JFL最多の1万6218人が拍手…キング・カズの日本デビューも国立だった/六川亨の日本サッカーの歩み 『キング・カズ』こと三浦知良が11年ぶりに日本サッカーの"聖地"国立に帰ってきた。 10月9日、JFLのクリアソン新宿対鈴鹿ポイントゲッターズの試合で、後半31分から交代でピッチに出た際には敵味方に関係なく1万6218人の観衆から盛大な拍手が送られた。 試合後、兄であり鈴鹿の監督でもある三浦泰年は「30分く 2022.10.10 20:40 Mon
磐田は現在の危機を予見できたはず。にもかかわらず……/六川亨の日本サッカーの歩み ヨーロッパのリーグに所属する日本人選手が新シーズンで好スタートを切った。 まずはフライブルクへ移籍した堂安律が、開幕戦でアウクスブルクから今シーズン初ゴールをマーク。すると鎌田大地(フランクフルト)と遠藤航(シュツットガルト)もヘルタ・ベルリン戦とヴェルダー・ブレーメン戦で同じく初ゴールを決めた。 さらにシ 2022.08.17 08:15 Wed
オリジナル10の横浜FMと鹿島の違いを考えた/六川亨の日本サッカーの歩み J1リーグは第24節を終了し、依然として横浜F・マリノスが首位に立っている。先週末の試合では、川崎フロンターレとの“新旧王者"の対決で、後半アディショナルタイム9分にジェジエウのヘッドから決勝点を許して10試合ぶりの敗戦を喫した。 もしもこの試合を横浜FMが勝利していれば勝点は51の大台に乗っていた。2試合消化の 2022.08.10 22:00 Wed
日本サッカー殿堂掲額者の横顔/六川亨の日本サッカーの歩み ちょっと早いけれど、今年も日本サッカーの発展に貢献・寄与したJFA(日本サッカー協会)の「殿堂掲額者」が決定した。掲額式は9月10日にJFAハウス1Fのバーチャルスタジアムで開催される予定だが、JFAハウスはすでに売却先が決まっているため、同ハウスでの「殿堂掲額式」は今年が最後になる。 記者などの投票による「投票 2022.08.02 21:00 Tue
PSGと浦和では「大人と中学生?」、大きな差があるメンタル/六川亨の日本サッカーの歩み 7月23日に埼玉スタジアムで開催された浦和対パリ・サンジェルマン(SG)の試合は、メッシとネイマールをベンチに温存(後半13分から出場)しながらも、PSGがムバッペの来日初ゴールなどで3-0の勝利を収めた。浦和は得点源のキャスパー・ユンカーを負傷で欠くなどベストの布陣ではなかったが、両チームの実力差からすれば順当な結果 2022.07.25 11:45 Mon
PSGが27年前は東京ドームで試合~野球場でサッカーが開催された/六川亨の日本サッカー見聞録 日本が6-0という大会最多ゴールで香港を下したEAFF E-1選手権。試合会場となったカシマスタジアムで観戦したファン・サポーターは4980人だった。平日のナイター(19時20分キックオフ)で、鹿嶋での開催となると宿泊施設も限られる。さらに当の日本代表には鹿島の選手が1人もいない。よく5000人近くも集まったと言ってい 2022.07.22 22:30 Fri
EAFF E-1選手権の歴史をおさらい/六川亨の日本サッカーの歩み いよいよ19日からEAFF-E1選手権がスタートする。日本は初戦で香港とカシマスタジアムで対戦するが、18日には谷口彰俉や宮市亮ら4選手がズームによる会見に応じ、キャプテンに指名された谷口は「寄せ集めのチームなので普段通りにはできないでしょう。ピッチ内はもちろんのこと、ピッチ外でもいろんな話をしようと選手には伝えていま 2022.07.19 09:30 Tue
気になる陽性者の増加とチーム作りの難しさ/六川亨の日本サッカーの歩み J1リーグは折り返しの後の第21節を終え、攻守にスキのない横浜F・マリノスが首位をキープ。これを2位の鹿島と3位の川崎Fが追う展開に変わりはないが、鹿島と川崎Fは勝ちきれない試合も目立つ。この3チームを猛追していのが、攻撃陣の歯車がかみ合ってきた広島とC大阪だ。 広島は第20節で横浜F・マリノスに0-3と完敗した 2022.07.11 21:00 Mon
史上最短の梅雨明けで試合開催には細心の注意を/六川亨の日本サッカーの歩み 関東甲信越や東海地方は27日に梅雨明けを宣言した。史上最短の梅雨明けらしい。このため先週末から異常な暑さが続いていた。その影響なのかどうか不明だが、J1リーグは川崎Fと鹿島がそれぞれ磐田と名古屋に揃って1-1のドローで小休止。柏を4-0と粉砕した横浜F・マリノスが抜け出した格好だが、その差はまだ勝点3のためないに等しい 2022.06.27 21:30 Mon
声出し応援は成功。そしてアジアカップの代替地は?/六川亨の日本サッカーの歩み Jリーグは6月21日に実行委員会後、ズームによる会見で先々週の声出し応援2試合の結果を発表した。11日の鹿島対福岡戦(カシマスタジアム)、12日の東京V対岩手戦(味の素スタジアム)のゴール裏下段を声出し応援エリアに指定。格子模様にサポーターを配置し、不織布マスクの着用で声出し応援を許可した。 結果はというと、産総 2022.06.21 21:00 Tue
したたかだったチュニジア/六川亨の日本サッカーの歩み やっぱり試合はしてみないと分からないものだ。W杯予選で敗退しているパラグアイはあんなものだろう。試合よりも海外旅行とショッピングを選手たちは楽しみにしていたかもしれない。 それに比べてW杯の出場権を獲得しているガーナとチュニジア、とりわけ西アフリカのガーナを筆頭にコートジボワール、カメルーン、セネガル、ナイジェリ 2022.06.17 18:10 Fri
日本対ブラジル戦で思ったこと/六川亨の日本サッカーの歩み 6月6日に開催された日本対ブラジルの親善試合は、ブラジルがネイマールを始めヴィニシウス・ジュニオールやハフィーニャ、カゼミロ、ダニエウ・アウベスらベストメンバーで来日したため、チケットは“プラチナ・ペーパー"となり、雨の降りしきる生憎の天候にもかかわらず国立競技場には実に6万3638人の観客が詰めかけた。 言うま 2022.06.07 22:15 Tue
5月31日は何の日?/六川亨の日本サッカーの歩み 『5・15』といえば何の日か、サッカーファンならご存じだろう。30年前の5月15日、「Jリーグが開幕した日」である。国立競技場には多くの観客が集まり、ヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)対横浜マリノス(現横浜F・マリノス)の一戦に熱い視線を送った。 ただ、国立での試合はチケットに氏名を入れたり、グッズのお土産がつい 2022.06.01 22:45 Wed
ドイツのJFAハウスの重要性/六川亨の日本サッカーの歩み 週明けの23日はJリーグとNPB(日本野球機構)の新型コロナウイルス対策連絡会議に始まり、フランスの国際大会に出場するU-19日本代表のメンバー発表、そして反町技術委員長の会見とZOOMでの取材が相次いだ。 そして24日はウズベキスタンで開催されるAFC U-23アジアカップに参加するU-21日本代表のメンバー発 2022.05.25 18:30 Wed
アジア杯は1年延期を!/六川亨の日本サッカーの歩み 来年の6月16日から7月16日にかけて、中国の10〜12都市で開催される予定だった2023アジアカップは、新型コロナウイルスの感染拡大で上海市をロックダウン(都市封鎖)するなど緊急事態が続いているため中国サッカー協会(CFA)は開催を断念。AFC(アジアサッカー連盟)も例外的な状況であるとして中国での開催中止を認め、新 2022.05.18 14:00 Wed
ELとCL決勝の日本人対決? 不安はDF陣のベテラン/六川亨の日本サッカーの歩み 5月9日は森保一監督が4月28日以来となるズームでの会見に応じ、なかなか興味深いコメントを発した。フランクフルトをEL決勝へ導いた鎌田大地については、今シーズンから監督に就任したオリバー・グラスナー監督のもと、「求められるもの、役割が変わり、選手として成長していると思う」と高く評価。 W杯予選でも2次予選は攻撃の 2022.05.10 12:30 Tue
記憶に残るオシム監督とA3選手権/六川亨の日本サッカーの歩み 日本代表の元監督であるイビチャ・オシム氏が5月1日、80歳の生涯に幕を閉じた。92年のハンス・オフト氏から始まった日本代表の外国人監督のなかで、病に倒れて短命に終わったが、これほど強烈なインパクトと名言の数々を残した監督はオシム氏が最初で最後だろう。 もしも彼が南アW杯を率いていたらどんな戦い方をして、どんな成績 2022.05.02 16:30 Mon
パラグアイ戦は強化になるのか疑問/六川亨の日本サッカーの歩み 日本代表は6月のIMD(インターナショナル・マッチデー)4試合のうち、6月2日に札幌で開催されるキリンカップ・チャレンジでパラグアイと対戦することが決まっている。残る6日のキリンチャレンジカップと、10日と14日のキリンカップサッカーは対戦相手が未定だが、ブラジルの来日が噂されている。 そしてパラグアイである。F 2022.04.25 22:00 Mon
声を出せるエリアと出せないエリアの棲み分けが必要になるか/六川亨の日本サッカーの歩み 先週末にJリーグの試合が各地で行われ、まず16日の土曜日はJ2リーグでホームに千葉を迎えた大宮が河田篤秀の2ゴールで2-1と逃げ切りに成功。10試合目にして今シーズン初勝利を奪った。 翌17日の日曜にはJ1リーグの湘南が、終了間際の後半45分に山本脩斗の決勝点でG大阪を下して初白星。開幕9試合目にして勝点3を獲得 2022.04.18 19:30 Mon
かつては「受験生のお守り」だった大宮かJ3降格の危機に/六川亨の日本サッカーの歩み 9日の土曜はJ2リーグの大宮対甲府戦、10日の日曜はJ1リーグのFC東京対浦和戦を取材したが、翌日のスポーツ紙はボクシングのミドル級王座統一戦、村田諒太対ゴロフキン戦、その翌日はプロ野球・ロッテの佐々木朗希投手の完全試合が一面を飾った。それらの試合を見逃したのは残念だったし、スポーツ紙の一面を飾るのも当然だろう。 2022.04.12 13:30 Tue
キングはやはりキングだった/六川亨の日本サッカーの歩み 4月3日、昼前から氷雨の降るあいにくの天気だったものの、武蔵野陸上競技場へは傘をさしながら急ぐ人が多かった。JFL(日本サッカーリーグ)第4節、東京武蔵野ユナイテッドFC対鈴鹿ポイントゲッターズの一戦が開催されるからだった。 ファンのお目当ては、もちろん鈴鹿へレンタル移籍した“キング”こと三浦知良(カズ)だ。横浜 2022.04.04 18:15 Mon
日本代表に柴崎岳の居場所は?/六川亨の日本サッカーの歩み 3月27日、日本代表がオーストラリアから帰国して2日後の練習だった。会場が第1カッターフィールド(秋津サッカー場)から高円宮記念JFA夢フィールドに変更されたため、取材も冒頭の15分からフルオープンに変わる可能性が高いと判断して行くことにした。 ところが、いつも代表の取材に来ているフリーランスの同業者を始め、テレ 2022.03.28 21:30 Mon
