【なでしこジャパンプレビュー】積極性を見せた新生なでしこ初勝利なるか、課題と可能性を持ってオランダ戦へ【国際親善試合】

2021.11.29 18:00 Mon
◆攻撃面こそ一層の積極性を
©JFA/PR

守備面では劇的な変化を見せたが、攻撃面はいまひとつだった。

ボール奪取後の中盤でのパス回しは、日本代表初出場となったMF成宮唯(INAC神戸レオネッサ)をはじめ、各選手が適切なポジションをとれており、スムーズにボールは回っていたと言えるだろう。

だが、ボックスの手前までボールを運べるシーンは多かったものの、以降の展開に積極性を欠いた。2点のビハインドとなってからFW植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)やMF長野風花(マイナビ仙台レディース)らが見せたように、多少強引にでもフィニッシュにつなげ、セカンドボールを狙うなどもありだろう。

また、シュートのみにかかわらず、相手のボックス内で仕掛ける場面がほとんど見られなかったのももどかしい。“何かが起こるエリア”だけに、守備以上にアグレッシブさを見せるべきでないだろうか。ボールを失ったとしても、高い位置で奪う意識があるならなおさらだ。



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【会見&質疑】ハグに不必要な身体的接触…楠瀬直木U-17女子代表監督電撃辞任の経緯や理由を田嶋JFA会長らが説明

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「そして、新監督としてU-18日本女子代表監督の池田太さんに今月から開催されるU-17ワールドカップに参加するチームの指揮を執って頂くこととなりましたことをお知らせいたします。正式には11月8日の理事会での承認を経て、監督に就任致します。それまでは監督代行としてチームの指揮を執って頂くことになります」 「この経緯につきましては、須原専務理事から説明して頂きますが、楠瀬監督による不適切な行為についての説明があり、事情聴取をし、それを踏まえて女子委員会で議論致しました。その議論の意見としてやはり今回のチームに帯同するべきではないという意見が大勢を占めました。その上で法律的な観点もあり、田嶋会長や須原理事による見解を踏まえ、最終的に女子委員会として今回の遠征に帯同して頂くことはできないと判断いたしました。そして、楠瀬監督から辞表を頂きましてので、これを受理することとしました」 「この厳しい事実にしっかりと向き合い、厳しく対処することで今後決してこのようなことが起こることがないようにしていきたいと思います。U-17日本女子代表は、昨年2月の立ち上げ以来、トレーニングを重ねてきました。選手たちも優勝を目指して頑張っています。この状況に際し、チームや選手、スタッフが集中して大会に臨めるように女子委員長、女子委員会として最大限のサポートをしていきたいと考えています」 「多くの国民の皆様にご期待して頂いているのにも関わらず、このような形でお騒がせしてしまい、ファン・サポーターの皆様、ご支援して頂いている企業やクラブ、チーム関係者の皆様にご心配、ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます」 <div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181101_27_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>◆須原清貴専務理事(日本サッカー協会) 「今井が今申し上げた通りでございますが、今回楠瀬直木監督から辞任の申し出がございました。その申し出を受理した上で、楠瀬監督に代わり池田太監督が監督代行として指揮を執ることになりました」 「これは楠瀬さんのJFA職員に対する不適切な行為が認められたことが理由でございます。この経緯を説明するにあたり、まず最初に申し上げたいことがございます。私共は今回対象となっておりますJFAの当該職員の人権を守ることを最優先に考えております。事案の詳細に述べることは、人物の特定につながります。そして、当該職員の人権を毀損することを招きかねません。従いまして、皆様にはできる限りの情報をお伝えしたいと思いますが、私共としても職員の人権、プライバシーを守ることを最優先にしていることをご理解頂けると幸いです。同時に今回辞表を提出しております楠瀬さんの人権にも配慮する必要があるということも合わせてご理解ください」 「今回私共としまして、本人及び関係者の話をしっかりとヒアリングさせて頂き、弁護士を含む外部の専門家とも様々な方法から相談し、楠瀬さんに不適切な行為があったことを判断しました。これは、『不必要な身体的接触』でございます。しかし、事件性のある行為では決してなかったということは申し上げます」 「最初に不適切な行為があったのは、昨年の6月です。打ち合わせを行った後に屋外ではございますが、楠瀬監督が当該職員にハグをして別れました。この当該職員は、その行為に対して不快感を示しました。その後、今年9月に再び不必要な身体的な接触を受けたことから9月下旬に当該職員がメールにて所属部署の上司に相談することが事態が明らかになりました」 「これを受けて繰り返しですが、私共が職員にヒアリングをさせて頂き、そのあとで弁護士を含む外部の専門家の立会いのもと両者に対して、複数回のヒアリングをさせて頂きました。それを踏まえた上で、丁寧に慎重に調査及び問題の整理を進めて参りました。その上で、女子委員会にお諮りし、今回の決断に至りました」 「ご存知の通りでございますが、我々日本サッカー協会は、サッカーを通して人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献することを倫理として掲げております。サッカーに関わる我々大人が子供達に夢を与え、子供達の模範となること、そのような高い倫理観と規律が求められます」 「今回は特にアンダーカテゴリーの女子チームの監督ということもあり、そのチームに関わるものにはより一層の高い倫理観と規律が求められると考えております。日本サッカー協会にはそのような立場から毅然と対応することが求められております。そういった考え方を持って、女子委員会で議論をして頂きました。それを踏まえた上で、楠瀬さんの行為は女子日本代表監督として不適切な行為であったと判断し、本人も軽率な行為であったことを認め、反省した上で辞任の申し出がございました。その申し出を我々は受け入れました」 「日本サッカー協会としましては、役職員への研修、ホイッスルブローイングと呼ぶいわゆるホットラインといった制度の整備をこれまで行ってまいりました。その上で、今回のことをしっかりと検証し、JFA職員にとどまらずコーチングスタッフ、チームスタッフ、その他指導者を含む現場で活動する関係者についてもコンプライアンスの研修をさらに強化し、その教育を行い、再発防止に努めてまいります」 「本件に対する協会の責任は認識しております。従いまして、該当する役員等々につきましての処分を含むその対応につきましては、11月の日本サッカー協会理事会でご審議頂き、決定頂く予定です」 「最後にファン・サポーターの皆様、企業の多くの関係者の皆様、そしてスポーツ界のガバナンス・コンプライアンスの強化に取り組んでいる関係者の皆様にご心配をおかけし、お騒がせしていることを心からお詫び申し上げます」 ◆田島幸三会長(日本サッカー協会) 「繰り返しになりますが、U-17女子ワールドカップ直前で監督を交代せざるを得なくなったこと、そしてファン・サポーターを始めとする多くの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけし、世間をお騒がせしてしまったことを心からお詫び申し上げます。今回の件については、不快な思いをした職員の人権とプライバシーを大優先に考え、この問題に取り組んで参りました」 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「個人的には今までで最悪なぐらいの内容」前半苦戦も4-0快勝、長谷川唯が考える課題は? パリ五輪までの残り期間は「頭の整理が大事」

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なでしこジャパン、池田太監督退任で思うこと/六川亨の日本サッカー見聞録

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なでしこベスト4進出ならず…東京五輪に続きスウェーデンに1-2で惜敗、林穂之香のゴールで1点返すも及ばず準々決勝敗退【2023女子W杯】

