史上最短の梅雨明けで試合開催には細心の注意を/六川亨の日本サッカーの歩み

2022.06.27 21:30 Mon
©︎J.LEAGUE
関東甲信越や東海地方は27日に梅雨明けを宣言した。史上最短の梅雨明けらしい。このため先週末から異常な暑さが続いていた。その影響なのかどうか不明だが、J1リーグは川崎Fと鹿島がそれぞれ磐田と名古屋に揃って1-1のドローで小休止。柏を4-0と粉砕した横浜F・マリノスが抜け出した格好だが、その差はまだ勝点3のためないに等しい。

一方J2リーグに目を向けると首位の新潟を2-0で下した横浜FCが第14節以来となる首位に返り咲いた(新潟は2位に転落)。とはいえこちらも勝点は1差だけに、今後も激しいデッドヒートを繰り広げることだろう。

J2リーグはこの2チームに仙台を加えた3強による“自動昇格争い”という構図になりつつある。激しいのは“昇格プレーオフ”圏内の6位争いだ。現在6位の長崎が勝点35のため、14位の東京V(勝点29)や15位の徳島(同28)も連勝すればプレーオフ圏内に浮上することが可能である。
そんな昇格争いで、日曜は千葉が東京Vを3-1で下して7位まで浮上した。試合は千葉が右FKからDF新井一耀のヘッドで先制すると、その後もPKと右CKから加点して3-1で逃げ切った。後半アディショナルタイム3分にはGK新井章太が相手選手を突き飛ばして退場処分を受ける。すでに千葉は5人の選手を交代していたため、DFチャン・ミンギュがGKとしてプレー。1点を失ったのはやむを得ないだろう。

この試合を取り上げたのは、そうした激しい試合内容だけでなく、キックオフが14時3分だったことだ。公式記録によると気温が31.2℃となっているが、前日の16時3分キックオフの横浜F・M対柏戦も30.6℃だった。どこで計測したのかは不明だが、炎天下の試合で気温が31.2℃というのは考えにくい。
この試合を取材したカメラマンは、「ズボンが焼けるような暑さだった」と話していた。ピッチに水が撒かれていたとはいえ、照り返しも相当なものがあっただろう。かなりの消耗戦になったことは想像に難くない。

なぜ炎天下でのキックオフ時間になったのかというと、例年ならこの時期はまだ梅雨の真っ最中で、4日前の天皇杯3回戦、川崎F対東京V戦はナイターのせいもあり23.9℃と肌寒かった。まさかこれほど早く梅雨が明けて、連日のように猛暑が続くとは誰も予想できなかっただろう。

そこで今週末のJ1とJ2で昼間キックオフの試合があるか調べてみたら、秋田対山口が14時キックオフとなっている。現時点で東北地方はまだ梅雨明けしていないが、果たして週末はどうなっているのか。さらにJ3リーグはナイター設備のない試合会場もあるため15時や16時30分キックオフという試合もある。テレビ中継の事情もあり、簡単にキックオフ時間を変えることはできないだろう。

審判団も含めて、くれぐれも体調管理に細心の注意を払い、救護班や救急車など万が一に備えて試合を開催して欲しい。それは観戦・応援に訪れたファン・サポーターへのケアも同様である。

J1の関連記事

不測の事態を救ったのは、指揮官の愛弟子だった。 ファジアーノ岡山は、J1リーグ第26節で柏レイソルと対戦した。アウェイでの前回対戦は力の差を感じる0ー2での敗戦だったが、ホームで迎えた今節は開始早々からハイプレスと縦に早い攻撃というスタイルを貫徹。首位奪還に燃える相手の勢いを飲み込み、2ー1で勝利し、5月18日の 2025.08.19 12:00 Tue
ファジアーノ岡山のMF江坂任が、華麗な足裏パスでアシスト。ファンタジスタと呼ぶにふさわしいプレーに、ファンが大興奮している。 テクニカルなプレーが飛び出したのは、岡山がJ1リーグ第25節でガンバ大阪と対戦した36分のことだ。1点リードのアウェイチームは、右サイドを起点に相手陣内に進入すると、腕章を巻く背番号8が個 2025.08.11 18:00 Mon
最後の最後に意地を見せた。 90+5分、工藤孝太が力を振り絞って左サイドを駆け上がり、ウェリック・ポポのパスを受けて左足でクロスを蹴り込む。ボールが鋭い軌道でゴール前に飛んでいく。両チームの選手は試合終盤で足が重く、ボールウォッチャーになっていた。しかし、ただ1人だけボールに合わせて足を動かし続けていた選手がいた 2025.07.23 17:00 Wed
【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ 3ー2 柏レイソル(7月20日/メルカリスタジアム) 圧巻!ロングシュートゴール動画 明治安田J1リーグ 第24節鹿島vs柏 1-0 5分 レオ セアラ(鹿島)#Jリーグ pic.twitter.com/BtZS2T7XaK— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) 2025.07.22 07:00 Tue
【明治安田J1リーグ】ファジアーノ岡山1ー2 ヴィッセル神戸(7月20日/JFE晴れの国スタジアム) 言うこと無し!これが神戸の誇る“ゴールデンコンビ”#佐々木大樹 のポストプレーから#宮代大聖 がパーフェクトフィニッシュ明治安田J1第24節 岡山×神戸#DAZN LIVE配信中 #Jみようぜ #Jリーグ #岡山 2025.07.21 17:02 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly