の方法も変えた。慣れるのに何カ月か必要だったがポテンシャルはある。彼はもっとやれるだろう」 2023.11.29 14:22 Wedラツィオの人気記事ランキング
1
好調ラツィオ牽引のペドロが年明けデルビーへ早くも臨戦態勢…「ラツィオに売却してくれたことに感謝している」
好調ラツィオを牽引する元スペイン代表FWペドロ・ロドリゲスが、年明けに控える古巣対戦へ早くも闘志を燃やしている。 イゴール・トゥドールからマルコ・バローニへの指揮官交代に、重心チーロ・インモービレ、ルイス・アルベルト、フェリペ・アンデルソンらと袂を分かつ、大刷新を敢行して今シーズンに臨んだラツィオ。 開幕時点での下馬評は低かったが、ここまでは首位のナポリと1ポイント差のセリエA5位に加え、ヨーロッパリーグでは唯一の4連勝と、クラウディオ・ロティート会長の賭けは見事に成功している。 その新生ビアンコチェレスティを牽引する37歳のベテランアタッカーは、ここまでの公式戦12試合6ゴール2アシストと衰え知らずのパフォーマンスを披露している。 その絶好調の元バルセロナFWは、イタリア『Il Messaggero』のインタビューで来年1月5日に控える古巣ローマとのデルビー・デッラ・カピターレへの熱い思いを語った。 2020年夏にチェルシーからローマへのフリートランスファーでセリエAでのキャリアをスタートしたペドロだが、翌年に当時の指揮官ジョゼ・モウリーニョから構想外を言い渡された末、宿敵のラツィオへフリートランスファーで電撃移籍。 その際にポルトガル人指揮官とジャッロロッシへの憤りを示し、初の古巣対戦ではチームをデルビー勝利に導く痛烈な恩返し弾も挙げていた。 移籍から3年が経過したこともあり、「ローマとモウリーニョについてすでに話した詳細を繰り返したくない」と当時に比べて怒りの感情は薄れつつあるものの、改めて古巣に関してコメントを求められると、痛烈な皮肉を交えて対抗意識を燃やしている。 「それらは過去のことであり、実際、彼らは当時最良の決断を下した。首都のトップチーム、つまりラツィオに自分を売却してくれたことに感謝しているよ」 「僕は競争の激しいセリエAでプレーを続けたかったし、その願いが叶ったよ」 さらに、好対照の序盤戦を過ごす両者が対峙する年明けの大一番に向けては「次のデルビーで得点を挙げたい。いつも複雑な試合だ。今はイベントの感情と情熱も味わっている。試合の意味をより深く理解していて、すでに得点していてもさらに難しくなる」と、その意気込みを語っている。 2024.11.18 08:15 Mon2
セネガル代表FWディアがマラリアに感染…所属するラツィオでも当面欠場へ
ラツィオのセネガル代表FWブライエ・ディアがマラリアに感染。当面の間、離脱する見通しになったとのことだ。 イタリア『カルチョメルカート』によると、ラツィオにセネガルサッカー連盟から連絡が届いたそう。ディアはセネガル代表活動で西アフリカの母国に戻り、そこでの感染だという。 今回の連絡に先立ち、ディアは14日のアフリカネーショズカップ予選L組第5節・ブルキナファソ代表戦(A)を欠場。ブルキナファソへの遠征には加わらず、セネガル国内で治療中だそうだ。 これにより、19日の第6節・ブルンジ代表戦(H)も欠場が確定。15日にはセネガル国内で再検査を実施し、より高度な治療を受けるべく、近日中にイタリアへ戻ってくるとのことだ。 今後、当面の間はラツィオでも欠場する可能性が高いとみられている。 ディアはサレルニターナ時代の22-23シーズンにセリエAで16得点。条件付き買い取り義務が付帯したレンタル移籍で今季ラツィオ入りし、ここまで公式戦16試合で8得点を記録する。 2024.11.15 17:10 Fri3
首都2クラブへの売り込みは好感触…ベルナルデスキが今冬のイタリア復帰を切望、カナダで代理人からの吉報を待つ
トロントFCの元イタリア代表MFフェデリコ・ベルナルデスキ(29)がイタリア復帰を切望中だという。 元ユベントスのベルナルデスキ。2021-22シーズン限りで契約満了を迎えると、同胞のロレンツォ・インシーニェとともにMLSトロントへ加入し、背番号10を背負って北中米カリブ海屈指の強豪をけん引している。 移籍に伴ってイタリア代表からフェードアウトしたなか、契約は2026年末まで…昨年末ごろからイタリア復帰が報じられるようになり、オフシーズンで帰国していた選手自らユベントスへの復帰希望を口に。トップレベルが懐かしくなったのだろうか。 年が明けて現在はカナダへ戻っているようだが、イタリア『カルチョメルカート』によると、代理人は今日現在もイタリアにとどまり、古巣ユベントス、ローマ、ラツィオと協議しているという。 「ベルナルデスキが帰りたい場所」と位置付けられるユベントスについては、スポーツ・ディレクター(SD)のクリスティアーノ・ジュントリ氏が獲得に躊躇。ナポリ時代に無名の若手獲得で名を上げた同SDは、人件費が安くないことは明らかな29歳をさほど必要としていないとのことだ。 ローマとラツィオの首都2クラブについては、イタリアの代理店が仲介する形でベルナルデスキ側から売り込み。両クラブともアンタッチャブルな存在になりうる右ウインガーの獲得を興味深いアイデアとして捉えており、ユベントスよりも可能性が高いとみられている。 ただし、完全移籍で獲得する余裕はなく、トロント側が格安レンタル料、または無償レンタルを容認することが大前提。500万ユーロ(約8億円)の現年俸については、ベルナルデスキ自身が大幅カットに同意済みとみられている。 1月移籍市場の閉幕まで残り1週間…トロント側は何らかの形で放出を許可するのか。今夏のユーロ2024に向けたイタリア代表復帰が念頭にあるとされるベルナルデスキ。代理人からの吉報をカナダで待ち続ける。 2024.01.25 20:50 Thu4
「生まれながらのダイバー」モウリーニョ監督がペドロに不快感…過去の発言への反撃?
ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が、ラツィオの元スペイン代表FWペドロ・ロドリゲスに不快感を示している。 12日、モウリーニョ監督率いるローマはセリエA第12節で宿敵ラツィオと対戦し、アウェイ扱いのローマ・ダービーは0-0のドロー決着となった。 7位のローマとしては、勝ち点「3」を積めばヨーロッパリーグ(EL)圏内の5位浮上も可能な一戦だっただけに、悔しいドローに。ただ、指揮官は試合の振り返りとして、チェルシー第二次政権時代に共闘したラツィオFWペドロを攻撃する。 「間違いなくペドロは素晴らしい選手だ。こっちはペドロをDFジャンルカ・マンチーニ1人に任せるようなことはせず、必要に応じてDFリック・カルスドルプの重心を低くさせ、彼にサポートしてもらう形をとったんだ」 「なぜなら、ペドロは素晴らしい選手であると同時に、生まれながらのダイバーであり、優れた競泳選手であり、見事なまでに美しくプールに飛び込むからだ」 どうやら試合中にローマMFレアンドロ・パレデスと激しく言い争うなどしたペドロの立ち振る舞いが気に食わなかった模様。というのも、モウリーニョ監督とペドロは以前から関係性が良くないのだという。 2015-16シーズンにチェルシーで共闘した両者。モウリーニョ監督が12月時点で解任されたため、期間としてはそれほど長くなかったわけだが、イギリス『ミラー』によると、このシーズンからチェルシー加入のペドロはのちにこの頃を振り返り、こんな発言に及んでいたそうだ。 「このシーズンはチーム全体がうまくいかなかった。プレミアリーグでの順位はもちろん、モチベーションも低かったし、気分も良くなかったと認めざるをえない。そして(モウリーニョ監督との)信頼関係もほとんどなかった」 また、モウリーニョ監督がローマに赴いた2021年夏、当時ローマ所属のペドロは入れ替わるようにしてラツィオへ移籍しており、これについても2年後の今夏、「僕は彼によって(ローマを)追い出された格好だ。僕と対話する意思はなかったようだね」などと振り返っている。 今回のローマ・ダービーを迎えるにあたり、敵将マウリツィオ・サッリ監督とも舌戦を繰り広げていたモウリーニョ監督。ドローに終わったフラストレーションがペドロへの反撃となって現れたようだ。 2023.11.13 16:20 Mon5