なでしこジャパン(日本女子代表)は11日、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)準々決勝のスウェーデン女子代表戦をイーデン・パーク(オークランド)で戦い、1-2の敗戦に。ベスト8で大会を去ることとなった。 ともにグループステージを3連勝で首位通過したなでしことスウェーデン。なでしこはラウンド16でノルウェー女子代表を撃破し、スウェーデンはW杯3連覇を目指したアメリカ女子代表をPK戦の末に打ち破り、準々決勝まで駒を進めた。 FIFAランキングはなでしこの11位に対し、スウェーデンは準々決勝まで残った8チームの中で最高順位となる3位。だが、なでしこはグループステージ初戦のザンビア女子代表戦から4連勝と勢いが加速しており、恐れる必要などどこにもない。 池田太監督がチョイスしたスタメンはGK山下杏也加、DF3枚に左から南萌華、キャプテンの熊谷紗希、高橋はな。MFは杉田妃和、長野風花、長谷川唯、清水梨紗。FWには今大会5ゴールの宮澤ひなた、田中美南、19歳の藤野あおばという11人だ。 ノルウェー戦からのスタメン変更を遠藤純から杉田の1枚にとどめたなか、前半はなでしこボールでキックオフ。いきなり左サイドを押し込み、開始20秒で左CKを獲得するなど良い試合への入りを見せる。 対するスウェーデンは延長120分間にPK戦まで戦ったアメリカ戦から中4日、スタメン11人に変更なし。なでしこが警戒すべきはサイド攻撃からの上背を活かしたクロス攻勢となり、もちろんセットプレーも極力与えたくない。 両チームとも4試合で1失点という堅守を誇るなか、ポゼッションではスウェーデンが上回り、なでしこはさほど前線からプレスをかけず。ただ、丁寧なビルドアップを披露する相手に対し、ボールの奪いどころを定めきれていない印象がある。 20分過ぎまで両チームともシュートなしという膠着した時間帯が続いたなか、なでしこは25分に絶体絶命のピンチ。スウェーデンが最終ラインから前線へロングボールを送ると、対応にあたった熊谷が処理しきれず、スティーナ・ブラックステニウスがGK山下との一対一に。シュートが枠に飛ばず難を逃れた。 ヒヤリとする場面を迎えたなでしこ。これをキッカケに攻撃のギアを上げ、持ち前の速攻が徐々に効果を発揮し始めたが、32分に警戒すべきセットプレーから痛恨の失点。FKの流れからGK山下が守るゴール前で混戦が生まれると、最後はルーズボールをアマンダ・イレステットに蹴り込まれた。 今大会初めて先制点を許したなでしこは42分にもピンチ。世界最高の選手の1人であるコソヴァレ・アスラニにボックス内から強烈な右足ボレーを放たれると、アウト回転がかかったシュートは右ポストを直撃。GK山下が左手指先でなんとか弾いた。 攻撃陣はなんとかスウェーデンを切り崩したいところだが、前半はシュートなしで終了。池田監督はハーフタイムに杉田を下げて遠藤を投入し、後半に勝負をかける。 ところが、後半立ち上がりにCKを与えると、なでしこが攻撃に転じてからVARが介入し、自陣ボックス内での長野のハンドを取られ、51分にフィリパ・アンイエルダールにPKを沈められてしまう。未だシュートがないなか、2点ビハインドとなった。 これを受け、池田監督はすぐさま次の一手を打つ。なかなか良い形でボールを受けられなかった田中に代え、積極的なスプリントや背後への飛び出しが光る植木理子をピッチに送り込む。 それでもなお、スウェーデンのポゼッションに対してボールの奪いどころを掴めない展開に変化は生み出せず。61分には深く押し込んで連続攻撃を仕掛けるが、この場面でもシュートを打てず、徐々に時間が少なくなっていく。 68分にようやく初シュート。藤野が右サイドからグラウンダーのクロスを入れると、ボールはスウェーデンの選手に当たり、ボックス右まで駆け上がった長谷川の足下へ。しかし、長谷川の右足シュートはクロスバーの上へと外れる。 このシュートを境に流れはなでしこへ。71分、ゴール正面で長野から縦パスを受けた藤野は、ワントラップから振り向きざまに左足シュート。この試合最初の枠内シュートは惜しくもスウェーデンGKゼチラ・ムソビッチにセーブされる。 すると、74分にPKを獲得。右サイドでのスローインから植木がドリブルを開始すると、ボックス内まで侵入したところで後ろから倒される。しかし、自らキッカーを務めた植木はPKをクロスバーに当ててしまい、1点を返すに至らなかった。 苦しい戦いが続く中でもベスト4進出を目指すなか、ここで意気消沈するわけにはいかないなでしこジャパン。その後も攻勢をかけ、試合終盤に来てとうとう1点差に。87分、藤野のFKがまたしてもわずかに決まらなかったが、そこからの連続攻撃から途中出場の林穂之香が強烈な右足シュートを叩き込む。 土壇場で1点差に追いついた中、後半のアディショナルタイムは10分。同点に追いつく時間は十分になるなか、池田監督はセンターバックの高橋を下げ、スウェーデンでプレーする19歳のアタッカー・浜野まいかを今大会初起用。捨て身の攻撃で次の1点を奪いに行く。 だが、必死の攻撃も実らず、1-2でスウェーデンに惜敗。なでしこは準々決勝敗退となり、ベスト4進出はならなかった。 なお、勝利したスウェーデンは準決勝でスペイン女子代表と対戦する。 なでしこジャパン 1-2 スウェーデン女子代表 【日本】 林穂之香(後42) 【スウェーデン】 アマンダ・イレステット(前32) フィリパ・アンイエルダール(後6) 2023.08.11 18:33 Fri

