「監督には脱帽」プレミア首位快走のスロット監督をリバプールOBも絶賛、シティ撃破の戦術は「素晴らしかった」

2025.02.25 18:40 Tue
さらに評価を高めるアルネ・スロット監督
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さらに評価を高めるアルネ・スロット監督
リバプールのレジェンドであるジョン・オルドリッジ氏が、アルネ・スロット監督の戦術を称えた。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。

今シーズン、アルネ・スロット監督の下でタイトル獲得に向けて突き進むリバプール。プレミアリーグでは先週末に敵地でマンチェスター・シティを撃破し、これで2位アーセナル(1試合未消化)との勝ち点差は「11」にまで広がった。

スロット監督はこのシティ戦で、いわゆる9番タイプを用いずMFカーティス・ジョーンズとMFドミニク・ソボスライを前線中央に起用する[4-2-4]システムを採用。2点をリードしてからは堅い守備で相手にほとんどチャンスを作らせず、そのまま2-0で勝利した。
オルドリッジ氏はこのスロット監督の戦術を絶賛。最後までシティに隙を見せなかったチームに舌を巻いている。

「マンチェスター・シティ戦で、9番不在のスタイルを採用するのは大きな決断だった。しかし、アルネ・スロットは戦術を100%正しく理解していたと思う。試合に勝つため、彼が考え出したものだった」
「彼は正しかった。勝ったのだから。ベンチに残されたストライカーたちは何も言えないだろう。彼らがプレーしていれば、もっとオープンな展開になっていたかもしれない」

「だから、監督には脱帽せざるを得ない。アルネはマンチェスター・シティがどんな戦い方をするかわかっていた。彼らは非常に才能あるチームで、大金を費やし、選手の中にはまだ若手もいるが、それも本当に優秀な選手だ。そんな彼らを、完全に無力化した。ケビン・デ・ブライネがピッチにいたことすら気づかないほどだった」

「それはリバプールがそういうふうに準備したからだ。相手はボール支配率が60%超えだったが、崩すのに苦労していた。プレーというより、戦術が素晴らしかったと思う。我々が相手を無力化したことは、スロットの正しさの証明となっている」

一方、現役時代にストライカーとして名を馳せたオルドリッジ氏は、シティ戦で出番のなかったダルウィン・ヌニェスにも言及。適切な姿勢を示さなければ、チームで居場所を失うだろうと厳しい指摘をしている。

「先週、私はダルウィン・ヌニェスを批判した。ウルブス戦で期待に応えられず、その後にアストン・ビラ戦でミスが起こり、監督もそれに気づいた。シティ戦で彼が使われなかったのも、まったく驚きではない」

「彼はリバプールでプレーするため、必要なレベルの努力を怠り、監督の心に疑念の種を蒔いてしまった。彼は今、もう一度自分自身を証明するため、ここから全力を尽くさなければならない」

「これはし烈な競争だ。プレッシャーの下でそれができないなら、リバプールには相応しくない。ゴールを決められないなら、9番のシャツに相応しくないんだ。ゴールを決め、自分のポジションを守るため最大限の努力をしなければならない」

「ミスはミスであり、誰もがミスをしたことはあるだろう。それが現実だ。ただ、ダルウィンの場合はミスをし過ぎているようだ。9番として、それは受け入れられない。リバプールの9番だからではなく、どのチームの9番でもそうだ」

「チャンスをものにする必要がある。自信を失っている?あぁ、確かにそういう部分はあるだろう。だが、それでも何かは提供しなければならない。アルネが言ったように、全力を尽くして努力しなければならないんだ」

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「ポジションは気にしない」守備で絶大な存在感のMF遠藤航、ファンから絶賛のパフォーマンスについて「自分の仕事はできた」

