なでしこ5選手所属のFAWSLが終了しチェルシーが4連覇達成、長谷川唯のシティは得失点差でUWCL出場権逃す

2023.05.28 19:05 Sun
Getty Images
FA女子スーパーリーグ(FAWSL)最終節が27日に行われ、チェルシーの優勝が決定。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナルが来季のUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)出場権を手にした。

勝てば優勝が決まる首位のチェルシーは、降格が決定している最下位レディングとアウェイで対戦し、18分に挙げたオーストラリア女子代表FWサマンサ・カーの先制弾を皮切りに、3-0と快勝。今季はUWCLや各カップ戦などの過密日程に苦しみながらも4連覇を達成し、6度目の戴冠となった。

2位にはマンチェスター・ユナイテッドはスペイン女子代表FWルシア・ガルシアの2試合連続ゴールで、なでしこジャパンのMF長野風花を擁するリバプールに辛勝。2ポイント差で優勝には届かなかったが、過去最高順位を更新し、クラブ史上初となるUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)出場権を獲得している。
3位フィニッシュはアーセナル。チェルシーと同じく日程面に苦しんだだけでなく、シーズン中に4人がヒザの前十字靭帯損傷に見舞われるという不運に。最終節ではアストン・ビラに敗れ、勝ち点ではマンチェスター・シティと並んだものの、得失点差により、UWCL出場権内をキープした。

シティは長谷川唯がアンカーと奮闘したが、9季ぶりにトップ3から漏れて4位でフィニッシュ。5位には今季加入のレイチェル・デイリーが異色の躍進を見せたアストン・ビラ、6位にはエバートンが入った。
昇格組の宿命か、下位に甘んじていたリバプールは、冬のマーケットで長野が加入して以降安定し、7位で終了。清水梨紗林穂之香が在籍するウェストハムは、10戦未勝利の難局もあって8位に。岩渕真奈が途中加入したトッテナムも、9連敗や指揮官交代の憂き目にあって9位でシーズンを終えている。

10位、11位はそれぞれレスター・シティ、ブライトン&ホーブ・アルビオンと続き、最下位は先述の通り、レディングとなった。

得点女王にはアストン・ビラのデイリーが輝いた。イングランド女子代表では主に左サイドバックながら、クラブではストライカーという立ち位置で22ゴールをマークした。

リーグの最終成績と、各日本人選手の成績は以下の通りとなっている。

◆FA女子スーパーリーグ最終順位表
(順位、チーム名、勝ち点、得失点差)
1. チェルシー(58/51)
2. マンチェスター・ユナイテッド(56/44)
3. アーセナル(47/33)
4. マンチェスター・シティ(47/25)
5. アストン・ビラ(37/10)
6. エバートン(30/-7)
7. リバプール(23/-15)
8. ウェストハム(21/-21)
9. トッテナム(18/-16)
10. レスター・シティ (16/-33)
11. ブライトン&ホーブ・アルビオン(16/-37)
12. レディング(11/-34)

★岩渕真奈(アーセナル→トッテナム)
13試合出場1アシスト ※両クラブ合計

★長谷川唯(マンチェスター・シティ)
20試合出場1得点1アシスト

★清水梨紗(ウェストハム)
22試合出場

★林穂之香(ウェストハム)
21試合出場1得点

★長野風花(リバプール)
11試合出場

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史上最高“究極”のオールラウンダー、フランク・ランパード

サッカーにおいての花形ポジションとされるのは、やはりストライカー。チームを勝利に導くその姿に憧れる子供は少なくなく、幼少期には誰もがゴールを奪いたい気持ちでプレーしたはずだ。 プロの世界になれば、それぞれのポジションにスペシャリストがおり、子供たちの憧れの的になる選手は様々。それでも、やはり目に見える結果が残せるFWの人気は高いだろう。 どの時代においても、わかりやすくスターになれるストライカーたち。しかし、FWでプレーしない選手でも数多くのゴールを決められることを証明した究極の選手がいる。それが、元イングランド代表のフランク・ランパードだ。 <span class="paragraph-title">◆IQ150以上の天才MF</span> ランパードのイメージは、やはりチェルシーだろう。2001年から2014年まで在籍し、中盤に君臨。ほとんどの試合でプレーする姿は、“鉄人”と呼ばれていた。 また、“ランプス”と呼ばれて愛されたランパードは、ロマン・アブラモビッチ氏がクラブを買収し、ジョゼ・モウリーニョ監督を迎えて急激に力をつけたチームにおいて、軸となって支えた1人として記憶に残っていることだろう。ランパード無くして、チェルシーの飛躍はなかったと言っても過言ではない。 しかし、ランパードのルーツは同じロンドンでもウェストハムにある。父は元イングランド代表DFのフランク・ランパード・シニア、伯父には監督として多くのクラブを率いたハリー・レドナップ氏を持ち、サッカー一家で育つ。 家庭は裕福であり、ランパードは運動能力に長けるだけでなく、学力も優れており、IQは150を超える天才。育ちもよく、恵まれた環境で能力も高いという、正にエリート街道を歩む選手だった。 そのランパードがプロ生活を始めたのがウェストハム。頭角を現し、イングランド代表としてもプレーする一方で、伯父が監督、父がコーチを務めていたことで、結果が出なければ非難を浴びることも多々あった。 また、イングランド代表にも早くに選ばれながら、なかなかブレイクせず。その流れもあり、環境変化を求めて移籍したチェルシーで、チームに欠かせない選手に一気に成長。クラブ、そしてイングランド代表にとっての柱となった。 <span class="paragraph-title">◆チェルシーと共に花開く</span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiI2T0tmR0VNTiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> キャリアを始めたウェストハムでも高い能力が認められていたランパード。世代別のイングランド代表に選ばれると、1999年10月10日にイングランド代表デビューを果たす。 しかし、ランパードの代表でのキャリアは順調にはいかない。デビュー後は、出番どころか招集もされず。2001年に入り再び代表に招集されるようになり、日韓ワールドカップ(W杯)の前にはコンスタントに招集を受けるが、最終的にはW杯出場を逃すことに。その後も、しばらく代表からは外れていった。 ランパードがイングランド代表に定着したのは2003年5月以降。チェルシーに移籍して2シーズン目の終わり頃。チームとしても変革を遂げる少し前にポジションを掴んでいく。 そのランパードは定着を果たすと、ユーロ2004ではレギュラーとしてプレー。大会3ゴールを挙げて、ベスト11に選ばれることに。その後のドイツW杯予選では5ゴールを挙げるなど、イングランド代表のW杯出場に大きく貢献する。 その頃、チェルシーはモウリーニョ監督の下でプレミアリーグ制覇を達成し、ランパードとしても乗っている時期と重なっている。 イングランド代表としては2010年の南アフリカW杯、2014年のブラジルW杯にも出場。その後に引退を表明しているが、106試合で29ゴールを記録。歴代10位のゴール記録であり、攻撃的なポジションではない選手では最もゴールを決めている選手となっている。 <span class="paragraph-title">◆類稀なる得点力を備えたオールラウンダー</span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJvM2hRUGZHcyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> そのランパードは、チェルシーでも当然輝きを放つ。2005年にはバロンドール、FIFA最優秀選手ともに全体の2位という栄誉を得る。なお、どちらも元ブラジル代表MFロナウジーニョが1位だった。 またクオリティの高いプレーもさることながら、愛称の“鉄人”が示す通り、プレミアリーグでは164試合連続出場記録を樹立。それまでは元イングランド代表GKデイビッド・ジェームズが保持していた記録であり、フィールドプレーヤーが達成するのは異例だった。 その後もチェルシーの中心選手として君臨し続けたランパード。プレミアリーグで3回、FAカップで4回、EFLカップで2回と国内で9つのタイトルを獲得。さらに、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグを1度ずつ制しており、クラブの黄金期を支えた。 それはタイトルのみならず、個人の成績でも大きく貢献。公式戦通算648試合に出場し211ゴール150アシストという大記録を樹立。出場数は同時期にプレーした生え抜きのDFジョン・テリーに次ぐ2位、ゴール数は名だたる名FWを差し置いてダントツの1位となっており、まさにクラブのレジェンドそのものとなっている。 しかし、成績とは裏腹に、あまり目立たないのがランパードの真骨頂と言えるだろう。同時期に同ポジションを争ったリバプールのMFスティーブン・ジェラードはスター選手として早くから扱われており、リバプールというクラブに出てきた期待の若手というのが大きな要因といえる。 一方で、選手としての能力だけで見れば、ランパードの方が優れているという声も多く、なんでもこなせるハイスペックなオールラウンダーとして評価。得点力、アシスト、さらには中盤でのタイトな守備や泥臭いプレーなど、全てにおいて高い能力を誇り、さらにはケガをほとんどしないことで愛されていた。 <div id="cws_ad"><hr>イングランド代表でも活躍し、チェルシーのレジェンドとして歴代最多ゴール数を誇るランパードが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>盟友のDFジョン・テリーやMFスティーブン・ジェラードと共に現役時代に魅せたゴールが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。</div> <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD?pid=worldsoccer2110&c=worldsoccer2110&is_retargeting=true&af_inactivity_window=3d&af_dp=ryan.app%3A%2F%2F&af_web_dp=http%3A%2F%2Fsakatsuku-rtw.sega.com%2F" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/900/img/2021/sega20211013.jpg" style="max-width:100%;"></div></a> 2021.10.13 20:00 Wed

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