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両足を操るキックの天才、“パスマスター”ヴェスレイ・スナイデル

現代サッカーにおいては選手のアスリート能力が非常に重視される時代。圧倒的なスピードやフィジカルの強さなどを持つ選手が輝きを放っている。 一方で、テクニックに秀でた選手は長いこと活躍する期間が続くことは減り、特に中盤の選手としてよりオールラウンダーの選手が好まれる時代となっている。 一芸に秀でた選手の魅力が尽きることはないが、オールラウンダーの中でも多くのファンを虜にした選手もいる。それがヴェスレイ・スナイデルだ。 オランダの名門・アヤックス出身のスナイデル。祖父や父もプロサッカー選手というサッカー一家に生まれ、兄と弟もサッカーをプレーしていた。 名門・アヤックスで若くして頭角を現すと、黄金世代の旗頭として活躍。最も特徴的だったのは、その卓越したパススキルだった。 <span class="paragraph-subtitle">◆全く遜色ない両足のキック</span> パスの上手さ、精度の高さはもちろんのことだが、スナイデルの最大の特徴は両足で遜色なくキックを出せるところだろう。右利きではあるが、左足のキック精度も非常に高く、両利きとも言われるほどだ。 セントラルミッドフィルダーとしてのポジションを確立していたスナイデルは、その両足から繰り出すパスでゲームをコントロール。また、ドリブルも得意としていたため、パスだけでなく自身で持ち出して局面を打開するなど、類稀なる才能を持ち合わせていた。 また判断力が優れていたこともプレースタイルに影響。状況に応じてパスとドリブル、右足と左足を使い分けることで、多くのゴールやアシストを生み出していた。 司令塔として活躍する一方で、徐々にポジションが前に移り、アヤックス時代にはFKやミドルシュートなどでリーグ戦18ゴールを記録したことも。その影響もあり、2007年8月にレアル・マドリーへと完全移籍。ステップアップを果たした。 <span class="paragraph-subtitle">◆復活を遂げて3冠を達成&W杯準優勝</span> マドリーへ移籍したスナイデルは、デイビッド・ベッカムから受け継いだ「23」を着用。大きな期待が寄せられた中、チームの中心選手として活躍し、マドリーのリーグ連覇に貢献。2年目は「10」を与えられて更なる飛躍が期待されたが、ケガによる離脱に加え、不倫が発覚し大問題に。結局2年で退団し、インテルへと完全移籍した。 不本意な形でイタリアへと活躍の場を移したが、持っている才能は本物。1年目でセリエA、コッパ・イタリア、チャンピオンズリーグの3冠達成に大きく貢献。インテルの長い歴史にその名を刻むことに成功。そして臨んだ2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)では、日本代表とも対戦。自身は5ゴールの活躍を見せると、チームも決勝進出。スペイン代表に敗れたものの、準優勝という成績を残し、5ゴールは大会得点王タイ、中盤の選手としては初の快挙を成し遂げていた。 マドリーで過ごしたシーズンで凋落すると思われた中での大活躍は、やはり生まれ持った才能。両足を使いこなすパスセンスと持ち味の得点力は世界最高の選手の1人と称され、多くのファンから愛されていた。 <span class="paragraph-subtitle">◆キックを使い分ける天才MF</span> スナイデルがFKの名手という印象を持っている人がどれほどいるかは定かではないが、キックの正確さに加えて、球種を蹴り分ける技術を考えれば、紛れもない名キッカーといえる。 本人は「FKはPKと同じ」と語ったことがあるほど。自分の中でのフィーリングではどういう球種を蹴れば、ゴールやアシストに繋がるのかを理解していたとされている。 流れの中からのゴールが注目され、重要視されることもあるが、セットプレーこそ思い通りのプレーをするのには最適な機会。スナイデルの両足が持つ力が十二分に発揮されるCK、FKは、相手にとっての地獄の時間だったと言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>両足を巧みに使う世界最高峰の司令塔として活躍したスナイデルが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>その正確なキックが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】名手・スナイデル、レアル・マドリー時代の圧巻ゴール集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJVSzJYVGJhTyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> 両足を巧みに使う世界最高峰の司令塔として活躍したスナイデルが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>その正確なキックが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。 <a href="https://ryan.onelink.me/C7cD/5uev4c53" target="_blank"><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/sega20230215.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2023.02.15 18:30 Wed
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衝撃のトラップ! 24年前のW杯準々決勝、アルゼンチンを土壇場で撃墜したオランダ代表FWベルカンプのスーパーゴールが再脚光