絶賛されるリバプールの日本代表MF遠藤航が、チームへの貢献を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 リバプールで2シーズン目を迎えている遠藤。今季はチームにアルネ・スロット監督が就任した影響もあり先発の機会は減少中だが、指揮官からはクローザー的な役割を任され一定の信頼を得ている。 先週末に行われたプレミアリーグ第25節のウォルバーハンプトン戦も、2-1でリードしていた71分から遠藤は出場。相手チームの猛反撃を受ける時間帯であり、同点に追いつかれる危険性もあったが、遠藤の積極的に相手を潰すプレーや的確なカバーリングが光り、試合はそのまま2-1で勝利を収めた。 明確な数字には残らずとも、確実にチームを救う働きを見せた遠藤をファンは高く評価。試合後には途中出場ながらファン投票によるプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)にも選出された。 そんな遠藤は、クラブ公式のインタビューに対応。勝利に貢献したことを喜びつつ、これからも出場のチャンスがあればチームを助けたいと意気込んでいる。 「3ポイントを獲得できてとても嬉しいです。最後までとても厳しい試合だったと思いますし、試合終了まで戦う必要がありました。それを示せたと思うので、良い3ポイントですね」 「3点目はオフサイドになってしまい、その後のPKも認められずに失点してしまいました。それでも、ファンの皆さんが大いに助けてくれたと思っています。僕が入った後ですべきことは、再び失点しないよう2-1を維持することでした。自分の仕事はできたと感じています」 「(スロット監督からの指示として)守備面では、彼らの10番(マテウス・クーニャ)が良い選手だったので、基本はマンツーマンでの対応でした。守備面ではどこにでも向かい、ピッチのいたるところで彼をカバーする必要がありました」 「ファンは大いに助けてくれたと思います。いつものように、素晴らしい雰囲気でしたね。3ポイントを獲得するには、こうした瞬間が非常に重要です。だから、ピッチで何をしなければならないかは分かっていますし、5分か10分しかプレーできないとしても、自分をアピールしようと努めています」 「常に努力しています。以前はディフェンダーとしてもプレーしていたので、どのポジションでプレーするかは気にしません。いつも言っているのは、チャンスがあるときはいつでも自分をアピールしたいということです。これからも一生懸命に努力します。このクラブの一員で幸せですし、このクラブのためまだ何かできると感じています」 「今週は試合が2回あるので、全員が必要になります。先発メンバーだけでなく、出場できる全員が必要になるでしょうね。すべての試合に勝つことが非常に重要ですし、そのため努力しています」 <span class="paragraph-title">【動画】終盤クローザーとして登場した遠藤航は高評価を獲得</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="DBp2IEEJCYk";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.02.18 10:05 Tue
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「すべてのポジションを見ている」静かな移籍市場続いたリバプール、スロット監督は夏の補強を示唆「今のスカッドを評価したうえで…」

リバプールのアルネ・スロット監督が、今夏の補強について計画中であると明かした。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。 今シーズンからリバプールの指揮官に就任したスロット監督は、瞬く間にチームを掌握。長期政権を築いたユルゲン・クロップ前監督の後任という難しさを感じさせない仕事ぶりで、チームは現在プレミアリーグ首位、チャンピオンズリーグ(CL)グループフェーズを首位通過、EFLカップ(カラバオカップ)決勝進出と結果を出し続けている。 一方で、クラブはスロット監督の下で訪れた2度の移籍市場において、ほとんど動きを見せず。ここまでは昨夏にフェデリコ・キエーザを獲得したのみとなっており、そのキエーザはほとんど試合に出場していないことから、スカッドはほぼクロップ体制のままという状況が続いている。 また、主力中の主力であるモハメド・サラー、ヴィルヒル・ファン・ダイク、トレント・アレクサンダー=アーノルドとの契約交渉も苦戦中。最悪の場合、3選手が今季限りでチームを去る可能性も否定できない。 そんな中で、スロット監督は今夏の移籍市場で、クラブは大きな動きを見せるだろうと示唆。今は目の前の試合に集中しているとしながらも、チーム強化に向けた取り組みは進行中だとしている。 「(補強について)我々はすべてのポジションを見ており、チームについても見ている。昨年、あるいは昨夏に何度も言ったと思うが、我々は夏の移籍市場で多くのことをしなかった。リチャード(・ヒューズ)、私、そして関係者全員が、異なる指揮官と選手たちでどのように働いていけるか知りたかったんだ」 「どのポジションを検討しているか、私がここで言うつもりがないのは明らかだろう。しかし、我々が今のスカッドを評価したうえで、どこを改善できると考えているか判断しているのは確かだ。そしてそれが、夏に我々の目指す部分でもある」 「あと2、3カ月はかなり重要な期間だ。そして、今はいくつか契約の問題もある!だから、水面下でやることはたくさんあるが、私の主な焦点は今のチームにある」 2025.02.22 18:35 Sat

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