神戸の監督解任に見る企業体質の変化/六川亨の日本サッカーの歩み 冨安健洋の招集が難しいことは、森保一監督も想定していた。さらに大迫勇也のケガも折り込み済みで、清水戦後に判断することを示唆していた。想定外だったのは、磐田戦で右足第5中足骨の骨挫傷で代表を辞退した酒井宏樹だろう。さらに24日の決戦を控えて、前田大然がコンディション不良で不参加となった。 前田は19日のリーグ戦、ロ 2022.03.21 20:30 Mon
通算得点を更新したC・ロナウドとベスト10/六川亨の日本サッカーの歩み マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドが、12日のトッテナム戦でハットトリックの活躍(3-2)から、生涯通算得点を807に伸ばし、それまで1位だったオーストリアのヨーゼフ・ビガンの805ゴールを抜いて記録を更新した。といっても、ビガンが活躍したのは1930年代のこと。W杯も1934年にイタリアで開催さ 2022.03.14 21:45 Mon
コロナ禍に見舞われたFC東京の気になるベテラン選手/六川亨の日本サッカーの歩み J1リーグは3月6日に8試合を行い、浦和とFC東京がシーズン初勝利をあげた。ACL出場のため過密日程の浦和は、決定機を作りながらも相手GKの好守やシュートミスなどから1分け3敗とスタートダッシュに失敗。しかし湘南戦はエースの江坂任の先制点に続き、後半は交代出場で今シーズン大宮から移籍してきた左SB馬渡和彰が貴重な追加点 2022.03.07 20:45 Mon
W杯と戦争の歴史/六川亨の日本サッカーの歩み ロシア軍がウクライナに侵攻してから5日、現地では依然として各地で激しい戦闘が繰り広げられている。日本を含めた国際社会はロシアへの非難を強めているが、サッカー界ではFIFA(国際サッカー連盟)がロシアへの制裁措置を発表。国際試合の開催を禁止するだけでなく、各種国際大会でロシアの国名と国旗、国歌を使用できないようにした。 2022.02.28 21:30 Mon
安田一男主審の訃報とYASUDAスパイクの復活/六川亨の日本サッカーの歩み 元国際審判員で、東京都サッカー協会の理事を48年間も務めた安田一男氏が、2月17日89年の生涯をまっとうされた。早稲田大学卒業後、25歳の若さで東京都サッカー協会の理事になり、1997年に理事長に就任すると協会の法人化に努め、2000年には東京都から財団法人の認可を受け、その後は初代の会長となった。 JFA(日本 2022.02.24 18:00 Thu
Jリーグ選手名鑑の違い/六川亨の日本サッカーの歩み 今年もまた恒例の、『Jリーグ選手名鑑』が15日に発売された。J1リーグ開幕戦の3日前というギリギリのタイミングでの発売である。今年はW杯イヤーのためJ1リーグは過密日程となる。このため開幕を例年より早めたが(昨年は27日開幕)、だからといって選手名鑑は開幕前に読者に届けなければならない。 ネットと違い雑誌は原稿を 2022.02.16 11:50 Wed
村井満チェアマンの功績/六川亨の日本サッカーの歩み 第6代のJリーグチェアマンは札幌の野々村芳和CEOの就任内定がすでに発表されている。3月15日の社員総会と新理事による理事会で正式決定となるが、その決定方法も村井満チェアマンらしい、改革の表れだった。 Jリーグの初代チェアマンはご存じのように川淵三郎氏だ。93年のJリーグ開幕から2002年にJFA(日本サッカー協 2022.02.09 20:00 Wed
正念場のサウジ戦は勝利が絶対条件/六川亨の日本サッカーの歩み 27日のW杯アジア最終予選の中国戦、後半の手元の温度計は5・8度と底冷えする寒さ。そして試合も勝つには勝ったがその内容は“お寒い"ものだった。 日本はこの日の勝利で5勝2敗の勝点15で2位をキープ。しかしオーストラリアもベトナムに4-0で勝ったため4勝2分け1敗の勝点14で3位は変わらず。得失点差は日本の+4に比 2022.01.31 06:40 Mon