カタール・ワールドカップ(W杯)もいよいよ残すところ準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝となった。 残り約1週間となった今大会。ベスト8を目指した日本代表は残念ながら敗退となったが、残された8カ国はどこが優勝してもおかしくない実力国だ。 準々決勝の対戦カードもどちらが勝ってもおかしくない対決ばかり。その中で、これまで多くのレジェンドを輩出し、W杯で何度も対戦しているのがオランダ代表vsアルゼンチン代表だ。 最も直近では、2014年のブラジルW杯。準決勝で対戦すると、PK戦の末にアルゼンチンが勝利を収めていた。 当時を知るルイス・ファン・ハール監督が率い、ステファン・デ・フライやデイリー・ブリントは今大会もメンバーとしている。 W杯で見れば、1974年が最初の対戦に。続いて1978年、1998年、2006年と対戦し、今回がなんと6度目の対戦となる。 グループステージでの対戦は1974年と2006年の2回。それ以外は、ノックアウトステージでの対戦となり、アルゼンチンが勝ったのは1978年の延長戦と、2014年のPK戦のみという結果だ。 その中でも印象深いゴールは1998年の準々決勝での対戦ではないだろうか。 日本が初めて出場したフランスW杯。グループステージでも同居したアルゼンチンが戦った試合だが、この試合で決勝ゴールを決めたのがオランダ代表FWデニス・ベルカンプだ。 アヤックスやインテル、アーセナルでプレーしたベルカンプ。当時はアーセナルに所属していたが、1-1で迎えた中、延長戦に突入するかと思われた89分に衝撃のゴールを決める。 自陣でボールを持ったフランク・デ・ブールが前線にロングフィードを送ると、ボックス内に走り込んだベルカンプが後方からのボールをいとも簡単にトラップ。奪いにきたロベルト・アジャラをトラップの流れでかわし、ゴールに叩き込んだのだ。 デ・ブールの正確なロングフィードはもちろんのこと、後方からのボールwジャンプしながらトラップし、着地と同時に奪いに来たアジャラをボールを叩きつけてかわしてのシュート。今見えても技術の高さがわかるスーパーゴールだ。 なお、ここで勝利したオランダは、準決勝でブラジル代表にPK戦の末に敗れると、3位決定戦ではクロアチア代表に敗れて4位で大会を終えていた。 <span class="paragraph-title">【動画】ベルカンプのテクニック光る!ロングフィードをジャンピングトラップから劇的決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/reel/Cl5_q2yt7OD/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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遠のくA代表デビュー…注目株フリンポンにオランダ協会が制裁、U-21欧州選手権辞退にデ・ヨングSDら怒り

レバークーゼンのオランダ代表DFジェレミー・フリンポン(22)が、オランダサッカー協会(KNVB)から制裁を受けたようだ。ドイツ『キッカー』が伝えている。 昨シーズンを通じて大きな注目を浴びたフリンポン。シャビ・アロンソ監督の下で4バックの右、もしくは右ウイングバックとしてプレーする22歳は、公式戦48試合の出場で9ゴール11アシストを叩き出し、欧州屈指の攻撃的サイドバックとして一躍移籍市場の注目株となった。 代表キャリアではガーナにルーツを持つなか、世代別から一貫してオランダ代表を選択し、A代表初選出は昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)。残念ながら大会期間中の5試合で出場ゼロに終わったが、これから少しずつ代表キャリアを切り拓いていくものと考えられた。 ところが、カタールW杯後からオランダ代表指揮官に就任したロナルド・クーマン監督は今年3月と6月の代表ウィークでフリンポンを招集せず、1日に発表された最新メンバーでもその名前を確認できなかった。[4-3-3]をベースに戦う指揮官はプリンポンのサイドバック起用を頭に入れていないという。 どうやら攻撃性能そのものはそれなりに評価しているようで、起用するなら右ウイングとのこと。しかし、サイドバックとしてもウイングとしても序列は低く、今後も招集外が続く可能性は十分にあるとみられている。 ただ、今回の代表ウィークに限ってはKNVBの意向で招集外に。フリンポンが6〜7月のU-21欧州選手権への招集を辞退したことに対する制裁だったようで、マンチェスター・シティなどでも活躍したKNVBのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるナイジェル・デ・ヨング氏が厳しい態度を示したとのことだ。 また、今夏バイエルンからリバプールへ移籍したMFライアン・グラッフェンベルフも、今月のU-21オランダ代表への招集を拒否。フリンポン同様、今後の代表選出に影響が出るものと考えられている。 クーマン監督もこの件について「ナイジェルがフリンポンに電話をかけた。オランダ代表では選手側からのキャンセルは受け入れられない。辞退しておいて、その後すぐに代表でプレーできるようになるなんて理解できない」とコメント。制裁であったことを公然と認めている。 フリンポンに関しては、このまま招集外が続けばガーナ代表への流出という事態も考えられるが、KNVBとクーマン監督はどこかのタイミングで22歳の若武者を許すという行動に出るだろうか。 2023.09.05 20:33 Tue
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“オランダ代表のCB層はスゴい” 躍進ボローニャの25歳オランダ人CBが嘆き「正真正銘トップクラスしかいない…」

ボローニャのオランダ人センターバック、DFサム・ベウケマ(25)はA代表入りを夢見ているが…。 クラブ125年史で初のチャンピオンズリーグ(CL)参戦が決まったボローニャ。チアゴ・モッタ監督が現役時代の名声に劣らぬ指導力でチームを束ね、22歳FWジョシュア・ザークツィーに代表される若きタレントが躍動する。 ビッグクラブ移籍の噂も存在するザークツィーや24歳ルイス・ファーガソンらはアタッカー陣だが、今季セリエA36試合27失点という堅守を支える守備陣の奮闘も見逃せない。 最終ラインの中心は、表題のベウケマ。今季キャリア初の国外移籍としてAZからやってきた188cmセンターバック(CB)で、直近のナポリ戦は累積警告で出場停止も、状態に問題がなければ指揮官のファーストチョイスだ。 チームの躍進と共に自信が深まっているようで、CL行き決定を祝福される形で実施された母国オランダ『Ziggo Sport Voetbal』のインタビューにて、オランダ代表初招集への想いを率直に語っている。 「正直言って、開幕前にCLの切符を掴めるなんて微塵も思ってなかった(笑) クラブ計画にも入ってなかったしね。頑張って欧州の舞台(ELやECL)へ行こう、が大きな目標だったね」 「幼い頃からCLでプレーする自分を思い描いてきた。だから、キャリアのネクストステップは、CLで自分の価値を存分に発揮すること。だって僕はオランダ代表に入りたいからね」 しかし、2024年現在のオランダ代表は、世界No.1と言っても過言ではないほど、CBの層が厚い。 「(オランダ代表メンバーの)招集リストが世間に公表されるたび、電話がかかってない僕も、わずかな希望にすがって『僕の名前はあるかな…』なんて、そのリストを見る」 「僕はいたって現実的な人間なんだろう。オランダ代表には正真正銘トップクラスのディフェンダーしかいない…。鍛錬を続けて、チームに影響を与えられる選手になるしかないんだろうね。いつかその日が来るまで…」 リバプールのDFヴィルヒル・ファン・ダイク(32)、インテルのDFステファン・デ・フライ(32)、マンチェスター・シティのDFナタン・アケ(29)、バイエルンのDFマタイス・デ・リフト(24)、トッテナムのDFミッキー・ファン・デ・フェン(23)…。 年齢層のバランスが比較的良く、揃いも揃ってトップクラブの主力選手たちというオランダ代表CB陣。左サイドをメインとするジローナ所属の重鎮DFデイリー・ブリント(34)もCBに対応可能という状況がある。 切にオランダ代表入りを夢見るベウケマ。地道にキャリアを積んできた25歳は、世代別も含めオレンジのユニフォームに袖を通した経験がない。その日が来ることを願いたい。 2024.05.14 16:40 Tue
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北中米W杯の欧州予選組み合わせ決定! 12カ国+POの4カ国が出場権獲得、来年3月からスタート【2026年北中米W杯欧州予選】

欧州サッカー連盟(UEFA)は13日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)欧州予選の組み合わせ抽選会を実施した。 アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国が共催する次のW杯。これまでの32カ国から、48カ国に出場国が増加し、規模が大きくなった初の大会となる。 アジア、南米、アフリカではすでにW杯予選がスタートしている中、ヨーロッパはUEFAネーションズリーグ(UNL)が開催されており、ここから本格的に予選がスタートする。 12のグループに分かれて行われる欧州予選。各グループの1位はW杯出場権を獲得。グループ2位の12カ国はプレーオフに進出し、その中から4カ国が出場権を獲得。ヨーロッパからは合計16カ国が出場することとなる。 UNLの準々決勝以降はまだ行われていないため、一部のグループは組み合わせが決まっていない中、確定しているグループもある。 イングランド代表はグループKに入り、5カ国で戦うことに。セルビア代表、アルバニア代表、ラトビア代表、アンドラ代表と同居した。 また、ベルギー代表はグループJに入り、ウェールズ代表、北マケドニア代表、カザフスタン代表、リヒテンシュタイン代表と同居している。 欧州予選は2025年3月から11月までの5回のインターナショナル・マッチウィークで行われることに。4カ国で組まれているグループAからFまでは9月まで予選が行われないこととなる。 <h3>◆2026年北中米W杯欧州予選組み合わせ</h3> 【グループA】 ドイツ/イタリア勝者 スロバキア 北アイルランド ルクセンブルク 【グループB】 スイス スウェーデン スロベニア コソボ 【グループC】 ポルトガル/デンマーク勝者 ギリシャ スコットランド ベラルーシ 【グループD】 フランス/クロアチア勝者 ウクライナ アイスランド アゼルバイジャン 【グループE】 スペイン/オランダ勝者 トルコ ジョージア ブルガリア 【グループF】 ポルトガル/デンマーク敗者 ハンガリー アイルランド アルメニア 【グループG】 スペイン/オランダ敗者 ポーランド フィンランド リトアニア マルタ 【グループH】 オーストリア ルーマニア ボスニアヘルツェゴビナ キプロス サンマリノ 【グループI】 ドイツ/イタリア敗者 ノルウェー イスラエル エストニア モルドバ 【グループJ】 ベルギー ウェールズ 北マケドニア カザフスタン リヒテンシュタイン 【グループK】 イングランド セルビア アルバニア ラトビア アンドラ 【グループL】 フランス/クロアチア敗者 チェコ モンテネグロ フェロー諸島 ジブラルタル 2024.12.14 01:07 Sat